盲目で灰色な日々~暗闇に響く歌声は~   作:清夜

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はい!てことで清夜です。

ザブタイ通りかな~。

後半になるけど。

感想で薫がカッコ良すぎて主人公のパートナーでも可笑しくないって言われてしまった…

実は自分も思ってたり…友希那の挽回劇、刮目せよ!!

まだだけど…

てことで!12話 小さな魔王


12話 小さな魔王

慧は薫が去った後も考えていた。

 

「世界中を笑顔にする」

 

それは途方もなく、絵空事と言えるほどだろう。

 

それでも…何故ここまで気にかかるのか、自分には全然わからなかった。

 

そして、薫に言われたこと…偽りの笑顔ではなく、本当の笑顔にさせると…

 

『気づかれていたんだな…』

 

薫は演者だ。

 

恐らく、偽りを演じることに関しては人一倍敏感なのだろう。

 

敵わないな…

 

慧は薫には偽れないと理解し、これからどう対応するかも悩みとなる。

 

『(まぁ、今更つきあい方を変えるつもりはないし、そのままでいいか…それに…)』

 

それに恐らくその夢は叶わない。

 

慧がいる限り。

 

『笑顔?アイツだけは笑顔にさせるものか…』

 

慧は歪んだ笑みを浮かべ、声には怨嗟を含んでいた。

 

慧が一人で考えていると、

 

「さて、次の授業始めるわよ。」

 

そう言いながら美波先生が入ってきた。

 

慧は一瞬でいつも通りの仮面を被り直した。

 

そうして四時間目までの授業をこなし、昼休みとなる。

 

「慧~!!」

 

勢い良く教室のドアが開き、走ってくる足音と共に慧を呼ぶ声がする。

 

そして、日菜が入ってきたと理解する間もなく抱きつかれる。

 

『はぁ、もう何か言うのも無駄だね』

 

慧は呆れながら呟き小言をいうのを諦める。

 

「本当に仲良いよね、二人とも。」

 

「…私たちお邪魔じゃないかしら?」

 

後からリサと友希那が入ってくる。

 

『気にしないで下さい、いつものことなので。』

 

慧はそう言ってひっついている日菜を優しく剥がす。

 

「うう~慧の愛が冷たいよ~」

 

日菜は嘘泣きしながら教室の後ろに固めてある机と椅子の中から椅子だけを取り出し三人分持ってきた。

 

「ありがと~、日菜」

 

「ありがとう。」

 

リサと友希那はお礼を言って慧の机を囲むように座る。

 

「それじゃ、食べよっか」

 

皆が弁当を開き、リサが促す。

 

「それじゃ!いただきます!」

 

『「「いただきます」」』

 

日菜の元気な食事の挨拶と共に三人が声を揃える。

 

食事が始まり、慧達は箸を進めた。

 

「へぇ、慧目が見えないのに迷いなく食べていけるんだね。」

 

リサは感心しながら見ていた。

 

『ええ、最初に日菜が意地でも食べさせようとしてきたので自分で食べれるよう感覚で覚えました。気を使って箸で掴みやすいものだけ入れてくれるので難なく慣れることができましたよ。』

 

「慧ったら誰も見てないのに恥ずかしがるんだもん。るんっ♪てしない!」

 

日菜が怒っているのを見てリサは苦笑する。

 

『流石にこの年で食べさせてもらうのは恥ずかしいだろ。それに頼ってばっかりじゃいられない。』

 

慧はそう言って弁当を平らげていく。

 

すると、日菜が何か思い付いたようだった。

 

「そっか!これから私が作るときは箸で掴みにくいものを作ればいいんだ!そしたら私が食べさせてあげられる!!」

 

『意地でも食べさせたいのか!』

 

「うん!!」

 

日菜が即答するものだから慧は呆れた。

 

「貴方も大変ね。」

 

『わかってもらえて何よりですよ、湊さん。』

 

友希那が同情してくれることに感謝しながらため息を吐く慧だった。

 

「ねぇ!慧、そろそろ私たちにも楽な話し方にしても良いんじゃないかな!!」

 

諦めて食を進めた慧に、リサは急に抗議し始める。

 

『またその話ですか…』

 

慧は再びため息を吐く。

 

「昨日は引き下がったけど今日はもう逃がさないよ!!」

 

『逆に何で敬語は嫌なんです?』

 

慧は分からずに問いかける。

 

「だって距離取られてるみたいじゃん。」

 

リサがキッパリと言った。

 

昨日と今日でリサが慧の名前を呼び捨てになっているのはやはり距離を詰めようとしているのだろう。

 

「こうなったリサは止められないわ。諦めた方が懸命よ。」

 

「慧は…迷惑?」

 

諦めるよう言う友希那に不安そうに聞くリサ。

 

『…はぁ、断れるわけないじゃん。』

 

慧は諦めた様に溜め息を吐いた。

 

「その…慧さんが無理してでもってのはやっぱり嫌だからさ…」

 

リサは少し苦しそうに言った。

 

『だからそんな風に言うのがズルいんだ…』

 

慧はそう呟き、リサに言った。

 

『わかりましたよ、僕の敗けです!!僕のことは好きに呼んでください!!』

 

いつの間にか慧くんから慧と呼び捨てに変わっていたリサの変化を気づいていた慧は投げやりに言う。

 

「でも無理は…」

 

『僕がそう呼んでほしいんです!!だからリサも好きに呼んでよ!!』

 

リサの言葉を遮り、慧はリサに言った。

 

「!!そっか!なら遠慮なく慧の友達として接するからね!!」

 

リサはビックリして、それから嬉しそうに慧に応えた。

 

『(もうどうにでもなれ…)』

 

そう思いながら慧は昼休憩を過ごした。

 

そして慧の一日の授業は終わり、放課後となった。

 

「それじゃあ慧、行ってくるね!!本当はお姉ちゃんが来るまで待っていたいんだけど…」

 

学校の校門で日菜と別れる所だった。

 

日菜はこれからアイドルの仕事の打ち合わせがあるため、今日はここで別れることとなる。

 

紗夜が迎えに来るので、それまで校門で待つことになる。

 

『気にしないで、日菜はやりたいことをやるんだ。僕のことで縛られる必要はないよ。』

 

「またそういう言い方する~」

 

日菜は拗ねる様に言う。

 

「まぁまぁ、慧は私たちが付き添っとくし行ってきなよ。」

 

リサが優しく日菜に言った。

 

リサと友希那は紗夜が来るまで一緒に待っていてくれることになっていた。

 

『ほら、待ってるよ?』

 

校門の前には日菜を迎えに来たマネージャーらしき人が車で待っていた。

 

「…うん、行ってくるね!」

 

『うん、頑張っておいで。』

 

そうして日菜は車に乗り行ってしまった。

 

「アイドルか~日菜も凄いね!」

 

『うん、デビューが楽しみだよ。』

 

「私には無理ね、私は歌うことしかできないから。」

 

友希那は到底無理だという。

 

「友希那もキレイなんだし後は愛想が良かったらな~」

 

リサは苦笑いしながら言う。

 

そうやって他愛のない話をしていると…

 

「友希那さん!お願いします!!」

 

後ろから少し幼い声が聞こえた。

 

「あれ?あこじゃん。どうしたの?」

 

リサが不思議そうに声の主に問いかけた。

 

どうやらあこという名前らしい。

 

「…リサ、知り合いなの?」

 

友希那はリサとあこの繋がりを知らないようだった。

 

「お願い!お願いお願いお願いしますっ!絶対いいドラム叩きます!お願いします!!」

 

少女はただ友希那に頼み込むのだった。

 

 

 





場面切るの中途半端でしたかね?

でもこれ以上進めると場面を切るタイミングが思い付かなかった…

感想、誤字脱字報告があればよろしくお願いします!

では、次にお会いしましょう!!
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