ユウキの勇者   作:にゃはっふー

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第6章・聖女とトライフォース

 ギルド《トライフォース》は、はじまりの町を始め多くに支部を持つ。

 

 主な活動は支援特化。低年齢プレイヤーを保護して、アイテム製作だけでなく、武器の製作にも力を入れて助かっているのが実際だ。

 

 中にはドロップアウトした腰抜けと笑う者もいるが、そいつこそがバカだと俺は思う。

 

 無理に攻略するよりも、こうして攻略する者を支援している方が正しいのだ。

 

 そんなギルドを仕切るのは、ゼルダと言うプレイヤーと、彼女の周りにいる四人のプレイヤー。

 

 その中で一番凄い剣士なのがユウキ、攻略組レベル。それが俺の知る限りの情報。

 

 そしていま、ゼルダが詳しい話を聞き、難しい顔をする。

 

「そのようなクエストが………」

 

 いまは幹部と言える者たちがいる中で、彼女を連れて、話していた。

 

「にわかには信じられないけど、ホントのようだね」

 

 リーバルがそう言い、ゼルダは難しい顔のまま俺を見る。

 

「貴方の方針はどうしたいんですか」

 

「安全地帯に置いて、ソロ活動」

 

 それにむっと言う顔になる。

 

「リンク、確かにわたしは以前の力はありません。ですけど貴方の足を引っ張ることは」

 

「だとしても、正直困る」

 

 そう言う中、リーバルはこちらを吟味する。

 

「君さ、隠している情報無いの?」

 

「リーバル」

 

 ウルボザが前に出るが、ユウキは心配そうに見ている中で、俺を見る。

 

「君が慈善活動するとは思えないし、妙に情報を隠してるからさ」

 

「………ちっ」

 

 それにお手上げと言う仕草をして、俺はゼルダたちを睨む。

 

「本当にこいつの安全を約束するか」

 

「………はい」

 

 はっきりと敵意を向けたが、ゼルダはなにも言わず、静かに頷いた。

 

「………作れるんだよ、限定で。結晶を」

 

「なんですって!?」

 

 それは巫女として、女神としての能力。僅かにある女神の力で、

 

「わたしはクリスタル、回復、転移、回路、解毒、記録結晶内どれかを。合計一日10個まで作成が可能です」

 

 クリスタル、結晶アイテムは貴重で、モンスターからのドロップまたはトレジャーボックスで手に入れるしかない貴重品。

 

 それが、いくつかの材料があれば作れる。

 

 ちなみに材料は手ごろで、中層プレイヤーでも用意できる材料だ。

 

「そりゃ凄いね、きっと」

 

「多くのプレイヤーやギルドがこいつを奪いに来るだろうな、ちなみにレベルも高い。前線に無理矢理出されるのが目に見えてる」

 

「………確かに秘密にしたくなる内容ですね」

 

 その話をし終え、俺は《トライフォース》に頼みたいことを言う。

 

「クリスタルの売買はここでもしているから、その中に紛れ込ませて隠せるはずだ。そして俺は遺跡の場所情報を売る」

 

「私たちがあなたの代わりに遺跡に挑戦、クエストをクリアして、戦闘プレイができるNPCを手に入れた。ということですね」

 

「レベルはパーティーメンバーしか分からないだろう、悪いが実験させてもらえれば分かる。どうもテイムモンスターとは扱いは違う」

 

 自分の意思でパーティーに入る入らないが決められ、最終決定権が俺にあるだけ。

 

 それらの話を聞き、向こうは、

 

「いいでしょう、彼女を保護します」

 

「ま、クリスタル作成スキルは、10個でも十分過ぎるからね」

 

「異論はないよ」

 

「ですけど」

 

 ゼルダは纏まりつつある中、こちらに近づいて、

 

「いまのところ、名前をちゃんと聞いていません。そこはあなたがしっかり名前を決めなければ」

 

「わたしの名前は《聖大樹の巫女》です。ですがいまではその名も意味のないもの。あなたに付けてほしい」

 

「………えー」

 

 こうして彼女たちと話し合い『プレミア』が、ギルドへと保護される話は纏まる。

 

 正直俺から離れるのが不服らしいが、ユウキが、

 

「時々会いに来ればいいんだよ」

 

 とか言うから、当然ですねと言う顔でプレミアが見てくる。

 

 仕方ない為、頷き、後はプレミアについての話し合いだが、すぐにできないため、しばらく町を見たり、結晶作成したりして暇をつぶす。

 

 前に………

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

 あの子をユウキとミファーに預けてから、情報屋の一つ、信用できるプレイヤーの下に出向く。

 

 彼女はアルゴと言い、金次第ではベータテスター情報以外なら何でも売るらしい。

 

「リンクカ、新しいマップでも持ってきたのカイ?」

 

 それに頷きながら、情報と資金を受け渡しし、それとは別に、

 

「口止め料込みで情報を買いたい」

 

「ほウ? それはどんなんダ?」

 

「パーティーNPCのついて。テイムモンスターのように、手に入れたなどと言う情報はあるか」

 

「そんな情報はないゼ。なんだ? キー坊みたいに、女の子でも引っ掛けたカ?」

 

「誰だよキー坊って……。口止めだ、無いならそれでいい」

 

「OK、ま、ありがとサン。お代は安くでいいゼ」

 

 口止め料と言っても、彼女はとても信用できる。ちゃんとした値段を渡しておけばいい。

 

 まあそれ以上の金を出されたらどうなるんだろうか、いまはいいか。

 

「ああこれはサービスダ」

 

「?」

 

「ここ最近『ラフコフ』が動いてないらしい………。気を付けてくれヨ」

 

「………ああ」

 

 レッドギルド、殺人集団ね。ソロで動くだけならば気に掛ける必要性は無い。

 

 所詮彼ら程度の殺気なぞ、赤ん坊程度でしか思えなかった。

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

 数日後、見た目のこともあり、遺跡は隅から隅まで探索が始まる話を聞きつつ、そろそろ色々試そうとゼルダは考えた。

 

「というわけで、このことは貴方たち、私たち《トライフォース》の前線メンバーに伝えました」

 

「はい、このことは、そのリンクって人も承諾してるの?」

 

 ここ最近トレジャーハンターとして、マップ作成を主なフィリアがそう聞くと、

 

「はい、それは承諾済みです」

 

「ま、約束破ったら殺しに来そうだったけどね」

 

 リーバルの軽口に、全員が呆れながら、一人だけ緊張で真っ赤になる。

 

「り、リンクさんがいたんですかっ!?」

 

 彼女、ルクスは別のパーティーだがレベルが高く、リンクとの面識もあり、時たまにユウキたちとも組むためこうしてここにいる。

 

「確か。ルクスは彼が助けたことで不満言う人たちと別れたんだったんだね」

 

 ウルボザの問いかけに、はいと頷くルクス。

 

 ロシア人とのハーフの鍛治師レインだけが良く知る為に、すんなり彼の行動を受け入れていた。

 

「う、うん……。ベータかどうかはともかく、彼は私たちを助けてくれたのは事実なのに」

 

「ベータだからできたとか、リソース奪ったとかね。わたしから言わせれば無いなって思うけど」

 

「うん……私もそう思う」

 

 吟遊詩人ユナは、戦闘以外でも歌を歌い、多くのプレイヤーを勇気づけていた。

 

 そんな彼女たちから見れば、

 

「彼の防具や服装はボロボロ、武器も限界ギリギリまで利用してる。ただ」

 

「ただ?」

 

「全部なんだ。サブならサブで、特徴があるんだけど、それも無いの」

 

 レインがそう言い、全員が首をかしげる。

 

 だがゼルダはそれ以上の詮索はマナー違反であると考え打ち切り、今後について詳しく話す。

 

 パーティー人数は最大6人。

 

 ユウキ、ミファー、フィリア、レイン、ユナ。そしてゼルダ。後でこのパーティーで動きを見ると決めた。

 

「ユナさん、ノーチラスさんは」

 

「………彼はまだ《血盟騎士団》です。障害のことは伝えたんですが」

 

 ノーチラスは簡単に言えばアバターに、理性よりも生存本能を優先させられ、身体が思うように動かない。

 

 VRゲーム、少なくてもこのゲームをするに辺り、障害を抱えていると、相談されたゼルダは判断した。

 

 だが彼はそれでも止まれないと、いまだ必死に抗っている。

 

「分かりました。それでは貴方たちは転移門より移動し、いつも通りレベリングしましょう」

 

「悪いね、お嬢様たちと一緒に行きたいけど、最近《軍》の連中が悪さするから、少し警告しないといけなくてね」

 

「分かってます。それとユウキ、レベルがみんなより上だからと言って、あまり前に出ないでくださいね」

 

「はーいっ♪」

 

 こうして全員が分かれ、会議は終わりを告げていた。

 

 そう言えばと、

 

「どうしたんだいダルケル」

 

「いやな。つい言い忘れてたが、奴さん、フレンド登録していればな~と」

 

「レベルとか分かるから嫌がるんじゃない? 彼、情報少なくしてるし」

 

「まあそうだがな………。どーも少し気になって」

 

「まあ確かに……、最初といまじゃ違う目をしてたからね」

 

 ウルボザたちの最初の印象は、頭のネジが外れかかったプレイヤー。だがそれはこのゲーム故に仕方ないところもある。

 

 だが今回の彼は、まともな思考であり、プレミアを第一に考えていた。

 

「ボクはそう思わないよ」

 

 ユウキはそう微笑みながら、

 

「リンクはあの時だって、ピナやシリカのこと気にかけてたもん」

 

 今回は古株で無いことで話には参加してないが、最近よく話す彼女のことを言い、ユウキは嬉しそうだった。

 

 シリカも《トライフォース》に入り、ピナと共にお世話になっている。

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

 やはり一人の方が気が楽だ。

 

 情報が安定するまで町に滞在したが、ユウキが保護者と来るし、プレミアはよく食べるし色々な日々。

 

 少し慣れないことで疲れた。

 

 全ての武器を定位置にし、少し息を深く吸い、切り替える。

 

「………行くか」

 

 そう呟いたとき、

 

「………あっ」

 

 あることに気づいた。

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

 それは森や崖など、岩が目立つ階層。ここのアイテム狙いもあり、ここで安全にレベリングしていた。

 

「ふう、どうにかなったね」

 

「レインもやるね~、わたしも頑張らないと」

 

 フィリアが辺りの索敵スキルを駆使して、慎重に気を付けている。

 

 はずだった。

 

「あれ?」

 

「どうしたの?」

 

「この辺り、もうマップが出来上がってると思ったけど、少し穴が。どうする?」

 

「本当ですね」

 

 マップを見ながら進んでいたが、新しい未開拓地がある。

 

「念のため確認しておこうか? わたしたちのレベルなら、罠にさえ気を付けていれば対処できるよ?」

 

「フィリアの言う通りね、私も………。もうヘイトを集め過ぎて囮はしないよ」

 

 そう頷き、ユウキたちもまだ戦えると確信して、ゼルダはしばし悩んだ後、そのマップへと入っていく。

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

 そうして気を付けて歩く中、宝箱部屋のようで、宝箱があった。

 

「あ~お宝だ~」

 

「フィリアの出番ね」

 

「彼女がスキルで確認するのですね」

 

「ええ」

 

 プレミアの疑問に、ユナが答えつつ、立ち位置を気を付けながら、フィリアが近づこうとしたとき………

 

 

 

 

 

 それが開いた。

 

 

 

 

 

 全員が驚く瞬間、鳴り響くアラーム音。

 

「アラームトラップッ!!?」

 

「けどわたしたち誰も宝箱に触れて」

 

「待ってください、あの宝箱、糸がついて」

 

 

 

「イッツ・ショウ・ターイムッ!!」

 

 

 

 それは、あるギルドの掛け声のようなものだと、全員から血の気が引く。

 

「いまから起きるわ、か弱い女性プレイヤーたちの戦いだっ」

 

 ケラケラ笑うのは、何名かのオレンジ、いやレッドギルドのプレイヤー。

 

「あなたたち」

 

「《笑う棺桶(ラフィン・コフィン)》………」

 

 森の中か岩とフィールド罠で塞がれた道の中、片方はエネミーで、片方はレッドギルドメンバーが防いでいた。

 

「『さあどっちを選ぶゲーム』っ、好きな死因を選びなっ」

 

「ユウキっ」

 

「ぁ………」

 

 ユウキが震えながら剣を持つのでやっとであり、プレミアが細剣、全員が武器を構えるが、

 

(だめ、私を初め、誰も対人戦闘なんてできないっ)

 

「あれれ~なんでNPCもいるんだろう?」

 

「どーでもいい、一緒だろ? 最後は」

 

 ケラケラと笑う中、ゼルダはすぐに指示を飛ばせない。

 

(よりにもよってラフコフだなんてっ)

 

 自分の判断ミスを呪いながら、ミファーを見る。彼女は結晶を使おうとしたが、

 

(ダメ、結晶アイテムが使えないエリアだ)

 

 ミファーたちは絶望しながら、周りを見る。

 

(どうする………)

 

 どちらを突破する力は、ユウキと合わせればいいが、ユウキは戦えそうにない。

 

 当たり前だ、彼女に死の選択肢なんて、させたくない。

 

 だけど、ここはユウキの力が必要で………

 

(だめ、それだけはダメッ)

 

 ゼルダがそう強く、心の中で叫んだとき、

 

「来るよっ」

 

 エネミーたちが一斉に………

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

 助けて………

 

 死にたくないし、誰かを傷つけるなんてしたくない。

 

 たす、けて………

 

 だけどこのままじゃみんな………

 

(だれか………たすけて)

 

 その瞬間、エネミーが、

 

 

 

 

 

「抜刀ッ」

 

 

 

 

 

 そう叫び声が聞こえ、全エネミーが横一文字で切り裂かれ、ポリゴンへと変わる。

 

 全員が驚く中、ユウキやゼルダたちの視界に飛び込んだのは、

 

「リン、ク………」

 

「任せろ」

 

 そのまま刀を仕舞い、レッドプレイヤーたちへと迫る。

 

 何名か憤怒のまま、無策に飛び込んでくるが、彼はすぐ居合いの構えを取った。

 

「邪魔だ」

 

 何のためらいもなく、彼らを斬り飛ばした。

 

「なっ………」

 

 レッドとはいえ、躊躇いも無く人を攻撃できる。それは、普通の神経では無い。

 

 だが彼らは死なず、武器だけが破壊され、変わりに短剣が刺さり、その場に倒れた。

 

「毒かッ、俺たちの得意芸をッ!」

 

 一人の赤い目、エストック使いが斬りかかるが、

 

「切り替え」

 

 一撃を躱した瞬間、即座にスピードが上がり、深々と短剣が刺さる。

 

 だが舌打ちをして、そのまま躱して蹴り飛ばす。

 

「うわっと」

 

 そのエストック使いの後ろから、肉切り包丁を持ったプレイヤーが斬りかかろうとしていたため、エストック使いを蹴り飛ばして盾にした。

 

「キミィ~、なかなかいい動きするねっ。どう? ウチら《笑う棺桶(ラフィン・コフィン)》入るかい♪」

 

 ケラケラ笑いながら、そう言い後ろの仲間に彼を渡しながら、リンクは静かにしていた。

 

 ゼルダたちはすぐ後ろにいて、即座に位置を間にして、睨む。

 

「気を付けてくださいっ、彼は『PoH』! レッドギルドのリーダーですッ」

 

 そう言われながら、パフォーマンスするように大きく腕を広げている。

 

 だが、

 

 

 

「ラファンコファン? 知らないな」

 

 

 

 とても的外れなことを言って、片手剣と盾を構えた。

 

「………は?」

 

「いやだから知らない。なんちゃらってレッドギルドはあるのは知ってたが、お前らか」

 

 それに後ろにいるユウキたちも驚いていたが、彼はその場で軽く飛びながら、

 

「そのリーダーなら問題ないか。来いよ、殺してやる(・・・・・)

 

 とても簡単に言い、構えた。

 

「だめッ、彼の持つ武器は魔剣クラスですっ。ただの防御力じゃ、HPゲージが」

 

「もう遅いイィィィィィィィィィッ!!」

 

 楽しそうに向かってくるが、彼は、

 

「………」

 

 静かに彼の攻撃を全て防ぎだす。

 

 金属音が鳴り響き、交差する剣舞に、全員が驚く。

 

「わ、わたしの剣っ。相手はフルプレートアーマーの装甲値も貫くのに」

 

「いや、うまくすれば防げるぞ」

 

 リンクは余裕の様子で、ほぼその場にとどまりながら、ラッシュを防ぎながら、無言であり、気にせず斬撃を放って吹き飛ばした。

 

 そのまま吹き飛び、ゲージが逆に減らされ、こちらを睨む。

 

「お前………」

 

「………」

 

 殺気の中、気にも留めず、静かに構えるが、

 

「いいのか? そろそろ他ギルドメンバーが来るぜ。俺がここにいるってことはどういうことか、分かるか」

 

 その言葉に、いまだ麻痺で動けないプレイヤーは睨み続け、彼も舌打ちして、

 

「キミ、かお、覚えたから」

 

「そうかい」

 

「覚えてろ………」

 

 赤い目のプレイヤーは立ち直り睨みながら、レッドギルド《笑う棺桶(ラフィン・コフィン)》は他の動けない仲間は見捨て、その場を後にし、彼は、

 

(弱すぎだよ、お前らの殺気)

 

 僅かに吐き捨てるように、鞘に剣を収めた。

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

 はっきり言えば、彼がここを知ったのは、プレミアとフレンド登録されていたからだ。

 

 した覚えが無かったが、どうやらクエスト結果によるもので、されていたらしい。

 

 そして別にギルドメンバーが来るのは、嘘だ。

 

 単純に戦う気は無かったから、あんな嘘を言った。

 

「ともかく、平気か」

 

「ええ……。ありがとうございます、リンク」

 

「気にする……、ユウキ?」

 

「………」

 

 呼びかけられたユウキは倒れかけ、それを急いで抱きしめる。

 

「ユウキッ」

 

 呼びかけるが返事は無く、ミファーたちも驚く中、彼は回路結晶即座に使い、転移門側に全員を移動させた。

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

 倒れたユウキを《トライフォース》の支部へと運び、捕まえたプレイヤーも牢屋へ。

 

 今日はここで休ませもらうことにし、その一室を借りて休む。

 

「居てくれて助かります。きっとあの子、ユウキはあなたの安否を聞くと思いますので」

 

「………」

 

 それになにも言わず、結局彼は何者か分からない。

 

(一瞬でアラームのエネミーを消すソードスキル、リンク……。あなたはいったい)

 

 ゼルダは感謝と疑念が入り乱れながらも、彼がユウキのために今日はここに留まることに感謝しながら、

 

「そう言えば、なぜプレミアを探していたのですか?」

 

「………彼奴の所持金、装備は渡したが、アイテムもなにも渡してなかったからな………」

 

 そう言い、彼は与えられた部屋で休む。

 

 やはり彼は分からない。そうゼルダは思い、色々な手続きの為に、部屋へと戻るのだった………




正常と異常切り替えて、彼は正常に生きています。

これは果たして正常か?

人を殺すことの忌避感も、もはや遠い過去。

それでは、お読みいただきありがとうございます。
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