魔王の剣   作:厄介な猫さん

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オリキャラのステータス公開回
てな訳でどうぞ


ステータスはやはり規格外

ブォオオオオオオオオオ!!!

 

ブリーゼとエセマフラーをふかせる翼丸が猛烈な勢いで街道を爆走する。彼らの進む先にはフューレンの高く巨大な壁が見え始めており、もう少しで到着する距離だ。

長蛇の列の最後尾が迫って来たので、ブリーゼと翼丸をドリフトさせて最後尾の直前で停止させる。ジークリンデは「うわぁあああああああ!?」と叫びながら、必死こいてサイドカーにしがみついていたがソウジは気にせず降りる。

アタランテも続いて翼丸から降り、ハジメ達もブリーゼの車内から降りる。ウィルとジークリンデが周りに頭を下げているが周りの人達は謝罪するウィル等眼中に入っておらず、女性陣とブリーゼと翼丸にしか目を向けていない。

自分達の番が来るのは後一時間くらいかと、門までの距離を見たハジメとソウジはそう結論づけ、ハジメはブリーゼのボンネットに、ソウジは翼丸をしまってブリーゼの荷台でくつろぎ始める。

ハジメにはユエとシアが、ソウジにはアタランテが寄り添い、ティオはハジメの傍に座ろうとするが、ハジメにビンタされて崩れ落ちる。ボンネットから覗かせた物凄く幸せそうな表情に、ソウジ達と同じ荷台に座ったジークリンデは泣きかけていたが。

 

 

「良かったんですか?できる限り隠すつもりだったのでは……」

 

「ウルであんなに派手に暴れておいて、そんなの今更だろ?」

 

「一週間もすれば、辺境でない限り伝播してるさ。予想よりちょっと早くなったがな」

 

「確かに……自重する意味がないな。教会辺りも確実にアクションがあるだろうしな」

 

「……ん。ホントに自重なし。だけど、そんなハジメもステキ」

 

 

隠そうが隠すまいが、ウルの町であれだけ派手に暴れたのだから隠しても全く意味がないのでここからは自重せずに行く事にしているので、シアの疑問にも何てことのないようにそう答えた。

 

 

「確かに今更ですね。愛子さんとか、イルワさんとかが上手く味方してくればいいですけど……」

 

「あくまで上手くいけばいいなぁ程度の保険だ。邪魔する奴は誰だろうと戦う覚悟は最初からあるからな、オレもハジメも」

 

「そういうわけだ、シア。もう奴隷のフリとかしなくていいから、その首輪を外したらどうだ?」

 

 

ハジメはそう言って首輪をちょんちょんとつつくも、シアはハジメからの初めての贈り物という事でこのままにすると言う。

そんな恥じらうシアにハジメは嘆息しながら宝物庫からいくつか綺麗な色合いの水晶を取り出し、錬成によりカモフラージュの首輪をファッション的なチョーカーへと作り変える。

その後、ソウジ達の前に並んでいたチャラい男がシアに触れようとして、ハジメに思いっきり頭から投げ飛ばされたり、騒動に駆けつけた門番に適当な弁明をした。なお、イルワからソウジ達は直ぐに通すよう伝えられていた話は割愛である。

 

 

 

――――――――――――――――――――――――

 

 

 

冒険者ギルドの応接室に赴き、ウィルとイルワは再会し安否と謝罪をしあった後、ウィルは部屋を後にし、イルワは深々と頭を下げてソウジ達にお礼をいう。

 

 

「本当にありがとう。感謝してもしきれないよ」

 

「生き残っていたのはアイツの運が良かっただけの話だ」

 

「それもあるだろうが、何万もの魔物の群れから町を守りきったのは事実だろう?“女神の双剣”様方?」

 

 

イルワから告げられた二つ名に頬が引きつるハジメとソウジ。実はあの演説と戦いが元で、二人セットの二つ名と“女神の剣”、“女神の騎士”という二つ名が広まり始めており、その事実に二人が身悶えたのは記憶に新しい。

 

 

「…………随分情報が早いな」

 

「ギルドの幹部専用ではあるが、長距離連絡用のアーティファクトがあってね。私の部下を君達に付けていたんだよ。といっても、君達のあの移動用アーティファクトのせいで常に後手に回っていたようだけど……」

 

 

どうやら監視していたようだが、ギルド支部長としては当然といえる措置なので特に怒りは湧かない。むしろ、その監視員に軽く同情してしまうくらいだ。イルワも諜報では随一の腕を持つ部下が初めて泣き言を言ってたというくらいだから、イルワ同様苦笑いしそうになる。

事の顛末を聞きたがるイルワに、まずは報酬の一つであるユエ達のステータスプレートの作成を頼み、ついでにティオとジークリンデの分もお願いする。イルワも承諾して職員を呼び、真新しいステータスプレートを人数分持ってこさせた。

結果、彼女達のステータスは以下の通りであった。

 

====================

ユエ 323歳 女 レベル:75

天職:神子

筋力:120

体力:300

耐性:60

敏捷:120

魔力:6980

耐魔:7120

技能:自動再生(+痛覚操作)・全属性適性・複合魔法・魔力操作(+魔力放射)(+魔力圧縮)(+遠隔操作)(+効率上昇)(+魔素吸収)・想像構成(+イメージ補強力上昇)(複数同時構成)(+遅延発動)・血力変換(+身体強化)(+魔力変換)(体力変換)・高速魔力回復・生成魔法・重力魔法

====================

 

====================

アタランテ 1216(?)歳 女 レベル:100

天職:使徒

筋力:45

体力:220

耐性:137

敏捷:124(+飛行状態5200)

魔力:358

耐魔:349

技能:適応力(+全属性耐性V)(+全状態異常耐性IV)(+魔力耐性XIII)(+物理耐性V)(+衝撃緩和III)(+自己修復力上昇II)(+胃酸強化IV)(+魔力分解耐性XVI)(+全阻害耐性IX)(+気配操作)(+気配遮断)(+気配遮断:隠睡(すいいん))(+魔力感知)(+気配感知)(+感知範囲上昇VI)(+特定感知)(+体感温度調整)(+高速魔力回復)(+高速魔力回復:食事変換XIX)(+消化能力上昇XIX)・全属性適性(+発動速度上昇)・複合魔法(+複数同時発動)・魔力操作(+消費魔力減少XX)(+魔力放射)(+魔力圧縮)(+遠隔操作)(+効率上昇XV)(+魔素吸収)(+身体強化III)・弓術(+魔力矢)(+射程距離上昇III)(+遠見)(+夜目)(+精密射撃III)(+連射速度上昇III)・重力魔法

====================

 

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シア・ハウリア 16歳 女 レベル:40

天職:星術師

筋力:60(+最大6100)

体力:80(+最大6120)

耐性:60(+最大6100)

敏捷:85(+最大6125)

魔力:3020

耐魔:3180

技能:未来視(+自動発動)(+仮定未来)・魔力操作(+身体強化)(+部分強化)(+変換効率上昇II)(+集中強化)・重力魔法

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ティオ・クラルス 563歳 女 レベル:89

天職:守護者

筋力:770(+竜化状態4620)

体力:1100(+竜化状態6600)

耐性:1100(+竜化状態6600)

敏捷:580(+竜化状態3480)

魔力:4590

耐魔:4220

技能:竜化(+竜鱗硬化)(+魔力効率上昇)(+身体能力上昇)(+咆哮)(+風纏)(+痛覚変換)・魔力操作(+魔力放射)(+魔力圧縮)・火属性適性(+魔力消費減少)(+効率上昇)(+接続時間上昇)風属性適性(+魔力消費減少)(+効率上昇)(+接続時間上昇)・複合魔法

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ジークリンデ・ドゥルス 225歳 女 レベル:70

天職:従者

筋力:680(+竜化状態4250)

体力:1000(+竜化状態6200)

耐性:990(+竜化状態6200)

敏捷:260(+竜化状態2800)

魔力:5090

耐魔:4230

技能:竜化(+竜鱗硬化)(+魔力効率上昇)(+身体能力上昇)(+咆哮)(+冷纏)・魔力操作(+魔力放射)(+魔力圧縮)・氷属性適性(+魔力消費減少)(+効率上昇)・風属性適性(+魔力消費減少)(+効率上昇)・複合魔法

====================

 

この結果に、イルワも口をあんぐりと開けて言葉も出ない様子であった。種族固有の魔法に特異過ぎるステータス。しかも、シアのステータスは種族の常識を完全に無視している上に、アタランテは技能が色々な意味で凄すぎる。

もし、アタランテのステータスが使徒本来のステータスに戻ったら、とんでもないチートキャラの完成である。

そんなイルワに、ハジメとソウジはお構い無しに事の顛末を語っていく。普通に聞けば一笑ものの内容だが、ぶっ飛んだステータスプレートの数値がそれを裏付けているので信じざるをえなくなっている。

 

 

「……道理で先生の目にとまるわけだ。ハジメ君とソウジ君が異世界人だという事は予想していたが……遥斜め上をいっていたね……」

 

「……それで、俺達をどうするんだ、支部長さんよ?」

 

「このまま教会に危険分子だと突き出すか?」

 

 

ハジメとソウジのその質問に、イルワは非難するような眼差し向ける。

 

 

「冗談がキツいよ。君達を敵に回す等、あり得ない選択肢だよ……大体、君達は私の恩人で、その事を私は生涯忘れない。だから、見くびらないで欲しいよ」

 

 

居住まいを正してそう告げたイルワに、ハジメとソウジは肩を竦め、試して悪かったと視線で伝える。

 

 

「約束通り、可能な限り君達の後ろ盾になろうと思う。まぁ、上の方も当分は議論が紛糾して君達に下手なことはしないと思うよ。一応、後ろ盾になりやすいように、君達の冒険者ランクは全員“金”にしておく。本来は色々面倒な手続きがあるけど、今回は事後承諾で何とかなるよ。先生と僕の推薦、君達二人の名声があるからね」

 

 

その後もイルワの大盤振る舞いで、滞在中はギルド直営のVIPルームを使えるようになったり、イルワの家紋入り手紙を用意してくれたりもした。今回のお礼だけでなく、ソウジ達とは友好関係を作っておきたいというイルワのぶっちゃけた本音からでもある。

イルワと別れた後、ソウジ達はフューレンの中央区にあるギルド直営の宿へ向かう途中でウィルがご両親と共に再び現れ、クデタ伯爵と夫人が今回の事のお礼を言い、礼をしたいからと家への招待や金品の支払いを提案したが、ハジメとソウジは面倒という理由を(一応)隠して固辞した。クデタ夫妻も固辞する二人を見て、困ったことがあれば力になると言って去っていった。

その後は再び宿へと向かっていき、現在はVIPルームの広いリビングでくつろいでいる。

 

 

「取り敢えず今日はもう休むか」

 

「だな。消費したもんの買い出しは明日にすればいいし」

 

 

大型ソファーに寝転んで、気だるげに話し合うハジメとソウジに、ハジメの足元に腰掛けていたシアがおずおずとハジメの体を揺さぶる。

 

 

「あのぉ~、ハジメさん。約束は……」

 

「……あ~。そうだった。ご褒美にシアと二人きりで観光区に連れていくんだった……」

 

 

どうやらハジメはシアへのお礼にそういう約束をしていたらしい。ソウジはハジメにこちらでやっておくから明日は楽しんでこいと言う前に、ユエが先に口を開く。

 

 

「……買い物は私とティオとジークリンデがしておく」

 

「?ユエ。私とソウジは?」

 

 

アタランテの疑問にユエは微笑んで返す。明日はソウジとアタランテも楽しんで来ていいという事だろう。

 

 

「……悪いなユエ」

 

「ありがとう」

 

「……ん」

 

 

ソウジとアタランテのその言葉をユエは再び微笑んで受け取り、その後ハジメとユエは二人の世界を形成しつつ、全員で雑談して過ごしていった。

 

 

 

――――――――――――――――――――――――

 

 

 

……その日の深夜。テラスに絶対零度の瞳を宿した寝間着姿の一人の女性の前に、黒装束に身を包んだ二人が正座させられていた。

 

 

「……言い訳はおありですか?ティオ様にシア様?」

 

「ジークリンデさん!後生ですから見逃して下さいですぅ!」

 

「妾からも頼むのじゃ!ご主人様達の愛し合いをこの目に納めたいのじゃ!……ハァハァ……」

 

「だから覗きに行こうとしたと?」

 

「もちろん、ハジメさん達だけでなくソウジさん達の様子も――」

 

「“凍柩”」

 

「「アーーーーーーッ!?」」

 

 

 




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