彼は何者になったんだ?何になろうとしている?どこに向かっているんだ?彼に平穏な日々は来るのだろうか…
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私達神々は…あの姉妹に言わせると私達侵略者は、とんでもない事故を起こした。侵略する為に多数のロケットで、あの星へ向かっている時、私達の侵略行為を止めようと、私達のロケットを追って来た魔神の乗るロケットが、侵略しようとしている衛星の1つと衝突した。
双方とも大破…私達は追っ手が消えたことに安堵し、地上へ降臨したのだ。私達は神として、地上の者達に崇められる存在となり、侵略行為は成功したかに見えた。だけど…
あの姉妹がやって来た。私達の前に…この星の意志であるカグラ、衛星である月の意志であるカグヤ…私達は手を組み、姉妹を亡き者にしようとしたのだが、
『愚か者共よ!私達がいなくなれば、私達の本来の器である星は消える。心中も悪く無いわ。彼がいない世界なんか消えて仕舞えばいい♪』
星の意志を抹殺するというのは、星の存在を消す行為だと、初めて知った私達。
『そんなことも知らずに、よく神と名乗れたわね』
と、彼女達はせせら笑う。
彼女達の心が荒めば、星は荒れていくってこともわかった。この星を侵略しつづけるには、彼女達には幸せでいてもらわないと、困るのだった。
私達のした愚かな行為。カグヤを異世界へ追放した。このことにより、月は荒れ果て、誰も住めない死の星となった。そうなると問題となるのは、カグラの処遇である。異世界へ捨てると、この星が死の星になってしまう。せっかく侵略したのに…
なので、カグラも神として生きて貰う事にした。記憶を操作し、竜神アコンカグラとして、ドラゴン達の神にさせて、ドラゴン達と幸せに暮らして貰う。
安泰になったと思った矢先、あの事故の後遺症が発生した。死んだはずの魔神が現れ、私達の信徒達を蹂躙し始めたのだ。魔神はあの星の意志と融合していた。魔神としての記憶は無く、あの星の記憶がうっすら残るだけのようで、カグラとカグヤを探しているようだった。この星の住民達が隠したと思っているのかもしれない。
この星の先住民に神の欠片という、ユニークスキルをギフトし、魔神に対抗したのだけど、魔神は強く、残忍だった。眷属である魔族を召喚して、戦わせたが効果は無い。そこで、魔族の力を先住民に与え、戦わせた。その結果、神の欠片持ちは魔王という存在に進化して強大な力を得ることに成功した。だけど、魔王を以てしても魔神は止められなかった。
その頃カグラは、異世界に飛ばされたカグヤを、呼び戻す方法を模索していた。私達は協力すると偽って、その秘法を奪い取り、異世界から強い生物を召喚し始めた。今で言う、転移者、転生者は、我々神々の最終兵器であったのだ。
閃きが、事態を動かした、召喚できるなら、魔神を逆召喚させて、放出出来るはずだと、悪魔の囁きが私達を揺り動かした。そして、彼は…
そんな中、私はある転移者に恋をした。彼が魔王を倒して、帰って行くと、別の並行世界から、彼を召喚していく。毎回、新しい心の彼と恋に堕ちていく私。
そんな私に、カグヤが気が付いた。
「お前だけ、幸せになるんて許せない。私の恋路をジャマして、お兄ちゃんから引き離して、あの死の星に封印したお前は、絶対に許さない♪」
カグヤは壊れていた。いずれ、カグラにも影響が及ぶかもしれない。私は、他の神とは違う路線へと向かう。恋する心を経験した私は、あの姉妹の気持ちが分かるようになってきたようだ。
だけど、魔神は呼び戻せない。苦悩する日々…何故か輝きを取り戻していく月。それはカグヤの封印が解けたということである。カグヤは、カグラをと接触し、あの秘法をものにしたようだ。そして、彼に会いに行っているらしい。
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運命の歯車が組み合ってしまった。ある並行世界で、私の恋する彼と、彼ら3名が同軸の時間軸上で出会い、縁を持ってしまったのだ。それが意味すること…私が彼を呼び出すと、彼らも便乗して、戻って来るってことができるのだ。カグラはこの星から出られない。だから、カグヤはカグラの依り代を持ち込んだようだ。
そして、私の勇者、カグヤ、カグラ、魔神が、この世界へ戻って来た。だけど、魔神は魔人であった。長い時間の流れにより、変質してしまったようだ。その能力は計り知れない。神々ですら畏怖すべきくらいだ。
彼が戻って来て、私は彼を見続けた。
恋する女性を助けるために、自己犠牲を怯むこと無く行った。その結果、彼は人では無くなってしまった。
愛する女性を助ける為に、自らの手で彼女を殺した。彼はどこか壊れているのか?私は勇者を助ける為に、勇者を殺すことは出来ない。
カグヤの私に対する怒りは尋常では無い。カグラは記憶の操作をした為、それ程ではないけど。彼は魔神だった記憶も、星の意志だった記憶も、残っていないようだ。それだけに、カグヤの怒りは増長していた。
『平和だったあの頃に戻しなさいよ、アンタは神なんだろ?!』
って…神じゃないよ。私は単なる侵略者の一人…そんな能力は無い。先住民達を畏怖させて、コントロールするくらいだよ、能力は…
『だったら、彼をサポートしなさいよ。それくらいなら、できるでしょ?!』
それくらいなら…
『あぁ、今回のアンタの勇者は巨乳好きみたいだよ。アンタみたいな童女は相手にしないらしい』
そんな…なんで…私に罰が下ったのか…童女姿の私。今までは、愛してくれていたのに…
地上に降りて、現状を目の当たりにすると、確かに私の勇者は巨乳の女性が大好きのようだ。むしろ、彼の方に童女系が群がっているし…
『乗り換えてもいいよ♪但し、死ぬ気でサポートしな!』
カグヤの怒りは私だけに向かっていた。
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独身の男神の為に、ここに送られたハイエルフ達。ボルエナンの担当は、事故死した魔神だったことは、もはや私しか覚えていないだろう。