Fateの世界に転生したがそもそも宇宙が始まっていなかった件 作:いうこにね
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神への畏怖を無くし始めた人間に
神々は力を振るう。
その時人類の裁定者は───────
遂にメソポタミアの地で天地が分けられる。
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天界にて─────
「この頃のギルガメッシュとエルキドゥ
の行動は目に余る。やはりどちらかを
消すべきだ。」
「しかし、かの者達が持つ月神の加護で
呪いによって殺すことは出来ん。」
「直接手を下せば良いだけだ。人間を
襲えば必然と奴らは動くだろう。」
「では、ギルガメッシュ達の処分を行う。
異論が有るものは無いな?」
「『我らを忘れた者達に裁きを。』」
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城塞都市ウルク───────
シン、ギルガメッシュ、エルキドゥの
三人が王宮にて話し合っていた。
シンがギルガメッシュに尋ねる。
「そういえばギル、ここ数年で神々への
信仰が無くなって来ていることに気付
いているか?」
「ああ。ウルクもそうだが人類は飛躍的
に発展し続けている 。この様子では
人が神を必要としない時代が直ぐに
訪れるであろう。」
「そうだね。そうなると神々も時代と一緒に
世界から離れる事になるんだよね・・・。」
エルキドゥがシンを不安げに見てそう呟く。
それを聞いてシンはエルキドゥの人間的な
思考に思わず吹き出して、
「なんだ、そんな事が心配だったのか。
でも心配無用。俺はそもそも神じゃない
からな。」
それを聞いたギルガメッシュはやはり、と
一人納得し、シンに問い掛ける。
「成る程、神では無かったか。道理でお前を見
た時の情報が少なかった訳だ。」
ギルガメッシュは今までよりも更に好奇を目に
浮かべて再度シンに問う。
「神を越える力を持っていながら、
何故お前は人間に味方するのだ?お前も
永きを生きてきたのなら、人間の醜さの
一つも見えてこよう。それでも尚、ヒト
を守護すると言える訳を我は知りたい。」
人と神の裁定者たるギルガメッシュだ
からこその疑問。常に人類を見続けている
者が気付いた人間の醜さ。そんな質問を
投げ掛けられシンは困った顔にして、
「全くギルはやたら難しい言葉を使うな。
う~ん俺が人間を味方する理由か・・・。
そうだな、これはギルと似てるんじゃ
ないか。答えは単純な物だ。
ギルガメッシュはそれを聞くと満足し
たように、ニヤリと笑い、
「ふ、、、フハハハハハ!!!
そうか!!お前が定めた法か、ならば
その行動も当然といえよう!!」
「もう!!二人とも暢気過ぎるよ。
神達が忘れられた腹いせに攻め込んで来たら
どうするのさ!」
「「その時は滅ぼす。」」
そのあとも三者三様の反応をしながら
三人の問答は日を跨いで続いた。
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そして時は満ちた─────────
地上に万雷が降り注ぎ、大河はうねるように
荒れ、大嵐が国を襲った。
天界には神々が並び立ちその筆頭には
エンリルが佇んでいる。
開戦は突然の事だった。エンリル神が
天の牡牛・グラガンナを放ったのだ。
これには地上に並ぶ、シンやギルガメッシュ、
エルキドゥも驚愕し、イシュタルをジト目で
見る。当の本人は青い顔で俯いてしまった。
黄金の鎧に身を包んだギルガメッシュが
神々に侮蔑の目を向ける。
「それほど自分の命を惜しむか、自然に
宿った思考体風情が。目障りだ、早く消えよ。」
「私がやるわ。」
イシュタルが青い顔を何とか平常に
戻し、虚空から天の船アマンナの船先
のみを出し宣言する。
「ほう、汚名返上のまたとない機会だ。
しかと励めイシュタルよ。」
「言われなくても分かってるわよ!!!
吹き轟いて星の嵐、天を貫け!!!
《
金星の概念を取り込み放つ一撃。
天の牡牛グラガンナの巨体が大きく
揺らぎ、核を撃ち抜かれたことで光の
粒子となって消えた。
「ふむ、まあ及第点と言ったところ
だな。」
ギルガメッシュは手厳しいが、反対にシンは
嬉しそうに頷いていた。
「いやー、イシュタルも成長したようで
何よりだ。お父さん鼻が高いなー。」
それを聞いたイシュタルは先程の絶望
しかけていた顔とはうって変わり、
ブンブン振られている尻尾を幻視す
る位の幸せそうな表情になった。
「ほら!三人とも、早く天界に乗り込む
よ!!」
エルキドゥが呆れた顔で三人を急かす。
「おっと、そうだったな。じゃあ行くか
頼んだプロト。」
全能界権の力を使う。圧倒的な権能は
天界への直接的な移動さえも容易に行った。
「さあ、これでチェックメイトかな?」
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一気にできなかったよ(ごめんなさい)。
もう、次くらいで終わります(ウルク編が)。
読んでいただき有り難う御座います。