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うっ…突然の出発…私の非番では無い日に…もっと、お話をしたかった。もっと、一緒にいたかった。一緒に行きたかった。
「出て行ったのか♪」
仲間のリリオが、嬉しそうに言う。
「出て行ったのじゃないよ。旅立ったのよ~!」
「まぁ、いずれ戻って来るんだろ?マリエンテール卿の配下だし」
そうなんだけど…
今日は上層部の動きが慌ただしい。何かあったようだ。
「ベルトンが何かそそうをしたらしいぞ。爵位が剥奪されたそうだ」
この街を牛耳っていたベルトン子爵が?誰に?
「この街に、王家のミツクニ卿がお忍びで、見えていたそうだ。ミツクニ卿に剥奪されたのであろうな」
ミツクニ公爵が、お忍びで…それは、上層部は慌ただしいよね。情報をキャッチ出来ずに、接待もしていない訳だし。
「門番がさぁ、ミツクニ卿の配下の者の身分証の写しを、保存していたらしいんだけど…」
同僚のイオナが意味有りげに私を見た。何?
「ゼナの彼氏ってアールだよな?」
「彼が何かやらかしたの?」
心配だ。ミツクニ公爵に粗相をして、打ち首なんて結果は嫌だよ…
「まぁ、やらかしたと言えば、やらかしたんだけど…」
もったいぶった言い方のイオナ。
「もったいぶらずに言えよ!」
リリオがせかしてくれた。
「アールはミツクニ卿の配下の子爵だそうだ」
へ?
「お忍びで、この街の様子を調べていたらしい」
彼…子爵なの?
「子爵夫人♪なれるといいよな、ゼナ♪」
イオナに肩を叩かれた。彼は、公爵の配下…えぇぇぇぇ~!
「そんな素振りは見せていないよ…」
「悪魔を斬り刻むって、公爵の配下なら納得だよ」
その場にへたり込んだ私。私はなんて人と…
「おい!大丈夫か!ゼナ、しっかりしろ~!」
意識が遠くなっていく。
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身体が揺り動かされた。
「おい!ゼナ、起きろ!」
リリオの声だ。
「どうしたの?」
「お前の彼氏、やってくれるなぁ♪」
私の彼氏?いないけど…
「あの星降りの現場を、調査しに行った部隊が戻って来たんだよ」
だから?
「大きなクレーターがあって、そこでヤマト石を置いて、情報を調べたんだそうだ」
ヤマト石とは、王祖ヤマト様が作った、真実を見抜く装置を、組み込んだ石である。
「そうしたら、源泉の所有者は、アール子爵だってよ」
え?それって…
「あの地を星降りから護った功績で、貰えたようだよ。竜神様から…」
そんなスゴい人だったなんて…
「あと、あの新しく出来た迷宮。あれもヤマト石で調べたそうだ。その結果、所有者がアール子爵で、副所有者がミツクニ公爵だそうだ」
最深部まで行ったんだ…彼は…
「玉の輿に乗れよ、ゼナ♪」
そんなことを言われても…