魔王の剣   作:厄介な猫さん

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てな訳でどうぞ。


お礼参りは絶対だ

「……ぅ」

 

 

ぼんやりとした意識から覚めたソウジの視界に最初に写ったのは、膝枕をして自分の顔を窺うアタランテであった。

 

 

「……アタランテ」

 

「ソウジ、大丈夫か?」

 

「……ああ。虚脱感は強いが大丈夫だ……ハジメたちは?」

 

 

夢でも幻でもないと直感で感じたソウジはアタランテの問いかけに頷きつつ、気まずそうにハジメたちについて尋ねる。

ソウジが尋ねた理由は単純、自分が何をしていたのかを覚えていたからだ。エヒトがアタランテにした行為に冷静さを欠き、そのまま殺意と憎悪に呑まれてしまい、ユエの肉体であることも忘れてエヒトを殺そうとしたこと。園部と遠藤の決死の静止がなければ、間違いなくハジメを殺そうとしたこと。自分を止めようとしたミュウにも本気の殺意をぶつけたことも、すべて覚えていた。

 

愛子先生が言っていた“寂しい生き方”どころではない。取り返しのつかない過ちを犯す寸前だったと理解しているからこそ、ソウジは申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

ソウジが目が覚めたことに気づいたのか、香織の治療を受けていたらしいハジメがミュウと共に近寄っていく。ソウジは何とか立ち上がると、ハジメとミュウに向かって深く頭を下げた。

 

 

「その……すまなかった。だいぶ迷惑をかけた」

 

「そうだな。お前から受けた傷がマジで治りが悪いんだ。向こうに帰ったら、回らない寿司をお前のポケットマネーで奢れ」

 

「……せめて回る方にしてくれ。奢る人数が多いから」

 

「それで特別に妥協してやる。もちろん高い皿で食いつくしてやるから覚悟しておけ」

 

 

大勢への回転寿司の奢りで今回の暴走を許したハジメに、ソウジはお金が足りるか不安に思いながらも感謝の意味で苦笑いの笑みを浮かべる。本気で殺そうとした相手を、こうして許しているのだから、ハジメも再会した時から変わったとソウジは思った。

 

 

「パパ。スシってなんなの?」

 

「俺の世界の食べ物だ。色々種類があるから、ミュウも美味しく食べられると思うぞ」

 

「ちなみに回らないスシってなんですか?」

 

「簡単に言えば格式かな?敷居が高いと初見さんは断れることもあるし」

 

「団欒で食事するなら、回転寿司の方が気楽でいいのは確かね」

 

「あ~、ひょっとして私たちも?」

 

「園部様と遠藤様も当然、数に入っているかと。とても貢献なされましたし」

 

 

フィアの言葉に、ソウジは謝るべき人物―――園部と遠藤に対しても深々と頭を下げた。

 

 

「遠藤、園部、お前たちもすまなかった。オレが言うのもおかしいが、怪我の方は大丈夫か?」

 

「そこはまぁ、白崎さんの治療で何とか」

 

「お願いだから、二度とあんな真似しないでよ。次はホントに死ぬから」

 

「……ああ」

 

 

ハジメ同様に被害を被った園部と遠藤も謝罪を受け取ったことで、頭を上げたソウジは気になっていることを問いかけた。

 

 

「……ところで、あれは何だ?」

 

 

ソウジがそう言って視線を向ける先には、ジークリンデとアリアの前で正座させられたユエと、檻の中で怯えるように震えている魔人族たちがいたからだ。

 

 

「ユエ様。本当に時と場合を考えてください。貴女様の行動が、ソウジ様に取り返しのつかない行為をさせる寸前だったのですよ?」

 

「……は、反省してる。けど、ヤツから奪った知識は絶対に役に―――」

 

「あ?なに結果論で誤魔化そうとしてんだ?テメェ、マジで状況理解して言ってんのか?あぁ?」

 

「その通りですよ。貴女様はソウジ様だけでなく、ハジメ様にまで迷惑をかけたのですよ。ハジメ様とソウジ様が互いに殺し合いかねない状況を作ってしまったのだと、しっかり理解してください」

 

「アタシだってさぁ、あの二人が人質だったから我慢して大人しくしてたってのに……周りが応戦する中で脳内宝探しとか、マジでふざけんなよ」

 

「うぅ……」

 

 

絶対零度のオーラを纏い、背筋が凍る圧で説教するジークリンデと、ヤがつく職業の人のように、屈んだ姿勢でメンチを切るアリアを見て、ソウジは大まかな状況を理解した。ティオが危ない顔でハァハァしているのも無視する辺り、ジークリンデは相当お冠のようである。ハジメたちも擁護しようが……いや、今の二人に下手に触ると飛び火しそうなので放置しているのだろう。

 

 

「……ユエは何となく理解したが、魔人族の方は?」

 

「あー……そいつは順を追って説明するわ。これの件もあるからな」

 

 

ハジメは右手に持っていた短剣をヒラヒラと軽く振りながら、経緯を話し始めた。

宣戦布告からエヒトたちが本拠地へ逃げて少しして、連中の本拠地である【神域】への扉が閉まったのだ。使徒の大多数は共に撤退していたが、何体か取り残された挙げ句、魔人族も多く残っていた。

それで取り残された魔人族は何を思ったのか、ハジメたちを殺し、ユエとアタランテを捕らえ、その功績を持って再度【神域】への扉―――【神門】を開いてもらおうと襲い掛かってきたのだ。

 

しかし、それも見事に返り討ち。坂上の“天魔転変”で白蛇人間の奇声で大勢を行動不能とし、残っていた魔物もシアたちが一匹残らず倒したからだ。使徒たちも、遠藤の左手に絡み付いた植物型の魔物の毒で一発で動けなくなった。

それでも狂信者と化している魔人族は止まろうとしなかったので、全員殺そうかとハジメがドンナーと紅雪で対処しようとして、ソウジが落とした絶天空山がクリスタルキーやエクストラリングに匹敵する力を宿していることに気づいたのだ。

 

概念魔法“怨敵滅殺”―――ソウジの暴走で生まれた殺意の概念が、状況的に無意識に使ったであろう生成魔法によって、絶天空山に上書きされる形で付与されていたのだ。その凶悪な概念を前に、ハジメは悪魔な笑みを浮かべると、ボロボロだった絶天空山を短剣へと錬成し直した。その短剣で、“敵”である使徒の一体に突き刺すと―――

 

 

『―――ァアアアアアアアアアッ!!!』

 

 

絶叫と共に、全身から血を噴き出して絶命した。ハジメは思った通りだとさらに悪い笑みを浮かべると、その短剣で残っていた使徒全員を血のスプリンクラー装置へと成り下がらせたのだ。その惨状を前に魔人族の多くは狂気が吹き飛んだ挙げ句、心がばっきりと折れ、ついでにクラスメイトの何名かが卒倒する事となった。

その惨状を生み出した、全身血塗れの我らが魔王様はその短剣を掲げ、怯える魔人族に対してこう告げた。

 

 

『命が惜しいなら降伏しろ!!敵対するなら、我が剣が産み落としたこの魔剣で奴ら同様に惨たらしく殺す!!敵なら女子供だろうと、躊躇わず殺す!!』

 

 

ハジメのその言葉で魔人族はあっさり降伏。一部は反抗したが、血のスプリンクラー装置となったことで残りも戦意喪失。結果、ハジメが錬成で作った檻の中でガクブルするという光景が出来上がったのである。ちなみに「大人しくコーフクするの!パパは敵にはヨーシャしないけど、それ以外はカンヨーなの!!」とミュウが同調したことで、「……寛、容?」とか、「敵以外にも容赦ない気が……」とか、「むしろ降伏しても殺す、鬼畜なのでは?」等、色々と囁かれたが、別にいいだろう。

 

ちなみにこのような脅しで対処したのは、あまり余裕がなかったからだ。万が一を考慮して羅針盤や神水、香織の肉体といった替えの効かない重要アイテムを土の中に置いてきていたからだ。加えて、ユエとアタランテも実は結構疲弊していたので、無駄な消耗を控えたかったのが実情だ。

 

 

「……結構複雑なんだが」

 

「別に構わないだろ。これだけ強力なら、ヤツらにも有効な一手になりそうだからな」

 

「……それもそうだな」

 

 

ハジメのその言葉に、ソウジは複雑な顔をしながらも納得の意を示す。そこでソウジは思い出したように遠藤へと顔を向けた。

 

 

「そういえば遠藤。お前今まで何処にいたんだ?あの檻の中にいなかっただろ」

 

 

ソウジの問いかけに、クラスメイトたちはそう言えば確かにと言いたげに遠藤に視線を向ける。完全に素で気付かれてなかったことに遠藤は地味にショックを受けながらも、これまでの経緯を語っていった。

 

 

「つまり話を要約すると、その魔物と協力して探索中に竜種の魔物を毒殺した後、例のゲートからここに来て、毒でチビチビ暗殺していた、と」

 

 

いつの間にかパワーアップしていた遠藤の頷きに、話を要約したソウジも含めた面々は思わず微妙な表情となった。存在感が皆無に近い遠藤に毒など、鬼に金棒レベルどころか、ハジメにサテライ○キャノンレベルの組み合わせだからだ。その毒も耐性なんぞガン無視なのだから、ヤバさに拍車が掛かるというものだ。

 

ちなみにその竜種の魔物は、《キライマスシリーズ》ファブニールだったので、しれっと大金星を上げていたりする。

遠藤パワーアップに何とも言えなくなりつつも、ハジメとソウジはこれからについて話し始めた。

 

 

「それで、どうする?回復し終えたら、ここに来る前に置いてきたものを回収してから乗り込むか?」

 

「お前、分かってて言ってるだろ?向こうが阿呆にも時間も場所も教えたんだ。しっかり準備して……徹底的に叩き潰す」

 

 

その言葉で互いにギラギラと殺意を宿し、凶悪な笑みを浮かべるハジメとソウジ。そんな二人にクラスメイトたちは困惑するが、共に行動していたシアたちは、やっぱりといった感じで苦笑し合っていた。

 

 

「なあ、南雲、空山。まさかとは思うが……」

 

「そのまさかだ。あのクソ野郎はオレ達の“特別”に手を出したんだ。後顧の憂いを断つためにも……ここで絶対にぶっ殺す」

 

「ああ。自分を特別だと信じて疑わない自称神の思惑も狙いも、全部叩き潰す。ユエたちに手を出したことを後悔させながら、魂の欠片も残さず殺してやる」

 

 

遠藤の問いかけに、ハジメとソウジはエヒトの抹殺発言で返す。自分たちから喧嘩を売るつもりは更々なかったが、ユエたちに手を出した挙げ句、しつこく絡もうとしてきているのだ。その上、自分たちの故郷もターゲットに入っている為、見逃すという選択肢は最早なかった。

 

 

「【神域】自体はクリスタルキーがあるから直接乗り込めるだろうが……、間違いなく大量の魔力を消費するだろうな。後、奇襲には不向きだし」

 

「そこは四日後の侵攻を利用する。その時に出てくるだろう【神門】にクリスタルキーを捩じ込んで開けば、直接開くより魔力を大幅に節約できる筈だ」

 

「あのー、ハジメさん。ソウジさんもですけど、少しらしくないですね。いつものお二人なら、今すぐ乗り込んで殺してやると宣いますよね?」

 

 

シアの真っ当な質問に、他の面々が確かにと頷く。もちろん何時もならエヒト抹殺に速攻で突撃するが、敢えてそうしないのには理由があった。

 

 

「そうしたいのは山々だが、向こうには面倒な奴らが他にもいるんだ。中村の強化の件も考慮すれば、連中もパワーアップしているのが簡単に予想できる」

 

「そいつらを相手にしながらは、流石に面倒だし骨が折れるからな。なら、こっちも相応の戦力と共に突入した方がいいだろ」

 

 

加えて、駄目になった装備も作り直す必要もあるのだ。なら、時間があるなら徹底的に準備して突撃した方が、現時点での最善なのである。

当然、クリスタルキーを知らない愛子先生たちが首を傾げたので、八重樫が説明する。地球へと帰る手段を手に入れたことに、愛子先生とクラスメイトたちは驚愕の声を上げた。

 

 

「だったら早く帰ろうぜ!!もう、こんな目に合うのはゴメンだ!!」

 

 

中野の言葉に賛同するように、他のクラスメイトたちも大きく頷く。これまで散々な目に合っていたから当然の反応とも呼べるのだが、今のハジメとソウジに帰還する気は欠片もなかった。

 

 

「アホか。今帰っても、クソ神から逃げられないんだぞ」

 

「奴は地球を新たな支配地にするとほざいたんだぞ?その状況で帰っても、無意味だろうが」

 

 

ハジメとソウジの指摘に、クラスメイトたちはそうだったと項垂れる。そんな彼らに構わず、ハジメとソウジは話を続けていく。

 

 

「話を戻すが、今回は時間もあるんだ。クソ神のあの様子からして、あの宣言を翻す行動はしないだろ」

 

「あれだけ自尊心が傷ついたんだ。真正面から叩き潰さないと、奴の気が収まらないだろうしな」

 

「そこは私が保証しよう。あれだけ屈辱的にやられたアヤツが、そのような悪知恵を働かせはしないだろうからな」

 

 

エヒトをよく知るアタランテが肯定したことで、四日の猶予は保証された。あまり余裕はないが、何もできないよりは遥かにマシだ。

 

 

「……本気で勝てると思っているのかよ?」

 

 

そんな空気に水を差すように、斎藤がポツリと疑問の声を洩らす。それは他のクラスメイトたちも同様であり、不安げな顔でハジメとソウジを見ていた。

もちろん、ハジメとソウジの答えは決まっている。

 

 

「勝つに決まっているだろ」

 

「負け戦だから諦めるってか?どこが負け戦なんだ、ボケ」

 

「勝てるわけないだろ!言葉一つで動きを封じて、あんな凶悪な魔法も使えて、お前たちでさえどうにもならなかっただろ!?あいつらだけじゃなく、天之河の奴まで向こう側に……そんな化け物のようなヤバい奴ら相手にいいようにやられたのに、なんで勝つと言えるんだよ!?」

 

「はあ?いいようにやられた?目的を果たせず、おめおめ逃げる羽目になってたのにか?」

 

 

斎藤の叫びに、ハジメは心底呆れたように言葉を返す。斎藤だけでなく、他のクラスメイトも虚を突かれた表情をする中、ソウジが彼等の勘違いを正すために言葉を発した。

 

 

「お前たちを人質にしてまで、果たそうとした目的は何だった?ヤツはユエの身体を手に入れようと、自分たちが圧倒的に有利な盤面で仕掛けてきただろうが。にも関わらず、奴らはユエを奪えず、負け惜しみとばかりにアタランテの肉体の情報を得た程度で終わっただろうが」

 

「ああ。奴は目的も果たせず、俺たちも殺せなかった……しかも、自分たちの情報をたっぷり残していってな」

 

 

言われてみれば確かに……とクラスメイトたちは思わず納得してしまう。むしろ、あれ?あの神の言動は小物のそれじゃね?と疑い始める始末だ。

 

 

「そもそも、勝ち目がない相手との戦いなんて慣れっこだ。オレたちは最初、自他共に認める“無能”や“足手まとい”だっただろうが」

 

「奈落に落ち、互いにはぐれ、水も食料もなく、周りも化け物だらけ……だが、身体の一部を失いながらも、こうして生きている。今回だって同じだ。ヤツは無敵でも絶対的な強者でもない、ただ力が強いだけの“敵”だ」

 

 

だから勝てない相手でもないし、殺せない相手でもないと、強く断言するハジメとソウジ。相も変わらず互いの瞳がギラギラと輝き、殺意に燃え上がっている。そんなハジメとソウジの姿に一部の面々がうっとりする中、ソウジは谷口たちに顔を向けた。

 

 

「で?お前たちはどうする?」

 

「もちろん戦うよ!!恵里とのお話は、まだ終わっていないから!!【神域】だろうと地獄だろうと、話をするまで追いかけ回すから!!」

 

「ああ!!光輝の馬鹿野郎のことも俺らに任せてくれ!しこたまぶん殴って、正気に戻して連れ帰ってやらぁ!!」

 

「「だから鈴(俺)たちも一緒に行くよ(ぜ)!!」」

 

 

谷口と坂上は()()()()で折れるものかと、それぞれの目的の為に力強く言葉を返す。力だけでなく、心も強くなった二人は、最初から二人がいる【神域】に突入する気満々であった。

もちろん、「フフフ……」と笑う八重樫も同様だった。

 

 

「そうね。光輝の馬鹿にはキツ~イお仕置きが必要だし、恵里も顔を張り飛ばさないと気が済まないわ。……そ、それに、空山君の行くところなら、どこでもついて行くつもりだし……ずっと、ね……」

 

 

頬を染めてチラチラとソウジを見ながらそんなことを言う八重樫に、クラスメイトたちはえ?マジで?と八重樫とソウジを交互に見やる。その辺りはスルーし、話を続けていく。

 

 

「【神域】には最近のメンバー……いや、香織は地上の方に残ってくれ」

 

「え?私だけ仲間外れ?」

 

「違う、そうじゃない。この世界のことはどうでもいいが、奴の思い通りにするつもりは欠片もないからな。奴の思惑を全部潰すには、香織が残ってくれた方が都合がいいんだ」

 

 

ハジメの説明に、香織はなるほどと納得する。治癒師の香織なら大勢を一度に治療できるし、使徒スペックで戦闘力も高めだ。

 

 

「そうなると、アタランテも地上の方に残すべきか。あれの二の舞は流石に……」

 

「……そっちは問題ない」

 

 

ソウジは自身の暴走の原因となった出来事を思い出しながら、アタランテも地上に残すべきかと考えるも、説教から解放されたユエが大丈夫だと口にした。

 

 

「……アイツから搾り取った知識の中に、使徒創造に関するものもあった。一からは無理でも、今ある使徒の身体を調整して、効かないようにすることは出来る」

 

「……時間は?」

 

「……一日、いや、二日。コツさえ掴めば」

 

「さすがユエだな」

 

 

ユエがエヒトから搾取した知識のおかげで、使徒ボディのアタランテと香織が機能停止による無力化を防げることに安堵する。そんな中、リリアーナがおずおずといった感じで話しかけるのだった。

 

 

 




「お二人がユエさんにお説教中ですね」ドリュッケン、ステンバ~イ。

「仕方ないよ。さすがにどうかと思うし」治療しつつ分解砲、ステンバ~イ。

「ウフフフ……」大鎌&バズーカ砲、ステンバ~イ。

「三人とも、危ないからしまいなさい」四皇空雲、鯉口チャキチャキ。(無自覚)

「ハ、ハジメ……」

「……あ~、お前ら、そのくらいに……」

「ハジメさん。仮にユエさんが連れ去られてたらどうしてました?」

「……全部消えちまえって自棄になってたかもな。悪い、ユエ。今回ばかりは擁護できねぇわ」

ガーン!!

孤立無援となったユエ様の図。
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