ホムンクルス達の栄養補給はマナを与えることだそうで、心臓に近い部分に、手の平を当てて、魔力の元であるマナを与えれば良いそうだ。
俺はアーシアの背中に手の平を当てて与えている。サトゥー先輩は、ナナの左胸に手の平を当てて与えている。
「サトゥー、ぎるてぃよ!」
と、アリサ。
「ぎるてぃ!」
ミーアも追従している。
ギルティーとは有罪ってことだ。
「俺はナナに栄養をだ…」
「ご主人様のように背中から与えれば良いでしょ?巨乳フェチ!」
アリサの言葉にタジタジのサトゥー先輩。
「兄ぃは、どうして、子供達の前で、そんな下品なマネをするのかな?」
って、ミト。先輩は、渋々、背中から与え始めた。
「マスター、胸でも良いですよ」
「背中でいいんだよ、アーシア」
「了解です」
アーシアの頭を撫でて上げると、笑顔になるアーシア。
「そうだ、ミト!マップで空白地帯があるんだけど…」
「あぁ、それは結界で護られている地域だよ。この辺りだと、幻想の森の魔女かな」
「ミトは知り合いか?」
「うん♪寄っていく?」
「ご挨拶をしておこう」
馬車で幻想の森へと向かう。結界で護られているって言うが、すんなり入れたようだ。
「その鈴のおかげよ。ボルエナンの加護で結界を通過出来るのよ」
って、博識のミト。しかし、結界を許可無く入ると、トラブルの元である。目の前に魔物が出てきて、俺達を威嚇している。
ジョブチェンジで飛び出す俺。リザ達も追撃のようだ。だけど、見た目より弱い魔物達。
「もう、その辺にしてもらえますか?」
優しそうな老人が現れた。
「オババ、久しぶり♪」
ミトが声を掛けた。
「あれまぁ~、王祖様ですか。お久しぶりでございます」
老人がミトに深々と頭を下げた。
「大勢でおしかけて、ゴメンね♪」
「いえいえ、王祖様一行でしたら、いつでも歓迎ですよ」
って、魔物達は消え、泣きべそをかいている少女が現れた。
「この子の悪戯です。まさか、反撃に遭うとは思っていなかったようです」
なるほど、道理で弱い訳だ。
「この子は弟子のイネニマアナです。ほら、挨拶をしなさい!」
「うっ…イネニマアナです…もう虐めないでください。うぇぇぇぇ~ん…」
あぁ、泣いちゃった。
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イネちゃんの相手をタマ、ポチ、ミーアに頼んだ。他の者は魔女様とミトのお話を聞いている。
「今まで、一番楽しそうなパーティーですね、王祖様」
「そう思うでしょ?私もそう思っているのよ」
ホムンクルスが2体いるし、チーターが3名いるし…あぁ後、転生者が1名か。
「この後は、どうされます?」
「この近くの集落だと、クハノウ伯爵領のセダム市かな。そこへ行きます」
「それなら、明日弟子が納品に行くので、一緒に行かれると良いです」
明日、イネちゃんと一緒に街に行くことになった。
朝一でイネちゃんは、魔女様の作った魔法薬の入った瓶を、馬車の荷台へ載せた。手伝おうとしたら、これも修行のうちと断られた。
そしてイネちゃんの馬車と共に、セダム市へと向かう…が、数回襲撃にあった。魔法薬狙いのようだ。
セダム市の門を潜り…両側から何かがイネちゃんの馬車に迫ってきた。
「先輩!」
「あぁ、護ってあげようぜ!」
俺とサトゥー先輩が場所から飛び出し、何か…手押し車を強制転移させた。転移先はクレーターである。あそこなら迷惑が掛からないし。
「リザ、ナナ!馬車をイネチャンの馬車の横に付けて護れ!」
御者台に乗っている二人に指示を飛ばした。頷く二人。
「ポチ、タマはイネちゃんの馬車に乗り、護ってあげて」
「了解?」
「了解なのです♪」
身軽に二人はイネちゃんの馬車に飛び乗った。街中でこんなマネして、市兵は動かないのか?
「罠かな?」
ミトが呟いた。ゴロツキっぽいのが、追い掛けて来た。俺はジョブチェンジをして、叩き殺していく♪
イネちゃんは無事に納品が出来たようで、後は太守補佐官のサインを貰えば、納品終了になるそうだ。だけど、太守補佐感がサインを拒んでいる。
「あぁ、そういう意味か…納期をイネちゃんに破らせて、契約破棄にして、あの森に手を出すのかな♪」
ミトが相手の心を看破したのか、ギクっとした太守補佐官。
「それなら、そうで、こっちも奥の手を使うまでだ。アール先輩、クハノウ伯爵を『強奪』してください」
え?奥の手って、俺か?まぁ、言われた通りにした。この場に強制転移してきたクハノウ伯爵。
「これはどういう状況かな?」
伯爵が訊いて来た。
「受領のサインをくれないんですよ。午前中から、もう夕方だと言うのにねぇ。クハノウ伯爵の入れ知恵ですか?魔女様の森を手に入れる為に♪」
「私は、そんなマネはしない。バーキンツ、どういうことだ?」
「もう契約は破棄ですよ。あの森に街を作り、税収をあげましょうよ!」
「じゃ、納品完了ってことで♪」
悪代官がセリフを言っている裏で、ミトが伯爵のサインを貰っていた。
「なんで、サインなんかしたんですか?」
ミトの持っていた受領書が燃えて灰に成っていく。
「エグいことするなぁ~!もう、怒ったわ。アール先輩、アイツらを迷宮へ飛ばして!」
迷宮?アーシアの迷宮にするか。悪代官達を迷宮へ強制転移させた。
「もう一度サインをお願いします」
予備の契約書にサインを貰うミト。さすが、商人の嫁だな♪
「この度は、部下が迷惑をお掛けした。すまない…で、君達は誰だい?」
「名乗る程の者では無いです」
って、ミト。だけど…
「ババ様が王祖様って呼ばれていました」
って、イネちゃんが正直に話してしまった。
「なんですって…王祖ヤマト様ですか…」
「いや、お忍びだから…内密にしてくれるかな?」
「世直し旅でしたよね。お噂は聞いておりました。まさか、我が領にいらっしゃってくれるとは…」
『撤収だよ。みんなを転移させて…魔女様の森まで』
って、ミトからメッセージが届いた。指示通り転移した。
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魔女様の家で食事会…蜥蜴の黒焼き…リザが固まっている。流石に無理だよなって、俺も無理です~
「この後は、どうされますか、王祖様」
「この先だとムーノ市かな」
「あの街もきな臭いようですよ」
「まぁ、どこも、きな臭いよ。魔王の季節だし…」
翌日、魔女様の森から旅立った。サトゥー先輩は、商人らしく、魔法薬を買い入れていた。俺は商人では無いので、買わなかった。
ムーノ領へ入った。ここで、3人でマップ探索をした。多少の誤差があるようだったので…
「魔族がいるねぇ」
「いるわね」
「殺していい?」
「大事にはしないでよ~」
近くにいる魔物を狩る。強いヤツはスカウトして、迷宮へ強制転移させる。
「エグいわね~。自分の迷宮の魔物を強化するなんて」
って、アリサ。まぁ、少し努力しないと、アーシアが泣くので。
「この先に盗賊の集団がいるけど」
先輩がマップを見て、報告をしてきた
「殺していい?」
ミトに確認をした。
「いいわよ。ただし、クズだけよ」
ジョブチェンジをして狩りを始めた。リザ、ポチ、タマが参戦している。
「たった4人だと?返り討ちにしろ!」
リーダー格みっけ♪瞬動術で接近して、命を狩った。ミト達が来る頃には、辺り一面が血の海だった。
「派手にやったねぇ~、ジョブを戻しておいて」
あぁ、最近はミトですら、恐怖を感じるようになってきた、ジョブ殺戮者。大丈夫か、このジョブは…
「勇者で戦えば?」
トルネコ先輩こと佐藤先輩に言われた。
「一般ジョブが欲しい…勇者か殺戮者か調教士って…ダメだと思う」
ジョブを子爵に戻した。
「先の駐屯地の兵はヤバいなぁ。殺人とか強姦とかの罰則持ちが多いぞ!」
じゃ、また、狩りの時間だね♪
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盗賊に腐った兵士…この辺りの領主は大丈夫か?盗賊は狩っても狩っても減らない。なんでだ?
狩りを終えて、残党探しで、森の中を捜索していると女性が倒れていた。佐藤先輩好みの女性である。息はしているようだ。先輩の馬車へ強制転移だな。メッセージを流してから。
馬車がやって来た。
「助けたのはアールなのに、サトゥーに助けられたって誤解しているぞ」
って、ミト。
「いいよ。爆乳は苦手だから、好きな人が相手すれば良い♪」
「うっ!そんな目で私を見ないで…」
涙目のミト…そそるなぁ。って、ジョブチェンジを忘れていた。濃厚な殺意の眼差しで見ていたようだ。子爵にチェンジだな。
「殺されるかと思ったわよ~。ジョブチェンジはしてね…って、戦蟷螂の大群が来るわよ」
マップを確認すると街方向へ真っ赤な波が押し寄せてきている。
「じゃ、ナナのダンジョンに強制転移させよう♪」
便利なスキルである。真っ赤な波は一瞬で消えた。
「揺り篭が、カマキリの巣窟になるんじゃないの?」
「カマキリの揺り篭でも良いかなって」
アーシアの迷宮へも半分は送った。モンスターの生成にマナが使われるので、外部から補充すると、マナの消費が抑えられるそうだ。
「で、皆殺しはしなかったの?」
若干生きている盗賊達。
「罰則の無い奴らは、殺さないよ。そこまで血に飢えていないから」
涙目のミト…あぁ、ジョブチェンジしないと…
「勇者で戦いなさいよ~」
あぁ、そうだね…次から、そうするよ…
「そうだ、事情聴取をしたら、盗賊の罰則の無い奴らは農民が殆どで、男爵の娘の輿入れの祝い金だって言って、徴税官が冬の蓄えを3割ほど持っていったのが原因だそうだ」
「その娘、馬車にいるけど…」
「あの爆乳?」
「そうそう…」
「輿入れされるのに、森で倒れているって、おかしくないか?」
「おかしいよね」
「で、輿入れ先が勇者だって…」
「はぁ?」
怪訝な顔をするミト。
「マップ探索しても勇者が出来てこないんだよ。元勇者はヒットするんだけど」
それはミトである。
「偽勇者が、荒稼ぎって構図かな?」
『彼女の姉が勇者の許嫁のようだ』
って、サトゥー先輩からメッセージが届いた。
「マスター、あの都市の都市核の契約者がいないようなので、マスターで登録を済ませました」
って、アーシア。
「はぁ?領主が契約をしていないの?おかしいわね。契約をしないと領主って名乗れないのに…って、アールが領主?おぃおぃ…」
アーシアはよかれと思ってしたのだろう。頭を撫でて上げる。
「まぁ、契約したんならしょうがないわね」
流石は元勇者、切り替えが早い。
「契約するとメリットってあるの?」
「都市の防衛などのメリットが有るけど…アールには無いかな?まぁ、税収が入るかな」
なるほど…
「アーシア、このコアのマナの供給は足りている?」
「契約者が居ない為、機能していません。なので、貯蓄があります」
「アーシア、魔族の流入を防御してくれ」
「了解です」
竜の谷の源泉の所有者の一人である俺と、最新のダンジョンコアのアーシアが組むと、他のコアに干渉できるそうだ。ミト大明神様によると…
「さっそく、防御か。でも、流入しているヤツはどうする?」
「決まっているだろ♪狩るだけだよ♪」
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勇者にジョブチェンジして、狩りをしている。殺戮は出来ないけど、魔物や悪魔狩りは出来るみたいだ。って、経験値がガバガバ入り、レベルも上がっていくし…
『ミト…後、どの辺りにいる?』
『城の中にいるわねぇ』
『了解』
メッセージを利用して、安全な場所にいるミトにマップ探査を頼み、俺だけ乗り込んで狩りをしている。いや、アーシアとナナも一緒だ。
『アール!勇者の名前はハウトだ』
サトゥー先輩からのメッセージ。あの爆乳娘から情報を訊き出してくれている。
『ミト!ハウトの居場所は?』
『城の中…』
城の中か…
「アーシア、城の中からハウトってヤツの居場所を探せるか?」
「了解です。マスター」
アーシアばかり使うので、ナナが拗ねている。何か依頼して、言いたいようだ。
「ナナは戦闘になったら、頼む」
「了解です。マイマスター♪」
ナナの方が感情が豊富のようだ。
「ソルナ・ムーノの部屋にいます」
婚約者の部屋か。そこへ忍び込む♪
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男女の営みをしているところだったようだ。
「きゃあ~!」
女性の悲鳴。
「お前は何者だ?」
勇者ハウトが訊いて来た。
「名乗る程では無い。お前は何者だ?偽勇者君♪」
勇者の証の聖剣エクスカリバーを、手にして構えた。聖剣は青い光を帯びている。
「青い光…勇者様?じゃ、あなたは?」
ハウトから離れようとするソルナだが、膣痙攣したのか離れられない。
「偽勇者君、斬り落として上げようか♪」
「マスター部屋の外に、偽勇者の侍従がいます」
アーシアの報告。
「ナナ!しばいてきていいぞ」
「はい♪マイマスター♪」
嬉しそうに部屋の外で、暴れているナナ。
「助けは来ない。どうする?」
いや、ドタドタとヤッテ来る援軍。ナナだけじゃキツいか?
「ミトちゃん、参上♪」
って、ミトが転移してきた。ナナの傍に行き、一緒に暴れている。
「トルマって人を助けたら、情報をもらったわ。アール、魔族を探して!」
魔族?もしかして、城の人達って、術に嵌まっている?