スーパーSNE大戦   作:白鮭
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本鮪さん、誤字報告ありがとうございます。




和マンチ、一緒にお風呂に入る

食事の席ではその後は、めんどくさい話はしなかったののだが、それぞれの興味がある事柄について色々と質問された。

 

アーネシルドにはプリーストとしての事を聞かれたのだが、神聖魔法は凄いのに神殿の事について何も知らないのに物凄く驚かれた。森で暮らしてたとか適当な事を言っておいたが、恐らく誤魔化されてはいないと思う。ただ、聖職者の勉強を一緒にしようと言ってくれたのはありがたい。向こうにも思惑はあると思うが、こっちだってアステリア様の神託もあったからには、リオスのアステリア信者を増やす必要があるからだ。神殿の事を知らないでは済まされない状態になっているのだし。

 

エルジィは当然ガンについてだ。第六世界(シャドウランの世界の事)とラクシアを比べると、世界観はともかくとして、技術についてはお互いに良い所と悪い所はある。簡単に強力な魔法が使えると言う意味ではラクシアの方が進んでいるし、サイバーウェアや各種機器によって人以上のことが出来る第六世界の技術は驚異的だ。何が言いたいかと言うと……

 

アス:グラム以外には、通販で買った武器は使えない様にロックを掛けておいたから。後、技術を直接伝えるのも禁止。多分いないでしょうけど、レパラールクラスの技術者がいれば銃の再現は出来ると思う。それがどれだけ危険かは分かるでしょ? グラムがラクシアに来てくれて感謝してるけど、あの盗賊集団との戦闘は正直ドン引きしたわよ! ……もう一回言うけど、銃を広めるのは禁止だからね。

 

アステリア様に禁止された以上は仕方ない。

 

「うちの一族の秘伝だから、ガンについては教えられないんだよ。一子相伝の流派みたいなものだから勘弁してくれ」

 

こう言って誤魔化しておく。アーネシルドは俺の方を見てにこにこしながら聞いているし、エルジィはちょっと拗ねた感じになってしまったが、アステリア様の言ってた事は俺も賛成なので勘弁して欲しい所だ。

 

ジルーネはレッド・サムライ・アーマーに興味を持った。これは第六世界の千葉に本拠地を置く日系企業、レンラク・コンピューター・システムの企業特殊部隊、レッド・サムライの象徴的装備で物凄く強いのだが、手に入らないかと言われるとやっぱり困る。

アーマーも多分武器扱いだろうし、仮に渡せたとしても整備が出来ないだろう。アイテムボックスに入れておけば整備が終わっている俺とは違うのだから、渡しても意味が無い。

 

「残念だ、あの赤い鎧はアムザみたいな物なのだろう? アーネの傍仕え兼、護衛役を仰せつかっているのに、やれ女はダメだとか後ろに下がってるとか、アルバに居た時に散々言われたからな。特にザイアの神官戦士は性格が悪い。

だったら、身体全部覆ってしまうアムザを使えば良いと思っていたのだがな。ただ、私はヴァルキリーなのでドラゴンライダーにも憧れているし、難しい問題なのだ。グラムの考えを聞かせてもらえないだろうか?」

 

話を聞きながらエリシアの方を見ると、苦笑しながら肯いているので間違い無いはず、好きな子に良く見られようと思って空回りして、ガチで嫌われてしまうと言うやつだ。実際、薔薇の騎士のメンバーは顔で選んだんじゃないかってってくらい美少女揃いなので、そう言いたくなるのも分かるのだが、本人の希望もあるからな……

 

「性能は良いけどアムザは高いからな。ミスリルプレートを買って、最終的にはインペリアルの方が良くないか? お金は良い騎獣を手に入れるなり、貯めておけば良いと思うぞ」

 

「やっぱりそうなるか……グラムは、私みたいなのが戦うのをどう思っている?」

 

真剣な表情でそう聞いて来た。今までよっぽど嫌な思いをして来たのだろうと思って、少し可哀想になって来る。

 

「本人がやりたいって言ってるんだから、良いとは思うんだけどな。問題は適性があるかって所なんだけど……」

 

そう言って、アーネシルドを見ながら話しかける。

 

「アーネシルド、ジルーネに適性はあるのか? 自分の命が掛かってるんだから、正直に言ってくれ」

 

そうすると、アーネシルドはジルーネを見ながら真剣な表情で言う。

 

「ジルーネは私の騎士です。他の誰も代わりにはなりませんし、するつもりもありません。私の命は貴女が守るのですよ。良いですね、ジルーネ」

 

それを聞くと、ジルーネは嬉しそうに答えた。

 

「はい! アーネの為にも一層努力します……グラムもありがとう。私は認められているって事で良いのだな?」

 

そう言っているので、苦笑しながら追加しておいた。

 

「それはジルーネの実力を見てからかなぁ……俺も実戦は昼間のやつが初めてだったから、人の事を偉そうに言えないんだよ。俺こそ見捨てられない様にがんばるよ、よろしくなジルーネ」

 

「そうだったのか……では、先輩として良い手本になるように私も努力しよう。これからよろしく頼むぞ、グラム!」

 

そう言って嬉しそうに笑った。おお、美少女の笑顔は良い物だな。後はジルーネが張り切り過ぎて、俺がボコられない様に注意しなければと思う。

 

「エリシアは何か質問は無いのか?」

 

そう聞いてみたのだが、答えは簡単だった。

 

「無いです。私の場合は、アステリア様の教えに従っただけですから。こう……ピピピッと来たので話しかけただけですよ。本能を愛し、直観を信じよ。それが自然なりって言う事です」

 

そう言って笑っていた。これを聞いて、実はアーネシルドよりエリシアの方がよっぽど曲者じゃないかな? と思ったのは秘密にしておこうと思う

 

***

 

部屋に戻ってやる事が無くなったので、アステリア様から貰った本をブックリーダーで読んでいた。と言っても、いつもの通りにサイバーアイに投影しているだけなのだが。AR凄い便利、さすが第六世界は俺が居た地球より、技術が進んでいただけの事はある。

 

コンコンコンコン

 

ノックの音が聞こえて来たので出てみると、エルジィが立っていた。

 

「どうした、何か用事か?」

 

思い当る節が無いので聞いてみると、もじもじしながら上目遣いで俺に聞いて来た。

 

「……使った…武器……整備しないと……ダメ」

 

そう言って、じーっと見つめて来る…………かなり困った事態である。

プリーダーは高性能のSMGなのだが、その一つに電気発火機構を備えていて、可動部分をほとんど取り除いていると言う所がある。弾丸も専用品を使っていてケースレス弾だ。

エルジィは、さっき俺が言った事を自分なりに考えて、見て理解しようとしているのだと思うが、プリーダーを理解するのは流石に無理だろう。

 

グラ:教えはしません、見せるだけです。

 

アス:私は直接伝えるのはを禁止しただけ、後は何も言わないから。

 

エルジィの事を部屋に入れてあげた。仕方が無い、マンハンターのクリーニングをするか……その時の俺はそう思っていただけだったのだが、この選択をかなり後悔する事になるとは思わなかった。

 

***

 

コルト・マンハンターは標準的なヘビーピストルで、内蔵機器もレーザーサイト位だから難しくは無いと思う……改造しまくったせいで色々複雑になってしまったが、プリーダーよりマシだ。弾だって薬莢付きの普通の弾だし。それをアイテムボックスから出して、次に武器整備キットを出す。

 

「1Hガン?」

 

最初はガッカリしていたみたいで、大人しく反対側で見ていたのだが、直ぐに内部構造が複雑で違う事に、エルジィも気が付いた。

 

「昼間に使っていたのがFN P93プリーダー、近距離で多人数を相手にするのに使うガンだな。50連クリップを二本装填出来て、威力は昼間見た通り。で、こっちはコルト・マンハンター、さらに近距離で使うガンだ。

16連クリップだから装弾数は少ないし、射程距離だって短いが、威力はこっちの方が上だし小さいから、室内とかで使うのが本来の使い方だな……俺の場合は、二丁同時に使うって変則的な方法を取るけど……エルジィ?」

 

いつの間にかエルジィが背中に張り付いていて、少しでも近づこうと俺の肩越しに頭を出して見ている。俺は少し本を読んだ後で寝るつもりだったので、Tシャツ一枚だったし、エルジィもそのつもりだったのだろう、薄いシャツ一枚で歩いて来たものだから……色々当たるのだ。おまけに良く見る為に、色々ポジションを変更する為に……更に色々当てて来るのだ。物凄く……ヤバいです。

 

「おまっ! 離れろ!! 熱いし髪の毛くすぐったいし良い匂いするし色々当たってるから離れろ! 後ブラ位付けろよ!? そんな軽装で男に抱き付いてんじゃねえよ!!」

 

「グラム大きいから邪魔! 良く見えないから体もっと小さくなって!!」

 

「出来るかそんな事!」

 

アス:あははははははっ!!

 

「笑ってんじゃねえよ、助けろよ!!」

 

そんな事をしながら組み立てて行き、最後まで終わらせてグッタリしていたら、エルジィが俺の匂いを嗅ぎながら、髪の毛をいじり出した。

 

「……グラムは……良い匂いがする……髪の毛も……綺麗……どうして?」

 

元に戻ったエルジィを見て、あまりの人の変わり様に、ネタでやってるんじゃないかと疑いを持ちつつ、アイテムボックスからお風呂セットを取り出す。

 

「これが洗髪用で、こっちが体を洗う用。髪を洗ったら、こっちの液体を馴染ませてから髪をすすげば良いから。貸してやるから使ってみな」

 

いい加減不思議に思ったのだろう、エルジィが根本的な事を聞き始めた。

 

「……どうやって……色々出してる…の? 後……使い方が分からない……教えて」

 

「どうやって出してるかは内緒だ。教えてって言われてもなぁ……」

 

将来ハゲたくないから、髪の洗い方とかはネットで調べて実行していたし、その過程で女の子の髪の洗い方も知っているのだが……色々不味いと思うのだ。

 

「……一緒に……行こう」

 

そう言ってお風呂に連行されてしまった。抵抗出来ない事は無かったのだが、俺も男だし……ねぇ……ちょっとだけ期待していたのも事実だった。

 

***

 

着いた場所はそんなに大きな所ではなかったし、お湯も何か温い。みんなが入った残り湯なのかな? そんな事をお湯に手を入れて考えていると、エルジィが脱衣所から出て来た。

 

「体を隠せ! 裸で出て来るんじゃねえよ!?」

 

「……グラムは五月蠅い……これで良い?」

 

「……良くない、これでも巻いておけ」

 

次に出て来た時、目の粗い白い布を体に巻き付けて出て来たのだ。どうやらそれで体を拭くみたいだが、濡れたらどう考えても透けるだろ。女神様通販でバスタオルを買って、ついでに洗顔用石鹸も買っておく。

マギテックの魔法であるフラッシュライトの元、俺はエルジィの髪を洗い始める。俺の恰好はTシャツにジーンズで、濡れても構わない格好なのだが、雰囲気から言うと犬でも洗ってる気持ちになって来た。

 

「……気持ち良い……」

 

「後は自分で出来る様にしろよ。こんな所見つかったら、他の奴にボコボコにされるから、もうしないぞ」

 

「……洗ってくれないと……拗ねる……もう……がんばらない」

 

「めんどくさい奴だなぁ……でも断る!」

 

「え~……」

 

魔法の明かりの元、温いお湯でエルジィの髪を洗ったり、駄々を捏ねられて背中をドキドキしながら洗ったり、バスタオルを取ると言われたので後ろを向いたら、お湯を引っ掛けられたりしながら二人でお風呂? に入った。ドライヤーが無いから髪をわしゃわしゃと拭いてやって、部屋まで送った後で俺も自室に戻った。

良い思いはしたと思うが、毎日これだと俺の理性が死にそうで困る。アステリア様は……

 

アス:自分の気持ちに正直になればいいんじゃないの? 汝束縛されるなかれ……よ。

 

と言っているのだが、色々と不味いだろ……そんな事を考えながら眠りについた翌日、四人の中でもダントツにピカピカになっていたエルジィに、俺と風呂に入った事をあっさりばらされて、朝からジルーネの槍の的にされかけた。

アーネシルドとエリシアは、笑いながら見ていて助けてくれないし、何もしていない事は理解してくれたが、それでもジルーネからはお説教されるしで散々だったが、それでも楽しいと思った。

エルジィは俺に懐いたのか、結構普通に話せるようになって来たから、パーティーの仲が良くなって絆が深まったと思っておく。 

 

 

 

 

 

 

 




自立機動式スーツアーマー”アムザ”:強制転倒や強制移動などの効果を受けない上に、全力移動で直進するとボーナスがあると言う、AT(アーマード・トルーパー)みたいな全身鎧、多分足の裏にグライディングホイールが付いている。ただし、ターンピックは無い。
お値段:五万五千ガメル

レパラール:器械神レパラールの事、ラクシアでは優秀な人間は神に成れる事がある。

資金:820ガメル

バスタオル、洗顔用石鹸

合計:-18ガメル

残 :802ガメル







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