魔王の剣   作:厄介な猫さん

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アニメはどこまでいくかな……?
登場人物的にはウルまでかな?
てな訳でどうぞ


試練

宙を浮かぶマグマロードをシアの重力魔法“付与効果”であっさりと対応しつつ、一同はマグマを小舟で渡って深部へと目指していく。

道中もマグマを纏った魔物達が襲いかかるも―――

 

ドゥルルルルルルルルルルルッ!!!

シュシュシュシュシュシュッ!!!

 

ハジメのメツェライとアタランテの三本同時に放つ魔力矢の連射で対処し、次々と撃ち落ちしていく。

そんな風に、時に急なマグマの流れを凌ぎながら進んで行き、遂に、最深部らしき広大な空間に到達する。

 

 

「……彼処が住処?」

 

 

その空間の中央にある、マグマの海面から十メートル程の高さにせり出た岩石の島。その島の上をマグマのドームが覆っている場所に視線をやりながら、小舟の上でユエが呟く。

 

 

「深層の深さ的にも妥当だろうな……」

 

「彼処の階段を見る限り、その可能性は濃厚です」

 

「じゃが、それなら、最後のガーディアンがいるはず……じゃろ?ご主人様よ」

 

「ああ」

 

「ショートカットしましたし、とっくに通り過ぎたと―――」

 

「それだと、攻略が認められないだろう」

 

「ですよね~」

 

 

ソウジの考えを、階段に視線を向けたジークリンデが同意し、ティオがハジメに確認しつつ鋭い視線を周囲に配る。

ハジメも肯定しつつ辺りを警戒し、シアの楽観論をアタランテがバッサリと否定し、元々出来れば程度で口にしていたシアも同様に警戒していく。

その直後、宙を流れるマグマから、マグマそのものが弾丸のごとく、ソウジ達に向かって飛び出してきた。

 

 

「任せよ!」

 

 

ティオが掛け声と共に魔法を発動し、マグマの海から飛び出した炎塊でそのマグマを相殺するも、同様のマグマの弾丸が宙を流れるマグマだけでなく、マグマの海からもマシンガンのごとく撃ち放たれていく。

 

 

「散開だ!」

 

 

ハジメの指示で一同は小舟から一斉に離脱し、それぞれが近くの足場へと着地する。破棄された小舟はあっさりと衝撃によって粉砕され、マグマの海に沈んでいった。

ソウジは着地して早々、“空力”で空を駆け、迫り来るマグマの塊を風雷南雲の“風爪”と炎凍空山の“蒼煌”を纏った刃で切り裂いて迎撃していく。

そのまま、島の中央へと乗り込もうとした―――その瞬間。

 

 

「ゴォアアアアアアア!!」

 

「ッ!?」

 

 

突如、腹の底まで響くような咆哮が響き、宙を飛ぶソウジの直下から大口を開けた巨大な蛇が襲いかかってきた。

全身にマグマを纏っているためか、熱源感知も気配感知も引っかからず、マグマの海全体が魔力に満ちて魔力感知にも引っかからなかった、完全な不意討ち。

その不意討ちを―――

 

 

「シィ―――ッ!」

 

 

ソウジは超人的な反応速度で体を捻ってかわし、マグマ蛇とすれ違いざまに、切り裂いて両断した。

 

 

「なっ!?」

 

 

しかし、切り裂いたマグマ蛇には中身が全くなく、文字通り、マグマだけであったことに、ソウジは驚愕の声を洩らす。

その驚きの一瞬の隙をつき、マグマの海から新たなマグマ蛇が現れ、ソウジの左腕を呑み込んだ。

 

 

「チィッ!」

 

 

ソウジは舌打ちしつつ、“吸熱”と“凍鎧”を使って食らいついたマグマ蛇を急速に凝固させていく。その隙を狙って、次々と現れたマグマ蛇がソウジに迫って来るも―――

 

ドパンッ!ドパンッ!ドパンッ!ドパンッ!ドパンッ!ドパンッ!

シュシュシュシュシュシュシュッ!

 

ハジメとアタランテの援護によってマグマ蛇は撃ち抜かれ、撃ち抜かれた箇所から凝固して動きを封じられていく。

アタランテは氷魔法を付加した魔力矢だが、ハジメの方は“凍鎧”、“吸熱”を生成魔法で付与した鉱石で作られた特殊弾丸―――氷結弾だ。まさに、フリー○バレット!である。

ハジメとアタランテの援護により、ソウジは魔眼石で自身に食らいついたマグマ蛇の魔石を捉え、長身の炎の刃―――“炎刃”で魔石ごと固まったマグマ蛇を両断しながらその場から離脱し、アタランテ達のいる足場へと着地する。

 

 

「無事か、ソウジ?」

 

「ああ、大丈夫だ。腕の服と風雷南雲が駄目になってしまったが」

 

 

“熱耐性”と“火属性無効”で左腕自体には傷一つないソウジは、安否を気遣うアタランテに軽く視線をやりながら端的に答える。

風雷南雲はマグマ蛇の高温に晒されたせいで、その刀身は見るも無惨な姿に成り下がっており、もう使えなくなっていた。

ソウジは風雷南雲を“試作型宝物庫”にしまいつつ、二十体以上のマグマ蛇に鋭い視線を向ける。

 

 

「どうやら、あれが本命だな」

 

「ああ。どうやら、あいつらはバチュラム系と同じ魔物だ。氷結弾を撃ち込んだおかげもあって、その裏付けも取れた。これのクリア条件もな」

 

 

そう言いながら汗を再びかき始めたハジメは視線を中央の島に向ける。そのハジメの視線の先には、岩壁に規則正しく埋め込まれた百個の鉱石があり、その内の一つがオレンジ色に輝いていた。

 

 

「おそらく、あのマグマ蛇を百体倒すことがクリア条件だろうな」

 

「成程な……この迷宮のコンセプトにも合っているな」

 

 

ハジメの考察にソウジは納得して炎凍空山を構え直す。

やるべきことが決まり、全員が気合いを入れ直した直後、マグマ蛇が一斉に襲いかかってくる。

 

 

「久しぶりの一撃じゃ!」

 

「出し惜しみはしませんよ!」

 

 

ティオとジークリンデはそう言って両手を突きだし、それぞれの魔力を集束・圧縮していく。

そして、それぞれの両手から閃光が放たれた。

黒色の閃光―――ティオのブレスは射線上のマグマ蛇を消滅させ、水色の閃光―――ジークリンデのブレスも射線上のマグマ蛇を瞬時に凝固、否、氷漬けにしてしまう。

ティオとジークリンデはそのままブレスを横凪ぎに振るい、ティオは八体のマグマ蛇を消滅させて、ジークリンデは七体のマグマ蛇を氷漬けにしてマグマ蛇を倒してしまう。

氷漬けにされたマグマ蛇はそのまま魔石ごと砕け散っていく。例の鉱石も新たに十五個光り、倒したことが証明されている。

 

 

「ご主人様よ!妾がユエとシアより多く倒したらご褒美(お仕置き)を所望するぞ!二人っきりで一晩じゃ!」

 

 

ティオはそう言ってから竜の翼を背中から生やし、風系統の中級魔法攻撃“”砲皇で九体目のマグマ蛇を吹き飛ばしていく。

 

 

「ずるいですぅ!それなら私も!」

 

 

ティオの発言に反応したシアが食ってかかり、ドリュケンを迫ってきたマグマ蛇に“魔衝波”で撃退しつつ、クロスビットと同じ原理で飛ぶ円盤を使って宙を舞い、“衝撃変換”が付与されたスラッグ弾と、ハジメがドンナーで放っていたのと同じ氷結弾でマグマ蛇を次々と倒していく。

 

 

「……なら、私も一日デート。もちろん、ハジメと二人きり」

 

 

当然ながらユエも参戦。最近十八番の“雷龍”を七体出現させ、マグマ蛇を怒涛の勢いで駆逐していく。

 

 

「楽しそうだな……」

 

「本当に生き生きしていますね、ティオ様……」

 

「こっちはこっちでやっていくとするか」

 

 

ユエ達のハジメ争奪戦を尻目に、ソウジとアタランテ、ジークリンデは此方に迫り来るマグマ蛇を難なく駆逐していく。

 

 

「しかし、ジークリンデ。あれほどの冷気を繰り出すのはかなり厳しいのではないか?」

 

「実は、そちら方が簡単なのです。事細かな調節で維持するのが逆に困難でして……」

 

「つまり、一番簡単なのがあのブレスなのか」

 

「はい」

 

 

そんな談笑をしつつ、ソウジ達はマグマ蛇を駆逐していく。

そして、僅か数分で残りはハジメ達が対峙している分だけとなった―――その時。

 

 

「?ソウジ。何か変な音が聞こえないか?」

 

「変な音だと?」

 

 

アタランテの突然の指摘に、ソウジは耳を澄ませるも、別に変な音は聞こえてこない。

 

 

「ジークリンデは?」

 

「……いえ。私にもそのような音は聞こえてきません」

 

「……アタランテ。その音はどんな音だ?」

 

「それは―――」

 

 

アタランテがその音を口で説明しようとした―――その瞬間。

 

ズドォオオオオオオオオオオオ!!!

ビュガァアアアアアアアアアア!!!

 

最後のマグマ蛇を仕留めようとしたハジメの頭上から極光が降り注ぎ、その極光がマグマ蛇ごとハジメを呑み込み。

ソウジの頭上からは凄まじい竜巻が迫り、ソウジを呑み込んだ。

その竜巻の衝撃により、アタランテとジークリンデは吹き飛ばされてしまい、アタランテは翠翼を展開して滞空、ジークリンデは風魔法で体勢を整えつつ、近くの足場に着地する。

その竜巻が止むと、そこにいたのは轟天丸を盾にして堪えていた、ボロボロのソウジだった。ソウジはそのまま力なく膝を折って崩れ落ちる。

 

 

「ッ!ソウジッ!」

 

 

アタランテは焦燥に駆られるまま、ソウジの下に急いで戻り、取り出した神水を飲ませる。ソウジの状態は、全身があちこちが深く切り刻まれて出血している。義足も同様に切り刻まれて半分壊れ、バンダナも千切れてしまっている。

ソウジは咄嗟に轟天丸を取り出し、“金剛”の派生“集中強化”と“付与強化”で直撃を辛うじて免れ、命にこそ別状はないが……

 

 

「傷の治りが遅い……」

 

 

神水を飲ませて尚、回復が遅いことにアタランテは歯噛みし、頭上を睨み付ける。そこにいたのは―――

 

 

「キルルル……」

 

 

尻尾が二頭の蛇で、全長三メートル程の大きな鷹だった。

 

 

 




「クンカクンカッ!元気チャージッ!!ペロペロッ!」

一人っきりの個室で、こっそり確保したハジメの下着等の衣服を××して回復している変態(香織)の図。

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