悠久の旅人~創世の神子と久遠の宿命~ありふれ編 作:御凪 霧封
亀更新ですが、完結を目指します。
始まりは、白一色の世界であり、確認できる俺の姿は深い藍色に染められた甚平を着ているだけだった。
そして、俺の目の前に居るのは6枚の白い翼を持った女性、恐らくは上級天使で、会うなりダイビング土下座をやりやがった女性だけだ。
「そろそろ、此処が何処でお宅は何者なのか教えて欲しいんだが?」
「此処は彼岸と此岸の狭間、転生の間です。私は最高神の部下なのですが、閻魔様の部下が愉快神に操られて貴方を誤って殺してしまい、閻魔様の要請を受けた最高神によりお詫びとして特典を好きなだけ差し上げた上で、転生して貰うことになりました。行く世界はある小説が元になった混在世界です。他の作品世界も含んでいますが、そちらはサブのような感じですね」
「混在世界?」
「貴方は様々な世界から情報を受け取る受容世界の人間ですけれど、時空樹を内包したアロザイド、響界種という人外なんです。そんな貴方の持つ情報がごちゃ混ぜになったのが、混在世界です」
彼女の説明からすると、基盤となる世界に俺が今までの人生で見てきたアニメや漫画の情報が組み込まれた世界を混在世界というらしく、俺を形成する情報は人外レベルらしい。
アロザイドは人としての姿を持つがゆえに見た目は分からないが、能力が内包する種族分存在するので制御不能に陥れば、世界を破壊する可能性があるとのことだったが、俺の制御能力は完璧らしく問題ないとのことだ。
「なら、容姿は小説『ザ・サード』の主人公火乃香を基礎、ベースにして、漫画[イグドラシル]の主人公ユウノを多少加えた感じで、特典は俺の記憶から採ってくれ」
「えっと・・・平成版ガメラ三部作の能力とガメラへの変身能力、型月のORT、他世界へ自由に行き来出来る移動能力、直死と歪曲の魔眼、SAOの主人公が持っていた双剣、[イグドラシル]主人公のユウノの能力、召還術師の能力、機動兵器と移動可能な拠点、銀十字の書とリアクトプラグ[リリィ・シュトロゼック]、夜天の書の初期基礎設計データ、小説[ザ・サード]の主人公、火乃香の最終巻時点の能力と蒼い天宙眼、[ブルーシード]に登場するオロチの荒魂(あらみたまと読む。荒御魂とも表記する)[マルドゥックスクランブル]主人公のルーン・バロットの能力ですね。そうそう、妖怪化出来るのですが、羽衣狐になると耳は狐耳で九尾となりますので、気をつけてくださいね。もちろん、デメリット特典はありません。それと、資産は貴方が生前稼いだ金額プラスその後に稼いだであろう金額の5倍になります。後は転生先についてなのですが、[天地無用!]の柾木家になります。これについては、津名魅様に頼まれて決まりました。かなりの特異点存在になりますので、光鷹翼を多数単身展開出来ますから戦闘能力は高くなります」
「分かった」
「ですが、愉快神により貴方には私たちですら解除できなかった特典があり、数すら不明です」
「構わない。使いこなして、愉快神をいずれボコる」
「後、とある少年には気をつけてくださいね。それでは、いってらっしゃい」
天使がそう言うと、俺の体は光の粒子となってこの場所から消えていった。
目指すは確立した世界である混在世界。
どんな奴等が居るんだろうか。そんなことを考えた直後、俺の意識は途切れたのだった。
内容やタグ等の情報を変更しました。最初の原作やタグだと亀更新なのにもっと遅くなりそうな予感がしましたので、変更します。