デスマーチからはじまる異世界マン遊   作:もっち~!

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魔王とチーター

視察を終えて、問題点を協議した。

 

「調理師学校は有りだな」

 

って、先輩。

 

「学校の炊き出しを調理実習として行えば、そんなに費用も掛からないと思う」

 

なるほど。

 

「ソバの栽培は、ご主人様が都市核を調整すれば、大丈夫そうよ」

 

って、アリサ。都市核は天候を操作できるそうだ。

 

「問題は農機具ねぇ」

 

「当面は、エチゴヤでなんとかする。問題になるのは、ニナさんの処に、鍛冶場を作る費用だな。作るのは、いいとして、問題は運営費かな」

 

建物や炉などの設備は、先輩の創造能力で作れそうだと言う。運営費は、人件費、材料費、光熱費などだ。

 

「あまり近代的な施設だと、神の怒りに触れるらしいから、熱源は炭だぞ」

 

この世界の神は理不尽らしい。文明開化の速度が早すぎると、天罰を与えるらしい。地上の者は神を超えてはいけないのだろうか。もし超えれば、俺みたいに不死者にされるかもなぁ…う~ん…炭かぁ…炭焼き設備と植林も必要か。

 

「あとは、税収だけど…迷宮を開放して稼ぐしか無いわねぇ」

 

って、ミト。入場料とゲットした魔核の全量買い取りのルール。迷宮都市と同じ運営方法だな。

 

「運営出来ているのはここだけよね?」

 

「まぁ、そうだね。旧セーリュー市の迷宮も運営は出来るよ」

 

今はマリエンテール市だ。ゼナの父が伯爵になったから♪

 

「後は公都と王都か」

 

「公都も運営は出来るが、王都はマナが足り無いかな」

 

桜を維持するのにマナが必要である。揺り篭も周囲の森の維持の為、運営は難しい。魔物と宝物の補充にマナが必要だから。

 

「じゃ、公都はオーユゴック卿に運営を依頼しましょう」

 

これで税収が上がるといいなぁ。

 

「あとは、学校かぁ。何の学校にするの?」

 

って、ミト。

 

「冒険者学校かな?後、職業訓練学校とか」

 

セリビーラに作るのであれば、冒険者学校がいいと思える。迷宮で稼いで、自立が出来るだろうから。

 

「誰が教えるんだ?」

 

「元冒険者を雇うとか」

 

リザ達は教師に向かないと思う。

 

「奴隷市で探すか、アール」

 

「ですね」

 

有能な元冒険者も、敵勢力に捕まれば、奴隷にされしまうらしい。

 

--------

 

カリナを通じて、旧ムーノ男爵に仕えていたメイド達を雇い入れた。護衛メイドが多い為、武具の扱いが出来るから。まぁ、教師候補である。普段は先輩の家のメイドをして貰う。

 

システィーナを通じて、引退したメイド達をスカウトしてもらう。冒険者向きでは無い者は、メイドや執事って選択も出来るようにしたいから。

 

メリーエストを通じて、引退した勇者の従者達をスカウトしてもらう。ただ強いだけの脳筋タイプは教師向きで無いから。

 

そして、先輩と共に奴隷市へと通う。夜になると、先輩は歓楽街へ消え、俺は家に帰る。プロのお姉様好きな先輩…ミトでも充分楽しめると思うんだけど。

 

バキ!

 

えっ?転移中の妄想も見えるんですね…

 

「おい!お前!今、何を妄想した?」

 

「いや…別に…」

 

バキ!

 

痛くは無いが、俺はエムでなく、どっちかと言えばエスなんだが…

 

バキ!

 

ミトからの折檻。誰も止めようとしない。よくある風景らしい。

 

「ご主人様、懲りないなぁ~。私で妄想しなさいよ~」

 

って、アリサ。後5年待ちかな…

 

「おい!妄想するなら、他にもいるだろ?セーラとかアーゼとか…」

 

ゼナの名前が出ないのは、同じ体型だからか?

 

バキ!

 

ビンゴらしい…

 

-------

 

翌朝、高級娼館の前で、先輩が出てくるのを待つ。

 

「おはよう♪」

 

すごくご機嫌な先輩。良いお姉様に出逢えたようだ。

 

「やはり、公都は質もレベルもお値段も高いなぁ~」

 

ぼったくられたのか?

 

「なら、先輩が娼館を経営すれば?」

 

「ダメだよ。商品に手を出してしまうよ」

 

苦笑いしている先輩。

 

「カリナもシスティーナも良いんだけど、テクニックがなぁ…」

 

無いんですね…って、空気が鳴動した。このタイミングで出たようだ。先輩も気づいたらしい。

 

「行くか」

 

「ですね」

 

二人で、発生源にへ転移した。

 

------

 

テニオン神殿が襲われていた。紳士姿の魔王に…なんで、紳士姿なんだ?

 

「アール、強制転移しろ!ここじゃダメだ!」

 

先輩の指示通り、魔王と先輩を強制転移させて、俺は後を追う様に転移した。転移した先では戦闘が、既に始まっていた。チート対チートの戦いだな。俺は観戦をする。

 

「お前達、ニンゲンのマネごととはどういうことだ?」

 

魔王が妙な事を言う。俺は正解だが、先輩はニンゲンのはずだ。いや、転移者はニンゲンの枠に入らないのか?ミトなんか化け物クラスの年齢だが、三十路手前の容姿を維持しているし…あっ、モニタされていたんだ。後が恐い…

 

「遊びは程々に。僕はこれから世界中の神殿を焼き払う大事な仕事が」

 

で、テニオン神殿を襲ったのか?リリーがいるのに…また、リリーを殺すのか?許せねぇ~よ。それは…俺は…俺は俺で無くなっていく。俺は…不死王だよ♪

 

魔王に渾身のストレートを叩き込む。

 

「ぐっ!」

 

苦しみ出す魔王。もっと苦しめよ。

 

「貴様…まさか…」

 

「俺は不死王リッチ♪神も魔王もクソくらえだ!」

 

魔王に馬乗りになって、パンチを叩き込んで行く。リリーをまた殺すのか…許せない!

 

「パンチなら、お前のユニークスキル『確率変動』は効果を為さないだろ?ふふふ♪」

 

「なんで、ニンゲンの味方をするのだ?あいつらは、神の木偶にすぎないのだぞ」

 

「俺は人間の味方をするつもりは無いが、俺の大切な者達を傷つけるヤツは、誰であろうと、苦しみを与えてから殺す♪」

 

魔王が耳元の毛を摘まむと、ふぅと一息吹きかけて毛を散らした。そして、

 

「――眷属よ」

 

と、唱えると、毛が紫色の狗となって、俺に「分解」のブレスを放ってきた。狗達の攻撃は俺を透過していく。

 

「何…透過能力か…貴様、どこまで進化するつもりだ!」

 

「仲間を守る為なら、際限なくだよ、魔王君♪」

 

『ドレイン』

 

魔王のHPとMPを食らう。

 

「貴様…」

 

炎で出来た巨人と竜巻で出来た巨人を召喚したようだ。俺を吹き飛ばす気か?

 

『ヘアーランス』

 

俺自身と魔王を串刺しにした。これで、俺から逃げられないよ♪

 

「貴様、狂っている…」

 

魔王の顔に恐怖の色が浸み出して来た。もっと、苦しめ♪

 

『神喰魔狼』

 

苦し紛れで、フェンリルになった魔王。だから、何?俺は神では無いんだよ♪俺に噛みつき、逆に内部から崩壊していく魔王。なんだよ、自殺か?

 

フェンリルは紫の珠7つに分解した。逃がさない♪『ヘアーランス』を解除して、聖魔剣を手に持ち、全ての珠を粉砕した。後は…うん?俺と先輩の間に、突然童女が現れた。

 

「去りなさい!ここはお前がいて良い世界では無い!」

 

童女のくせに命令してきた。

 

「私の勇者に手を出させない!」

 

先輩はコイツの勇者?そうなると、

 

「お前が召喚者だな♪」

 

童女に襲い掛かり、フルボッコにしていく。着ている物がボロボロになっていく童女。

 

「おい!アール。もう止めろ!」

 

止めない。コイツが元凶なんだと思う。先輩とミトを…この世界へ…

 

「止めて…お願い…」

 

漸く童女の身体にダメージが入り始めた。着ている物は防具だったのか。泣き叫ぶ童女。ふふふ♪

 

「おい!止めてあげろよ」

 

バキ!

 

えっ…激痛が走る。なんで?痛点が無いんじゃ…ミトが俺に拳骨を撃ち込んでくる。普段は痛くないのに…ミト…いや、カグラとカグヤだ。なんで、俺を…

 

「もう止めてよ~、お兄ちゃん!」

 

バキ!

 

痛すぎる…カグヤの拳骨…こんなに痛いのか…

 

「妄想大好きなエロ男でいいんだよ。戻れよ~!」

 

バキ!

 

カグラ、やめてくれ~!痛いって…

 

「パリオン!お兄ちゃんに謝れ!」

 

カグヤが童女をパリオンと呼び、叱責している。

 

「うっ…ごめんなさい…」

 

パリオンが泣きながら謝罪をしてきた。

 

「パリオン!罰として、お兄ちゃんの使い魔になりなさいよ!」

 

パリオンよりもカグヤの方が立場が上のようだ。

 

「えっ?!私…一応、神なんですけど…」

 

「神って名乗っているだけで、あんたらは侵略者でしょ!」

 

って、カグラ。

 

「そうかもしれない。あなた達姉妹から見れば…」

 

「この妄想好きを、こんなのにしたのも、あんたらでしょ?責任取りなさいよ!」

 

カグヤ、カグラ姉妹からのプレッシャーに、心が折れたのか、凹んでいるように見えるパリオン。

 

「私で良ければ…お使いください…魔神アール様…」

 

ソーナ・シトリー似のボディになったパリオン。

 

「うっ…」

 

「いい?次は無いからね。お兄ちゃんに害を与えたら、許さないから!」

 

カグラとカグヤが消えると、パリオンも消え、俺の意識も消えていく。ようやく、死ねるのかな…

 

---------

 

「お~い、起きろ~!」

 

後輩氏の声…

 

「あと10分…」

 

「懲りないなぁ…今日はどうするかな…」

 

左右から心地良い刺激…なんだろう?瞼をうっすらと開けると、セーラとオーナが全裸で抱きついて居た。聖女にサンドされるなんて…聖属性で良かったと思える瞬間である。

 

「起きたな。そこの二人撤収していいよ」

 

え…今日の刺激は良かったんですけど…未来永劫、このままでも良いくらいだ。

 

「リザ、コイツの上体を起こして、動けるまで、抱きついていいから」

 

「はい♪」

 

嬉しそうなリザの声…全裸のリザが俺に抱きついて来た。ダメだって…あぁぁぁぁ~!身体が動かない…血が通うまでの1時間は逃げられないようだ…ミトめ~!

 

嬉しそうにリザが、全身を使ってスキンシップをしている。1時間も…地獄だぁぁぁぁ~。娘枠にさせるなぁぁぁぁぁ~!

 

-------

 

食堂へ行くと、ミトはミトだった。どこから見てもミトだった。

 

「なんだよ?ガン見とは、どんなプレイなんだ?」

 

「いや、ミトはミトだよなって…」

 

「お前、大丈夫か?変な夢でも見たか?」

 

あれは夢だったのか?ミトがカグラだったのは…はて?

 

「あれ?先輩は?」

 

「今日は、ちょっと用事があるって」

 

そうか、今日は奴隷市巡りは出来ないなぁ。じゃ、違う仕事をしよう。ゼナとマリエンテール市へ転移した。そして義父さんと面会。

 

「伯爵仕事は慣れたでしょうか?」

 

ゼナの父親である新マリエンテール伯爵に声を掛けた。

 

「これは、アルジェント卿。えぇ、徐々にですが。で、本日はどのような件ですか?」

 

「ゼナと結婚したい!」

 

ペシ!

 

ゼナに叩かれた。

 

「まだ。プロポーズしていません。先走らないでください。私は逃げませんから♪」

 

あくまでもゼナのプロポーズ待ち状態のようだ。

 

「本題ですが、迷宮を運営してもらえませんか?」

 

「もちろんです。が、ノウハウがまるでありません」

 

「ゼナ達が今、セリビーラにいますので、彼女達に学んでもらい、将来的にはゼナを迷宮冒険者ギルド長として、運営を任せたいんです」

 

「へ?」

 

ゼナが驚いたようだ。

 

「私が…責任者?」

 

「うんうん♪」

 

頷く俺。

 

「どうでしょうか?マリエンテール卿。いや、義父さん♪」

 

「わかりました。お受けいたします。ゼナ、しっかりと学んで、アルジェント卿へ恩返ししなさい」

 

恩返しよりもプロポーズが先が良いんですが…連敗記録更新か?

 

-------

 

一人で奴隷市巡り…オーユゴック公爵領にも、ブラックマーケットは存在していた。いずれは無くしたいよな。って、一人の白虎人族の少女と目が会った。

 

買うことにした。お金を払い、所有権を移し、二人で家へ転移した。勿論、ブラックマーケットのその日の売上全てを『強奪』してから♪

 

家に着き、彼女に掛かっている『強制』を、前もってリストアップされていた極悪奴隷へ強制転移させた。これで彼女は奴隷では無い。

 

「俺はアール・アルジェントだ。もうお前は奴隷では無いが、出来れば働いて欲しい」

 

と、告げた。

 

「助けてくれたのですね…お金を払って…ありがとうございます。私は、ルーニャです。働かしてください」

 

こうして、我が家にメイドが増えた。後日わかったことだが、ルーニャは旧白虎王国の元王女だそうで、同じ元王女のアリサとは仲が良さそうだ。

 

 

 

 

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