どうか、御協力くださいませ
「んんー……今日はどうしようかなぁ……」
と言ったのは、サイドポニーにした茶髪に白を基調にした制服を着た女性
高町なのはだった
彼女はある巨大組織にて、教導官の役割を担っていて、名物教官として有名だ
そんな彼女だが、何時もだったらお弁当を用意しているのだが、今日は食材が足らずに、愛娘の分しか用意出来なかったから、昼に外に出ようとしていた
そこに
「なのは!」
「なのはちゃん!」
と古馴染みの声が聞こえた
声が聞こえた方向を見ると、黒と青を基調にした同じ形状の制服を着た二人の女性
八神はやてとフェイト・T・ハラオウンが居た
なのはを入れた三人は、十年以上の付き合いで、今は三人共に忙しい立場上、簡単には会えない
実際、2ヶ月振りに再会した
「はやてちゃん! フェイトちゃん!」
「久し振り、元気だった?」
「こんな偶然、あるもんやなぁ!」
2ヶ月振りの再会に、三人は破顔した
「私、これからお昼なんだよね。二人は?」
「私もだよ」
「ウチもや」
なのはの問い掛けに、二人はそう答えた
その後、三人は何処でお昼を食べるか歩きながら決めることにした
しかし、今はお昼時
彼女達が働く組織の食堂だけでなく、何処の飲食店も長蛇の列だと予想出来る
それを見つつ、どうしようか悩んでいた
そこに
「ん?」
とフェイトが、ある物を見つけた
それは、近未来的な組織の中に有って、違和感を感じるドアだった
「なんだろ、あのドア……」
見つけられたのは、本当にたまたまだった
ふと視界の端に違和感を感じて、そちらを見たら有ったのだ
「このドア……凄い魔力だね……」
「せやね……ロストロギアに近いんやろうな……」
とフェイトとはやての二人は、そのドアを観察していた
しかしなのはは、そのドアに着いている看板に視線が向いていた
「なのは?」
「どうしたん?」
と二人が問い掛けると、なのはは
「この名前……前に、お母さんから聞いてた名前と同じなんだ……」
と言った
なのはの母親は、彼女達の地元では名の知れたパティシエだ
その母親が知っているということは、有名な店だと予想出来た
すると代表してか、なのはがドアの取っ手を掴み
「開けるよ?」
と二人に問い掛けた
その問い掛けに、二人は即応出来るように構えた
それを見たなのはは、ゆっくりとドアを開けた
すると
「いらっしゃいませ! 洋食のねこやにようこそ!」
とアレッタが出迎えた
三人はアレッタだけでなく、店内に居る客達を見て驚いていた
蜥蜴人や獅子人とも言うべき、半獣人
そして、非常に高い魔力を感じるエルフらしき人達
何がどうなっているのか、三人にはさっぱり分からなかった
「ここは……」
「一体……」
と三人が言葉を失っていると、早希が近寄ってきて
「お客様、どうかしましたか?」
と三人に問い掛けた
すると、なのはが
「ここは、一体……」
と問い掛けた
その問い掛けに、早希は
「えっと、洋食のねこや。または、異世界食堂……と呼ばれてます」
とだけ、答えた
そこに、明久がカウンターから顔だけ出して
「どうしたの?」
と問い掛けた
新たな世界に、扉は現れた