異世界食堂 おバカな料理人   作:京勇樹

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短くてごめんなさい
今年もよろしくお願いします


一年の始まり

新年初の営業日の朝、明久と店長、早希の三人は揃ってある料理を作っていた。

三段重ねの重箱に、作った料理を詰めていると

 

「おはようございます!」

 

「おはようございます」

 

ほぼ同時に、アレッタと霊夢が出勤。少し遅れて

 

(おはようございます)

 

クロが出勤してきて、全員揃った。その時、ちょうど料理の詰め込みも終わり

 

「いいタイミングだな」

 

「着替えたら、すぐに座って。新年の挨拶と、朝ごはんにするから」

 

店長と明久がそう言って、早希は手早く机を拭いた。

アレッタと霊夢が着替えて座ると、店長が立ち上がって

 

「皆、新年明けましておめでとうございます。今日から、また新しい一年が始まります。去年は皆の協力のおかげで、無事に営業出来ました。今年も無事に営業する為に、皆が一年間ケガもなく、病気もせずに過ごせる事を願って、おせちと七草粥を用意しました。ですので、それを食べて、今日から元気に、愛想良くお客様を迎えましょう……いただきます」

 

『いただきます!』

 

店長が新年の挨拶を終えると、全員で食べ始めた。

特に霊夢は、自身が巫女という立場な為に新年の挨拶とおせちと七草粥の験担ぎはよく理解している。

 

「この七草粥……」

 

「お、気付いた? それ、実はもち米とお餅も混ぜてあるんだ。お腹持ちが良いようにね」

 

七草粥を食べた時、普通のお米と食感が違うことに霊夢が気付き、明久が説明した。どうやら、もち米とお餅を入れてあるようだ。確かに、モチモチしていて、お腹に溜まる感じがしていた。

お粥というのは水分がかなり多い為に、消化が良い為に直ぐにお腹が空いてしまう。それを防ぐ為にもち米を混ぜるのは、結構ある。だが更にお餅を混ぜることにより、更にお腹持ちが良いようにしたのだ。

これもまた、料理人の工夫の一つだ。

 

「なるほど……確かに、お腹に溜まる感じがするわね」

 

「おせちのシュライプと合わせると、凄く美味しいです!」

 

アレッタはおせちに詰めてあったエビ(シュライプ)と合わせて食べていて、霊夢はきんぴらごぼうと一緒に食べている。

基本七草粥は薄く塩を振ってあるだけなので、薄味だ。それを、それぞれで味付けしている。

今回、味付け用にとシラスと葱と胡麻油を混ぜた物も用意した。早希はそれを七草粥に掛けて

 

「シラスの塩味と胡麻油が合わさって、美味しい」

 

と呟き、心のメモ帳に記しておいた。

そして、全員が食べ終わったのを確認して、店長が

 

「さて……開店の準備するか……皆、頑張っていくぞ」

 

と意気込んだ。

 

『はい!』

 

そして、新しい一年が始まった。

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