いよいよ原作スタートで、原作キャラ二名が登場します!
それでは本編スタートデス!!
Episode1
夏煉side
私が駒王町に訪れて、新生活を始めてから数日過ぎた頃………
「ハッ、ハッ、ハッ…………」
私は黒色のジャージを着用し、朝から駒王町周辺のランニングに勤しんでいた。基本的に身体を鈍らせたくないのと、ジーッとしてるのが嫌なので毎日欠かさず行っている。
別に疲れるのがデメリットだとは思わない。デメリットには必ずメリットがつきものだ。例えばこうして町中をランニングすれば、何処でどんな建物があって何の仕事をしているのかが分かるから町の構造を覚えられるし、自分の体力増量には都合が良い。そして、何より………
「あ、小猫さん。おはようございます!」
「……おはようございます、夏煉さん」
ランニングできる友達が出来るのが嬉しいからだ。
私が出会ったのは、陽太義兄さんと同じ白髪で私より身長が少し低い女の子(でも、年上だと知った時はビックリしたな……)。
名前は
「……今日もランニングご苦労様です」
「ありがとうございます。小猫さんも、今からですか?」
「……いえ、私はもう上がる所です。もうすぐ学校なので」
「そうなんですか……一緒に走れなくて残念です。もうちょっと早く起きようかな?」
「……早寝早起きは大事ですが、だからと言って早く起きても体調を崩しては意味がありませんよ?これは年上としてのアドバイスですから覚えておいてください」
「アドバイス、痛み入ります。あ、もし宜しかったら何時辺りに起きるか教えてもらえますか?私、携帯持ってなくて……」
「そうですね……平日の朝は5時丁度で、土日祝は6時辺りに起きますかね?」
「5時と6時か……わかりました。それじゃあ、私はこれで失礼します。あ、後!学校頑張ってくださいね」
「……ありがとうございます、ではまた明日」
「はい、お疲れ様でした!」
そうして小猫さんと別れ、私は宿泊しているホテルへと帰路についた。
「お帰りなさいませ、鬼町様」
「ただいま戻りました。スミマセン、預けていた部屋の鍵をお願いできますか?」
「畏まりました。では、どうぞ……」
「ありがとうございます」
ホテルへと戻って来た私は、受付の人から預けていた鍵を受け取ってエレベーターで現在住んでいる部屋へ向かった。そして、鍵でロックを解除し部屋へ戻る。
「あ、夏煉。お帰りにゃあ~♪」
「ただいま戻りました。
ソファーに寝転んで出迎えてくれたのは、黒色の着物をはだけさせ、薫義姉さんくらいのスタイルに猫耳と二本の尻尾が生えた女性だった。
この人は黒歌さん。私が住む部屋の同居人で、あの時助けた猫さんの正体です。
黒歌さんは猫又と呼ばれる妖怪で、悪魔と契約し転生悪魔となったのですが、とある事が原因で主を殺してはぐれ悪魔となって指名手配され……傷だらけになりながらも、追っ手を撒いてこの町に流れ着いた所で私に出会ったそうです。
でも最初に出会った時はビックリしたな……猫さんと寝た筈なのに、朝起きたら目の前にむにゅむにゅした柔らかいモノ二つに包まれて窒息しそうになって離れた時に見たことない女の人が居て…………
「んにゃ?どうしたのにゃ、夏煉?」
「いえ、最初に黒歌さんに出会った時を思い出してまして………なんというかインパクトが強いっていうか………こう、顔に触れた柔らかさが忘れられないというか」
「フフン♪なんなら私の胸でもう一回包んであげようかにゃ?」
「止めてください、今度こそ窒息死しちゃいそうで怖いんですよ」
「にゃははは♪冗談よ、冗談。でも、一番驚いたのは、私の中にあった【
黒歌さんがそう呟いた後、私はテーブルにちょこんと置いてある僧侶の駒に視線を向けた。黒歌さんが言うには、この駒は悪魔が他の種族を同じ仲間に転生させる道具らしく……普通は取り出したり出来ないんだけど、私にはそれが簡単に取り出せた。
私達煉獄義姉弟には特殊な力が秘められていて、その力の顕現は個人差によるモノらしい。薫義姉さんが闇、陽太義兄さんが煉獄の炎、そして一輝義兄さんが毒……と様々な能力を有している。もしかしたら、私の能力は摘出に特化したモノなのかも知れない。
「あ、そうにゃ!そろそろご飯にしない?私もう、お腹ペコペコで……」
「へ?あぁ、そうですね。じゃあ、ビュッフェ食堂で済ませますか?」
「びゅっふぇ……何それ?」
「食べ放題の意味ですよ。このホテルは、ご飯が沢山食べられるんです」
「食べ放題!?それじゃあ魚も食べ放題かにゃ!!」
「そうです」
「ニャフフフ……!それなら直ぐにレッツゴーだにゃ♪」
「わっ!ちょっ……む、胸を押しつけないでくださいよ!!」
「良いじゃにゃいの♪女の子同士なんだから、さっ!早く行こ!!」
魚の食べ放題だと聞いた黒歌さんは、スキップを踏みながら私の腕に豊満な胸を押しつける。私は恥ずかしく思いながら、黒歌さんと一緒に食堂へ向かった。
「す~ぴ~……むにゃむにゃ……もうたべれにゃい…………」
「はぁ~……なんでご飯食べるだけでこんなに疲れちゃうのかな……」
食事を終えた私達は、部屋へ戻りテレビ番組でも見ながら時間を過ごしていた。たまには休む事も大切だからね。それに、黒歌さんは魚料理を沢山食べてご満悦に眠ってるし………てか、あんなに食べて太らないのかな?
まさか…………
「す~……ぴ~……す~……ぴ~」ボイ~ン!
「…………」
栄養全部が胸に蓄積してる……訳ないよね、多分。
冷や汗をかきながら考えていると……黒歌さんが苦しそうな顔をしながら寝言の様にあの言葉を呟いた。
「
「黒歌さん………」
そう、たまに[白音]という名前を呟きながらに魘されていた。私は近くにある布団を被せ、黒歌さんの額を優しく撫でる。そうするとだんだん楽しい表情になった。良かった、これならもう安心…………
「ん?」
そんな時、背後から小さい目玉で後ろに尻尾の様な突起物がある物体【
「仕事か………ありがとう、それじゃあ他の皆と引き続き宜しくね?」
私がそう言うと、眼魔眼魂はモニターを消して空間へ消えていった。
そして、私も直ぐに出かける準備を整え終えた後、未だに幸せそうに眠っている黒歌さんを残し、眼魔眼魂が見つけた場所へと向かった。
いかがでしたか?
次回はついにヘレナ登場!!
お楽しみに!!
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