デスマーチからはじまる異世界マン遊   作:もっち~!

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ミト視点です。

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SS:新居のルール

 

先輩が爆睡モードに移行した。心臓の鼓動を確認…停止している。これで、朝まで起きないはずだ。まず、先輩の部屋のドアを撤去した。

 

そして、先輩を除く全員を広間に集めた。

 

「アルジェント卿の部屋のドアは撤去した。いい?あの部屋の前を通る時は、部屋の中を確認して。何か異変があれば、ささいなことでも、私に報告して。私がいなかったら、セーラかゼナにね」

 

不死王となってしまった先輩…寝る時は心臓を止め、完全にリビングデッドとなって寝ている。先輩にとって、心臓を動かすことが、疲れの原因かもしれない。

 

「想定される異変は?」

 

リーンに訊かれた。

 

「魔王になることは無いけど、何かを呼び出すとか、姿が一変するとかかな。リッチに関して知識はあまり無いので、わからない点が多いのよ」

 

とても不安である。死にたがりの先輩は、死ねない事にストレスを感じているかもしれない。

 

「で、起こす時は、生け贄を最低一人は用意する」

 

コチラの世界へ呼び戻すには、先輩の女体への妄想を利用する。

 

「コチラの世界にいたくなるような、刺激を与えるのよ」

 

------

 

あのブラックな会社での生け贄は私だった。仮眠室で寝たら起きない先輩。

 

「後輩氏に、アール氏の起床係を任命する」

 

って、メタボ氏に指示された。だけど、これが難敵であった。揺すっても、大声で呼び掛けても、「後10分…」をリピートする。アール先輩は起きるまでに時間が掛かる問題児だったのだ。

 

ある時、アクシデントで唇同士が重なった。すると、アール先輩は今までも苦労が嘘のように、目覚めてくれた。まさか、ファーストキスの相手が兄ぃでは無いとは…青天の霹靂ではあった私。

 

その翌日から、耳を舐めたり、額を重ねたりと、刺激を与えると、目覚めが早くなった。先輩は、無意識のうちに、私を求めていたのかもしれない。

 

--------

 

「こちら側に戻せないと、どうなるの?」

 

アリサに訊かれた。

 

「アルジェント卿として、目覚めることは無い…そんな気がするの」

 

「もっと、生きたいと思わせれば良いんですね?」

 

って、セーラ。

 

「そういうことだよ。迷惑な話かもしれないが、アルジェント卿が起きないと困ることが多いのは、みんなにもわかると思う」

 

異論は出なかった。みんな、先輩にはいて欲しいんだと思う。セーラ、リーンは勿論、アリサ、ミーアに至る迄、先輩のおかげで新しい道が開けたんだと思う。私もそうだけど…

 

私も先輩に心が傾いている。口では兄ぃ命と言っているのは、先輩を虐めたい心の表れっていうか。まぁ、若気の至りである。その証拠に、離れていても、先輩の心をモニターしている。本当にマズい時に、助けにいけるように。

 

「生け贄は毎日同じだと、ダメだと思うんだよ。毎日、違う刺激を与えないと、効果が薄れるって言うか…あぁ、1つだけルールを作る。お子様は交わるな!これは大事なことだ。アルジェント卿を追い込み兼ねない。ミーア、アリサ、ポチ、タマ、リザは厳禁だ」

 

「えっ?私はダメなんですか…」

 

リザが落ち込んでいる。ポチとタマは交わるって行為が分からないのか、ぽっか~んとしている。まぁ、この3名は娘枠の気がする。

 

「私も?」

 

アリサも声を上げた。精神的には、私より歳上だと思うけど…物理的にむりに思える身体…たぶん、入らないと思う。

 

「そうよ。精神年齢が高くても、見た目、身体的にお子様はダメよ」

 

「う~ん…まぁ、身体的にはそうよね…でも、ちょっとショック」

 

こうして、この家のルールは決まった。

 

 

 

 

 

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