デスマーチからはじまる異世界マン遊   作:もっち~!

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迷宮都市

アーゼと過ごし始めた数日後、ミト達がエルフの里についたそうだ。俺達の馬車は、先輩が転移させてくれたそうだ。

 

「ねぇ、迷宮都市へ一緒に行こうよ」

 

ミトが必死に懇願している。だけど…

 

「俺…魔物だから…アーゼといる方が、迷惑を掛けないと思うんだ」

 

「一緒に来て欲しいんだよ」

 

う~ん…緊迫した局面なのに、いらん妄想をしてしまう俺。

 

「う~ん…そんなことを、ボクとしたいのか?」

 

丸見えですよね…凹む俺。

 

「う~ん…わかったよ。させてあげる。だから、一緒に来てくれる?」

 

え?結構ハードな妄想をしたんですが…いいんですか…

 

「いいよ。させてあげるよ…主として、眷属にとても嫌な想いをさせたんだから…」

 

その日…ミトと…人に自慢出来ない行為をたっぷりとした…

 

翌日、出発の準備を始める。リザ達をエルフの猛者達に預けて、鍛錬させている関係で、出発は3日後になった。強くなる分には良いって、ミトが納得してくれたが、俺を見る目が、あの日以来おかしい。

 

「ねぇ…して、いいよ…」

 

ドエム属性に目覚めたのか…けっこうハードな責めだったはずですが…俺と二人っきりになると小動物のようなミト…こんなキャラだったか?

 

「毎日したい訳では無いよ。たまにね…ドエスな妄想が浮かぶんだよ」

 

「いつでもいいよ。二人っきりなら…」

 

誘うような視線。その視線に負けた俺は、性なる欲望をミトで晴らしていた…

 

--------

 

そして、迷宮都市へ旅立った。何もする事も無い車内。俺は、必要になるまで棺に納められた。棺の中…なんか落ち着くなぁ。リビングデッドだからかな?

 

 

が、何日か過ぎた頃、突然、起こされた。

 

「先輩、出番だよ!」

 

後輩氏の声。では♪遠慮無く、後輩氏に襲い掛かる俺。

 

「寝ぼけていないでください。敵はボクじゃないよ~」

 

あ!してくださいじゃ無いんだ。で、敵は?ミトが指差す先に、黒い竜がいた。テンちゃんが戦っている。天竜と互角かぁ~。邪龍か?

 

「小さき者よ、平伏せ。我、天空の王者なり」

 

って、俺に向かってきた。鼻先をぶん殴ってやると、吹き飛び、山肌と激突した。山は激突の衝撃で粉砕したようだ。

 

「おいおい、なんだ、その威力は」

 

先輩が驚いている。

 

「貴様!」

 

体勢を立て直して、再び俺に向かった来た。では、『ヘアーランス』で、尻尾を地面に接合した。その衝撃で腹から地面に叩き付けられた黒竜。ジタバタしても外れない。

 

「デカければいいってもんじゃない!デカければ、的が大きい分、狙われるんだ」

 

もう、大丈夫かな?棺に自ら戻って、睡眠タイムだ♪

 

-------

 

「アール様、そろそろ起きて下さい」

 

誰の声だっけ?はて?

 

「おい!起きろって!」

 

後輩氏の声だ。

 

「あと10分…」

 

両頬に柔らかな物が…後輩氏の胸って、ここまでは…ゆっくりと瞼を開けると、メリーだった。それもノーブラでだ…

 

「おはようございます♪」

 

「おはよう、メリー♪」

 

抱き起こされて、1時間ほど放置される。心臓が再起動して、血が全身に行き渡るには、それくらいかかる。この前のように戦闘の場合は、リビングデッドの方が強いので、心臓は止まったままなので、直ぐに動けるのだった。

 

「ここはどこ?」

 

「もう少しで、貿易都市タルトゥミナです」

 

ルルが教えてくれた。ゆっくりと立ち上がる。少しよろけるが、リーンが肩を貸してくれた。

 

「アーシア、あの街は亜人は大丈夫か?」

 

「偏見有りです」

 

「じゃ、パスだ」

 

「え?」

 

ミトが不満みたいだ。

 

「ミト達だけで行け。俺達は街の外に野営をする」

 

「それは…」

 

ダメなのか?

 

「じゃ、俺達はアーゼの元へ行く」

 

「ダメだよ~!一緒にいてくれるっていっただろ!」

 

「そうだっけ?すまない記憶が…」

 

「あぁ、そうだね、記憶が無いのか…」

 

俺の記憶を垣間見て、どこか寂しげなミト。

 

「じゃ、このまま、迷宮都市へ向かおう。それならどうだ?」

 

「うん♪そうする」

 

貿易都市には寄らずに、迷宮都市へと向かった。ミトは、貿易都市で買い物三昧を目論んでいたらしい…

 

-------

 

迷宮都市に着いた。街へ入る為の正門の両脇には、変身後の大魔神のような像が左右に1つずつ配置されていた。

 

「あれは、ゴーレムです」

 

と、アーシア。早速、都市核と迷宮核へのリンクを開始したようだ。

 

「うん?この街の都市核がおかしいです」

 

って、アーシア。おかしい?

 

「リンクが切断されました。防御モードに移行したようです」

 

「どういうこと?」

 

メリーが訊いた。

 

「再接続出来ません…迷宮核のリンクも切れました。契約者は同一人物のようです…契約者を見つけました。サトゥー・ペンドラゴン卿です」

 

はぁ?先輩だって?

 

『どういうこと?』

 

って、メッセージを送ると、先輩が転移してきた。

 

「こいつのせいだ」

 

先輩の手には大きな銀貨が載っていた。

 

「ボルエナンの森の東方に、トラザユーヤの館って言うのがあって、そこの老ブラウニーのギリルに貰ったんだよ。この街にある別荘の鍵って言われてね」

 

「たぶん、その別荘に都市核があるのだろうな」

 

「権限が移譲出来るなら、アールに引き継ぐよ。管理、運営が面倒そうだし」

 

あれ?ゴーレムが動き出した。

 

『マスター、ご帰還をお待ちしておりました』

 

『マスター、無事のご帰還を祝福いたします』

 

こっちへ来る。

 

「先輩、どうにかしてよ!」

 

「すまん、わからない」

 

ミーアがやって来て、銀貨を手にして、

 

『我は主人代行なり。汝らの挨拶を嬉しく思う。なれど、汝らの任務は重要なり、疾く職務に復帰せよ』

 

と語り掛けると、ゴーレム達は元の場所へと帰って行った。

 

「ミーア、助かったよ」

 

頭を撫でて上げると、嬉しそうな笑顔を向けて、

 

「ん。アーゼが教えてくれた」

 

なるほど…俺では、記憶に難があるからな…

 

--------

 

門の前には門番が…

 

「身分証をお見せください」

 

って…代表してミトが見せた。

 

「え?ミツクニ公爵様ですか…この街のギルド長がお会いしたいそうです」

 

「そう」

 

澄ました顔のミトが短く返事をした。そして、街の中へ入った。そのまま、探索者ギルドの裏手にある駐車場に馬車を止めた。

 

「とりあえず、アルジェント卿とペンドラゴン卿の3名で行ってきます」

 

って、ミト。みんな頷く。治安が悪そうだから。みんなの馬車を護る気がムンムンと伝わってきた。

 

中に入り、ミトが受付へ向かった。俺と先輩はガードだな。きっと。

 

「ミト・ミツクニだ。ギルド長に会いに来た。取り次いでくれ!」

 

命令口調のミト。ミツクニ卿の突然の来襲で、受付がパニックになる。

 

そして、上の階から迎えの者が来て、ギルド長の部屋へ向かう。ドアを開けると、いきなりヤリが飛び出して来た。ミトは華麗なステップで、ヤリの上に載っかった。アイツ、曲芸師か?

 

「相変わらずね、リリアン♪」

 

「あの当時のままとは、ズルいですよ、ミト様」

 

この老女がリリアンか…

 

「あぁ、ここではゾナと名乗っております」

 

何故?

 

「え?ミト様ですか…」

 

「あれ~、セベルケーアじゃない」

 

エルフの女性。ミトの旧知の知り合いのはずなのに、見た目は中学1年生のような容姿である。年齢は知りたくない…

 

「で、この者達は、ミト様の新しい眷属ですか?」

 

「紹介します。奇跡の料理人のサトゥー・ペンドラゴン士爵と、アール・アルジェント侯爵です」

 

「ぺ、ペンドラゴン士爵って、あの?」

 

セベルケーアが、先輩の手を握っている。まぁ、有名人だからな。

 

「じゃ、貴様が、聖杯使いか?」

 

リリアンに訊かれた。スルーする。

 

「私をスルーするのか?」

 

ヤリが俺に襲い掛かるが、スルーした。痛く無いし♪

 

「何?避けないだと…」

 

俺の行動に驚くリリアン。人間相手に何もしない約束だし。

 

「彼は対魔王の秘密兵器だから。あまり、刺激しないでね、リリアン」

 

「そうか…ブルーメの言っていたのは、お前か…」

 

たぶん、リリーとブルーメから便りでも来ているんだろう。俺が聖杯持ちって、秘密事項だし。

 

「セーア、彼らの身分証を作ってあげてくれ」

 

「了解です。こちらの名簿に名前を記入してください」

 

仲間の名前を記入していく。

 

「何?サガ帝国の皇女が眷属にいるのか?後、現勇者の従者が3名…貴様、何者だ!」

 

リリアンに問い詰められるが、スルーだな。ストライクゾーンにほど遠いし。

 

「スルーだと…まぁ、いい。そのうち、化けの皮を剥いでやる♪」

 

ミトはリリアン達と積もる話があるらしいので、先輩と馬車へと戻った。

 

「どこに滞在するんだ?」

 

寝る場所の確保…俺にとっては重要な課題である。

 

「別荘に行くか?都市核の委譲もしないといけないし」

 

別荘へと向かう馬車5台…ミト、置いてきちゃったなぁ。まぁ、いいか。

 

別荘の場所はミーアが知っているというか、見えるらしい。で、別荘は蔦の絡まる家だった。場所は北門の西側で、富裕層エリアの端の公園の中にあった。

 

「結界で囲われているな」

 

「なんか俺は入れない気がする」

 

魔除けの結界…存在が魔なる者である俺はダメっぽい。取り敢えず、先輩とミーアが入っていった。

 

先輩達が戻って来て、みんなは入っていくが、やはり俺だけ入れない。

 

「俺はここで待っているから」

 

みんなを送り出した俺。暇だ…。アーゼの元へ転移するか。

 

------

 

アーゼに蔦の絡まる家の情報をもらった。あの家にあるコアは偽核って言う物で、トーヤが作ったものらしい。偽核1つで迷宮核と都市核の両方の役目を果たしているそうだ。

 

「手懐け方?有るのかな?」

 

う~ん…

 

「アーゼは、設定できるか?」

 

「説明書があればねぇ」

 

トーヤの揺り篭の研究室へ転移して、偽核関係の資料を手にして、アーゼの元へ戻った。

 

「はい、これ」

 

「うん?う~ん…なんか久しぶりだな、本を読むのって…」

 

そういえば、アーゼの部屋に本棚って無いなぁ。

 

「じゃ、今度来るとき、本を買ってこようか?」

 

「うん♪お願いします」

 

そして、アーゼの能力を使い、遠隔で設定を変更していく。俺自体は魔なる存在であるが、俺の魔法は聖属性であり、あの結界に阻まれない。なので…ハッキングをしていく。一部機能停止になりそうになると、アーシアとナナを使って、他のコアをリンクして凌いでいく。

 

『契約更新が成功しました』

 

アーシアから、メッセージが届いた。では♪アーゼと共に転移をした。

 

------

 

この家の家妖精と言われるブラウニーがアーゼを見て腰を抜かした。

 

「ハイエルフ様…どうして?」

 

「うん?ダーリンと遊びに来ちゃった♪」

 

「おい!更新できたのか?」

 

先輩に訊かれた。

 

「アーゼのお陰で、ここのコアの所有者になれたよ♪」

 

「何?どうやったんだ、この人間風情が!」

 

ブラウニーが噛みついてきた。

 

「え?ダーリンは人間風情では無いわよ~」

 

って、アーゼ。

 

「ソイツは何者ですか?」

 

「私の婚約者だけど…何か問題でも?!」

 

珍しくアーゼが怒りを纏っている。

 

「滅相もございません…」

 

平謝りのブラウニー。

 

「アーゼ、怒った君も可愛いけど、笑顔の君の方が好きだよ」

 

と、アーゼの耳元で囁いた俺。

 

「えっ!そうですか…ごめんなさい。このブラウニー風情が、ダーリンを馬鹿にするから…」

 

徐々に怒りは霧散していくアーゼ。

 

-------

 

アーゼがブラウニーを調教してくれた後、アーゼを里へ送迎して、ミトを拾ってきた。

 

「ひどい…ボクを置いて行くんなんて…」

 

俺の胸でマジ泣きしているミト。心細かったらしい。長時間放置したからなぁ~。偽核を設定するのに時間が掛かったのが敗因だな。

 

「で、どうする、ここに住むのか?」

 

「防犯上の観点からだと、どこかダミーに家からの転移が、いいんじゃないかな?」

 

と、俺が提案した。正面から入れるか不安だから。

 

「そうなると、それぞれの家から転移にするか」

 

「待った!ボクを…先輩の家に置いてください…」

 

あぁ、転移術が無いもんな、ミトには…一緒にいないと、置いてけぼり確定になる。

 

「じゃ、2軒買えば良いな」

 

先輩とカリナ、ミトが転移していった。では、コアの最終調整をするか。俺とアーシア、ナナとで、コアの元へ転移した。

 

-------

 

富裕層エリアに隣あった2軒の屋敷を買って来た先輩。1軒はペンドラゴン邸で、もう1軒はミツクニ邸だそうだ。で、俺達はミツクニ邸に住むことになった。

 

俺の寝室にはイネちゃんのベッドをコピーした物を置いた。これで、安眠できるな♪

 

「まだ、寝るなよ!」

 

って、安眠タイムにストップが掛かった。なんでよ~。

 

色々な申請書類を準備する。メリーとセーラが書類を書き上げてくれ、最後に俺のサインを入れれば完成だそうだ。

 

「そうだ、これを渡さないと…」

 

ミトが、木札を配り始めた。これは?

 

「ここのダンジョンに入る際に必要な、身分証になる。クラスが上がると、潜れる階層が深くなるそうだ」

 

中に門番がいるのか?いないなら、気にせず潜れると思うが…

 

「そういうルールだそうだ」

 

「で、昇級条件は、一人100匹の討伐か、チームで階層主を討伐だそうだ」

 

後者の方が楽じゃないか?人数がいるんだし。

 

「後者でいいと思う。一つだけ言っておく!無茶や無理はするな!いいな、みんな♪」

 

頷くみんな。それは俺への配慮なのか?ミトは俺の疑問をスルーした。

 

 

 

 

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