穢れ竜と金の半精霊   作:リョー

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入団&死闘

 「通行証確認します!」「あいよー」

 夜通し歩き続けたため、目標より早くオラリオについていた。今は都市に入る手続きを受ける人の列に並んでいた。

 「其処の白髪の君!通行証は?」通行証なんて持ってない。どうすれば言いか考えていると、、、「もしかして冒険者志望かい?」良いフォローだ。そう思いながら返事をした。

「それじゃあ背中見せて。恩恵があるか確認するから。」無言で背中をみせる。

「よし。通っていいよ。冒険者志望ならまずギルドへ行くといいよ。ファミリアに入らないとダンジョンには行けないから。」心の中にでは心底面倒くさいと思いながらもギルドへ向かって歩き出した。

 

 

 

 「次の方、どうぞ」俺の番が来たらしい。眼鏡を掛けたハーフエルフの受付嬢が呼んでいる。

「初めまして、冒険者ギルド受付のエイナ・チュールと申します。今日はどのようなご用で?」

「今日、入団受付しているファミリアを探している。」と言うと

「それでは、ロキ・ファミリアはどうでしょう。試験開始は二時間後で、あと一時間エントリー受付していますが。」基本、オラリオについては疎く無知と言って言い程だが、ロキ・ファミリアという名前は旅の途中、よく耳にした。試験内容が気になる。剣術ならそれなりの力はあると自負している。自分の刀も持っている。嫌なのは面接とかだ。人と話すことが苦手なんだ。一つ言おう。断じてコミュ障じゃなあああああい!

「試験内容は何ですか。」気を取り直して聞いてみた。

「一次試験は団長のフィン・ディムナ氏との一騎討ちで、二次試験は主神、幹部との面接です。」おお、どっちも来たか。

「試験会場は何処ですか。」

「少々お待ちください。」そう言い彼女は地図を取ってきたあと色鉛筆で印を付けた。

「こちらの印の場所がロキ・ファミリアの本拠になります。試験会場はそちらになります。」

試験会場を聞いた後、エイナに礼を言い、覚悟を決めてロキ・ファミリアの本拠に向かった。

 

 

 

 「そろそろ締め切るぞい」髭を結んだドワーフが言う。街で迷った時はヒヤヒヤしたけど間に合った。

 ざっと見渡してみたが大体150人位人がいる。そして団長の挨拶が終わったあと、試験が少し早めに開始された。ロキ・ファミリアのメンバーと主神に観戦されながらの試験らしい。

 始めは主神が盛大に場を盛り上げていたが、手加減しているフィンに勝ち誇って首もとに剣を突きつけてみたりと、とにかくマナーの悪い人ばかりで主神の目が死んできた。そうして試験は進み、最後、俺の番になった。

 

 

 

「改めてこんにちは。ってもう夜かな。ロキ・ファミリア団長のフィン・ディムナだ。」

「こんばんは。リゼリット・ハイドランジアだ。俺についてはこの家名が教えてくれてるから省く。俺は穢れた血をもつ血族の末裔だ。俺が嫌と言うなら試験に落としてくれて構わない。ただ、手合わせだけはしてほしい。先程までの手加減した力じゃなくて本気でな。」

「産まれた家が悪かったからなんて言って落とすことはないよ。見たところ君は随分な実力者に見える。僕が手加減していることも分かっていたようだしね。それに後ろに提げている大中の刀は相当な業物の様だね。一級武器、またはそれ以上って所だね。」

「それじゃあ行かせて貰うよ。本気でね。」

 

 

 

そう言ったフィンは消えていた。いや、目にも追えないスピードでリゼリットに肉迫していた。見えないなら、感覚を頼りにフィンの高速の槍を避ける。その後も隙もなく突きのラッシュをしたが、スピードに慣れたリゼリットは反撃をする。反撃によって生まれた一瞬の隙を見逃さず、刀を横なぶりに2度振り、切りつける。更にできた隙に全体重を乗せた大刀をフィンに当てる。が、フィンはステイタスの耐久を駆使して、後ろに吹き飛ばず耐える。そして隙を露にしたリゼリットに高速の槍を浴びせた。

そんな様子をロキが見る。普段だったら騒いでいるだろうが、今回は状況が状況故に理解できずにいた。観戦中のメンバーも然り。

周りがそんな様子の最中、フィンとリゼリットは焦っていた。一つ言えることは次の一撃を喰らった方が倒れると。

其ほどまでにフィンの槍は速かった。

其ほどまでにリゼリットの一撃は重かった。

そして、覚悟を決めた二人は距離を取る。互いにフィンは槍を、リゼリットは刀と大刀を構え静止する。

沈黙の3秒間が流れる。瞬間、二人は消えた。その後会場には武器と武器がぶつかり合う音が響く。土煙が立ち上ぼりやがてそれは消えた。土煙の中ではリゼリットは倒れていて、フィンが立っていた。ステイタスの力には勝てなかった。その後、辺りは歓声に包まれた。

それはロキ・ファミリアの団長と戦って負けてしまったがフィンを焦らすほど追い込んだ世界最強のレベル0へ、後の仲間へ送る歓声であった。

 

 

 

 

 




読んで頂きありがとうございました。余談ですが、リゼリットの刀はニーア オートマタの
「白の契約」と「白の約定」です。興味ある方は調べてみて下さい。
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