Fate/Next Order ~Answer~   作:黒白椿

1 / 5
序章「人類種の天敵」1

「偽りの依頼、失礼しました」

「あなた方には、ここで果てて頂きます」

 

「まあ、そういうことだ。どうせ、確信犯なんだろ。話しても仕方ない。」

私の相棒(パートナー)である「オールドキング」は同意したのか、反論したのか。今となっては理解し難いものだ。

 

「所詮は獣だ。人の言葉も(かい)さんだろう」

ステイシス...カラードのランク1。オッツタルヴァも出撃してくるっということは、相当私たちは大物らしい。水没王子も本気で殺してくる。

 

そして、私は()()()()()()()

「お前とこうなるとはな...。残念だが、私の()いた種だ。刈らせて貰うぞ」

どうして、私は貴女と命のやり取りをしなくてはならないの...。セレンさん...。

 

いくら空を悠然と飛び続ける、あのクレイドルに住まう人々を。一億の罪無き人々を殺した私は、そんなに悪いことをしたの?

 

水没王子こと、ステイシス率いるネクスト精鋭チームがV.O.B.でアルテリア・カーパルスへ突入してくる。

時速2000kmに及ぶ超スピードは、みるみると私たちに接近して、その戦いの火蓋は開かれてしまった。

 

ほんの最初は私たちが優勢だった。だが、戦闘時間が長引くに連れて、私の相棒は死んだ。

彼の奮闘もあったおかげで、敵ネクストは三機排除することが出来た。

私はステイシスを討ち取る事は叶ったが、望まない結果になってしまった。

 

私の師でもある大切な人、セレンさんをこの手で葬らなければならないのだから。

長い戦闘が続くと、この戦いの幕が下りようとした。

 

セレンさんの機体は、爆発が起こり、炎上し、最早助かる道はない。そんなことを断言できてしまうほど、現場は騒然なのである。

 

私は徐々に死にゆく彼女を眺めながら最期を見届ける。

 

「...フッ..当然か。私が見込んだのだからな...。お前にやられるのも、悪くない...。」

そう言うと、彼女の機体は派手に爆散した。

 

セレンさんだけが、最期まで私を気遣ってくれた。私はココで決意を固めた。

最期はあの人に...。

 

私は自分の願いを叶えるため、ある場所へ向かう。大切な人をこの手で殺めてしまった事を忘れないように、強くOB(オーバード・ブースト)を吹かせながら空高く、音速を超え飛翔する。

 

そう、私を殺して貰うために向かうのだ。ラインアークへと。ラインアークの守護神であるホワイト・グリントに、私を殺して貰うために。

 

私は最期の時をラインアークにて待機していた。

そして数時間が経過すると、無線から通信が入ってきた。

私は、来たか...。と顔を上げる。

 

「...やはり、あなたとは戦うしかないのですね...。」

フィオナ・イェルネフェルトだ。ホワイト・グリントのオペレーターを務めている。

この通信が入ってきた直後に、ラインアークの奥から近付いてくる機体。X字状の噴射炎で私に接近し来るそれは、まさに神々しく美しい、守護神という名に相応しい外見をした機体だ。

断言出来る、それは神そのもので、化け物だ。

なぜなら、ホワイト・グリントは「リンクス戦争の英雄」だから。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。