学戦都市アスタリスク とある2人の物語   作:耀翔

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はい。9話です。
今回でカガリ…ライブ前のお話になります
今回は比較的平和かな?
篠宮兄妹には…お遊び感覚かも?


アスタリスクでは珍しい強盗。篠宮兄妹が収めます。カガリ君、初ライブ前のお話

あの日から…数日後の金曜日。

束からの情報を集めながらも練習している。

 

シルヴィア「うん!今日はこれぐらいにしよっか。」

カガリ「うっす。お疲れ様、シルヴィア」

シルヴィア「…カガリ君。プライベートの時ぐらいは…シルヴィって呼んでほしいかな。」

カガリ「え?でもまだここスタジオ。」

シルヴィア「練習終わったよ。」

カガリ「…」

 

あの日以来、何故かシルヴィと呼ぶように言われる。

距離を詰めるためなのか…それとも他の理由で呼んでほしいのか…分からないため、まだシルヴィアと、言っている。ちなみに、今日で39回目だ。

 

カガリ「……先、帰ってるよ。シルヴィア。」

シルヴィア「むぅ…って…え?先帰るの!?」

カガリ「……男にも色々あんだよ、分かってくれ。」

 

男には色々ある…お世話になったので…物とか買ったり。あげたり、今日のお昼ご飯と夜ご飯の材料の買い出し。そして今日は久しぶりに妹と遊ぶ日だ。

 

シルヴィア「…お昼ご飯はこっちで作って食べておくよ?」

カガリ「ん。わかった。夜は何がいい?」

シルヴィア「シェフのオススメでお願い。」

カガリ「…なら、肉じゃがだな。夜を楽しみにしておいてくれ。」

 

俺はスタジオの部屋から出る。スタジオから出る時、色々とお世話になった人がいるので話していたら切花との待ち合わせ時間に間に合わない…ので、身体強化をし、走る。結果的に3分で付いた。待ち合わせ場所の噴水前に切花がいたので…向かう。切花はこちらに気づいたのか…小走りでこちらに来る。

 

切花「にぃ、久しぶり。」

カガリ「久しぶり、切花。寂しい思いをさせてしまったな。」

切花「いい。明日のライブが終われば星導館に戻ってくるし。その時に甘える。今日は、遊びたい。」

カガリ「わかっあ。今日は遊ぼうか。」

 

俺は切花と手を繋ぎ、歩く。

行き場所は…まぁ、ゲーセンだ。いつもシルヴィアといくゲーセンなので、俺はある意味そのゲーセンの中では有名人だ。その中でも色々とお世話になっている人に話しかけられる。切花はシューティングゲーム最中だ。(11:49)

 

「お、兄ちゃん!今日はあの嬢ちゃんじゃないのな!」

カガリ「妹ですよ」

「妹かぁ…可愛いじゃねぇか。」

カガリ「可愛いですよ。切花は…兄として、守りたいです。」

 

お世話になっている人に背中を叩かれる。

 

「ガッハッハッ!!いい事だ!可愛い妹を大切にしろよ!兄ちゃん!」

カガリ「はい!」

 

切花は終わらせたのか、こちらに来る。可愛く…服の裾を引っ張り、指をさす。その方向にはクレーンゲームがある。

 

切花「にぃ、あれ取って」

カガリ「おう。それじゃ、また後で」

「楽しめよー!」

 

切花と共にクレーンゲームがある場所まで行く。

余談だが、俺はクレーンゲームが大得意だ。だいたい1回で取れてしまう。流石にずらしていきながら落とすのは5、6回だが。

その後、5、6個取った。ゲーセンの人達は少し困っていたようなきがした…今は…よくあるファミレスの中だ。(15:27)

 

切花「ん〜!美味し…」

カガリ「そうか…それは良かった。」

 

可愛い顔で…幸せそうに食べてる妹を眺めていると心が落ち着く。全国の兄ならわかると思う。それにつられてこちらも笑みがこぼれる。切花は飲み込み…話し始めた。

 

切花「…にぃ、明日だね。ライブ。」

カガリ「…あぁ、明日だ。でも…こんなことになるとは思いもしなかったよ?」

切花「…明日、綺凛と共に行く」

カガリ「…そうか。待ってる…」

切花「おなかいっぱい。そろそろ帰りたいかな」

カガリ「分かった。それじゃ行こうか。」

 

切花と仲良く手を繋ぎながらレジの方に進むと…窓が割れる。そこから4人の仮面をした男が入ってくる。その人達は全員武装していた。店内は一瞬で混乱し始める。(Aとかで表すね)

 

A「オラオラァ!金出せ!」

B「動いたりしてみろ…てめぇらの命ねぇからなぁ?」

A「おい。あのスペースにこの中にいる人間集めとけよ」

CとD「「り、了解っす!」」

 

強盗犯のCとDは強盗犯Aに言われた通り、空いているスペースにこのお店の中にいた人達を集めた。

 

C「…すまねぇな、何にもしなければ、傷つかねぇから。」

D「暫く大人しくしていてくれ。できれば傷つけたくねぇからな。」

 

俺と切花は強盗犯に気づかれないように小さな声で話す。

 

切花「…にぃ。今前にいる2人…嫌々しているのかも…心優しい強盗さん。」

カガリ「多分な…よし…あの心優しい強盗以外ちょっと懲らしめるか…!」

切花「…クローディアに連絡は入れといた。純星煌式武装の使用許可も取っといた。」

カガリ「流石我が自慢の妹よ」

 

俺は…2人と切花をレジの2人の目に届かないところにいかせるため、手を挙げ、監視している人達に気づかせる

 

カガリ「すいません…俺と妹をトイレに連れて行って欲しいんですが…」

C「トイレ?あぁ、わかった。行こうか。俺は女の方いく」

D「じゃ、男の方連れてくわ」

 

ここまでは計画通りに進む。次からが問題なのだ。上手くいくといいのだが。トイレというのは建前。2人を連れ出し、害の内容にするためだ。

 

カガリ「…なぁ、あんた…無理矢理だろ?」

D「……気づいてたのか?」

カガリ「…俺も妹も、気づいていた。だから、あんたらを移動させたんだよ」

D「……そうか。なら、仮面外さないとな。」

 

仮面を外し、素顔を見せる男。そして…頭を下げる。

 

楓芙姫「…名前は楓芙姫だ。今回の件、感謝する。」

カガリ「…それじゃ、楓芙姫。ここにいてな。」

楓芙姫「…あぁ。」

 

俺は相棒の…PGMヘカートIIを取り出し起動。二つ名にある…暗翼をだす。今回は片翼ではなく両翼。この状態でやっと全力を出し切れる。言ってしまうと…俺の星辰力は…純星煌式武装でも耐えきれないほど。少し加減を間違えると普通に壊れてしまう…最近になってヘカートIIもその中に入ってしまった。P90と青鳴の魔剣は大丈夫なのだが。これは近々、束に言わなければならない。切花とほぼ同時に出てきた。

 

切花「…にぃ、行動開始。」

カガリ「…あぁ…暗翼の効果はもう出てる。位置につく。俺が撃ったら…」

切花「うん。」

 

暗翼は…指定した人物を見えなくする。これは両翼を出してやっと出来ることだ。その他にも色々ある。今回、俺はただ見えなくしているだけ。切花にもだ。俺はレジの方で作業をしているAの頭に狙いを定め……弾丸をスタン使用にし…撃つ。同時に切花が動く。撃つ時に、少しだけ腕を動かす。これにより、弾道が曲げることが出来る。見事Aの頭に当たる。これによりAは気絶。切花は出入口付近にいたBの後ろを取り、首を絞め、気絶させる。周りを確認し、他に暴れそうな人がいないのを確認してから…暗翼を仕舞い、切花の隣へと行く。

 

切花「にぃ、さっきの何?」

カガリ「さっきの…?あぁ、バレットカーブの事か。バレットカーブは弾道を曲げながら射撃を行う。その名の通りにな。最近になって使えるようになったよ」

切花「…にぃ、チート。」

カガリ「なっ!?接近戦に関しちゃお前がチートだろ!?」

切花「なら、にぃは遠距離狙撃や銃撃戦のチート。」

 

そんなことを話しているとクローディアが入ってきた。強盗が始まってから30分ぐらいなのに速い

 

クローディア「カガリ、切花。お疲れ様です。強盗犯の確保に協力していただき感謝する。とのことです。あと少しで回収しに来ると思われます。どうしますか?」

切花「…私は帰る。明日のにぃのライブに備える。」

クローディア「あぁ、明日でしたね。ちなみに私も取りました。」

切花「……クローディア、興味あったんだ。」

クローディア「……まぁ、はい。それで、カガリはどうしますか?」

カガリ「俺も帰るよ。晩飯作らなきゃだし。それじゃ。」

 

ヘカートIIを待機状態に戻し首からかける。

出入口から走ってファミレスを出る。スーパーで材料を買い、クインヴェールの寮にあるシルヴィアの部屋に向かう。その途中、ペトラさんに会う。(16:20)

 

ペトラ「あら、カガリ君。」

カガリ「こんばんは…ペトラさん。」

ペトラ「……これから晩御飯の支度かしら?」

 

ペトラさんは左手に持っていたレジ袋を見た。

 

カガリ「…まぁ、そんな感じです。」

ペトラ「…君の手料理、1回でもいいから食べてみたいわ」

カガリ「…肉じゃが、少し多めに作るんで、明日持ってきます。」

ペトラ「楽しみにしておくわ。ほら、シルヴィアがしびれを切らしている頃だと思うけど?」

カガリ「あっ…それじゃ、また明日です。」

 

俺は少し走り気味にペトラさんの横を通る。

 

ペトラ「…彼に惚れたシルヴィア…少し分かるかもしれないわね。さて、私も明日のスケジュールもう一度見直しておこう」

 

シルヴィアの部屋の前についたのでドアをノックする。

 

カガリ「シルヴィアー?今入っても大丈夫かー?」

シルヴィア「あ、うん。大丈夫だよー。」

 

ドアを開け、部屋に入る。

シルヴィアがこちらに歩いてくる。

 

シルヴィア「お疲れー、ファミレスで強盗があったから少し心配してたんだよー?」

カガリ「強盗?アスタリスクで?物好きな奴もいるもんだな。兎に角、この袋をキッチンまで運んどいてくれないか?動きやすい格好に着替えたくて…」

シルヴィア「……私はそのままで作って欲しいなぁ…なんて。」

 

可愛らしくえへへとわらうシルヴィア。

それに少しドキッとしてしまったので…

 

カガリ「わかった。そのままだな。今日ぐらいはいいか。」

シルヴィア「ほんと!?やったぁ!」

カガリ「シルヴィアには手伝ってもらおうかな。」

シルヴィア「わかった。」

 

俺とシルヴィアはキッチンまで一緒に行く。

シルヴィアと料理している時、本当に楽しみながらできる。

ごく普通の会話をしながら…料理をしていくのは楽しかった。

たまぁに切花とするのだが、それとは違う楽しさがあった。

作ったのは肉じゃが。これはここだけの話だが…シルヴィアが結構食べていた。その時の幸せそうな顔に…俺は、シルヴィアと一緒に作ってよかったと、思った。

 

食べ終わり、少し時間が進み19:25。

俺は風呂を借りる事にした。いつもなら外に出て街の方にある銭湯に行くのだが…買い物途中に今日は臨時休業と、いうことだったので………

 

カガリ「………女子の風呂を借りるのは少し気が引けるが…毎日入りたいしな……んー…」

 

そこにシルヴィアが風呂の外側のドアの前に現れる。

 

シルヴィア「湯加減どうかな?」

カガリ「ん?あぁ…丁度いいよ。ごめんな、シルヴィア。」

シルヴィア「いいのいいの。困った時は助けるよ。」

カガリ「………そうか。」

シルヴィア「じゃ、冷たくて取っておきのを用意しとくから…上がったら食べてね?」

 

そう言って、シルヴィアはリビングに戻っていく。

冷たくて取っておきのってなんだろう…考えながらほかの事を考える。ほかの事とは、あの時殺した奴のテロ集団の奴らの事だった。目立った動きはないが、シルヴィアを攫い、誘い出してきた。多分これからもあるであろう……星辰力…いや、感情に任せて飲み込まれたら…どうなるかわからない。のぼせるとあれなので風呂から出ることにした。風呂のドアを開けると同時にシルヴィアがこちらにきた。俺とシルヴィアは…そのままフリーズ。先に動いたのはシルヴィアの方だ。顔を真っ赤にし、リビングへと。

 

カガリ「…タイミング悪すぎだろ…本当に…」

 

そんなことを呟きながら服を着てリビングへと行く。(19:55)

するとシルヴィアが立ち上がり、キッチンの方へと。

俺はソファに座る。髪は星辰力でちょっと加熱してしまえば乾くので楽だ。5分後…シルヴィアはアイスを持って隣に座る。

 

シルヴィア「はい、これ。」

カガリ「冷たくて取っておき…アイスのことだったか。麦だと思ってた。」

シルヴィア「お酒はダメだよ!?」

カガリ「飲んではないよ。母さんがいつも飲んでるんだ。」

 

渡れたアイスを食べながら楽しく会話をした。そんな楽しい時間はあっという間に過ぎていった。(21:20)

 

カガリ「……そろそろ寝ないと明日に支障が…」

シルヴィア「そうだね…じゃあ、一緒に寝ようか。カガリ君。」

カガリ「…断ったとしても入ってくるんだろ?」

シルヴィア「もちろん。」

カガリ「はぁ…」

 

あの日から毎日一緒に寝ている。

電気を消し、ベットに横になるとシルヴィアもその横に。

まぁ、安心するから…気にしていない。だが、腕にあたる2つのメロンは理性をゴリゴリ削る。寝息も。早めに目を閉じ、羊を数えて寝ている。俺であった…………………




はい。お待たせ致しました

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