Fateの世界に転生したがそもそも宇宙が始まっていなかった件   作:いうこにね

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前話の神々の会話を修正しました。



激突

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天界のあちこちで戦いが勃発する。

エルキドゥ、ギルガメッシュ、シン、

イシュタル。それぞれが一騎当千の活躍

で神の軍勢を瞬く間に劣勢に追い込む。

ギルガメッシュは自らの蔵から数多の

宝具を打ち出して雨のように降らせ、

エルキドゥは泥を操り、圧倒的な手数と

神を縛り付ける鎖を用い神の軍勢を一網打尽に

する。シンは月の概念を抽出して作った槍

で神の多くを蹴散らしていく。

イシュタルは原初の生命の剣を振るい、

戦いの神や現象の神関係無く消滅させ続ける。

初めは圧倒的数の有利で押していた神の軍勢

が、戦闘が始まって少し経つともう既に神の

軍勢も疎らになり、残すはエンリル神を含め

数柱の神だけとなった。

 

 

───────────

 

 

 

遂に有史最古の英雄と天界の最高神が相対した。

エンリルは爆発するような憤怒に身を染め、

ギルガメッシュは冷静に、それでいて身を

焦がすような闘志を己の内に燃やす。

エンリル神が静かに口を開いた

 

 

「ギルガメッシュ、我等はお前を我々と

人との裁定者として創ったのだ。どうして

お前が我々を滅ぼす?」

 

 

ギルガメッシュはエンリル神の言葉に対し

呆れたように言を返す。

 

 

「そんなことか。なに簡単なことよ。

自らの気分などで好き勝手に暴れ、

厄災を振り撒き、人を貶める貴様ら

『神』を見限ったまでだ。」

 

 

もう聞くことはない、とでも言うように

ギルガメッシュは傲慢不遜に佇む。

 

 

「そうか、人の王よ。ではもう話すことは

無いな。我が力で全てを終わらせる事と

しよう。」

 

 

エンリル神の権能、大気を操り7つの大嵐が

神の手に集まる。その強大な力で天界を揺らし、

ありとあらゆる物を吹き飛ばしていく。

7つの大嵐は更に威力を増していき、遂には

世界がその威力に震え始めた。

 

 

「フン、これが我が全力だ。さて、人の王

よ、一瞬でも肉体を保てるか?」

 

 

世界をそのまま消滅させるような力を

前にしてもギルガメッシュは微塵も臆する

事なく正面からエンリルを見つめる。

 

 

「その程度が全力とは、、、とんだ笑い草だな

雑種。貴様のような物をこれ以上のさばらせる

のは王の沽券に関わる。潔く失せよ裁定の刻だ。」

 

 

そう言うとギルガメッシュは、王律鍵バヴ=イル

を取り出しバビロンの蔵を開け放つ。

歪んだ黄金の空間からギルガメッシュが掴んだ

のは刀身が三つに分けられた掘削機のような剣。

 

 

「起きろ『エア』よ!!」

 

 

ギルガメッシュの声を以て、凄まじい威力の

暴風が周囲に撒き散らされる。

エンリルの起こした世界を滅ぼす程の大嵐に

対し真っ向から迎え撃つ。

 

 

「この我に風で挑むとは、笑わせてくれるな

ギルガメッシュ。」

 

 

エンリルがギルガメッシュを嘲るが、当の

本人は気にも留めずに自らの剣の出力を

上げていく。そして、、、

 

 

「覚悟は出来たか雑種。いよいよ、これで

以て貴様の最後だが?」

 

 

「頭に乗るなよ人の王、人間風情が神に勝てる

はずが無いだろう。」

 

 

エンリル神が大嵐を解放する。

七つの嵐が空間を軋ませながらギルガメッシュ

に迫る。

 

 

「間抜けとは思ったが、自分の力すら理解できん

とは。最早この世界に留めておく価値すら無い

この一撃をもって幕引きとしてやろう。」

 

 

ギルガメッシュが乖離剣をエンリルに向ける。

 

 

「さあ原初の地獄を知るが良い!!

 

 

 

天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)』」

 

 

 

世界を滅ぼす七つの大嵐と天地を断つ開闢の

一撃が激突した。あまりの威力に世界が悲鳴を

上げ、空間にピキリと音を立てて幾筋もの亀裂

が入る。

 

 

─────────決着は一瞬だった。

 

 

ギルガメッシュの放った一撃でエンリル神の

大嵐は全て掻き消され、世界に向けられたその

力は衰えること無く天界に絶大なダメージを

与えた。

 

 

 

──────────

 

 

 

「人間の世界との繋がりを断たれた

天界はもう直ぐこの世界から消えるわ。

ささっ、早く帰りなさいギルガメッシュ、

そしてエルキドゥ、貴方もね。」

 

 

イシュタルが少しの寂寥を感じさせる

声でギルガメッシュとエルキドゥに

帰還を促す。

 

 

「そうか、存外天界の維持力も続かない

のだな。もう少しの猶予もないとは。」

 

 

ギルガメッシュが残念そうに呟く。

 

 

「まあ、またいつか会えるだろう。

特にギルガメッシュとは()()有りそうだ。」

 

 

シンが苦笑いでギルガメッシュに答える。

そして、ふと思い出したように懐に手を入れる。

取り出したのは小さな革袋。

 

 

「これを使えばボロボロになった土地も

元に戻るはずだ。」

 

 

「ちょ、ちょっと父さん!?それ、私が

あげたやt「ハイハイ、ありがとねー。」」

 

 

文句を良いかけたイシュタルを頭を撫でる

事で瞬時に無力化する。

 

 

「感謝するぞシン。そして、お前とは

確かにまた会うことになりそうだ。」

 

 

ギルガメッシュが心底愉快そうに笑い

ながら話す。

 

 

「ギル~。お楽しみの所悪いけど、

もう地上に戻らないと。」

 

 

ここで声を描けたのは空気になりかけて

いたエルキドゥ。

 

 

「そうだなエルキドゥ。出来ればいつまでも

こうして話していたいものだが、我は王故、

ウルクに凱旋し民草を導かねばならん。

シンよ、次に会う時を楽しみに待っていよう。」

 

 

「ああ。お前の英雄の王だよ。間違いなく。」

 

 

 

期限となり、天界は世界を去り人は神々

の元を離れた。英雄王は神殺しを終え、

地上に戻るとウルクを再建し、エルキドゥと

共にメソポタミアの地を周って豊穣をもた

らした。そして、宝物庫を完成させると眠りに

つき世界に名を刻んだ。

 

 

───────────

 

 

 

 




ウルク編も終わったので原作入りますかねえ。
こんなグダグダな作品ですが、最後までお付き合い
下さると嬉しいです。
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