デスマーチからはじまる異世界マン遊   作:もっち~!

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アリサ視点です。

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SS:孤島宮殿にて

 

 

広がる青空、照りつける太陽、目の前には大海原…そこは、プライベートビーチで、私達しかいない。

 

週末に彼が迎えに来て、引っ越したからって。なんで、引っ越し?って思ったのだが、やらかしていた。箱庭空間に、孤島をまるまる強制転移って…斜め上な発想だ。普通は箱庭なら、1から作れば良いのに、自然をそのまま持って来ちゃう辺りが、彼らしいけど。

 

更に新メンバーにぶっ飛ぶ。魔王が二人…それも現役…最強の魔王と祝福の魔王って…狩らないで下僕にするって何…彼を常識という枠に、入れてはいけないのかもしれない。

 

問題は、エロ士爵である。Eカップ以上はビキニで、ソレ未満はスクール水着ってルールは何?

 

「目の保養…」

 

そこまで言うと、ミツクニ卿にしばかれていた。それはセクハラだしねぇ!まぁ、お子ちゃま体型の私はスクール水着でもいいけど。そもそも彼は、見た目で判断はしないし。

 

彼はビーチには出て来ず、執務室でメリー、ティファ、リーナと執務をしていた。新たに、2つの領地が増えたことに対する執務らしい。

 

予算配分の見直し、早急に必要な設備投資など、こんなにも一生懸命な領主がいただろうか?私は聞いた事が無い。赤字の領地が増えていく現状…私が太守代行している領地もそう。赤字である。雇用機会を増やしているけど、自然との折り合いで成り立つ農業主体では、一朝一夕には黒字化は無理である。

 

「アリサ、マンゴー食べるか?」

 

彼が、持って来てくれた♪

 

「これどうしたの?」

 

「先輩に仕入れて貰ったんだよ。あとスイカとか桃とか。ここ箱庭空間だから、腐らないみたいなんだよ。あぁ、漬け物をつくりたい時は、ユイカの家に行けば作れるよ」

 

魔王ユイカは、家でタクワンを漬けているそうだ。そんなユイカに、彼はいぶりがっこをリクエストしたらしい。

 

「なんで休みの日なのに、仕事なの?」

 

私達だけ休ませて、自分は仕事って…上に立つ者って、もっと楽しているイメージなんだけど。

 

「この世界は、俺のいた世界と時の流れが違うからだよ。ここでは、1ヶ月は30日、1年は10ヶ月で、週とか曜日の概念が無いから、1週間を5日にして、うちでは4勤1休にしているだろ?俺のいた世界では、5完徹2休って感じだからな」

 

ブラックな会社に勤めていたようだ。なんだ?その5完徹って…

 

「ここは1日は28時間で1時間は70分だろ?1日8時間勤務しても、20時間が睡眠に当てられる上、1時間につき10分のオマケが着くから、楽していると思っているんだ」

 

1日を仕事と睡眠だけに割り振る彼がスゴい…遊び時間は?食事時間は?

 

「食事はどうしていたの?」

 

「10秒チャージの栄養ゼリーを、飲みながら仕事をしていたよ。で、仮眠室で40時間ほど寝て、後輩氏に起こして貰って、また仕事って感じだったな」

 

仕事の鬼だったようだ。差額の8時間に、洗濯と風呂か?

 

「楽しみは無かったの?」

 

「起こして貰う時に、後輩氏があれこれ工夫していてね。それが楽しみかな」

 

ミトさんとの朝の攻防戦は、その時の名残か…

 

「好きな人はいなかったの?」

 

「いた…でも、遠くの世界へ行っちゃったから…」

 

彼は懐かしそうに、空を見上げていた。

 

 

 

 

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