デスマーチからはじまる異世界マン遊   作:もっち~!

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サトゥー視点です。


SS:高杯姉妹

 

アールがアールで無くなり、魔王に対してワンサイドゲームを繰り広げている。コイツ、こんなに無慈悲に強かったのか…チートの能力数は俺よりも遥かに少ない。アールには俺に出来ることの半分も出来ない。だけど、戦闘力はチートって言葉で片付かないくらいに、スゴい。

 

魔王がアイツを怯えて見て居る。出すスキル、出す能力がまるで効果が無い。絶望的なワンサイドゲームだ。最後、フェンリルに変身するも、アイツに噛みついた途端、苦しみだし、徐々に灰になっていった。それも内部から…

 

魔王を倒したアイツ。俺を見るや、にやついた。次は俺の番か?勝てる要素がまるで無い。逃げることも出来ないだろう。そんな窮地な俺の前に、知らない童女が現れた。

 

『私が護る♪』

 

って、脳裏に彼女の言葉を感じだ。何者だ?マップ情報には『unknown』と表示されている。

 

「去りなさい!ここはお前がいて良い世界では無い!」

 

威風堂々とアイツに命令する童女。アイツがいて良い世界ってあるのか?

 

「私の勇者に手を出させない!」

 

はぁ?俺はあの童女の勇者なのか?称号として勇者はあるが、ジョブとしての勇者は無い俺が?

 

「お前が召喚者だな♪」

 

アイツはそう言うと、瞬動術で童女に襲い掛かり、躊躇せずにフルボッコにしていく。あの童女が俺達を召喚したのか?

 

無慈悲なまでに、アイツは楽しそうに童女をボコボコにしていた。彼女の衣服はボロボロになり、全裸へとなっていく。それでもアイツは全裸の童女をフルボッコにしている。見て居られないほど冷徹に…

 

「おい!アール。もう止めろ!」

 

俺の声はアイツに届かないようだ。俺の言葉を気にも止めずに、ただ童女を破壊していく。何か、因縁でもあるか如く。

 

「止めて…お願い…」

 

ダメージが入り始めたのか、童女が泣き叫び始めた。なんていう防御力なんだ。アイツは、それを知っていて、躊躇無く破壊していたのか…

 

「おい!止めてあげろよ」

 

えっ?!ヒカルの声…

 

バキ!

 

アイツの顔面に、ヒカルの拳が突き刺さった。とても痛そうなアイツ…痛点が無いはずなのに、どうしてだ?

 

「もう止めてよ~、お兄ちゃん!」

 

バキ!

 

ヒカルより胸の大きなヒカル似の女性も、アイツの顔面に拳を突き刺していく。

 

「妄想大好きなエロ男でいいんだよ。戻れよ~!」

 

今度はアイツがヒカルコンビにボコられている。アイツをボコる?なんて、強さだよ…

 

「パリオン!お兄ちゃんに謝れ!」

 

胸の大きなヒカルが、童女をパリオンと呼んだ。まさか、あれがパリオン神なのか…

 

「うっ…ごめんなさい…」

 

パリオン神が、アイツに泣きながら謝っている。どういう関係なんだ?

 

「パリオン!罰として、お兄ちゃんの使い魔になりなさいよ!」

 

胸の大きなヒカルが、パリオン神へ命じている。神よりも強い立場って何だ?

 

「えっ?!私…一応、神なんですけど…」

 

「神って名乗っているだけで、あんたらは侵略者でしょ!」

 

はぁ?パリオン神達が侵略者?なにやら雲行きがおかしい。

 

「そうかもしれない。あなた達姉妹から見れば…」

 

姉妹?まさか、あの胸の大きいヒカルは、ヒカルの妹か?

 

「この妄想好きを、こんなのにしたのも、あんたらでしょ?責任取りなさいよ!」

 

「私で良ければ…お使いください…魔人アール様…」

 

パリオン神はアイツ好みのソーナ・シトリー似の女性に変身した。えっ?アールって、魔神でなく魔人なのか…

 

「いい?次は無いからね。お兄ちゃんに害を与えたら、許さないから!」

 

泣きながら消えていくパリオン神、意識が飛んでいくアール。

 

「さて、そこの転移者よ!」

 

「ヒカル…お前達は何者だ?」

 

「あなたの知っている高杯光子は、私の依り代なの」

 

ヒカルが答えた。依り代…

 

「私はカグラ…アコンカグラよ」

 

竜神様…

 

「そして、妹はプリンセス・カグヤ」

 

カグヤ姫?

 

「なぁ、パリオン神達が侵略者って、どういうことだ?」

 

一番の疑問点を訊いてみた。

 

「元々、この星には、私がいて、月にはカグヤが、そして今は無いけど衛星がもう1つあって、そこにソイツがいた。私達は、仲良く日々を過ごしていたの。だけど、この星を侵略しにロケットで神々が、地上へと降臨していった。運悪くロケットのうち1機が、ソイツに当たって、双方とも大破したの」

 

まさか、アイツって、元々星だったのか…

 

「彼は最後の力を振り絞って、そのロケットにいた瀕死の神と名乗る侵略者の身体と融合したのよ。生き残る為にね。私達も神々に対抗する為に、実体化をした。妹は月の女神に、私は竜神に…だけど、神々の能力により、私達の記憶は操作され、妹と彼は別の世界へと飛ばされたのよ」

 

聞いていた話とは違う…パリオン神が竜神から召喚術を習ったって…

 

「そう、教えたわよ。だって、記憶を書き換えられて、神々に言いように利用をされたのよ。そして、私はパリオンにより、逆召喚術で、異世界へと飛ばされた…」

 

依り代…高杯光子の身体へか…

 

「そういうことよ♪私達3人が揃うと、記憶が戻るらしく、記憶が戻った妹は、神々によって、私と彼の記憶が戻らないように、月へと封印された。だけど、悪運は尽きるもの。転生を繰り返し、勇者という自分の眷属を得たパリオンは、あなたに惚れた。妹は必死に、あなたの周囲に私と彼を配置出来る様に、努力したそうよ。そして、ついに、カードは揃った。だけど、彼はセーラを救うため、魔神では無く、魔人である不死王リッチになってしまった。その為、アールがアールでは無くなった時にだけ、彼に戻れるようになってしまった。彼が戻らないと、私達も戻れないのに…」

 

「この後、どうするつもりだ…」

 

「彼は意識を飛ばすと、アールに戻れる。だから、騒がしい日常に戻るだけ」

 

「俺は、どうすれば良い?」

 

「この世界で生きるしかないわ。だって、元の世界では、私達の身体はもう無いから」

 

ヒカルはアイツを抱き抱えた。

 

「先に帰るわ♪」

 

ヒカルはアールでは無いアールと共に転移をした。

 

「さて、あなたは、少し調教が必要かな?」

 

えっ?胸の大きなヒカルの目が妖しく輝いた。俺は、このまま帰れないのか?

 

----

 

2日後、漸く解放された。長い歴史の映像を、延々と脳裏で見せられていた。眠い…脳裏で見せられるって、寝ていても見えるものなんだ。全然、寝た気がしない…完徹2…久しぶりだ。あのブラック企業以来だな。

 

「イチローお兄ちゃんを虐めたら、許さないよ、イチロー兄ぃ♪」

 

胸の大きなヒカルに、心臓を舐められた感覚がある。背筋に冷たい物が蠢いた。殺される…

 

一瞬、目の前が真っ白になり、気づくと、俺のセリビーラの屋敷の前にいた。

 

 

 

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