デスマーチからはじまる異世界マン遊   作:もっち~!

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ゼナ視点です。

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SS:ゼナの困惑 Part1

うっ…突然の出発…私の非番では無い日に…もっと、お話をしたかった。もっと、一緒にいたかった。一緒に行きたかった。

 

「出て行ったのか♪」

 

仲間のリリオが、嬉しそうに言う。

 

「出て行ったのじゃないよ。旅立ったのよ~!」

 

「まぁ、いずれ戻って来るんだろ?マリエンテール卿の配下だし」

 

そうなんだけど…

 

今日は上層部の動きが慌ただしい。何かあったようだ。

 

「ベルトンが何かそそうをしたらしいぞ。爵位が剥奪されたそうだ」

 

この街を牛耳っていたベルトン子爵が?誰に?

 

「この街に、王家のミツクニ卿がお忍びで、見えていたそうだ。ミツクニ卿に剥奪されたのであろうな」

 

ミツクニ公爵が、お忍びで…それは、上層部は慌ただしいよね。情報をキャッチ出来ずに、接待もしていない訳だし。

 

「門番がさぁ、ミツクニ卿の配下の者の身分証の写しを、保存していたらしいんだけど…」

 

同僚のイオナが意味有りげに私を見た。何?

 

「ゼナの彼氏ってアールだよな?」

 

「彼が何かやらかしたの?」

 

心配だ。ミツクニ公爵に粗相をして、打ち首なんて結果は嫌だよ…

 

「まぁ、やらかしたと言えば、やらかしたんだけど…」

 

もったいぶった言い方のイオナ。

 

「もったいぶらずに言えよ!」

 

リリオがせかしてくれた。

 

「アールはミツクニ卿の配下の子爵だそうだ」

 

へ?

 

「お忍びで、この街の様子を調べていたらしい」

 

彼…子爵なの?

 

「子爵夫人♪なれるといいよな、ゼナ♪」

 

イオナに肩を叩かれた。彼は、公爵の配下…えぇぇぇぇ~!

 

「そんな素振りは見せていないよ…」

 

「悪魔を斬り刻むって、公爵の配下なら納得だよ」

 

その場にへたり込んだ私。私はなんて人と…

 

「おい!大丈夫か!ゼナ、しっかりしろ~!」

 

意識が遠くなっていく。

 

------

 

身体が揺り動かされた。

 

「おい!ゼナ、起きろ!」

 

リリオの声だ。

 

「どうしたの?」

 

「お前の彼氏、やってくれるなぁ♪」

 

私の彼氏?いないけど…

 

「あの星降りの現場を、調査しに行った部隊が戻って来たんだよ」

 

だから?

 

「大きなクレーターがあって、そこでヤマト石を置いて、情報を調べたんだそうだ」

 

ヤマト石とは、王祖ヤマト様が作った、真実を見抜く装置を、組み込んだ石である。

 

「そうしたら、源泉の所有者は、アール子爵だってよ」

 

え?それって…

 

「あの地を星降りから護った功績で、貰えたようだよ。竜神様から…」

 

そんなスゴい人だったなんて…

 

「あと、あの新しく出来た迷宮。あれもヤマト石で調べたそうだ。その結果、所有者がアール子爵で、副所有者がミツクニ公爵だそうだ」

 

最深部まで行ったんだ…彼は…

 

「玉の輿に乗れよ、ゼナ♪」

 

そんなことを言われても…

 

 

 

 

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