「オラ!金をこの鞄に詰めろ!!」
「抵抗するんじゃねぇぞ!命が惜しいならな!!」
銀行に3人組の強盗が押し入り1人は銃を持って、残りの2人はナイフを持って銀行員と銀行内にいた数人を脅した。
金を詰めている銀行員以外の全員が一箇所に集められた。
(銃を持った奴が一人か・・・奴は奥の金庫に行くみたいだし、隙を見てナイフの2人を制圧する)
人質の中に黒っぽい茶髪の高校生ー蒼井司が周りを見て、この状況をどうするか考えていた。
「アニキ俺トイレ行ってくる」
「おい!辰それぐらい我慢しろ!!」
「仕方ないだろ冷房効いてて寒いんだから」
「分かった。さっさと行ってこい」
人質を見張っていた1人がトイレに行った瞬間に動いた。
「おい!動くな!!」
強盗はナイフを突きつけたが司はナイフを持っている右手の手首を掴んでそのまま後ろに回り込み捩じりあげた。
「イタタタ!」
余りの痛さにナイフを落としてしまい、そのナイフを遠くに蹴り飛ばした。そして左腕で首を絞め落した。
次に司はトイレの出口の横に立った。
「ふースッキリした」
「それは良かったな」
「な!?」
男がナイフを抜くより早く鳩尾に膝蹴りが入り気絶した。
「後は金庫の奴で終わりだな」
因みに他の人質たちは突然の事で固まったままであった。
今度は机の下に隠れながら金庫から人質となった銀行員と残り1人の強盗が出てくるのを待った。
「オラ!とっとと進め!!」
出て来たのを確認すると強盗の後ろからタックルをし強盗を倒した。強盗は倒れた拍子に銃を手放してしまい慌てて立ち上がろうとしたが司に両腕を拘束された。
「誰か手伝って下さい!!」
司の言葉で人質となっていた男性たちが動き始め、先に倒した2人と現在司が拘束している男を抑えた。
カーテンの隙間から今のやり取りが見えたのか警察が銀行内に入って来た。
「全員確保!!」
警官に気絶した男を渡し、警官が司と男性が抑えていた男に手錠を掛けようとすると・・・
「クソガキがお前は許さねぇ!!」
一瞬の抵抗で警官から離れ袖に隠していたナイフで司の胸を突き刺した。
「ごふっ・・・」
すぐさま警官が抑えたが司の胸からとめどなく血が流れている。
「救急車だ急げ!!」
警官の焦りの声を聞きながら司の意識は途切れた。
「此処は?俺は確か強盗に刺されたはずじゃ・・・」
司が目を開けると真っ白な空間にいた。
「刺された傷がない夢だったのか?いや今いる所が夢っぽいし、夢の夢か?」
司は来ていた服を捲り胸の傷を確認したが刺された痕はなく夢だと思った。
「いいえ。夢ではありません。貴方は死にました」
「誰だ!?」
司が声の方に振り返るとブロンドの髪をした美女が立っていた。
「初めまして蒼井司さん。私は貴方達で言う女神です」
「やっぱり、そっか死んだか」
「余り驚かないんですね?」
「刺された痛みがありましたから。それにここは普通じゃないですし。それで俺は天国行きですか?それとも地獄行きですか?」
「いいえ。どちらでもありません。貴方には転生してもらいます」
「転生ってあの転生ですか?」
「はい。あの転生です」
「理由を聞いてもいいですか?」
「貴方の行動に感動したからです。貴方は冷静に周りを見て人質を無傷で解放しました。よって転生の権利を与えるのです。転生先は生きていた世界以外ならどこでもいいですよ」
「ホントですか!?なら僕のヒーローアカデミアでお願いします!!」
「いいわ。特典は何にする?」
「幾つですか?」
「貴方の行動に感動したから幾つでもいいわよ」
女神がそう言うと司は考え始めた。
「1つ目〝個性〟を英雄でお願いします。2つ目ONE PIECEの六式と3種の覇気を使えるようにして下さい。最後にここで修行させて下さい」
「ええと1つ目の英雄とはどのような事でしょうか?」
「FGOのサーヴァントと念話出来るのと自身に憑依出来るのと能力と宝具を使える事です」
「分かりました。それで3つ目の修行とは?」
「流石に修行しないまま行くと大変な事になると思ったので」
「成程、分かりました。修行出来るようにしますね」
「ありがとうございます!」
「では早速始めましょう」
「はい!!」
司の修行に女神はサプライズとしてシルバーズ・レイリーを呼び3年の月日で六式及び覇気を取得させた。
「これならもう大丈夫だろう」
「ありがとうございます!師匠!!」
レイリーからも太鼓判をもらい、いよいよ転生の時だ。
「それでは送りますね」
「はい。お願いします」
「それではいってらっしゃい」
そう言い手元のボタンを押すと司の体が段々と消えていき、遂に完全に司は消えた。
「貴方に祝福を」
「頂点まで行ってこい」
女神とレイリーは司にエールを送った。