機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 死花   作:@A_K_0089SDM

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死神達と戦闘になるサリエルと黒鐡、しかし機体の損傷率が原因で勝負は見えていた、しかし....


[9話]蛇亞瓶守3

「なんだあれは?」

「ガンダムフレームってやつだろ?」

「お、金になるな!」

「全員油断するな!」

 

────────

 

「このっ!」

 

攻撃を当てているのは良いもののやはり思い通りに動かない、だが負ける気もない

 

「そこっ!」

 

機体を180度回転させコックピットを野太刀でぶち抜く

 

「まずは一機!」

 

そのまま盾にして両腕についている200mm機関砲をぶちかまして二機同時に落とす、そして突っ込んでくる三機のうち一機を野太刀で切り捨て、残りの二機はコックピット当たりを両腕で殴り、左右の機関砲を撃つ

 

「これで六機」

 

弾数はまだ大丈夫、後は機体の損傷率....65、少し上がってるけど大丈夫

 

「さあ来い!」

 

────────

 

圧倒的だ、これがガンダムフレームの力か....だが

 

「数で仕掛ける、行くぞ!」

 

────────

 

動きが変わった、数で来る作戦か?だが無意味!

 

「見えた!」

 

頭を叩き割り、コックピットを撃ち抜き、切り裂き、切り捨て、繰り返して敵機の残りは指で数えられるほどになっていた

 

「機体損傷率....87...やばい」

 

警告音が鳴り響く、弾も残り少ない、だが諦める訳には行かない

 

「踏ん張れよ!」

 

サリエルが答えるように唸った気がした

 

────────

 

「.........」

 

私達が手こずった相手をここまで.....流石はガンダムフレームだ

 

「アジーさん、カーリーから連絡です」

「繋いで」

『アジーさん!そっちでモニカ見ませんでした!?』

「モニカ?あの小さい子かい?見てないよ」

『そんな......』

「どうした?」

『一緒に来た筈なのに気付いたら消えてたんです!マチルダも見てないって....』

「何?.....そんなはずは...」

 

そこで報告が入る

 

「アジーさん!エイハブウェーブの反応が後方から来ます!」

「何?照合急げ!」

「照合完了.....該当ありません!」

「何だと!?」

 

嫌な予感がする

 

────────

 

「はぁ....はぁ.....」

 

残り五機.....機体損傷率95.....もう動けないぞ.....

 

「まだ行けるよな....サリエル....」

 

俺に答えてくれてるが....フレーム固有の音が聞こえる、ここが限界か?違う!

 

「おっらぁ!」

 

野太刀を振り上げ鍔迫り合いになる、しかし機体が持たず攻撃を食らう、頭の右側の外装が剥がれた

 

「がっ!.....クソっ.....」

 

その時だ、サリエルが反応した

 

「なんだ、どうした?」

 

目の前に現れたのは赤黒い色をした機体.....サリエルがデータを表示してくれる、ASW-G-73ウリエルだって?

その機体は圧倒的だった、機体の整備不足もあったがあれだけ苦戦した相手を一瞬で消してしまった、そしてこちらを向いて通信を開いてきた、その姿を見て絶句する

 

「なん.....だと....お前は.....」

『ふふ、お兄ちゃん、この子達はこう使うんだよ?』

「そこで何をしてる?」

『何って、やっとこの子が使えるようになったから使ってるだけだよ?』

「そういう事じゃない」

『ふふっ、怒ってる?怒ってるよね?私がここにいること、ずっと貴方達を騙してた事、そしてここでお兄ちゃんを殺す事も』

「お前....本気で言ってるのか?」

『本気も何も、今こうして武器を構えてるのに、鈍感だなぁ、お兄ちゃん?』

「このっ!」

 

瞬間サリエルが吹き飛ぶ、何が起こったかわからなかった

 

『これはねお兄ちゃん、ウリエル、破壊の天使、お兄ちゃんのはサリエル、死を司る天使、でも私達は殺しあわなきゃならないの、それが運命なの』

「てっめ.....ふざけんなよ.....」

 

サリエルを起こそうとする、しかし限界かフレームが軋む音がする、立ち上がれない

 

『まだ取っといてあげる、私達が殺し合うのは最後だよ、お兄ちゃん、ふふっ』

 

遠ざかっていく、ウリエルと呼ばれるガンダムフレームタイプが

 

「待て.....モニカ.......」

 

しかし反応は無い、手を伸ばすが動かない、俺は気を失った.....

 

 

────────────

 

「黒鐡!黒鐡!」

 

返事が無い、どうしよう

 

『カーリー、船はマチルダに任せて黒鐡と一緒にこっちの船へ』

「でも!」

『分かったかい?』

「......はい」

 

通信が切れる.....黒鐡.....

 

「ほらしっかりする!サリエル見えたよ!」

 

マチルダの声で顔を上げる、そこに見えたのはボロボロのサリエルだった、顔右側の装甲は剥がれており右肩の装甲も破損といった状況だった、とりあえずサリエルを格納しアジーさんの船へと向かう、着いたらサリエルを向こう側へ輸送する、整備士の皆が絶句してた、そりゃそうだよね、こんな状況だもん

 

「カーリー!」

「あ、アジーさん....」

「これは.....酷いね、それよりパイロットは?」

「そ、そうだ!黒鐡!」

 

急いでコックピットへと向かう、でも開かない、なんで?どうして!?

 

「そう慌てないの、ほら、開いたよ」

 

中を見て泣きそうになる、血が出てる

 

「黒鐡!黒鐡!」

「ほら離れて!メディック!今すぐ医務室へ」

 

連れていかれる.....整備士が何か言っている

 

「しかしこれじゃあ.....データもない機体をどう修復するって言うんだい......」

「これを使いな」

 

後ろからアジーさんが整備士にデータを渡した

 

「これは....バルバトス?アジーさん、コイツは...」

「それはバルバトスをベースに制作されてる、構造も似てるだろう」

「....分かりました、取り掛かるよ!」

 

アジーさんはそう言うと医務室へと向かう、私は....私は.....




はい、もう何話目か覚えてませんが、とりあえずこの話で天使の目覚めは終了です、次からはまた新しい章が始まります

突如出てきたウリエル、それのパイロットであるモニカ、サリエルと黒鐡は果たしてどうなるのか、カーリーの心境は!次回!

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