暖かな暖炉、柔らかく全力で清潔にしまくった絨毯、ゴロ寝用クッション。そしてブランケット!
おやつはあまぁいヌガーにトフィーにクッキー!軽食用にスコーンとサンドイッチも添えて。
少し濃い目の紅茶。
図書館からハグリッドに付き添ってもらって山程持ち込んだ魔法書ちゃんたち!!
「ふっふっふ、ふふふふふふ!あーっはっはっは!!
かんっぺきなのでは!?!?
完璧過ぎるのでは!?!?!?
場所、兵糧、教材!!最高の休日の過ごし方なのでは!?!?」
みなさん、こんにちわ。
絶賛ぼっち満喫中、寮の談話室にて雄叫び上げる系女子、クリアちゃんでっす!!
「・・・・・・」
ちょっと、さみしいです。
クリスマス休暇、原作でも下級生はともかくとして、上級生の何人かは残ってるだろうから、そんなに寂しくないだろな!うんうん!!
・・・と高を括ってたのです。
ええ、愚かしいことに、ね。
ここは既に「現実」なのだと、私は一体何度思い知ればいいのだろうか!!
「みんな帰るなんて!!聞いて、ないよ!!!」
下級生どころか上級生まで軒並みってどういうこったよ!
「・・・あのなぁ、兄弟、言っちゃあなんだがよ、そのな?
少し考えりゃあ多少はその考えに行き着くもんなんじゃねぇか??
あと、床に寝転ぶな、早く起きろ、汚ぇぞ」
私以外誰も居ない談話室でゴロゴロジタバタと床に転がる私を見る、嘆く私の周りをふよふよと浮かぶ兄弟からは呆れと憐れみを感じる。
うぅ、そんな目で私を見るんじゃないやい。
「う、うぐぅ。
だって、だってさ兄弟。
宿題やりがてら残るとか、試験勉強とか、なんか、用事とか、残る理由ある人いるんじゃないの!?」
原作なら!!ハリー以外に何人かは居て、大広間でご飯食べてる描写あったやん!!
「あ〜、他寮なら、まぁ、クリスマス休暇にはそこそこ残る奴も居るには居るが、なぁ」
「・・・なんでうちはみんな居ないのさ」
「ったく、あいつら言ってたろうが。
マグル族の奴らは家族で過ごす。
魔法族の奴らは年末年始で親戚だのの集まりがあんだっつってよ。」
「・・・言ってた、けどぉ!!まさか!寮内全員とか思わなくない!?!?みんな家好き過ぎない!?私も大好きですけどもぉ!!」
そして、そんな家族想いの寮生たちも解釈一致過ぎて大好きですけどぉ!!
「・・・あのなぁ、そんなに嘆くならよぉ、兄弟も帰りゃあ良かったんじゃねぇのか?
ニンゲンってのは毎年毎年、年末年始を家族で過ごすもんなんだろぉ??
このクリスマス休暇自体、レイブンクローのガリ勉共ぐらいや、その他の寮の奴等がほんの少ししか残ってやしねぇってのに」
「・・・だってぇ、家帰ったら魔法使って復習も予習も出来ないんだよ!?魔法書だって教科書しか持ち出せないし!!
教科書全部読んじゃったよ!!!
うわ〜〜ん!!
未成年魔法使いの・・・制限事項令、だっけ?があるせいだ!!必要なんだろうけど!!だけど!!」
「・・・?せいげんれい??
あ〜、わりぃ。
ホグワーツの外のことは俺様知らねぇからなんとも言えねぇ」
「うぐ、ごめん」
「なんでそこで兄弟が謝んだ?いい加減床から起きろとは思うけどよ」
「ほれ、起きろ、ばっちぃぞ」そういってふよふよと浮かぶこんなにも優しい兄弟は、生まれてからウン百年?を生徒が居なくなったら途端に物寂しくなるこのホグワーツから一歩も出ることなく過ごしてきたんだと、思うとっ!!!
「うぐぅっ!!ぐすっ」
「どわあああ!?!?
突然泣き出すんじゃねぇよ!兄弟!!どうしたよ兄弟!?
腹ァ、壊したのか!?バカヤロウ!そんな床でゴロゴロしてっからだろうが!」
私がゴロ寝してるふかふかの絨毯は『エバネスコ』で埃やゴミ、砂利や砂を消して『スコージファイ』で綺麗に清め、この為に習得した『ルーモス・ソレム』太陽光呪文でダニや虫を徹底的に除菌したふかふかふわふわ、清潔安心なカーペットなのであるので心配無用なのだ!!
呪文ってホント便利!
なお、全ての呪文は教師や周りの先輩方を質問攻めにして、会得した。
意外なこと?に、未だに全体授業が座学だけなんだよね。
なんでも、基礎をしっかり学んでから呪文習得に移るんだとか。
闇の勢力との戦争の最中である為に、最初の一年は基礎基本を徹底的に学んで、暴走とかが起きないようにするんだって。
麗しのマクゴナガル先生が言ってた。
シャーリーが言うには、最初の授業でマグルと魔法族の知識格差とかをなるべく少なくして、誰がマグルで誰が魔法族なのかをわかりにくくする為なんじゃないのかしらって、ことらしい。
私としては、そんな考え微塵もなくて、単純に学期始めからの魔法事故は責任問題とか面倒な理事会とかで、学校側として困るからなんじゃないかと思ってた。
なんか、シャーリーと比べてあまりにも夢も希望もない考えしていた自分に絶望した。
そんな、無駄に年取った考えしか出来ない私と比べて、みんなやピーブズのなんと純粋なことか!!!
「ちくしょう!!どうせ私は汚れた大人さ!!」
「突然どうしたよ!?」
「私なんてっっ!!私なんてぇっ!!」
「おいおいおいおい!?兄弟???
なぁ、ホントにどうしたんだよ?さっきまで宿題終わらせるってあんなに楽しそうだったじゃねぇか?
・・・・・・なぁ、俺様、なんか、やっちまったか?
俺様みたいな奴に、その、うるさく言われて嫌に、なっちまった・・・のか?」
「・・・え?なんて?
ごめん、全力で喚き散らしてて。
よく聞こえなかったんだが」
すみません、合計年齢ピー才超えと自分の心の汚れ具合に錯乱してました。
おずおずと声をかけてくる兄弟が可愛過ぎて一周回って平常になれたけど、肝心の兄弟が錯乱した私に怯えている、だと!?
「うわ、うわあああ!!
ごめんよ、兄弟!!錯乱しててすいませんでしたああ!!」
「・・・いや、その、だな」
「うっわ!ドン引きなの!?ないわーって感じですか!?
ごめんよぉ、ごめん!!
そりゃ、とにかく喚くし、考え足りないし、英国マナー違反もいいところの床でゴロ寝して喚き散らしてるけど!!けど!!
そ、その、き、嫌わないでよ、兄弟。
その、兄弟に嫌われたら、悲しいし寂しい、です」
「・・・・・・・・あ?」
「あ、あれ?もう、だ、駄目?怒っちゃった?
せっかく一緒に居てくれてるのに目の前で錯乱してたらそりゃ、嫌だろうけども」
「・・・・・・・・・・・おい?」
「うぐぅ、兄弟に数百年単位の年長者の余裕を感じて気が緩んじゃっただけで、クリアさん、普段はちゃんと心の中で悶てる、はずなんだよ。
ちょっと兄弟と二人だけだったから、その、はい」
「・・・・・・・・」
「・・・あの、ごめんね?」
どどど、どうしよう。
兄弟の顔が見たことのない顔に。
てか、兄弟って混沌の塊とかって話だったけど、スッゴイ表情豊かだよなぁ。原作でそんなに顔変わってなかった気がしたけど、出番数が微妙だったし、そこまでの掘り下げがなかっただけなんだろね。
最早心配性のお兄ちゃんだよ。可愛すぎか。
「・・・・・・はあ〜〜〜」
「え、何そのすっごいため息!
兄弟!兄弟の素敵ボディがしぼんじゃうよ!!あと、うちの田舎だと、ため息は幸福が逃げちゃうって言ってね??」
「・・・お前なぁ」
「ほら、吸って吸って!!」
「・・・・ほんと、変な奴」
「いいから、吸うんだ!兄弟!
兄弟の幸せ飛んでっちゃうよ!!」
「・・・そんなん吸わなくともな、俺様ともなれば幸せなんざ余るぐらいあるからいいんだよ」
「マジか!?」
流石、兄弟!!
「ほれ、さっさと宿題やっちまえ。
今日はそれ読んで試したい呪文があんだろ?」
「あ、そうなの!フリットウィック先生にね!乗り物酔いの呪いをかけたいから、呪文作るためにそれに必要なことを調べたくてね!!」
「・・・、兄弟は、ホグワーツ史上で最も偉大な魔女になれるぜ」
「えっ!?突然のベタ褒め!!嬉しいけど、すごく照れる!!」
「ほれほれ、寂しがり屋さんな兄弟の為に、今日はそれが終わるまで傍で見ててやるからよ、頑張ってやっちまえよな」
「えっ!?兄弟の突然のデレ!?ヤバくないですか!?神か!!待って!録音機材がないよ!?」
「いや、アホウか」
クリスマス休暇出だしから最高過ぎる!!
びば!ホグワーツ!!
「みなさま、ごきげんよう。
(はぁ〜、パーティーってぇ、どうして、こんなにも面倒なものなのかしらぁ。・・・・早く、クリアちゃんやみんなと一緒に、ホグワーツで過ごしたい。)・・・はぁ、会いたいわぁ」
「こぉら!!あんた達!ちゃんと椅子に座ってご飯食べなさいよ!!・・・あ!!こらそこ!他の子の物取っちゃ駄目じゃない!!!(あああ~もう!寮の子達のがまだマシだわ!・・・クリアは、ね。何するかホントにわかんないから除外するけど。)あ!そこぉ!!あーー!!もう!!早くホグワーツに戻りた〜〜い!!」
「今年の新入生??あぁ!うちの寮らしく、いい子ばっかりだった・・・ぜ?たぶん?・・・いや、変なのが一人居てな。ありゃ、在学中にナニカをやらかすんじゃねぇかなってな。もちろん、監督生として、きっちり面倒見てやるけどな!!」
「「「「あのね、ホグワーツってね!!楽しいんだよ!!」」」」