後悔はしていない!!
今から11年前、3歳だった俺は家族を失った。
アメリカの旅行中に、テロに巻き込まれ俺と家族が乗ったバスが爆破された。
運良く全身打撲ですんだ俺は…家族を失った事によるショックが大きく、旅行先の病室で寝込んだ。
その数日後。その国で、俺を引き取ってくれる家族が来た。
その日から…人生が変わり始めた。引き取った家族の人は…狙撃から接近まで、指揮まで出来る人だ。俺はその人に狙撃に関することを教わり、その人にも劣らない狙撃の腕を手に入れた。
その2年後、引き取ってくれた人が、1歳年下の女の子を連れてきた。
「なぁ、母さん…この子だれ?」
「今日から妹になる子だ!こいつも、家族を失ったらしいから引き取ってきた!反省も後悔もしていない!!」
「…どうせ、2年前の俺を見て懐かしいと思ったから引き取ったんだろうけれど…」
「わかってるじゃねぇか」
さっそく、引き取ってきた女の子を会話に入れないような話をして、困らせてしまった。それをみて申し訳なくなって、女の子に話しかける。
「ごめんな。母さんが訳の分からん話をして。君、名前ある?」
「…切花…。」
「…切花…それが名前か。いい名前だ…じゃあ、ひとつ質問。切花は日本ってところから来た?」
その問に切花は頷く。ゆっくりと、話し始める。
切花「…私の家族は…旅行中だった。イギリスに行って、楽しんでた。」
「…テロか。」
俺は心のどこかで思ったことがあった。ほぼ俺と同じじゃないかと。
言ったことに切花は頷いてくれた。
切花「うん。私は…その時トイレにいて…大きな音がしたの。それが怖くて、閉じこもってた。」
「…そうか。よし、話はここまでにして…母さん、飯にするか。」
「おっ、そうだな。お前の飯はうめぇからな!今日はなんだ?」
「今日はカレーにしようと思う。」
俺を引き取ってくれた人は立ち上がる。それにびっくりした。
「やったぜ!」
切花「…ねぇ…名前…聞いても…」
「ん…俺の名前か?」
切花は頷く。
「俺の名前は…」
そこで夢は終わった。重い体を起こし、現在の時間を確かめる。
「…6時半か。それにしても…懐かしい夢を見たな。9年前…か。」
俺が少し、昔のことを思っていると妹の切花が上のベッドから顔を出してくる。
切花「…にぃ…おはよ。」
「…あぁ、おはよう、切花。」
切花「今…何時?」
「朝の6時半だ。顔洗って、制服に着替えといてくれ。朝練してくる。」
切花「はぁい…行ってらっしゃい…」
俺はジャージを脱ぎ、制服を着る。机の上に置いておいた…ウルム=マナダイトを持ち学生寮にある庭に行く。この時間帯はほぼ誰も来ない。その為、動きやすい。だが…ある人物を除いては。
「…クローディア…先に来ていたのか…と、言うかここ男子寮の庭。」
クローディア「いいじゃないですか。カガリ。切花さんだって女子。」
カガリ「…切花の育て方は母さんと俺が間違えたせいで…ははは…」
彼女はクローディア・エンフィールド。星導館学園…序列3位であり、生徒会長だ。話しながらも純星煌式武装を起動させ、50キロ先の的に当てていく。
クローディア「話しながらも50キロ先の的に当てていく…流石ですね。序列1位は違いますね…」
カガリ「…接近戦の実力的にいったらお前の方が上だ。」
クローディア「そうですね。ですが…その純星煌式武装には敵いませんよ。形はヘカートII…対物ライフルでPGMプレジション社が開発したウルティマティオシリーズの中で最大口径の12.7mmから放たれる…実弾では脅威。その形の純星煌式武装の使い手…」
カガリ「……もう時間だ。俺は部屋に戻る。」
純星煌式武装を待機状態に戻し、部屋に戻るため、歩き出す。
クローディア「あ、カガリさん。今日、生徒会室まで来てくださいね。」
カガリ「…切花も一緒だ。それならいいか。」
クローディア「構いません。それではよろしくお願いしますね。」
部屋に戻ると…切花が倒れていた。大体は分かるので、キッチンに行き、冷蔵庫からこんにゃくゼリーを出し…たら背後にいた切花に取られた。
切花「…あり…がと。」
カガリ「…それ食ったら生徒会室に行くよ。」
切花はこんにゃくゼリーを食べながら首を傾げる。可愛い過ぎて辛いのは内緒だ。
切花「なんで?」
カガリ「知らん。クローディアからは何も伝えられていない。行ってからのお楽しみってやつだろう。」
切花「…ふぅん。わかった。暗翼の狙撃者。」
カガリ「その2つ名で呼ぶな。片翼の二刀流使い。」
この2つ名は序列戦後、クローディアに付けられた。
暗翼の狙撃者が広まったのは…星導館学園の元序列1位の刀藤綺凛との戦闘にあった。俺は本気を出す時、体を覆える程の黒色の翼を出す。それを使った戦術から付いた。切花の場合は片翼だ。色は同じ。
切花「にぃ、食べ終わった。」
カガリ「ん…なら行くか。切花。」
俺は切花とどこか行く時は必ず手を繋いで行く。
切花と手を繋ぎ、部屋から出る。その10分後、生徒会室に付いたので…
カガリ「入るぞ、クローディア」
ドアを蹴り開ける。
クローディア「ノックを…まぁ、いいです。」
切花「クローディア…おはよ。」
クローディア「おはようございます、切花さん。手を繋ぎながら…中がよろしいことで」
切花「当たり前。にぃ好き。」
切花はカガリに抱きつく。カガリは撫でながら今回の事を質問することにする。
カガリ「んで、呼ばれた理由は?」
クローディア「あ、もうそろそろ着くころですね。行きましょう。」
カガリ「…着く頃?まぁ、いい。」
カガリと切花…クローディアは移動する。移動先は学園の庭。
庭につくと…そこにはたくさんの人が集まっていた。その理由を探るとすぐに確認できた。序列5位…ユリス=アレクシア・フォン・リースフェルトと…序列外の生徒と決闘をしていた。
切花「…にぃ、ユリス負ける。」
カガリ「あぁ…だが…その前に…」
ポケットから純星煌式武装を出し、起動させる。起動させた純星煌式武装に周りの人は驚く。
切花「…ユリスの方に2つ。それは私がやる」
カガリ「…頼んだ。クローディア、2人の決闘を破棄。頼めるか?」
クローディア「綾斗はまだ、ここの正式な学生では…まだないのでもちろんやるつもりです。」
切花は2つの…いや、2つで1つの純星煌式武装を呼び、持つと同時に起動し…決闘している2人のあいだに飛び込む。
ユリス「なっ…中等部の…篠宮切花…!何故邪魔を!」
切花「…伏せてほしいな。そうじゃないと2人とも切っちゃうよ。」
殺気を少し、少しだけ出すとユリスは伏せる。綾斗も綾斗ですぐ伏せてくれた。
切花「…うん。素直。」
カガリ「切花、タイミングを合わせろ。」
切花「わかったよ。にぃ。」
木の影から何かが、3つ飛んできたので…切花とカガリはそれを切り消したり撃ち消したりした。
周りが少し騒がしくなった。その理由は…今すぐわかるだろう。
「序列1位と2位の篠宮兄妹!?すげぇ!朝から見れたんだけど!」
「カガリ様ァ!こっち向いて銃口を向ける時に冷たい目をして!!」
「サインください!!」
カガリ「……少し、見せすぎたか?」
切花「…多分…」
このカガリと切花は特殊な純星煌式武装を持っているのと、仲が良すぎる兄妹で星導館やほかのところでも有名だ。
「…えっと…ありがとうございます?」
カガリ「ん?いや、大丈夫だよ。俺は篠宮カガリ…君は?」
「僕は天霧綾斗。よろしくね。」
カガリ「立てるか?」
カガリは手を差し伸べ、綾斗はその手を掴み立ち上がる。
綾斗「それと…序列1位って…」
カガリ「あぁ。綾斗はアスタリスク…いや、どこでも共通の序列知ってるか?」
綾斗「少しは…って、案外すごいことなんだなぁ…」
カガリ「だろうな。その上、中等部の2人が1位と2位を独占。」
綾斗「そう言えば、そこにいる人も…?」
綾斗は切花の方を見る。
それに気づいた切花はクローディアとの話を切り、こちらに来る。
切花「…特待生だって聞いた。よろしく。天霧綾斗先輩。」
綾斗「え?あぁ、うん。よろしく?」
切花と綾斗は握手をする…珍しい事が起きた。切花は他の人と握手はしないのだが…
カガリ「切花、名前言わなきゃ綾斗が困るだろう。」
切花「あっ、ごめん。篠宮切花。」
綾斗「…兄妹?」
切花は頷く。
切花「兄妹だけど、血は繋がってない。旧名は柚葉切花。」
カガリ「…切花よ、旧名は俺も言わなきゃダメか?」
切花「ダメ。」
カガリ「…おう。俺の旧名は…カガリ・ユラ・アスハ…11年前のテロ事件で亡くなった…有名モデルの子供だ。新しい苗字にしてからバレてないけどな。」
綾斗「……」
綾斗は口を開けたままフリーズする。それもそうだろう。
有名モデルの子供と聞かされたらなるであろう…そこにクローディアが来る。それにより綾斗のフリーズから再起動。
クローディア「まぁ、驚くのも無理もないでしょう。私もそうでした。」
綾斗「そ、そうなんだ…」
切花「…とりあえず、生徒会室に行こ。ここじゃ、ゆっくり話せないから。」
クローディア「そうですね。では歩きましょうか。」
クローディアは歩き出す。それについて行く。
篠宮カガリ
中等部2年
14歳
使用デバイス 純星煌式武装 PGM ヘカートII
装弾数7
口径
12.7mm
銃身長
700mm
使用弾薬
12.7x99mm NATO弾
装弾数
7発
作動方式
ボルトアクション方式
全長
1380mm
1140mm(ストック折りたたみ時)
重量
13.8kg(スコープ非着装)
発射速度
825m/秒
最大射程、有効射程は星辰力の込め方によって変わる。
使用弾 12.7mmNATO弾(星辰力の込め方で人には害の無いように出来る。紋章破壊とかによく使うのと、ダメージを与えていくのに使う)
スコープは外枠は15倍スコープ。だが、中身は星辰力によって最大100キロ先まで見える。これはカガリ専用。