デスマーチからはじまる異世界マン遊   作:もっち~!

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ミトの視点です。


SS:悪夢

 

 

私が転移した場所は、修羅場であった。

 

勇者メイコが、魔王化しかけたアリサに斬り掛かり、リザが間に入り、アリサをガードしている。だけど、先輩の言葉『アリサがアリサのうちに殺してくれ』が甦ったのか、リザがアリサに気を取られた瞬間、勇者メイコに首を刎ねられた。リザの死に顔はくやしそうだ。先輩の願いも叶えられなくて…

 

大きな魔王が死に体であり、アリサが呪文を重ねている。だけど、アリサの狙いは黄色い巨人のようだ。あれは何だ?

 

リザを倒した勇者メイコが、魔王化しかけたアリサに迫る。私の身体は何故か動かない。止めないと…色々な事を…だけど、動けない。

 

間一髪、ポチが勇者メイコの剣を防いだ。そして、アリサから黄色い巨人に向けて強烈な一発が入ると、身体が点滅し始めた黄色い巨人。膝から崩れ落ちている。

 

その時、曇天を蹴散らし光の輪が現れ、輪の上には6つの珠が廻っていた。輪の中心から光の柱が舞い降り、黄色い巨人を回収するのか、引き寄せていた。

 

そこに先輩が転移してきた。

 

「リザ!」

 

リザの頭部を抱き締めた先輩。くやしそうだ。

 

「アリサ!」

 

魔人化が始まったアリサを抱き締めた。とても、哀しそうだ。

 

「ゴメン…二人共…ゴメンな…」

 

先輩の身体が変異していく。それに伴い空気が鳴動し、勇者メイコが粉砕された。衝撃波だ。大きな魔王の身体も粉砕され、黄色い巨人も例外にならず粉砕された。輪の上にいた1つの珠が先輩の元へ堕ちていき、先輩の身体に吸収されて行く。

 

「クソ神共よ!許さねぇ~!」

 

先輩は輪っかの真下に立ち、上下左右360度方向へ衝撃波を放った。輪っかも珠も粉砕され、先輩の周囲が円上に破壊されていく。ディープインパクト…脳裏に浮かぶ言葉。

 

衝撃波が収まると…ポチ、タマだけが平原に立っていた。先輩のいた場所には大きなクレーターが出来上がっていた。まさか、先輩自身も粉砕されたのか?

 

--------

 

「先輩…うっ!」

 

胸が押しつぶされる…何かに絞められている…腹部には何かが刺さっている…油断したのか、やられたようだ…

 

ゆっくりと瞼を開けると、暢気な顔で寝ている先輩がいた。

 

うん?まさか、あれは夢?先輩と抱き合っていて、お互いに寝落ちしたのか?その挙げ句、寝ぼけて私をベアハックしている先輩。ソレも刺したままって…有り得ないだろ?

 

「おい!起きろよ…痛いって!」

 

「そうか…一緒にいたいのか…」

 

寝ぼけていやがる…

 

「起きろって…」

 

耳タブをハムハムしてみた。

 

「後、10分…」

 

今朝はどうやって、起こすかな?

 

って、この状況では、私がどうにかしないとダメな気がする。

 

 

 

 

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