Fateの世界に転生したがそもそも宇宙が始まっていなかった件 作:いうこにね
シン「ワイ召喚のやり方知らんやん!」
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シン「そや、間桐ん家にあるやん!」
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冬木の土地に聖杯戦争の管理役として
存在している魔術師の一族、間桐家。
その洋館の屋根裏部屋に一人の高校生
が息を潜めていた。
(ふぅー、完全犯罪成功だな。)
完全に真っ黒なセリフを吐きながらシンは
魔法で中の様子を伺う。
「あっ、桜ちゃんだ。」
かなり大きな声で呟いた主人公だが、流石
はご都合主義、下の階にいる間桐桜には聞
こえ無かったようだ。実はこの主人公、間
桐桜とは意外に親しい間柄で、よく士郎に
ついての相談をされたりもするのである。
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シンと桜との奇妙な繋がりが出来たのは、
ほんの数日前の事だった。
穂群原高校───────
転校してきて二週間程達、学校にも慣れてきた
シンが校内を散策していたときの事だった。
シンの持つ心理の眼が一人の女子生徒に反応し
た。不思議に思ったシンはその子を見てみる事
にした。
(さてさて、俺の眼は何に反応したのかな
・・・。え~と、胸の辺りとお腹かな?)
魔力の反応から中の様子を透視するように
見ると心臓にウニョウニョ動く蟲が張り付い
ているのが見えた。
(うわー、これが巷で話題の寄生虫って奴
ですかー。マジキモいわー、てか魔力持った
蟲とか厄介過ぎるだろ。)
一見普通の女子高生の抱える衝撃の事実に半ば
戦慄しながらも、どうオブラートに包んで伝え
ようか考えるシンだったが、
(オブラートに包めないよねコレ。
無理無理絶対無理だわー、難易度高過ぎ。)
三十秒で諦めたようだ。となると・・・、と
シンは次の作戦に打って出た。
「すいませーん。」「はい?」
道に迷った転校生感を必死に出しつつ、
あくまで紳士的にかつ超ストレートに概容
のみを伝え、さりげなく行動を起こす。
「胸触るね。」「・・・えっ?」
困惑の声が聞こえるより前に、最高速で
あくまで『寄生虫の除去』の名目である。
人差し指を桜の胸の中心、ちょうど心臓
の真上にトン、と置く。
「捕まえた。」究極の力である『魔法』が
五百年前から生き続ける魔術師を一瞬で空間
に張り付ける。どれだけ高位の魔術師であろう
と魂を束縛されては藻掻くことすら叶わない。
「どこの誰だか知らないけど、オンナノコの
体で遊んじゃいけません!」
シンによる魔法の行使でこの生徒に寄生して
いた蟲の姿をした魂だけの魔術師は消滅した。
自分がした事の大きさにも気付かずに、次は
魔術的な改造を施された体の治療に意識を切
り替える。
(魔法だと人に使ったことがないからなー。
仕方ないから『月神』の方で何とかしよう)
「あのー。いつまで触ってるんでしょうか?」
少女が話し掛けてくるが答えると碌な事に
なら無いので、ちょっとの間無視する。
『
自分が持っていた月神の力を再生し、
抑止力にばれないようにコッソリと月神の
力を込めた首飾りを作った。
「これ、あげるよ。いつも身に付けてて、
多分、少し経ったら体も元に戻ってるよ。」
そう言うとシンは早足自分の教室に戻って
行った。
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そんなこんなで間桐桜と知り合いになった
主人公だがソレとコレとは別の話、間桐桜は
シンにかなりの感謝をしているが、それを理由
に恩着せがましく召喚陣を借りるのも憚られる
という訳でシンはこうして、無断侵入をして
いるのだ(マジキチ)。
「桜ちゃん向こうに行ったな。」
とう!とシンは間桐邸の廊下に飛び降りる。
「なっ、なんだお前は!!?グボァァッッ!!!」
(なんかワカメがいた気がするけど、多分
気のせいだろう。きっと、そうだ。コースの
妖精だ・・・。)
何かの断末魔が聞こえるのを無視して、
シンは廊下を突き進む。そして・・・
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間桐邸地下工房────────
一人の戦士が時を超えて、主の元に還った。
「サーヴァント
じました。王よ、お久しぶりです。
元気そうで何よりです。」
「ああ、ユラお前の勇姿最後まで見させて
貰ったぞ。お前は正しく『英雄』だった。」
主からの言葉に太古の戦士は、少年のような
嬉しそうに笑顔を作った。
「お前の力を貸してほしい。」
「勿論です。我が武芸と魔術すべてを使い、
貴方に勝利をもたらして見せましょう。」
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遂に始まる聖杯戦争。
そしてあの金ぴかも動き出す。