Fateの世界に転生したがそもそも宇宙が始まっていなかった件   作:いうこにね

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さて、やっと有史以降の冒険の話が
始まりますね。
参考神話体系はシュメール系ですが、
馴染みが有ると思った方の名前にしています。
あとは捏造、最初の奴とか。



ウルク編
英雄王と月神シン


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『エヌマ・エリシュ』創造期より

 

 

『世界の始まりに二柱の神が生まれた。

二柱の神はより若い神々を産み出した。

やがて二柱の神は淘汰され、若い神々が

世界を運営し始める。

アヌ・エンリル・エア等を始めとする

神々が母なる神を殺し、その肉体を

使って世界を創った。』

 

この『エヌマ・エリシュ』には、大きな

謎が幾つかあるが、その中でも最も摩訶

不思議なのは月神である『シン』についての

記述である。

原初より存在する神々の中で最も古い

のは、当たり前のように原初の二柱の

筈だった。

しかし、何故か月神であるシンが最も

早く存在していたと言う。

何故エンリル神とニンリル神の子であると

されるシンが原初の神が生まれる前

に存在していた、等と言う記述が書かれて

いたのか?それは、神話が描かれて五千年

以上経った今でも謎のままである──────

 

 

ある考古学者の記述より

 

 

───────────

 

 

この日、偉大なる王ルガルバンダを

父に持ち、女神リマト・ニンスンを

母とする約束された未来の王がウルク

の地に誕生した。

 

 

名をギルガメッシュと言い、最高神達から

授かった知恵を持つ、身体の三分の二が神で、

三分の一が人間という半神半人の王。

 

 

その容姿は神々が手掛け仕上げた物で

黄金比をすべて備えた肉体は

至上の美を体現し、そのカリスマは

民達の心を意図も容易く握った。

 

 

幼年期の王は素晴らしい名君で民を愛し

又、民からも愛されていた。

 

 

しかし、青年へと成長したギルガメッシュ

は幼き頃からは想像もつかない程の暴君

となり、ウルクに圧政を敷いた。

 

 

彼の王を変えたのは、エルキドゥとの

出会いであった。

暴虐非道のギルガメッシュを見かねて

アヌ神が想創造の女神アルルにギルガメッシュ

と同等の存在を造るように命じた。

アルルは粘土をこねて山男を造り上げ、

軍神ニヌルタが力を与えた。

始めエルキドゥは獣のような存在だった。

野に生き、獣達と水を飲み肉を喰い暮らし

ていた。しばらくすると猟師の親子が狩り

を妨害されたと言う話がギルガメッシュの

元に届いた。それを聞いたギルガメッシュは

神聖娼婦シャムハトをエルキドゥのもとへ

送った。シャムハトの誘いに乗り、

エルキドゥはシャムハトとの六晩七日に

及ぶ交わりの末、人語を理解し、服を身

に付け『人間』について学んだ。

 

 

自分のような強い存在を求めていた

エルキドゥはギルガメッシュと対峙し

両者は戦い合った。

戦いは熾烈を極め、民家は倒壊し

地面は陥没するなど、二人は互いの死力

を尽くして競い、また互いを友として

認め合った。

 

 

それから二人は全ての時を一緒に過ごす

ようになった。

両雄は様々な冒険をやり尽くし、

遂に森の神フンババ討伐へ向かった。

 

 

──────────

 

 

 

 

フンババが棲む森までの道中、

ギルガメッシュは一柱の神と出会う。

きっかけはギルガメッシュの見た夢

だった。

 

 

 

 

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揺れ動く景色のなかでギルガメッシュは

美しい女神に声を掛けられた。

 

 

『ギルガメッシュ、森の神の討伐へ向かう

貴方の元へ、私の父が向かいます。

心して対話なさい。私の父は貴方を

気に入っているようです。

供物を用意して旅に出なさい。』

 

 

女神はそれだけ言い残すと霧のように

消えていった。

 

 

 

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エルキドゥがギルガメッシュに話掛ける

 

 

「その女神は、他には何も言っていなか

ったのかい?」

 

 

「ああ、それはそうとアレは美の女神

の類いだな。となると・・・。」

 

 

「イシュタルかーーー。」

 

 

エルキドゥは深く溜息をつき、憂いを

隠せない様子だ。イシュタルについては

他の神々も手を焼いていた。

情愛と性愛を司る筈のイシュタルの性格は

自由奔放で慈愛深く、そしてどうしようも

ないほどのファザコンである。

自分の体で父親を誘惑したり、湯浴みを

する父親の元へ飛び込んでいったりと

その逸話は性愛の神としては良いのだろうが、

情愛の神としては良いのだろうか?

 

 

「そして、イシュタルの父と言ったら

月の神シンだよね・・・。」

 

 

「なに、案ずるな丁度良いではないか。

彼の神ならばこの供物を献上するついでに、

我等に加護の1つでも与えてくれるであろう。」

 

 

ギルガメッシュが腰に携えた供物に

目をやる。其処にあるのは最上の酒や食

材達。これを気に入らぬ神等必要無いだろう、

とギルガメッシュは呟く。

 

 

それから半日が経ち、もう1日でフンババ

の元に着こうと言うとき。ついにシンが

ギルガメッシュ達の前に降臨した。

その神は『異様』だった。

全てを見通すと言われるギルガメッシュ

を以てして、『月の神』以外の情報が読み

取れない。

 

 

「初めまして。ギルガメッシュ、エルキ

ドゥ。俺はシン、一様ここでは月の神

をしている。」

 

 

「うむ、我はギルガメッシュ。ウルク

を治める王だ。」

 

 

ギルガメッシュが満足そうに頷く。

続いてギルガメッシュが供物を

シンへ捧げる 。

 

 

「おっ!俺への供物か。有り難く貰おう

ギルガメッシュ。、、、ほう、これだけ

の供物を貰っては、俺からも何か贈らね

ばならんな。」

 

 

シンは嬉しそうに供物を受け取り、

懐にしまうと、首飾りを2つ取り出して

ギルガメッシュとエルキドゥに贈った。

ギルガメッシュはそれを一目見た瞬間、

その双眸を驚愕に染める。

彼の眼に映ったのは、ありとあらゆる厄災

を退ける程の強大な神秘を秘めた物。

 

 

「なに、驚くことではないさ。俺は

月と治癒の神、俺の権能を少し込めた

だけだ。フンババの討伐に行くの

だろう。それを用いれば、彼の怪物の

叫びも効かぬだろう。」

 

 

これを聞いたギルガメッシュは

シンに礼を言い、三人は意気投合し

その夜を語り明かした。

日が登り、ギルガメッシュが目を覚ますと

シンの姿は既になく、空になった酒の瓶が

綺麗に並べてあった。

 

 

 

 

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半端に終わってしまった。
ウルク編も急ピッチで進めていきます。
感想・質問など下さると嬉しいです!!
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