ハイスクールD×D ~煉獄の少女~   作:悪維持

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どうも、悪維持です!

今回はレイナーレ戦を前後編に分けてお送りしようと思います。

前編ではヘレナと堕天使三人が戦い、ヘレナのゴーストチェンジが登場します!

それでは本編スタートデス!!


※作者の都合により、物語の一部を変えさせていただきます。


Episode8

夏煉side

 

 

以前、アザゼルさんからこの町に堕天使四人が潜入し、その処理を依頼された私は眼魔眼魂を町中に放ち、その行方を探っていた。

 

そして、隠れ家と思わしき廃教会へとたどり着き……敷地内へと足を踏み入れる。

 

 

 

『娘よ、此処が烏共の根城か?』

 

 

「はい、悪魔達は教会が天使の拠点だと恐れて誰も寄りつきません。だから連中は、それを見越して選んだんだと思います」

 

 

『なるほど……拠点としては申し分無しという事か。それで、肝心の烏共は何処に………』

 

 

『ふむ……どうやら、向こうから姿を現したようじゃな?数は三羽くらいか』

 

 

 

羽衣狐さんの言葉通り……私の目の前には黒のスウェードハットをかぶり、長い灰色のコートを羽織った中年男性と青みがかかった長い黒髪でボディコンスーツをまとった美女、そして赤髪のサイドテールに白黒のロリータ服を着用した少女が現れる。しかも三人は、背中に黒い翼を生やしていた。

 

 

 

「ありゃりゃ、なんか~人間のガキんちょが一匹迷いこんで来ちゃったんだけどぉ……どうすんのドーナシーク?」

 

 

「ふん、所詮は下等生物だ。殺してもどうという事は無い」

 

 

「それもそだね、てな訳で………バ・イ・バ・イ!!」

 

 

 

赤髪のサイドテールが左手から光の槍を形成させて、私目掛けて投擲する。でも、私はそれを一歩後退して回避した。

 

 

 

「なっ!ちょっと冗談でしょ!?」

 

 

「何をしているプレティオ……たかが人間の小娘だぞ」

 

 

「そんなことわかってますぅ!さっきのマグレっしょ、マグレ!!それなら、コレはどう防ぐのよ!!!」

 

 

 

サイドテールは、今度は両手に二本の槍を形成させて駆け上がりながら接近する。

 

私は焦ることなくゴーストドライバーを出現させ、ヘレナ眼魂をセットする。

 

 

 

《アーイ!》

 

 

「ッ!?ウッそ!な、なにそ…………ゴハッ!?」

 

 

「なっ!プレティ……グッ!?」

 

 

「きさ……グオッ!?」

 

 

 

ゴーストドライバーからヘレナゴーストが出現し、迫る赤髪サイドテールの腹部に突進して吹き飛ばした後に残りの二人にも体当たりを浴びせる。そして、私の元へと舞い戻った。

 

 

 

《バッチリミトケー!バッチリミトケー!》

 

 

「変身」

 

 

《カイガン!ヘレナ!!デッドゴー!覚悟!!キ・ラ・メ・キ!ゴースト!!》

 

 

 

レバーを操作し、私はヘレナへと変身する。その後にドライバーに手を翳し、ガンガンハンドとは別に黒色を基調とした両刃剣【ガンガンセイバー】を装備し、身構えた。

 

 

 

「痛ったァ~……ちょっとぉッ!さっきのは痛……って、なにその姿!?ア…アンタ、まさか神器使いだったん訳!!」

 

 

「だったら?」

 

 

「はっ!丁度良いじゃん。神器使いなら、アンタをぶっ殺してその神器をアタイのモンにするだけさ!!」

 

 

「殺れるなら殺ってみなよ」

 

 

「上等!!」

 

 

 

サイドテールは両手に持った槍を投擲した後、次々と光の槍を形成して私へと投げつける。私はガンガンセイバーで最初に投げられた二本の槍を叩き斬った後、次々と迫る槍の雨を斬り捌いていく。斬り捌かれた光の槍は、地面に突き刺さると同時に霧散していく。そして、槍を捌きながら私はサイドテールの目の前に接近しセイバーを袈裟薙ぎに振り落とした後、腹を蹴りあげる。

 

 

 

「ッ!?ガハッ!!」

 

 

 

振り落とされたセイバーの斬撃と蹴りをモロに浴びたサイドテールは後退りながら、斬られた箇所を抑える。

 

 

 

「ちっ!調子にのんなっつーの!!」

 

 

「逃がさないよ」

 

 

 

サイドテールは睨みながら叫ぶと、背中の翼を使って空へと飛び上がろうとする。私はそれを見逃さずに、瞬時に後ろへと回り込んでジャンプで跳び上がり、セイバーで翼を両方斬り裂いた後、踵落としを食らわせて地面へと叩き落とす。

 

 

 

「ガアッ!く、くそッ…………え?」

 

 

 

地面へと激突したツインテは自分の背中にあった筈の翼が切断されていることに気づいた。

 

 

 

「う、嘘……ウソウソウソウソウソウソウソウソウソォォォッ!!??ア、アタイの翼……アタイの堕天使としての象徴がぁっ!?!?」

 

 

 

翼を切断されたことがよっぽど致命的だったのか、ツインテは頭を抑えて泣き叫ぶ。

 

あぁ……なんて、心地の良い響きだろう………相手がもっとも大切にしているモノを完膚無きまでに踏みにじって、壊された本人が抗えない現実に絶叫し、希望そのものを挫かれ、心の底から絶望する姿を眺める。私達(煉獄義姉弟)にとってはこの上ない幸福…………!

 

 

 

「よくも……よくもよくもよくも!アタイの堕天使の象徴を、よくもぉおおおおおおおおおおおッ!!!!」

 

 

 

サイドテールは涙を流しながら、両手に光の槍を形成させ突進してくる。私はそれを迎え撃つべくガンガンハンド同様に、ガンガンセイバーの鍔に刻まれた目玉模様をゴーストドライバーに翳してアイコンタクトさせる。

 

 

 

《ダイカイガン!ガンガンミイヤー!!ガンガンミイヤー!!》

 

 

「死ねぇえええええッ!!!」

 

 

「残念だけど……此処で散るのは貴女だよ?」

《オメガブレイク!!》

 

 

 

 

             

             

             

              

 

 

私の背後に目の紋章が出現し、ガンガンセイバーの刀身に黒紫色のオーラが収束する。そしてすれ違い様に槍を交わし、サイドテールの腹部をガンガンセイバーの斬撃で切り裂いた。

 

 

 

「そん…な、レ、レイナーレ…様………!」

 

 

 

斬られたサイドテールは両手に持った光の槍が霧散し、力無く膝をつきながらうつ伏せに倒れ爆散した。

 

私はガンガンセイバーを血振りの原理で、力強く斜めに振るう。そして、後ろを振り返るとそこには先ほどの戦いを見ていたツインテの仲間が驚いた表情で私を見ていた。

 

 

 

「バ、バカな……たかが人間の小娘如きにプレティオがッ!?」

 

 

「どうやら、ただ者では無い事だけは確かだな……カラワーナ、同時攻撃で仕掛けるぞ!!」

 

 

「あぁッ!」

 

 

 

二人は光の槍を形成し、翼を使って上空へと飛び上がった。すると、懐から羽衣狐さんの眼魂【D02:ハゴロモギツネ眼魂】が私の目前に漂う。

 

 

 

『娘、妾を使え。烏で遊んでおくのも悪くは無い』

 

 

「わかりました」

 

 

 

私はそう言いつつ、右手へ収まった眼魂のスイッチを押すと、瞳の絵柄が変わり数字の『02』が浮き上がる。

 

そしてゴーストドライバーのバックルを開いて中にあったヘレナ眼魂を取り出した瞬間、今着用しているパーカーが消滅して、何も描かれていないフェイスに紫のラインが入ったボディースーツの素状態《トラジェント》になる。

 

そして、スイッチを押したハゴロモギツネ眼魂をゴーストドライバーにセットしてバックルを閉じた。

 

 

 

《アーイ!バッチリミトケー!!バッチリミトケー!!》

 

 

 

その音声と共に、中枢からヘレナゴーストとは別のパーカーゴーストが出現する。

 

それは漆黒のセーラー服をモデルとし、後ろの裾には白銀に煌めく狐の尻尾が九本生えたパーカーだった。

 

そしてパーカー《羽衣狐ゴースト》が出てきた瞬間に、レバーを勢いよく引いて押し込んだ。

 

 

 

《カイガン!ハゴロモギツネ!!魅惑の妖狐!統べるは漆黒!!》

 

 

 

音声が鳴り響くと共にパーカーを羽織ると、裾にある九つの尻尾【ミスティックナインテール】がまるで命を吹き込まれたかのようにゆらりゆらりと妖しく揺れ動き、パーカーからは黒色のオーラが溢れ出てくる。そして何も描かれていないフェイスには、二本の角と共に九本の尻尾を持った狐の後ろ姿で顔を形成した絵が描かれる。

 

 

 

「な、なんだあれは!?」

 

 

「姿が……変わっただと!?」

 

 

「仮面ライダーヘレナ ハゴロモギツネ魂」

 

 

『さぁ、烏共。今宵に煌めく月の様な派手な余興を見せておくれ……』

 

 

 

羽衣狐さんがそう告げた後に右から2つ、3つ目の尻尾から黒一色の鉄扇と煌びやかな装飾が施された刀が現れると私は右手に刀を、左手には鉄扇を装備する。

 

 

 

「【二尾の鉄扇】、【三尾の太刀】……!」

 

 

『これは妾が愛用する武具の一つ。さぁ……精々、我等を楽しませておくれよ?』

 

 

「ふん、何を出したかと思えばとんだ虚仮威しだな?」

 

 

「扇と刀だけで……何が出来る!!」

 

 

 

コート男と美女は勝ち誇った表情をしながら、持っていた光の槍を私目掛けて投擲する。私は左手に持つ鉄扇を構えると、瞬時に巨大化して投擲された光の槍を防ぐ。光の槍は鉄扇の扇面にぶつかると粉々に砕け散りながら霧散する。

 

 

 

「なっ!?そんなバカな!」

 

 

「もう終わり?なら、今度は此方の番だね……」

 

 

「フッ……だが、上空にいる我々にどうやって攻撃する気だ?まぁ、踏みしめている地面が似合う下等生物には、空を飛ぶ等無理な話だがな?」

 

 

「飛べるのは、貴方達だけの専売特許じゃない……」

 

 

 

私は鉄扇を元のサイズへ戻し、その場で軽く扇ぐ。すると、私の周囲に突風が発生し私はそれに身を纏い、そのまま上空にいる堕天使達の元まで飛び上がる。

 

 

 

「ハァアアアアアッ!!!」

 

 

「なっ!?は、速……ガァッ!グアァッ!?」

 

 

「ド、ドーナシー……グブッ!ガハァッ!?」

 

 

 

そしてつむじ風を纏った状態で、堕天使達の周囲を高速で飛び回りつつ鉄扇を少しだけ大きく伸縮させ、太刀には紫電を纏わせる。そして、すれ違いざまに鉄扇による打撃をコート男の堕天使に、太刀による斬撃を美女の堕天使にと何度も浴びせ続ける。そして、一通りなぶり終えた後にミスティックナインテールで地面へと勢いよく叩き落とす。

 

堕天使二人が墜落すると同時に、私も突風を霧散させ地面に着地する。

 

 

 

「ガッ!……わ、私達……至高なる堕天使が、こんな人間……如きに圧倒されるなど……!」

 

 

「グッ……認めん、認めてなるものか………!」

 

 

『満身創痍な身であるにも関わらずまだ立ち上がるか………しかし、少しは楽しめると思うたがこう手応えが無さすぎると、案外つまらぬな?』

 

 

「それなら、私がこの二人を使って羽衣狐さんに“面白いモノ”を見せてあげますよ」

 

 

『ほぉ……娘にしては気がきいておるではないか?では、そなたが言うその“面白いモノ”で妾を楽しませてみよ』

 

 

「わかりました」

 

 

 

私はそう呟くと同時にミスティックナインテールでレバーを操作し、必殺技を発動させる。

 

 

 

《ダイカイガン!ハゴロモギツネ!!オメガドライブ!!》

 

 

「……フッ!」

 

 

「なっ!?グッ……うっ……わ、わあぁあああッ!!??」

 

 

「カ、カラワーナッ!!」

 

 

 

私は鉄扇に黄緑色のエネルギーを纏わせた後、大振りに扇いで巨大な竜巻を美女の堕天使へとぶつけ、上空に吹き上げる。

 

そして、竜巻に呑み込まれた堕天使が煌びやかに光る三日月に背を向けた状態で必死にもがき続ける。そして太刀の刀身に炎を纏わせた後………

 

 

 

「ハァッ!!」

 

 

 

 

    

      

        

          

            

              

                

 

 

 

 

「ぐあぁあああああああッ!!!」

 

 

 

私は勢いよく太刀を振るって、巨大な炎の斬撃を放つ。そして斬撃は吸い込まれるように竜巻へと迫り、美女の堕天使を縦一閃に両断させ、花火の如く爆散した。

 

 

 

『ふむ……煌めく月を背景にし、烏による花火で派手さを演出したか。流石は妾達が見込んだ娘……で、その残った(そやつ)はどうする気じゃ?』

 

 

「……ん?あぁ、そうですね…………」

 

 

 

私は仮面の下ににこやかな笑みをこぼしつつ、残っているコート男の堕天使に視線を向ける。

 

さて、どうしようか…………あ、そういえば以前、陽太義兄さんと一緒にとある世界で…………よし、()()()に挑戦してみようかな?

 

私は鉄扇と太刀を尻尾に収納し、4つ目の尻尾から十字型の刃が先端にある長槍が現れ、装備する。

 

 

 

「【四尾の槍 “虎退治”】……さて、貴方には特別な技で葬ってあげる」

 

 

「くっ!貴様如き人間に……おめおめと殺られてたまるものかぁぁぁッ!!!」

 

 

 

コート男の堕天使は両方の手に光の槍を形成させ、翼をはためかせて飛行しながら私へと迫り、槍で突き刺そうとする。

 

それに対し、私はもう一度レバーを操作して必殺技を発動し、槍の先端にある十字の刃に禍々しい赤黒いオーラを纏わせる。

 

 

 

《ダイカイガン!ハゴロモギツネ!!オメガドライブ!!》

 

 

「さぁ……我に刃を向ける堕ちし天使よ、今こそ煉獄による裁きの時。慈悲と憤怒は業火の刃となり、貴殿の全てを刺し貫き……その(カルマ)を輪廻の核まで燃やし尽くそう……

 

煉獄の極刑(カズィクル・パーガトゥリー)】!!

 

 

 

 

オメガ

ドライブ

 

 

  

    

 

 

 

 

その詠唱と共に槍の刃を地面に勢いよく突き刺した。

 

その直後、突然私の周囲に禍々しい赤黒い十字槍が次々と出現し……その槍は意思を持つかの様に飛び出すコート男の頭、胸、腕、脚、翼……身体のありとあらゆる部位を刺し貫いた。

 

 

 

「ガアァアアッ!?!?!?!?」

 

 

 

幾つもの槍に身体の全てを貫かれたコート男は悲痛な叫びを上げながら悶え苦しみ、そして青い炎に全身を焼かれ…………塵と化して無に帰した。

 

コート男の最期を見届けた私は槍を引き抜いて、ハゴロモギツネ魂から元の形態であるヘレナ魂へとゴーストチェンジする。

 

 

 

『娘、先程の技はかの有名な串刺し公の……』

 

 

「えぇ、ルーマニアのワラキアの領主で「竜の子(ドラキュラ)」と恐れられている『ヴラド三世』。あの人の宝具を私なりにアレンジしてみたんです」

 

 

『ふむ、それより娘よ……今宵の主が見せてくれた余興は、実に楽しめた。これからも日々、精進するが良い』

 

 

「はい……お褒めにに預かりまして光栄でございます」

 

 

 

羽衣狐さんからの言葉を、私はありがたく受け取った後……廃教会の中へと入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがでしたか?

因みに夏煉が使った技【煉獄の極刑】はヴラド三世の【極刑王】がモデルです!

次回はいよいよレイナーレとの対決です!

次回もお楽しみに!!

煉獄の少女の番外編で、どの話が読みたいですか?

  • アーシアのお話(妖怪ウォッチ4要素アリ)
  • 黒歌の初潤動と戦闘
  • 鬼崎と小猫の修行風景
  • 薫の強化エピソード
  • ライザーなどの原作キャラのエピソード
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