盲目で灰色な日々~暗闇に響く歌声は~   作:清夜

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はい!てことで清夜です!

タイトルからわかるようにあのメンバーの人が出てきます。

やっぱり書きにくいよ…あの人。

では!

11話 世界中を笑顔に…


11話 世界中を笑顔に…

「ねぇ、水瀬くん。私たち昔に会ったことあるかしら?」

 

お互いに自己紹介を終え、諸事情で羽丘女子学園に通っていることを伝えた後、友希那が慧に聞いてきた。

 

『僕たちですか?無いと思いますけど。』

 

「そう…急にごめんなさい、勘違いのようね。」

 

「な~に~友希那。会って直ぐにナンパ?」

 

リサがニヤニヤしながら友希那をからかう。

 

「違うわ。ただの勘違いよ。」

 

友希那がジト目でリサを見ながら返す。

 

『会ったことはありませんが、話だけなら聞いてますよ?』

 

「…どういうことかしら?」

 

友希那が不思議そうに慧を見る。

 

『氷川紗夜とバンドを組んだんですよね?氷川紗夜と僕は幼なじみなんです。』

 

「!!…そうだったの。」

 

「てことは日菜って…」

 

友希那が驚き、リサは日菜を見る。

 

「うん♪私は双子の妹、氷川日菜だよ!」

 

「こんな偶然があるのね…」

 

「ビックリだよね。」

 

日菜は胸を張り、友希那とリサはただただ驚いていた。

 

「ということは紗夜が言っていた歌の上手い幼なじみとは貴方のことだったのね。」

 

『……どう、でしょうね。』

 

友希那の質問に慧は歯切れ悪く答える。

 

「違うの?」

 

「あってるよ!慧は歌がとっても上手なんだ!!」

 

『…』

 

慧の代わりに日菜が答え、慧はなにも言わなかった。

 

「そう、やっぱり貴方なのね。是非とも貴方の歌声聞いてみたいところね。」

 

「珍しいね、友希那が音楽で他の人を気にするなんて。しかも歌でなんて。」

 

リサは友希那の様子にも少し驚いたようだった。

「別にそんな驚くようなことでもないわ。あの(・・)紗夜があそこまで誉めるのだもの。気にもなるわ。」

 

『買い被り過ぎですよ。今の僕の歌には誰かに聞かせる程の価値なんてありません。』

 

『(俺は生きている人のために歌えないのだから…)』

 

「…そう、残念ね。無理強いをするつもりはないけれど。」

 

友希那は残念そうにするも何かを感じとり深くは追求しなかった。

 

『すいません。』

 

「別に謝る必要は…」

 

「それよりさ!」

 

慧と友希那の会話にリサが割って入る。

 

「慧っていつもお昼はどうしてるの?」

 

リサが暗くなりそうな雰囲気を変えようとして強引に話を切り替える。

 

「慧はいつも私と食べてるよ~。あの職員室の空き教室で。」

 

「そっか、だから日菜はいつも教室にいないんだね。」

 

「それがどうしたの?リサチー?」

 

するとリサは友希那を見てにっこりと笑う。

 

「…何かしら?」

 

「いやね、今日のお昼は慧の所で食べたいな~って」

 

リサはニコニコ顔を崩さず友希那に聞いてきた。

 

「……許可取るべきなのは私じゃないはずなのだけれど。」

 

「だって友希那も一緒だしさ、一応友希那の意見も聞いておかなきゃ…ね?」

 

「どうせダメと言っても聞かないのでしょう?なら聞くだけ無駄よ。」

 

友希那は呆れた顔して返す。

 

「それじゃ!友希那からの許可もとれたし、慧!お昼一緒してもいい?」

 

『…日菜が良いのなら構いませんよ。』

 

「私は慧が良いなら喜んで!…てことはOKってことだね!!うん!るんっ♪てした!!」

 

「やった!決まり!これで友希那にも友達が増えるね。」

 

「リサ…貴方は私の保護者か何かなの?」

 

友希那はため息を吐く。

 

そうして他愛のない話をしていると学校へとたどり着く。

 

「それじゃ!慧を送ってから教室に向かうね!」

 

「うん、わかった。また後でね、日菜!慧も!お昼にね!!」

 

そうしてリサ達と別れ、慧の教室へと向かう。

 

「今日のお昼楽しみだね~慧!」

 

『そうだね。何時もより賑やかになりそうだ。』

 

そうして慧の教室へ着く。

 

「それじゃ!慧、またお昼にね!!」

 

『うん、日菜も授業頑張って。』

 

日菜を送りだし、日菜と入れ替わるように先生が入ってきた。

 

すると、日菜と入れ違いに美波先生が入ってくる。

 

「おはよう、水瀬くん。」

 

『おはようございます、美波先生。』

 

「HRまでまだ時間あるし、もう少し待っててね。」

 

『わかりました。』

 

 

 

 

そうして慧は授業を受けていくと、二時間目が終わった休み時間。

 

「やぁ、儚き歌鳥。ご機嫌はいかがかな?」

 

『薫?どうしたの、こんな時間に。』

 

長いお昼休み等ならまだしも、短い休憩時間に薫が顔を見せるは珍しい。

 

「なに、少し聞きたいことがあってね。」

 

そう言うと薫は慧の近くまで来る。

 

慧は薫がすぐ隣に来る気配を感じると共にいつもの雰囲気とは違う微かな真剣さを感じた。

 

『聞きたいことって?』

 

「うん、私は今ある子猫ちゃんからバンドに誘われていてね。」

 

『へぇ、バンドか。』

 

薫がまさかバンド関連の話をしてくるのは以外だった。

 

「ああ、私はその子猫ちゃんの思想がとても気に入ってね、嗚呼、儚い…」

 

『(良かった、いつもの薫だ。)』

 

変な所で安心してしまう慧だった。

 

『その娘の思想って?』

 

興味が湧いた慧は薫に聞いた。

 

「…世界中の人を笑顔に…それが彼女の…いや、弦巻こころの思想だ。」

 

『世界中の人を笑顔に…か。』

 

慧は余りにも叶えるには現実味のない話に面食らっていた。

 

そして薫はまた真剣さを帯びた雰囲気で慧に問う。

 

「君はこの考えをどう思う?…愚かだと思う?無理だと笑う?所詮は絵空事だと切り捨てる?」

 

薫の慧に問う声は少し震えていた。

 

『そう…だね、それを叶えるにはとても現実味のない話だ。』

 

「っ!!」

 

薫の顔は悲痛に歪むが、慧は『けど、』と続ける。

 

『もしそれが叶うなら…って、叶ったその世界はとても幸せなんだろうな…』

 

慧は呟くように言った。

 

それは少なからず慧もそうであってほしいと願っているようだった。

 

「そうか…良かった。」

 

薫はこの話をしたとき慧がどんな反応をするかわからなかった。

 

笑われるのが怖かった。

 

否定されるのが辛かった。

 

けれど慧は笑わなかった。

 

確かに現実味は無いと否定された。

 

けれど慧もそうであってほしいと願っていた。

 

ならば…

 

「ならば私たちが叶えて見せよう!この色褪せた世界に笑顔の花で一杯にしようじゃないか!!」

 

薫は急に芝居がかった動作をしながら宣言する。

 

「そして…必ず君に偽りではない、本物の笑顔にさせて見せる!!」

 

『!!』

 

「それまで待っていたまえ、歌鳥!」

 

そう言って薫は出ていった。

 

『…偽りの笑顔…か』

 

慧はポツリと呟いた。

 




はい!

てことで薫さんでした。

なんか3馬鹿のはっちゃけた薫さんが書けない…難しいな。

次は友希那達とお昼回からの…

では!次にお会いしましょう
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