デスマーチからはじまる異世界マン遊   作:もっち~!

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サガ帝国の勇者 Part1

ミツクニ公爵のお屋敷のリホームが終わり、引っ越しをした。2世帯と言うが、同居と変わらない。それぞれの世帯ごとに区切られてはいないのだった。2世帯とわかるのは、それぞれに専用の応接間が有り、それぞれの執務室があることくらいだ。

 

「厨房が広すぎて、落ち着きません」

 

って、ルル。今までは備え付きのキッチンだったからな。

 

「いっぱい肉が入りそうですね」

 

って、業務用の冷蔵庫を見つめるリザ。

 

ちょっと大きめのママレンジっぽい物で、ミーアとアリサはホットケーキを作っている。

 

それぞれが新居を実感していた。だけど、平穏な時間は続かない。ミトの方へ客が来たようだ。

 

「先輩、何もやらかしていないですよね?」

 

客に応対に行く前に俺に確認したミト。

 

「してないよ~」

 

「それならいいけど…」

 

濡れ衣だって…やることも無いし、テンちゃんに奉仕をしてもらう。テンちゃんといかがわしいプレイをする。

 

「ズルい…テンちゃん…」

 

うん?ノックもせずにミトが入って来た。

 

「何かようか?」

 

「あぁ、ちょっと、服を着てから、来てくれるかな?」

 

服を着て、ミトの応接間に向かう。知らない男女がいる。誰だ?

 

「彼が、私の側近のアルジェント侯爵です。アルジェント君、彼がサガ帝国の勇者のハヤト・マサキ様、彼女は、サガ帝国のメリーエスト・サガ皇女よ」

 

先輩の好きそうな爆乳娘と、短髪の男…両方ともストライクゾーンには入らない。

 

「こいつからは、魔の臭いがプンプンしますが」

 

勇者は剣に手を掛けている。いつでも斬れるようにしていた。爆乳娘は杖を手にしている。

 

「えぇ、諸事情で呪いをうけていますから」

 

俺の魔の部分を呪いと表現したミト。

 

「諸事情といいますと?」

 

「諸事情です。今回の件とは関係無いですよ」

 

爆乳娘がミトに食い下がっている。

 

「いやっ!」

 

「貴様!メリーに何をした?」

 

勇者が剣を抜いた。

 

「何もしていませんよ。剣を納めて下さい。この爆乳が身体から無くなってもいいなら、かまいませんけど」

 

見えざる手で胸の感触を味わっている。

 

「貴様…」

 

「ダメ…そこは…」

 

爆乳娘が乱れていく。こういう刺激を感じた事が無いのか?

 

「くそっ!」

 

勇者は剣を鞘に収めて、床に置いた。

 

「で…お話は?」

 

爆乳娘は恍惚な表情で果てている。

 

「この地に魔王が来るらしい。なので、共闘して欲しい」

 

俺はミトを見る。

 

「わかりました。私の配下2名を、魔王との戦いの折に、参戦させます」

 

と、ミトが勇者に伝えた。

 

「強いのか?」

 

「二人共転移者でチーターですからね♪勇者ではありませんが」

 

二人共?俺と先輩か?

 

「そうか…わかった」

 

俺が分からないことがある。なので、質問した。

 

「待て!俺達は、リーングランデの穴埋め要員か?」

 

「そうだ…」

 

「リーングランデを見殺しにしたのか?」

 

「いや、犬死に近い…俺達の着いた時には、既に…」

 

「そうか…なぁ、殺し合おうぜ♪」

 

「ダメ!」

 

ミトが俺に抱きついた。

 

「ダメ…ねぇ、落ち着いて…」

 

落ち着けだと?リーンを犬死にさせたんだぞ!

 

『落ち着けよ!私だって、我慢しているんだからな!このクソ勇者に対して…』

 

ミトからメッセージが届いた。そう言えば、女は皆女優って、誰かが言っていたなぁ。

 

「お前、リーングランデの知り合いか?」

 

勇者に訊かれた。

 

「彼女の妹の婚約者だ」

 

「何?神託の巫女の婚約者だと?!有り得ない…」

 

「そうか?俺にしてみたら、仲間を助けられない勇者の方が有り得無いぞ!」

 

『ダメだって…』

 

ミト…スルーする。俺は不死王へジョブチェンジした。空気が一変していく。どこか冷たく重苦しい空気になっていく。

 

「貴様…やはり、魔なる者か?」

 

剣を手にして、鞘から抜き、俺に切っ先を向けた。

 

「なぁ、人質を取られていて、その態度…終わったと思わないか?」

 

皇女の方を振り向いた勇者。皇女は全裸で、大の字の体勢で宙に浮いている。

 

「真下からヤリで突くとどうなるかな?臍で曲がって、左胸から出てくるか?」

 

「止めろ…くそっ!」

 

剣を床に投げ捨てた。

 

「おい!リーングランデに詫びろ!」

 

「何…」

 

「お前の無力さを詫びろ!」

 

「…」

 

「おいおい…犠牲は憑き物なんて、月並みの言葉はいらないぞ!しょうがないなぁ…リザ!」

 

「はい…」

 

リザがヤリを手にして、入室してきた。

 

「あの女の股間を真っ直ぐ貫け」

 

「えっ…わかりました」

 

戸惑うリザ。

 

「止めろ…お前…」

 

勇者がリザに襲い掛かるが、見えざる手で、勇者をなぎ倒す。

 

「止めろ…おい!」

 

リザの手にした聖槍ロンギヌスの切っ先は青い光を纏っているが、リザが念を込めると魔刃状態となり紫色に染まっていく。

 

「やめてくれ…俺は皇女もリーングランデも護れない愚か者だ…くそっ!」

 

床を叩いて悔しがる勇者。

 

「リザ、下がっていいぞ」

 

「はい…」

 

どこかほっとしたようなリザ。

 

「じゃ、お帰りだな♪」

 

勇者と皇女を迎賓館へ強制転移させた。そしてジョブを侯爵に戻した。

 

「まったく…先輩、気持ちは分かるけど、やりすぎだよ~」

 

って、ミト。

 

「私の為に、悪役にならないでも…」

 

リーンが俺に抱きついてきた。

 

「ただ、許せなかったんだよ。仲間を護れないのに、猛者を手配するってことがさぁ」

 

「ご主人様らしいわねぇ♪」

 

ホットケーキの皿を持っているアリサに言われた。そう、俺らしくが俺のテーマだよ♪

 

-------

 

都市核を使って、防御態勢を整えていく。魔なる者の出入りは俺以外、出来ないようにしたのだが…魔は人間の悪意によって、産まれる者らしい…

 

 

 

ジュレちゃん達が、焼き肉パーティーを開くと言う。奇跡の料理人が、焼き肉のタレを持参して、来てくれるそうだ。奇跡の料理人って、先輩だよな?何やっているんだ?王都に来てからも、料理の腕を披露しているそうだ。貴族達の胃袋を掴み、人脈を広げているようだ。

 

『アール…警戒強化だ。パーティーに殺人鬼がいる』

 

焼き肉パーティーの開始時間後に、先輩からメッセージが届いた。殺人鬼だって?どうやって、関所を突破したんだ?

 

仲間達に武装をしてもらい、パトロールへ出た。俺は、ジュレちゃんの家の方角だ。そんな俺の前に、見慣れない見回りの兵士達が現れた。重装備に魔法使いが数名。パトロールとか見回りって装備では無い。これから戦って装備である。

 

「おい!お前達、どこの部隊の者だ?!」

 

「貴様こそ、どこの馬の骨だ?おい!やっちまえ~!」

 

ジョブをチェンジをすると、勝負は一瞬で着いた。リッチを舐めるなよ♪怪しい集団を見つけ次第、魂へと還元していく。そして、ジュレちゃんの家に到着した。シガ八剣の数名が、既に瀕死である。殺人鬼は先輩とヤリ合っている。取り敢えず、瀕死のシガ八剣を回復させて、ジュレちゃんを蘇生した。

 

「アルジェント卿…今宵はいつもより一層禍々しいですな…」

 

俺のオーラに飲まれ、顔面蒼白のジュレちゃん。

 

「あぁ、もう、こんなんで死ぬなよ~。ジュレちゃんを殺せるのは俺だけだよ、いいね!」

 

「はっ!努力したします」

 

そして、先輩の元へ。

 

「アール、漸く到着か?」

 

「先輩!空にいるのを頼めますか?」

 

ワイバーンに載って、爆撃している奴らがいた。

 

「わかったよ」

 

先輩の相手と対峙した俺。

 

「うん?貴様…何者だ?」

 

「俺?聖属性のリビングデッドだよ♪既に死んでいるので、死ぬ心配も無い。殺し合おうぜ♪」

 

-------

 

「化け物め~」

 

殺人鬼が逃げ惑っている。人間からの攻撃なんか、痛くも無い俺。

 

「飽きてきたよ。そろそろ終わりだ」

 

瞬動術で殺人鬼の懐に入り、心臓を握り潰した。絶命する殺人鬼。

 

殺人鬼を屠ると、空気が鳴動した感じがした。メインディッシュのお出ましだな♪って、都市核の防御をどう破るんだろうと見物していたら、ソイツは空間を破って出て来た。都市防御の意味がまるで無い。空間を破るってチートだろ?

 

先輩は銀色の仮面を付けて、戦っている。正体がバレないようにか?奇跡の料理人が、隠密同心では都合が悪いのかな?

 

って、ここで問題が発生した。リッチは空に浮かべないようだ。どうする?空中に敵がいるんだけど…ジョブリストと睨めっこをする。空に浮かべるジョブってなんだ?

 

先輩、ミト、サガの勇者が浮遊している。勇者なら浮かべるのか…確かあったな、探すけど見付からない。あれ?俺の勇者ジョブはどこへ消えたんだ?

 

ジョブ履歴を見る。あぁぁぁぁぁ~、上位ジョブに変化している。これって、どうなんだ?俺は、魔神へジョブチェンジした。

 

-------

 

空に浮かべるって、ジェットコースター感が満載であった。気持ちわりぃ~。乗り物酔いのような魔神酔い状態である。戦える気力が萎えていく。

 

『お兄ちゃん、一緒に戦おうか?』

 

脳裏に響く声。酔い止めの薬が欲しいかな。

 

『無いよ、そういう物は…』

 

そうか…無いのか。凹む俺。

 

『凹まないで…どうするかな…』

 

なぁ、3本鳥居の先にいた子だよな?

 

『うん♪お兄ちゃんがいてくれるから、もう寂しくないよ』

 

そうか…俺を殺してくれ!

 

『やだよ~♪今度こそ、お兄ちゃんと…』

 

そうだな、ずっと待っていたんだものな。そんな彼女からの贈り物を受け取った。それを、『ヘアーランス』を発動した。月から黒い物が魔王に向けて放たれていく、それは徐々に大きくなり、魔王の身体を貫いた。灰へとなっていく魔王。

 

「何…有り得ない…」

 

あれ手応えが違う?魔王では無いようだ。これって、魔族か?

 

「魔神が人間の味方だと…」

 

灰になったはずの魔族が復活した。厄介だな。いや、違う…コイツも空間を破って出て来た。別の固体か…魔王は一体だけど、魔族は集団ってことか。

 

『お兄ちゃん、月の光が導いてくれるよ♪』

 

『「月の女神の手鏡」を手に入れました』

 

これを使うのか?鏡を月に向け、角度を変えると、レーザービームのような物が出て行く。これをあの空間の割れ目にセットして。『ヘアーランス』を発動した。灰になっていく魔族。空間が破れ…破れた空間が爆裂していく。

 

空に浮かんでいる奴らが俺を見つめている。その内の一体が、俺に迫ってきた。

 

「魔王か?貴様、許さない!」

 

青い鎧を着たサガ帝国の勇者だった。

 

「《歌え》アロンダイト!」

 

聖剣が俺を襲うが、効果は無い。聖属性に聖剣って…意味無いだろうに。

 

『サガ帝国神皇流剣術』

 

技名を叫ばないと使えないのか?不便なヤツだな?俺も聖魔剣を手にした。そして、瞬動術で、クソ勇者の背中に貼り付き、首筋に刃を走らせた。吹き上がる血柱。月明かりに照らされている。

 

「あぁ、殺しちゃったのか?」

 

ミトが声を掛けてきた。

 

「だって、襲ってくるんだもの」

 

「お前、再生するんだろ?受け流せばいいじゃん」

 

って、テンちゃん。

 

「ウザいんだもの、コイツ」

 

「で、どうするの、これ?」

 

って、先輩。どうしようね…

 

-------

 

侯爵にジョブチェンジして、クソ勇者の遺体の傍らにて、善後策をみんなで考える。

 

「棺に入れて送り返すのは?」

 

「蘇生はしないとダメだよ~」

 

って、ミト。

 

「また、襲われる自信があるんですが…」

 

「そこが問題よね~」

 

「身ぐるみ剥いで、棺に入れて、強制転移でいいんじゃないの?」

 

って、先輩。あぁ、聖剣とか聖鎧と聖盾はボッシュートすれば、もう、戦え無いか。

 

「先輩の案にしますか」

 

『強奪』して、棺に入れてから、『蘇生』して、サガ帝国へ『強制転移』させた。これで終わったかな?

 

--------

 

翌朝…身体が揺すられる。眠すぎる…働き過ぎたな。反省しよう。

 

「おい!起きろよ~」

 

後輩氏の声…完徹明けのような、身体のだるさである。

 

「後10分…」

 

「またかよ~。じゃ、お前だ!やれ!」

 

後輩氏が誰か命令している。誰にだ?後輩氏より下っ端はいないはずだが…

 

下腹部に有り得ない刺激…なんだ、これは…プロの仕事か?暖かな室に収まる。血流量が上がっていく。

 

喘ぎ声…肉の叩き合う音…誰かが俺の上に倒れ込んできた。物凄く大きなクッションが間にあるんだが…ゆっくりと瞼を開くと、俺の上にメリーエスト皇女がいた。

 

「これ?どういう状況だ?」

 

「コイツを奴隷にした。首輪嵌めさせてあるよ」

 

嵌まっているねぇ。あっ!中に発射。ミトにバレないように無表情で押し切る。

 

「おい!無表情でも、心が丸見えだぞ」

 

そうだったね。忘れていたよ。

 

---------

 

皇女は全裸で首輪を嵌めていた。リーンを怯えた表情で見て居る。

 

「なんで、コイツ、全裸なんだ?」

 

「奴隷だもの♪」

 

って、ミト。俺が寝た後で、迎賓館に泊まっていた皇女を拘束し、奴隷にしたそうだ。

 

「二度と襲われないようにするには、これしか無いでしょ?」

 

いや、既に二度ほど襲われていますが…皇女はお口で奉仕してくれている。

 

「で、落としどころは?」

 

「あのクソ勇者の棺に投げ文してある。詫び状と詫びの品と皇女は交換って♪それよりも、昨夜のあれは何?」

 

「あれって?」

 

「月から黒い髪の毛のような物が伸びて来て、魔王を貫いたでしょ?あと、謎のレーザービームもさぁ」

 

「あれ、魔王じゃないぞ。たぶん魔族だ」

 

「そうなの?やたらに再生力があったじゃない」

 

あぁ再生では無いんだけど、メンドーなのでスルーだな。

 

「で、あれは月の女神様からの贈り物だよ♪」

 

「はぁ?女神?月の?どういう関係なの?」

 

「よくわからないんだ。記憶が曖昧で…ただ、あの石鳥居で、俺に会いに来たのは、彼女だよ」

 

「そうなのか…そうなると、アコンカグラが召喚術を教えた女神って、その子かもねぇ」

 

「難しい歴史の研究はミトに任せるよ。しかし、コイツ、プロのような仕事をしているんだが」

 

俺の溜まっている物を取り出してくれている皇女。

 

「勇者とそういう関係か?」

 

「あの勇者はロリコンだよ」

 

って、アリサ。

 

「だって、私のことを『マイ・ハニー』って呼ぶんだよ」

 

アリサが王女だった頃に一目ぼれしたが、アリサの国が敵に滅ぼされ、アリサが奴隷にされたのに、助けに来なかったらしい。それなのに、アリサへの愛は変わらないそうだ。

 

「アイツはサイテーのロリコンだよ!」

 

アリサもミト同様に、勇者に対して激怒していた。

 

 

 

 

 

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