Fateの世界に転生したがそもそも宇宙が始まっていなかった件 作:いうこにね
皆さんにひとつ言いたい事が、シェードは
主人公よりも身長が高いって言う設定です。
ちなみに、主人公は172ですが、シェードは
175位という設定にしています。
皆さんはどんな容姿を描いていましたか?
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遠坂邸客間──────
遠坂凛は客間にて神代の女神イシュタル、
エレシュキガルと話をしていた。
「・・・つまり、あなた達は『シン』って
いう人を探して召喚されたってこと?」
「そうそう、物分りが良くて助かるわ。」
イシュタルが満足そうに凛を褒める。
「それはそうとして、貴方達の目的が人探し
ってことはこの『聖杯戦争』には興味がない
のかしら?」
その問いに女神達は首を横に振る。
「そんな事も無いわ。だって『万能の願望機』
でしょ。少しくらいは興味も持つわよ。」
イシュタルがそう言うと、エレシュキガルは
溜息を吐いた。
「アンタが余分な事すると、こっちにまで
とばっちりが来るんだから。うっかりで
お父様が居るところを壊されちゃたまらない
わよ。だから安心してねマスター。
マスターの姿も借りちゃってるし、貴方の行動
最大限に協力するわ。」
その答えが気に入ったのか、遠坂凛が今まで
の張り詰めた緊張を解いてソファに座り直した。
「ありがとう。所で貴方達のクラスって、
『アーチャー』ってことで良いのかしら?」
「ええ、私は弓を使わないけどイシュタルが
良く使えると思うわ。何て言ったって、私達
の時代で一二を争う程の強さだったもの。」
エレシュキガルが自分の事のように話して
いると、恥ずかしくなったのかイシュタル
が話題を逸らす作戦に出た。
「姉さん!その話はもういいでしょ!!
所で凛、話は戻っちゃうけど貴方の身近に
『シン』って名前の人を見たこと無い?」
本題についてイシュタルに問われると、
凛は自分の記憶を思い起こす。
街での記憶、学校での記憶、友達や知り合い
の記憶。凛の芳しくない表情を見て、イシュタル
がシンの特徴を並べ始める。
(・・・『シン』ねぇ、何処かで聞いた
事があるような・・・。)
イシュタルが言う特徴はどれも一般的にも
珍しく無いもので、例えば、『黒い目に黒い髪』
『ひょろっとしていて威厳が無い』等、日本の
高校生の大部分に当てはまってしまう物ばかり
である。余り宛になら無いヒントに参ってしま
っていた凛の頭にふと、ある会話が浮かんでき
た。
(これは、、、衛宮君との会話かしら。)
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遠坂凛が二年になってすぐの事、偶々帰宅する
所だった衛宮士郎に声を掛け一緒に帰った時の
場景。
「なあ遠坂、今週面白い奴が転校して来てさ
・・・。」
「こんな時期に転校?珍しいわね。」
「ああ、ソイツ俺の隣の席になったんだよ。
『長谷川シン』って名前なんだけど──────
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「見つけた。」
遠坂凛は思わず声に出して呟いていた。
その言葉にすぐに反応して二人の女神は
凛に迫って来た。
「本当に!?流石私達のマスターね!」
「もう分かったの?あんな説明で?アナタ、
よっぽど優秀なのね。」
イシュタルは歓喜に表情を緩ませて、エレシュ
キガルは心底感心したように凛を褒めた。
「ええ、多分貴方達の探している人は
私の通う高校に居るわ。」
その後は、イシュタル達が「私達も高校に行き
たい」と言って聞かなかったので、遠坂の家の
力を使って書類を用意したり、身元を確定させた
りと、この日遠坂凛は寝ることが出来なかった
と言う・・・。
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時間は遡り、とあるマンションで──────
「ッッッッション!!!、、、
なんだ?誰か俺の噂でもしてんのかな?
ていうか風邪か?さっきから、悪寒を感じ
るんだが。」
シンが久々、、、百億年ほど忘れていた体
の不調に感傷的になっていると、キッチンから
シェードが心配そうに声を掛けてきた。
「大丈夫?薬飲む?」
そんなシェードにトキメキながらもシンは
自分の左手にいつの間にか刻まれていた、
「これって、『令呪』だよな・・・」
これでも前前世は生粋の中二病であったシン
は思わずニヤケそうになるのを我慢しつつ、
これからの事を考える。
(俺も聖杯に認められたって事か?
でも俺が入ったら本来の枠はどうなるの
だろうか?)
シンは自分の持つ知識を整理しながら考える。
(まず、ランサーのクーフーリンは誰かから
『倒さずに帰って来い』的な命令をされてて、
セイバーのクラスが、アーサー王。
キャスターは声が特徴的な女で、
アーチャーは知らん。確か衛宮士郎の
サーヴァントがセイバーだったような・・・)
断片的かつ非常に役に立たない自分の知識を
恨みながらも、思考は続ける。
(てことは、俺も英霊を召喚できる訳か。
どうしよっかな?誰か強くて、誰にも知られ
ていないような英霊はいないかなー?)
「誰にも知られていない」と考えたシンの頭の
中に一人の青年が思い浮かぶ。
(ん?『誰にも知られていない英霊』?
居るじゃん!とびっきりの奴が!!)
ピコンとシンの頭の上で電球が光るという
幻影が見えた。シンがここまで考えた所で、
キッチンからお声がかかった。
「ご飯出来た。食べよ。」
食卓には豪勢な料理の数々、食欲をそそる匂い
が空間を満たしている。
「「いただきます」」
現代日本で元超越者達の日常はゆるーく繰り
広げられている。
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イレギュラーだらけ聖杯戦争はいったい、
どのような最後を迎えるのか?
遂に時を超えて
有史以前の英雄が現代に甦る────