Fate/Next Order ~Answer~ 作:黒白椿
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授業も終わり、夕陽が落ちていく。
だんだんと暗くなる世界に違和感さえ覚えてしまうのだが、今の私にとっては不気味なのだと思う。
「やっぱり、あの夢のせいなのかな。私って、あう言うのに対して影響されがちだしね。」
何気なく独り言を呟く。
時刻は既に六時を超えていた。
大抵、私は学校を四時前後に下校するのだが、そのに後CDショップへ寄って好きなアーティストのシングルを買ったのだ。
「ただいまー♪ 疲れたよー、ごーはーんー!」
玄関で軽やかにステップを刻みながらリビングへ突入する。
「あら、白亜。今日は遅かったのね、また寄り道?」
クスクスと笑う母親はとても綺麗な人だ。いつも家でだらしなく過ごす父親には勿体無いぐらい。
「そういえば、お父さんは?お仕事?」
「そうよ、社長から呼ばれたんだって。数日帰って来れそうにないらしいわ。」
ウチの父親は、天才技術者なのだ。完璧に仕事をこなすので、毎日定時には帰って来れる。プライベートとのギャップが凄い。
「でも、お母さん。あのお父さんのどこが好きになったの? 」
これは単純な疑問。こんな美人な母親が、あの怠惰なお父さんのどこが好きなのか。興味が湧く。
「ふふ、そうねぇ。今にして思えば何だったかしら。気付いたら好きになってた。あのだらしなさが可愛いのかしらね。」
愛ってそんな感じなのかなー。
そんな事を考えつつ、私は母親と食事をして、お風呂を済まし、自分の部屋へと戻る。
「ふふふ、さぁ…お待ちかねのCD!聴かせてもらうよ♪と、その前に…オマケで買ってきたCDを聴こうかな。デザートは後だよ後!」
そう言って、オマケで買ってきたCDをプレイヤーに差し込む。
そして再生してみる。
「ふぅん?サウンドトラックみたいだね。中々良いかも!」
ギターを使ってるのかな?
でも、少し違和感がある。
「…この曲、私は知っている?」
何言ってるか分からないような英語っぽいような歌詞。1つのフレーズを何回もリピートしてるような…。
「ええと…エーメン…アーメン?ゴス…ペル……アーメン??何だろ…でも…。」
エーメン アーメン ゴスペル アーメン
それが何回もリピートされていく曲。
私は、これを知っている?何処で…。分からないはずなのに、その曲の意味が分かってくる。
「ええと……私は、恐ろしい。なんだろ…?そう、私は恐ろしいのだ。全て
そう理解するのと同時に頭の中から映像や声が聞こえる。
「え……。私は…ち、違う!私は白亜…。私はそんなのじゃない!私は……ずっと白亜のままだった…。そんな人じゃない…!」
独りで叫ぶ。それは、辛い現実を押し付けられた悲しい出来事のように。部屋の中で、天井を見て、うずくまり、私は泣き叫ぶ。
「違う!私は…私は…!私は白亜!今を生きる人間なの……。私はこの世界の住人なの…! そんな、そんな残酷な人間じゃない…!でも…私じゃないのに…
その声で決定的な証拠となってしまった。
私は…
「……私は…白亜…。でも、私は…白亜なのに…私は…
これだけは認めたくなかった。だって、それは私ではない。でも、これは私なのだ。
「……私は白亜……。でも、……これだと、私は…
「……いや…
こう叫んだ後、私の意識が途絶えた。
本当は違うと思いたかった。でも、リンクス戦争の英雄、人類種の天敵と聞いただけで頭に映像がフラッシュバックする。
そこに映るのは、漆黒な身体をした者。ソイツが海の上、縦物の上。要塞みたいなところで、5人を無惨に惨殺した姿だった。5人は、爆炎の炎の中に包まれて、死んでいく。
その漆黒な身体をした者は…紛れもなく、
これが人類種の天敵。罪も無い人々を1億殺した人間。
「これが…私…なんだ…。」
途絶えていく意識の中、そう思った。
ずっと、