私の楽しいホグワーツ   作:まりも28

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事前説明の回


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と、若かりしあの頃、あの日あのときより、私の夢は決まったのだ!

そう!人生のドリーム!!

 

 

オックスフォード大学をとにかく卒業!

良い会社、又は著名な医者となり、親孝行をする!

 

そして、ゆくゆくは極東日本にて!夏冬の祭典にて!夢の欲しいジャンル大人買いを目指すのだ!!!

 

そう、決めた1964年の冬の日。

 

そう、1964、、、、だと!?

 

お気付きだろうか。

何かがおかしいことに。

というか、気付かないとは言わせない!

 

私が死んだ年、つまり前世の夏の祭典は94回目を迎えようとしていた。つまり、2010年以降。

 

ちなみに、初回祭典の開始が1975年。

 

あれ?おかしいなぁ?計算が余りにも合わないぞぉ!

 

 

 

 

いや、薄々?おかしいなぁとは思っていましたとも。

英語勉強にかじりついた我が家のテレビはブラウン管。

両親はスマホどころか、携帯電話すら携帯していないし、新聞は妙に固いし、字は汚い。パソコンは見当たらない。

カレンダーの日付けは……見なかったし。

 

 

私は、前世より生まれかわり、強くてニューゲームなのだとばかり思って3年を過ごしてきた。

しかし、現実には、そもそも私が生まれるどころか影も形もない時代に生まれているわけだ。

 

意味がわからない。

 

え?なんなの?これ。

前世認識してる記憶の時代より遥かに前の時代。

つまり?これは前世の記憶を覚えてる、転生とかではなく、前世より、更に前世の?いや、意味がわからない。

 

もう一度思う、意味がわからない。

 

 

そんな困惑を振り切り、日々を勉強に費やしてきた、私の11年の人生。

すべてがゴミクズとなる光景が今、ここに!!

 

 

 

 

「こちらが、ホグワーツ魔法魔術学校からの入学許可となります。」

 

玄関のゴタゴタに私の失神という残念なオチがつき、一応の落ち着きと一通りの説明がされた。

居間のテーブルを挟み、緑のマクゴナガル様(多分)が仕事から帰ってきたパパとママに挟まれた私に上品な仕草で差し出して来た一通の手紙。

四角い便箋に赤い蜜蝋、ホグワーツのマークで封蝋されたこれはまさしく、あれだ。

二次元の彼方にしか存在しないと言われ、前世では偽物しかお目にかかれなかった。例の、手紙。

 

警戒し、疑いの眼差しを手紙に注ぐ両親を尻目に、そっと手紙に手を伸ばし、ペーパーナイフで細心の注意を払って切っていく。

ここで中身に傷の一つも付けようものなら、私は死なねばならない。そんな、覚悟である。

 

そんな家宝級の代物に入っていた手紙を、期待に心臓張り裂けそうな気持ちを押さえ込み、ゆっくりと開くと憧れのあの文章が!!

 

 

 

「ホグワーツ魔法魔術学校 

 

 

 

校長 アルバス・ダンブルドア

 

 

 

マーリン勲章、勲一等、大魔法使い、魔法戦士隊長、最上級独立魔法使い、国際魔法使い連盟会長

 

 

 

親愛なるアヴァロン殿

 

 

 

 このたびホグワーツ魔法魔術学校にめでたく入学を許可されましたこと、心よりお喜び申し上げます。教科書並びに必要な教材のリストを同封いたします。

 

 新学期は9月1日に始まります。7月31日必着でふくろう便にてのお返事をお待ちしております。 

 

 

 

 

 

敬具

 

 

 

副校長 ミネルバ・マクゴナガル」

 

 

 

「ふぁっ!!」

 

き、キタコレーーーーー!!!

 

正に正に正に正に正に正に!!

ボグワーツからの正式な入学許可証!!

 

大阪やイギリスで買うのでも、通販で届いたのでもない!まさに正・真・正・銘!!本物の入学許可証!!

 

余りの嬉しさに最初に奇声を発した以外、うつむきプルプルと身体を震わせる私は周りの目など気にしている場合ではなかった。

 

私はただ、生まれ変わっただけだと思っていた。

外国の通常などわからない。

あまりにも生きてた時代と違うなら二次元へ転生したと気付けたかもしれない。

空を飛べたり、スーパーサイヤ人が居たり、ハンター文字が公用語だったり。

しかし、私が生きていた場所は普通に普通のイギリスの片田舎だった。

穏やかなプライマリースクール。のほほんとした友人。

どこにも異常なんてなかった。

しかし!齢11才にして、私は自分がハリーポッターの世界へと転生を果たしたのを知ったのである!

 

なんということでしょう!

今までの死物狂いで勉強した、算数英語その他もろもろ。

すべてがゴミとなったのである。

 

その全てを犠牲に、今、憧れの二次元の世界へ!!!

 

ほろりと零れる涙は見なかったこととしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな歓喜に震える私を尻目に後で広がる光景を私は知らなくて良かったと思う。

 

 

「彼女、大丈夫ですの?」

 

「さぁ?私にもよくはわかりませんが・・・。」

 

 

 

「まぁ!あなた!あの子があんなに喜んでるだなんて!今まであったかしら?」

 

「あぁ!すごいことだ!見てごらん?今にも跳びはねたいのをあんなにわかりやすく我慢しているよ?

こんなこと、今までなかった気がするなぁ。

泣くことは多い子だけれど、喜んだりはしゃいだりなんて、わかりやすくする子じゃあないからなぁ!」

 

 

 

「・・・・彼女、本当に大丈夫ですの?」

 

「・・・・どうでしょうねぇ。」

 

 

 




クリアは、入学許可証、を手に入れた!
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