デスマーチからはじまる異世界マン遊   作:もっち~!

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VSトルマ

ブチ切れたミトのおかげで、関係者が王都に集められた。

 

オーユゴック公爵、俺、ミト、先輩、トルマ、ロイド侯、ホーエン伯、シーメン子爵、オリオン・ムーノ、現ムーノ男爵ことニナ・ロットルだ。これに宰相、王様が加わる。

 

「どうしても認め無いと言うのか?」

 

王様がトルマに声を荒上げている。

 

「ペテン師風情が領主なんて、有り得ないでしょ?ここは、正当な後継者であるオリオンにすべきです。その後、ロイド侯、ホーエン伯に太守を務めてもらいます」

 

なるほど、揉めている原因はそこか、ホーエン、ロイドが権益狙いでバックアップか。

 

「何度も言うが、彼はペテン師では無いぞ!」

 

って、宰相。

 

「はぁ?騙されているんですよ。彼の行った功績はすべて、ペンドラゴン卿の物ですよ!」

 

それなら、それでいいよ。俺は会議が嫌いなんだ!

 

「あんたが間違っているのよ!」

 

って、ミト。

 

「だから、ペンドラゴン卿のメイドは黙っていろ!って、なんで参加しているんだ!」

 

この空気読め無さは、最強では無いか?

 

「もういいよ!俺が出ていけばいいんだろ!」

 

「ダメだって、出て行っちゃ。この国はボロボロになっちゃうよ」

 

て、ミト。俺を引き留めるから、問題が起きるんだぞ!

 

「出て行く?ふざけるな!国外追放だ!貴様なんか」

 

「どっちでもいいよ。王様、俺、会議嫌いんだよ~」

 

「分かっております。おい!トルマ、彼に謝れ!」

 

「はあ?ペテン師に?なんで?お前、本当はなんなんだ?ペテン師君♪」

 

「俺は、アール・ウール・ゴーンだよ♪なぁ、俺の国に帰っていいか?」

 

「お前の国?どうせ、弱小なんだろ♪帰って、二度とくるな!この田舎者がっ」

 

「今の侮辱的な言葉を受けて、宣戦布告と受けます♪いいですね」

 

「おもしろしい。シガ王国を舐めるな!」

 

って、ホーエン。

 

「我が国は2つ。1つはヨウォーク王国、もう1つはパリオン神国だ。連合軍として戦わせて貰う」

 

「へ?」

 

固まる反俺派の皆さん。

 

「トルマ、ロイド侯、ホーエン伯よ。お前達で責任を取れ!わが領軍は参戦しない」

 

オーユゴック公爵がキレたようだ。

 

「どうしてだ、オジサン。どうせ、ペテン師のいうことだ。パリオン神国の王様は有り得ないし。あそこは法皇なんだよ、ペテン師君♪」

 

「王様、俺の持つ都市核、迷宮核を全て使いますよ」

 

トルマはスルーすることにした。敵はシガ王国ってことで♪

 

「アーシア!」

 

アーシアが転移してきた。

 

「王都へ流れるマナを遮断しろ」

 

「了解しました」

 

空気が澱んでいく。水もだ。街の浄化能力は徐々に落ちていく。

 

「…何をされたんですか…」

 

王様に訊かれた。

 

「ここの都市核を停止させる」

 

「何を言っているんだ、このペテン師が…」

 

「マナの供給を断たれれば、都市核は活動を停止する。お祖父様…」

 

「あぁ、戦争となると、そういうことだな。お前達、責任をとれよ!うちの公都も潰される」

 

オーユゴック卿は目を軽く閉じて、腕を組んだ。覚悟はされているようだ。

 

「アーシア、公都へ流れるマナを遮断しろ」

 

「了解しました」

 

「次は旧セーリュー卿の領地へのマナを遮断」

 

「了解しました」

 

「もう、やめてください!」

 

王様が俺に土下座をしてきた。興味は無い。

 

「ダメだ!やめろって!」

 

ミトが涙目で俺を見て居る。スルーだな。

 

「次は」

 

「おい!トルマ!謝れ!」

 

先輩が動いた。

 

「何を言っているんだ?虚仮威しだ。ペテン師風情に出来る訳無いでしょ?」

 

「虚仮威しでは無い。アイツにはできるんだよ。マナの遮断が…アイツは複数の都市核、複数の迷宮核を持っている。それらをリンクさせて、あのホムンクルスで操作できるようにしているんだ」

 

「ホムンクルス…って…お前!人間では無く魔族かぁ!」

 

「アールは魔族では無い。だが、セーラを護る為に人間を辞めたんだ…」

 

「人間を辞めた?魂を魔王に売ったんだな!」

 

俺に斬り掛かるトルマ。剣が空気を斬る音に反応して、廊下で控えていたシガ八剣が、部屋に飛び込んで来た。そしてトルマの剣を、ジュレちゃんが止めた。

 

「彼を傷つける行為は、我らシガ八剣が許さない!」

 

シガ八剣が、俺を護るように、俺の周囲に立った。

 

「そうか…魔王なのか」

 

オリオン・ムーノが俺に斬り掛かるが、ニナに制圧された。

 

「我が主を傷つけることは許さない」

 

「アーシア、マナの遮断を全て解除」

 

「了解です」

 

「そうだ…もっといい方法がある。ふふふ♪パリオン!」

 

「はい」

 

羽川姿のパリオンが現れた。

 

「パリオン神…」

 

王様が呟くと、ジュレちゃん達も俺から離れていく。

 

「この王都に天罰を与えられるか」

 

「はい♪」

 

「ちょっと待て…天罰ってなんだ…なぁ、お芝居だよな?」

 

トルマが先輩に縋り付く。

 

「お前が責任を取れ」

 

「この城は除外しろ。トルマに、塩塗れの都市を見せたいからな」

 

「了解しました。都市の防御レベルを、下げてください」

 

「アーシア。この街の防御レベルを最低に設定してくれ」

 

「了解しました」

 

「アルジェント卿…考え直してください。トルマは、我らに任せて下さい」

 

って、ジュレちゃん。

 

「任せられるのか?俺の馬車すら戻って来ていないんだが」

 

「お願いします」

 

って、宰相。

 

「あぁ、空に光の珠が…」

 

ホーエンが狼狽えている。これからショウの始まりだよ♪

 

「ダメ!」

 

えっ!アーゼが転移してきた。そして、俺を抱き締めて来た。

 

「落ち着こうよ、ダーリン。ねぇ…ほら、深呼吸してね」

 

ハイエルフの登場でトルマ達の腰が抜けたようだ。

 

「え…なんで、ハイエルフ様が…」

 

「だから、言っただろ、アイツの正妻はハイエルフだって」

 

って、先輩。

 

「マジだったのか…」

 

「アーシアちゃん、パリオン様、あと、ダーリンを貰って行きますね♪」

 

って、俺達はアーゼに拉致をされた。アーゼの部屋に…

 

「ねぇねぇ、ここ触って♪」

 

アーゼが俺の手を取り、自分のお腹に当てた。マジか…動いている。なんで?

 

「ダーリンとの子供だよ♪だから…だから…破壊活動はしないで…お願いします」

 

アーゼが俺に抱きつき、涙している。

 

「なんで?」

 

「ハイエルフは伴侶のいない神の相手よ♪」

 

って、パリオン。それって…でも、俺は…不死王じゃないの?

 

「神でも無いけどね…」

 

パリオンが苦笑いしている。

 

「ここへのマナ供給を少し増やします」

 

って、アーシア。子供の分を増やすのか…

 

「みんなには未だ、内緒だよ♪」

 

アーゼが泣き笑い気味の声でそう囁いた。まぁ、大騒ぎになるよな…

 

『トルマが間違いを認めたよ!』

 

って、ミトからメッセージが届いた。

 

「ここはシールド内だから、ここなら心は見えないよ」

 

じゃ、妊娠の件は、バレていないんだな。

 

「うん」

 

そうなると、しばらくアーゼは抱け無いのか…

 

「も~、ダーリンのエッチ♪」

 

顔を真っ赤にしたアーゼ。

 

-------

 

俺達は、アーゼの部屋から、ターゲンコウミィの街に戻った。そこでは、メリー達が執務を熟してくれていた。

 

「どうでしたか?王都は?」

 

「いつも通りだよ。で、何が必要だ?」

 

「ミスリル鉱の生成装置ですね。ミスリル鉱のインゴットを輸出します」

 

「採算は?」

 

「1年で元は取れるようです」

 

「じゃ、エチゴヤへ発注して」

 

「了解です。ティファ、お願いね」

 

「はい」

 

「後は、近辺の魔物対策は?」

 

「コボルト族にも戦士はいるので、特に必要は無いそうです。ヤバそうな奴を見つけたら、連絡をくれるそうです」

 

なら、問題は無いか。

 

『ねぇ、怒っているの?』

 

ミトからだ。スルーする。すると、ミトがニナを連れて転移してきた。

 

「なんで、スルーするんだよ~」

 

「執務中だよ」

 

「ねぇ、出て行かないよね?」

 

俺に甘えるミト。執務中に甘えられても…

 

「ご主人様、休憩にしましょうか」

 

メリーは空気が読めるようだ。俺はミトを連れて、外へ出た。眼下には活気溢れるコボルトの街が…

 

「ここが自治領なんだ…」

 

「出て行かないよ。彼らを見捨てられない」

 

ルーニャの処もあるし。

 

「先輩…今夜はサービスしますよ♪」

 

有り難く受け取っておこうかな。

 

-------

 

ゴシップ誌に俺のことが出ていた。ネタ元は自称情報通のトルマだろうな。

 

『ハイエルフを射止めたA公爵』ってある。丸わかりでは無いのか?

 

『A公爵の裏の顔は、あの国家元首だった』って…民主主義の結果なんだが…う~ん

 

「賑わってますね」

 

ってニナ。あのゴシップ誌を手にしている。

 

「まぁ私達には、事実を隠さず話してくれているから、問題はないですよ」

 

う~ん…コボルト達がビビっているんですが…最近…おかしいなぁ、自治区に本屋は無いのに、ゴシップ誌が持ち込まれているんですが…

 

「私じゃないですよ~」

 

じゃ、誰?後、ここにいるのは、メリー…メリーエスト…はぁ?なんで?

 

「サガ帝国の王女と国家元首なら、釣り合いは取れそうですよね」

 

え…そういうこと?何も言われていないけど…

 

「女性は影で言うんですよ」

 

って、俺に抱きつき、お部屋にお持ち帰りにされる俺。

 

-------

 

2時間の休憩をして、衣服を着ていく。

 

「次の訪問先はキウォーク王国って言ってましたよ」

 

「それって、どこ?」

 

「飛行艇で、山脈を越えた辺りにある小国です」

 

飛行艇での移動か…きつそうだな。宮殿で待っているかな。

 

「あと、ミスリルのインゴットですが、今訪問されているボルエハルト自治領で買い取ってくれるそうです」

 

まぁ、あそこなら、ミスリル鉱を打てるからな。後打てるのは先輩くらいか。

 

コボルトの自治区へ行くと、リザ達が来ていた。ゼナ達は、マリエンテール市の迷宮の運営テストをするために、帰郷したらしい。

 

「タマ、ポチも穴掘りを手伝っています」

 

って、リザ。最近、子供っぽさが消えてきたな。って、俺の腕に抱きついて来た。ほんのりとした谷間にホールドされている。リザの体温が感じる。だけど、リザだと妄想できないよな…

 

「ジュレちゃん達との鍛錬はいいのか?」

 

「ミト様が、もうすぐ来られるそうなので、待機中です。無理に会話しなくても良いんです。私はこうしているだけ嬉しいですから」

 

わかっている。尻尾が踊っているし。ポチ、タマは気を利かせて、リザだけを置いていったのかもな。あの二人は肉が絡まなければ空気読めるし。

 

「何、二人でいい感じさせているの?」

 

って、アリサだ。あれ?執務は?

 

「新しい国に行くんですよね?ルルと一緒に付いて行きます」

 

って、ルルも来ている。

 

「仕事は?」

 

「領民の皆さんが、たまには息抜きも大事ですよって、送り出してくれました」

 

って、ルル。そうか、良い領民に恵まれたなぁ。遠くから飛行艇が近づいて来た。どこに着陸するつもりだ?

 

『着陸はしないよ、転移するから』

 

って、ミト達が転移してきた。転移してきたセーラが俺に抱きついて来た。どうした?

 

「すごく久しぶりで…ご主人様の臭い…」

 

なんか、臭いフェチが増えていないか?

 

「カビくさいか?」

 

「草原の臭い…」

 

草原?なんで?

 

「エライ人なんだから、土いじりなんか、しなくてもいいんだよ」

 

って、リーン。あぁ、土臭いのか。ミミズ探しをしていたから。

 

「私達のご主人様らしいです」

 

って、メリー。まぁ、俺は俺らしくだな。ネーレイナに出向前の準備事項を教えるティファ。堂々としてきたな。みんな少しずつ変わって成長していくのだろう。

 

そして、孤島宮殿に戻り、食事会。ゼナ達も呼んで、全員参加である。キャンプファイヤーにはヒュドラの頭部が数個くべられていた。あんなにポチが一人で兜焼き三昧なのか?

 

「ハンバーグ先生と兜焼きと…生姜焼きなのです♪」

 

その3つを喰うのか…

 

包み焼き好きのタマに、ワンタンスープを作ってあげた。

 

「包みスープ?」

 

スープは包んでいないけど…

 

「こんな場所に別荘とは…」

 

シガ八剣も呼んでみた。ムーノ領の魔物退治で、肉が大量に手に入ったから。

 

「焼き肉…旨い…薄い肉もありですね」

 

って、レイちゃん。リザに薦められて食べたTレックスステーキで、顎がやられたらしい。アレを喰えるのは、リザとカリナ程度だろうに。いや、ジュレちゃんもか?

 

「領内では無いですから、助けには行けませんが、お気を付けて行って来て下さい」

 

てジュレちゃん。

 

「あぁ、気を付けるよ。でも、ジュレちゃん達に鍛えられた娘達もいるし、火力は問題無いだろう」

 

「まぁ、そうですけど…」

 

うっ!ポチがヒュドラの兜焼きを串に刺して、豪快に喰っているし…トリケラトプスよりは見られる絵面かな?

 

 

 

 

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