異世界食堂 おバカな料理人   作:京勇樹

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すいません、短いです
それと、もう一回続きます


理由

妖夢からの予想外の言葉に、店長と明久は驚いた。

すると霊夢が

 

「妖夢の料理の腕は、保証するわ。妖夢が仕えてる家の主が、大食いかつ美食家なのよ」

 

と店長と明久に説明した。

質と量の両立、それは料理では難しいが、妖夢は出来ているという。それは確かに、腕が無ければ成し得ない事だ。

しかし

 

「とはいえ、彼女の腕を見ない事にはな……」

 

「店長。お昼のまかない、任せてみたらどうでしょうか」

 

店長が腕組みし悩んでいると、食器を洗浄機に入れたらしい早希が提案した。

確かに、一度は確認しないと判断は出来ないだろう。

すると霊夢が

 

「だけど妖夢。なんで、働きたいなんて……」

 

「実は、幽々子(ゆゆこ)様から、最近味が代わり映えしないって言われて……」

 

霊夢からの問い掛けに、妖夢は少々苦い表情をしながら答えた。

幽々子こと、西行寺幽々子(さいぎょうじゆゆこ)

彼女が、妖夢が仕えてる家の主で、幽霊なのだが大食いかつ美食家なのだ。

妖夢はそんな幽々子の家で、庭師兼料理人として働いているのだ。だがどうやら、料理のレパートリーに悩んでいる様子。

 

「ここに来て分かったの……私は、固定概念に固まり過ぎてるって」

 

「なるほどね……」

 

妖夢からしたら、にゅうめんというのは考えもしなかったらしい。そこから、レパートリーを増やせるかも、と考えたようだ。

 

「うーん……まあ、まかないなら良いかな……」

 

「一度、彼女の腕を把握しましょうか」

 

明久の言葉に、店長は頷き

 

「えっと、妖夢ちゃん。だったね?」

 

「はい!」

 

「とりあえず、お昼のまかないの時に腕を見させてもらって、考えさせてもらうけど、それで良いかな?」

 

店長の言葉に、妖夢は頷き

 

「はい! 大丈夫です!」

 

と答えた。それを聞いた店長は

 

「それじゃあ、他の皆は何時も通りに」

 

と指示を出した。すると霊夢が、魔理沙に

 

「はい、あんたは帰る」

 

「アタシもこの店に居たいー」

 

魔理沙は、まだねこやに居たいらしい。しかし

 

「自分の店があるでしょうが。ちゃんと経営しなさい」

 

「う、確かに……まあ、新しいアイデア出だし……帰るか」

 

実は魔理沙は、霧雨魔道具店という店を経営しているのだ。売っているのは、彼女が作った魔道具だ。

自分の店があるのだから、ちゃんと経営すべきだろう。

魔理沙はドアに歩み寄ると

 

「次は、客として来るな!」

 

と言って、退店した。

その直後、扉が開いたのを確認して

 

「いらっしゃいませ、異世界食堂にようこそ!」

 

今日一人目を、アレッタが出迎えた。

そして暫くして、お客が一段落したのでお昼にする事にした。

 

「本当に異世界なんですね……」

 

「驚いたでしょ?」

 

休憩室から度々フロアを見ていた妖夢が驚いた表情で呟くと、霊夢が苦笑しながら問い掛けてきた。

そして、キッチンに入ると

 

「さて、約束通りにお昼のまかないは任せる」

 

「ここにある食材や調味料は、好きに使っていいから」

 

と店長と明久は、妖夢に軽くキッチンの使い方を教えた。霊夢から、幻想郷はかまどで火を焚いたりすると聞いたからだ。

しかし、妖夢が戸惑っているのを察して

 

「早希ちゃん。フォローお願い」

 

「分かりました」

 

早希に任せたのは、店長と明久が手伝ったら、妖夢の腕が分からなくなってしまうと考えたからだ。

そして妖夢は、調理を始めた。

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