魔王の剣   作:厄介な猫さん

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ツッコミどころ満載でも突き進む!
てな訳でどうぞ。


特別は誰にも奪わせない

―――コロス

―――コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス

 

―――ヤツハカナラズコロス。ソレヲジャマスルテキモ、カナラズコロス

―――コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス

 

―――テキ。マワリノヤツラハスベテテキ。ジャマスルテキハ、コロス

―――コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス

 

ソウジの思考は、殺意の渦に支配されていた。エヒトが行ったアタランテへの暴挙を前に、過去の出来事―――実の両親の死も刺激されたことで、怒りと憎悪に呑まれてしまっていた。

普段のソウジであれば、殺気を放ちつつも安直にユエの身体に憑依したエヒトを殺そうとはしなかっただろう。しかし、それもある技能によって実行へと踏み切ってしまっていた。

 

それが【剣術】の()()最終派生【極心無双】―――思考を極端と言えるほどに単一化し、全技能とステータスを上昇させる。一つの意思の下で剣を振るう、剣士の境地の一つを体現したとも呼べる技能だ。

その【極心無双】がアタランテが落ちた光景から目覚めてしまい、憎悪と殺意が沸き上がったソウジの思考を苛烈に加速させていた。その結果が、今のソウジの暴走だ。

 

そして、単一かつ極端となった思考は極限の意思と遜色がなく、概念魔法に至っていたソウジによってその凶悪さを更に加速させていた。それが極限の殺意と呼べる概念魔法―――“怨敵滅殺(敵は必ず殺す)”だ。

肉体だけでなく、魂も殺す。治癒も再生も許しはしない。防御しようと“敵”ならば関係ない。魔法だろうと無機物だろうと、使い手が“敵”だと認識すれば殺せる。奈落で刻んだ価値観をこの上なく体現した概念は、例えかすり傷でも常人では死に至りかねない程の力を宿している。逆に言えば、“敵”と認識していないものには無力であるが、邪魔するすべてが“敵”と認識しているソウジには無関係だ。

 

それをかすり傷とはいえ二度も受けて生きているハジメも相当であるが、直撃すれば誰であろうと命はない。それが折れた絶天空山でしか発揮されていないのが、不幸中の幸いだ。そうでなければ、園部と遠藤は間違いなく死んでいただろう。

そんな危うさがあるにも関わらず、ソウジの手を掴んだミュウの行動は無謀としか言えなかった。

 

 

「ミュウちゃん!?」

 

「いかんミュウよ!今のソウジ殿は正常な判別ができておらん!早く離れるのじゃ!!」

 

 

あまりにも危険すぎる行動に、香織とティオが焦燥を露に急いで離れるようミュウに伝えるも、ミュウは動かない。

 

 

「ミュウ!」

 

「“動くな”」

 

 

当然、レミアが慌ててミュウに駆け寄ろうとするが、()()()()()()()()()()エヒトの“神言”によって止められてしまう。ハジメも満足に動けない中、ミュウは強い眼差しでソウジを見上げたまま、口を開いた。

 

 

「お兄ちゃん。パパもこの人たちも、お兄ちゃんの敵じゃないの」

 

 

ミュウの言葉に、ソウジは能面の表情でミュウの顔を見下ろす。その目は変わらず虚ろなままだ。

 

 

―――テキナラ、コロス

 

 

ヘドロのような真っ黒な殺意が、容赦なくミュウに向かって放たれる。ソウジから殺意を向けられたミュウは、その手を震わせながらも決して放そうとせず、顔も逸らさなかった。

 

 

「パパもこの人たちも、お兄ちゃんの暴走を止めようとしているだけなの。止めないと、お兄ちゃんが壊れちゃうから」

 

「…………」

 

 

ミュウのその言葉に、ソウジは無言であったが()()()()()()()()()()。殴ろうと爆破を浴びせようと、揺らぐ所か悪化していた殺意がだ。

その揺らぎを見て、ハジメは自身の身体に鞭を打って立ち上がると、足を震わせながら歩み寄っていく。今のソウジを止める方法は暴力ではなく、行動原理に訴えかける言葉だと理解して。

 

 

「……ソウジ。俺たちは確かに“敵は必ず殺す”……その価値観を持って行動してきた。だが、それは願いの為の“手段”であって、それ自体が“目的”じゃなかった筈だ」

 

「…………」

 

「お前は俺と違って、“優しさ”を全部捨てていなかった。打算も建前もあっただろうが、優先すべきことを曲げないまでも、問答無用で切り捨てなかった。そんな優しさがあったから、俺も外道にならずに済んだと思っている」

 

 

奈落に落ちたあの日、ソウジが自らの危険も省みずに助けようとした記憶がなければ、すべてを切り捨てる生き方を選んでいたのではないか。あの時も、何もかもがどうでもよく思いながらも、ソウジの分まで生き抜いてやると身勝手ながらも考えなければ、ユエに手を差しのべることもしなかったのではないか。そんな“もしも”を浮かべながら、ハジメは語り続けていく。

 

 

「そんなお前だから、()()()()()()もあって暴走しちまったんだろうが……“優しさ”を自分から壊そうとするなよ。先生が言ってた“寂しい生き方”に、進もうとするなよ。お前の“特別”と“大切”……向こうにいる“家族”に、哀しい顔をさせる生き方だけは、しようとするな」

 

 

ハジメのその言葉が届いたのか、ソウジは揺らぎ始めた瞳で周りを見渡していく。

自分を慕い、想う者たち―――ミュウ、ジークリンデ、アリア、フィア、八重樫。ハジメの“特別”と“大切”―――シア、ティオ、香織、レミア、愛子先生にリリアーナを。

誰もが哀しげで、それでも祈るように見つめている彼女たちを視界に収めたソウジは、我に返ったかのように絶天空山を床に落とした。同時にどす黒さを放っていた蒼い魔力も溶けるように消え、殺意と殺気も収まっていく。

 

 

「……オレ、は…………」

 

 

その言葉を最後に、ソウジはその場に力尽きたように倒れ込んだ。

 

 

「ソウジ!」

 

「お兄ちゃん!」

 

 

ハジメが慌ててソウジに駆け寄り、魔眼石で状態を確認する。魔力を大量に消費し、肉体もボロボロだが命に別状はないようだ。念のため、ソウジのステータスプレートも確認すると……

 

 

「……睡眠状態?なんで毒に耐性があるソウジがやられているんだ?」

 

 

状況的に盛れそうなのが二人しかいない為、ハジメは瀕死同然の園部と遠藤に視線を向ける。園部は困惑した表情だったが、遠藤が顔を逸らしたことですぐに犯人が判明した。

 

 

「おいこら、遠藤。お前、ソウジに何をした?」

 

「ちょっ!全身が痛むから、それだけでもめっちゃ痛いって!左足から睡眠効果のある毒を注入しただけだから!!」

 

 

ドンナーで額をグリグリされ、全身が痛みながらも必死に弁明する遠藤。そんな遠藤に同意するように、左腕の蔓が「私がやりました!!」と言いたげに、棒人間状で挙手している。

 

 

「―――興醒めだな」

 

 

そんなハジメたちに構うことなく、祭壇から降りたエヒトが冷めた表情で歩み寄っていく。その表情は期待外れ、興が冷めたと言いたげだ。

 

 

「せっかく仕向けたイレギュラー同士の潰し合いが、このような面白味のない形で終わるとはな……我を愉しませることすら出来ぬなら、ここで失せろ」

 

 

興味がなくなったと言いたげにエヒトはそう告げると、掌に蒼い焔を宿す。その焔をハジメたちに向けて放とうと―――

 

 

“もう、出ていけ”

 

 

その言葉が聞こえると共に、ユエの身体から白銀の光がポイッと弾き出された。

 

 

「「「「「「「「「……え?」」」」」」」」」

 

 

その光景にシアたちはもちろん、アルヴたちでさえ目が点となる。ハジメ以外の誰もが、鳩が豆鉄砲を食らったような表情となる中、()()は白銀の光に向かって手に宿した魔法を放った。

 

 

「―――“神罰之焔”!!」

 

 

まるで今までの鬱憤を晴らすかの如く放たれる蒼き焔。その蒼き焔に包まれた白銀の光―――エヒトの魂が驚愕の声を上げた。

 

 

“馬鹿な!?お前の魂はとうに掌握し、消滅した筈……!?”

 

「……フッ、いつから私の魂が消えたと錯覚していた?“冥土の凍柩”」

 

 

どこかのセリフのオマージュで返しながら、ユエは今までとは比べ物にならない“凍柩”で白銀の光を凍らせる。

 

 

「貴様!あの方の器の分際で―――」

 

「ユエの名において命ずる―――“邪魔をするな”」

 

 

そこで漸く現実に復帰したアルヴが動こうとした瞬間、ユエの言葉でピタリと止まる。それはアルヴに続くように動こうとしたフリードたちも同様だ。

“神言”―――シアたちと同じ方法でアルヴたちの動きを封じたユエは、高らかに宣言するようにエヒトへと告げた。

 

 

「お前程度が、ハジメの愛に敵うはずがない!!この身体も魂も、すべてハジメのもの!お前が入り込む余地は最初からない!!“裁きの震天”!!」

 

 

まるでハジメパワーではね除けたと宣いながら、エヒトの魂のみを攻撃する空間爆破を食らわせる。爆破によって氷漬けから解放されたエヒトは、憤怒に声を荒げる。

 

 

“ふざけるなぁ!!!そのような精神論なぞ、我が本気になれば……なぁ!?”

 

 

エヒトは再度ユエに憑依しようと突撃するも、まるで堅い何かにぶつかったかのように弾かれる。

エクストラリング―――“何者にも特別は奪わせない”概念が込められた指輪は、ユエの魂を保護するだけでなく、エヒトの干渉と憑依すらもはね除ける程の力を発揮していた。中村の闇魔法が効かなかったのも、このエクストラリングの恩恵からである。

 

それでも神を自称するエヒトの力は凄まじく、本来なら追い出すのにも苦労しただろう。だが、エヒトが完全に慢心していたことと油断しきっていたところからの不意討ちにより、あっさりと身体から追い出せたのだ。加えて、本来の力が出せなくなったことと、ユエの容赦のない攻撃でダメージを負ったことから、再憑依も失敗に終わったのである。

 

 

「……言った筈。お前程度がハジメの愛に敵うはずがないと。“万物を潰す万力の壊劫”」

 

“ぐぅおおおおおおおっ!!おのれぇええええええええええっ!!”

 

 

上下から挟み込むように展開された“壊劫”に、プレス機のように潰されているエヒトはぶちギレしているかのように吼える。見事なまでのユエ無双……そんな目を疑うような光景の中、何かに気付いたシアが問いかけた。

 

 

「……あの、ユエさん?話の流れからしてですけど、今ボコっているクソ野郎は何時でも追い出せたんじゃないんですか?」

 

「…………」

 

 

シアの質問にユエ、無言。それどころかこめかみに、一筋の汗が流れている。

その反応にティオと香織はもちろん、他の面々も疑惑の目をユエに向け始める。その疑惑の目を一身に受けたユエは……

 

 

「……凄い魔法の知識を持ってたコイツが悪い!!」

 

「「「「「「「「まさかの責任転嫁!?」」」」」」」」

 

 

この状況で魔法知識の吸い出しをやっていたらしいユエに、一同からツッコミが飛んだ。

一応、ユエの名誉の為に明かせば、ユエも最初からそうしたわけではない。例の光から自力での脱出が出来そうになく、乗っ取ろうとするエヒトの力も強かったので、やられた振りをしてわざと乗っ取らせ、光から出てすぐに不意討ちポイするつもりだった。

 

その際にエヒトの持つ知識にちょこっと触れてしまい、「ん?こいつの持つ知識、凄くない?」と魔法に並々ならぬ拘りを持つユエの知的好奇心が刺激され、ガチャの沼に嵌まるかのごとく知識の吸い出しに没頭してしまったのである。それも転写という、魔法への拘りゆえに土壇場で思い付いた、短時間で大量に吸い出すことができる方法で。

本当に何してるの!?と周りから批難の視線を一斉に受けるユエは、元凶はエヒトと言わんばかりに重圧を強めていく。

 

 

“クソがぁあああああああっ!!こうなれば……!!”

 

 

エヒトはユエの“壊劫”から逃れると、一直線に最初の肉体候補―――アタランテへと迫っていく。

 

 

「させない!“歪む―――」

 

「アルヴヘイトの名において命ずる!“何もするな”!!」

 

「!?」

 

 

ユエがアタランテに憑依させまいと妨害しようとして、自力で“神言”を解いたアルヴがユエに向かって全力の“神言”を放つ。神を自称するだけあってその力は凄まじく、不意討ちだったとはいえ、ユエの行動を一瞬ではあるが封じてしまう。

ユエはすぐに自身に掛けられた“神言”をはね除けたが、その一瞬によってエヒトはアタランテへと憑依してしまった。

 

 

「ふふふ……」

 

 

醜悪な嗤い声と共に立ち上がるアタランテ。その顔に浮かぶ笑みは、エヒトがユエの顔で浮かべていたものと瓜二つであり、エヒトがアタランテに憑依したことを如実に語っていた。

 

 

「お前の肉体も素晴らしかったが、この肉体も悪くない。我の存在に耐えられるなら、仮初めとしては十分だ」

 

 

アタランテに憑依したエヒトは愉悦に顔を歪めると、肉体機能を再起動させたかのように、銀光が混じった翠翼を展開する。ほぼ同時に、アルヴは“神言”から解放したフリードたちと共に再びハジメたちへと襲いかかる。

 

当然、シアたちもユエによって“神言”から漸く解放され、失態を取り返すかのように抵抗していく。ハジメもソウジの腕輪を拝借し、紅雪を操作してシアたちのサポートへと回っていく。

再び乱戦に突入する中、エヒトは銀と翠が混じった羽を周囲に撒き散らし、多数の魔法陣を次々と構築し、魔法を展開していった。

 

 

「ここまで我を散々コケにしてくれたのだ。イレギュラーも、そこの玩具共も、身も心もズタズタにして、貴様の心を完封なきまでに砕いてから、その肉体を再度奪ってくれようぞ」

 

 

盛る焔、轟く雷、荒ぶ嵐、凍える吹雪、揺らぐ空間、黒い球、石作りの獣……多種多様な魔法が展開され、その全てがハジメたちに向いている。

その凶悪な牙が順次放たれる―――直前で、全ての魔法が一斉に解除された。

 

 

「!?何が―――」

 

 

途端、困惑するエヒトの身体がピクピクと震え、純粋な翠の魔力が溢れてくる。その現象に、エヒトは信じられないと言わんばかりに目を見開く。

 

 

「ま、まさか―――」

 

“そのまさかだ”

 

 

その声と共に翠の魔力がどんどん溢れていき、白銀の光を押し出すかのように隅へと追いやっていく。その現実に、エヒトは驚愕と共に喚き散らした。

 

 

「馬鹿な!?お前の自我は機能の停止と共に消失した筈だ!魂なき人形に、残る筈などない!!いや、まさか……魔力を自ら生み出すだけでなく、()()()()()()()()()()()()()()()!?」

 

“そのようだな。私の魂は無事だったが、肉体の方はそうもいかなかった。だが、お前が憑依して再起動したおかげで……こうしてお前に一矢報いることができる!!”

 

 

声の主―――アタランテが高らかに宣言すると同時に、翠の魔力の奔流が強まっていく。エヒトは引き剥がされまいと、屈辱を覚えながら抵抗を試みる。

 

 

「ふざけるなぁ!!この肉体は我が作り出したもの!!所有権は我にある!!出来損ないの人形風情が、我が物顔で所有権を語るなぁ!!」

 

“いいや。この身体は私と―――ソウジのものだ!!!”

 

 

決然たるアタランテの叫びと共に、白銀の光がアタランテの身体から追い出される。適応によって変化しているとはいえ、肉体の創造主たるエヒトを追い出すのは本来は簡単なことではない。だが、消耗に消耗を重ねた今のエヒトでは、エクストラリングの恩恵を受けたアタランテの抵抗をはね除けられなかった。

再び依代となる肉体から追い出されたエヒトに、ヤークトをアクション映画のように手元に手繰り寄せたアタランテは二本の魔力矢をつがえ、魔法陣を展開する。

 

 

「―――“断罪之光”!!」

 

 

広範囲殲滅ではなく、ピンポイント攻撃として放たれた無数の光が、獲物を狙う蛇の如くエヒトの魂へと迫っていく。今までの分を返すかのように、無数の光線が殴打するようにエヒトの魂をピンポン玉のように叩き飛ばしていく。

 

 

“クソがぁああああああああああっ!!我の人形の分際でぇえええええええええっ!!”

 

 

エヒトは屈辱と怒りを露に吼え立てる。だが、本来は特定の場所でしか生存が不可能であり、ユエとアタランテとのせめぎ合いで消耗した今、これ以上の顕在は自身の命に関わるだろう。

故に、エヒトはこの場からの撤退を選んだ。

 

 

“だが、貴様の肉体の情報は手に入れた!!この情報を元に肉体を作れば、【神域】限定ではあるが我の力を十全に発揮できるだろう!!”

 

 

エヒトは負け惜しみのように告げると、自身の生存圏たる場所―――【神域】への扉を開く。

 

 

“アルヴ!フリード!マキアス!恵里!我と共に来い!!【神域】にて全ての準備を整え……この世界ごと、イレギュラー共を滅する!!”

 

「か、畏まりました!我が主!!」

 

「「御意!!」」

 

「ボクの願いが叶うなら、何でもいいよ~」

 

 

エヒトの命を受け、アルヴたちがエヒトに続くように天へと昇っていく。彼らだけでなく、天之河と使徒、魔人族たちもだ。

 

 

“聞け!イレギュラー共!!今より四日後に、【神山】を中心に世界に血の華を咲かせる!!この世界を血の華で埋め尽くし、貴様らを惨たらしく殺した後、神子の肉体を今度こそ奪ってくれよう!そして、真の肉体を得た後、貴様らの世界を我の新たな支配地とする!!我に歯向かったことを、後悔して待つがいい!!”

 

 

エヒトは吐き捨てるようにそう言い残すと、一足先に【神域】へと消えていった。アルヴたちもエヒトに続くように、【神域】へと消えていくのであった。

 

 

 




「はっ!?私たちの見せ場が消えたですぅ!!」

「せっかくの見せ場が、消えちゃった!!」

「私も、貴重な場面が……」

「王女、なのに……」

「何故じゃろうな。ご主人様との素敵なやり取りが消えた気が……」

原作の世界線を察知したハジメハーレムズの図。
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