オラリオ。
それはこの世界の中心である。と間違いなく謂える都市の名だ。
今、一人の男が夜道をオラリオに向かって歩いていた、、、
疲れた。そう言ってみるが帰ってきたのは闇に響く自分の声だけ。正直言って寂しい。遠くに見えるのは月光を浴びる白い塔。成る程、あれがバベルってやつか。そう言う独り言にも返してくれる人は居なくて何とも言えない寂しさが込み上げる。
可笑しい。物心ついた時には孤独だった俺が何故今になって人を求める?これまでずっと独りでいて寂しさなんて感じたことは無かったのに。
さては村で人とふれ合ったからか?
脳裏に自分と同じ白髪の男の子が甦る。
「お兄ちゃん冒険者に成るの?」
「僕も何時か冒険者に成るんだ!」
「だから名前教えて!オラリオに行ったらお兄ちゃんのところの行くから。」
「僕はベル・クラネル。お兄ちゃんは?」
とても良い子だったな。考えてるうちに時間が進んでいた。こうしちゃ居られない。早くオラリオに辿り着こう。そして冒険者になり俺の家族を殺した黒龍を殺す。
これは抜き身の刀のような、触るだけで切れて仕舞いそうな少年が織り成す滑稽で時に悲劇的な一つの物語だ。
リゼリット・ハイドランジア レベル0 種族:竜人
外見は白髪白眼(光彩の色が白ってだけで白目剥いてるみたいな感じではない。)
白い角が二本、頭から生えていて頬、脇腹、脚、手の側面、手の甲、足の甲に白い鱗が付いている。
竜人とは、、、
人化した竜と関係をもった人間が人化した竜と交尾することによって産まれる。外見は角が頭に鱗が体の所々に付いている。
竜人は生涯に必ず自分のもう一つの姿である竜の姿に成ることが出来るスキルが発現する。
現段階で竜人は数えられる程しか居ない。竜人の性格はとても優しく大人しいことで有名だが一度本気にさせると手を付けられなくなる。
因みに主人公は竜の中でも〈竜の原始〉〈原始竜〉と呼ばれる白竜の子である。
ハイドレンジア家
オーディンを主神としている家。穢れた血を持つ血族として忌み嫌われているが、実は貴族の端くれでもある。紫陽花の名を持つハイドレンジア家は昔はとても栄えていて、モンスター討伐や悪人討伐を行っていたが、穢れた血を持つ血族と言うことが民衆に広まり地位が暴落。そして失った地位を取り戻そうと黒龍討伐に出向くが虚しく失敗。討伐に出向いた人は全員殺され、だれ一人として帰ってこなかった。オーディンは自分が自分の愛する眷族を殺してしまったと考え自殺してしまった。その事も重なり民衆からハイドレンジア家は非難の的となってしまった。その後隠れて暮らしていたハイドレンジア家の末裔である父が道で倒れていた人化した白竜を助けたことが切っ掛けで結婚した血族の父と原始の竜の白竜の息子が、
リゼリット・ハイドレンジアである。