Fateの世界に転生したがそもそも宇宙が始まっていなかった件   作:いうこにね

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こういうの書いてみたかった。


時臣を言峰に修正しました。
誠にごめんなさい。


金ぴかと神父と月神と

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冬木の教会────────

 

 

 

一人の神父が一心不乱に、いかにも辛そうな

麻婆豆腐を食べていた。

それを呆れたように見ているのは、黄金の髪

を持つ青年。

「言峰、貴様そんな下手物を良く旨そうに

喰えるものだな。」

感心と侮辱の中心をとる声音で青年はで呟く。

それに対して、宇宙人を見るような目で片眉

を吊り上げてみせる言峰と呼ばれた神父。

「心外だな英雄王。この料理を見てその感想

を持つとは、『総ての財を味わい尽くした』

という御自慢のキャッチコピーは捨てた方が

いいと思うが。」

その言葉に青年は垂れさせた髪を逆立てて

神父を睨み付け、黄金の波紋を空中に展開する。

「ほう、大きく出たな言峰。

では貴様に格の違いという物を見せてやろう。

開け『王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)』!!!

さて、その余裕何時まで持つか見物だな。」

そして、手を翻し・・・酒を取り出した。

「神代の酒か。そんなものを私程度に出すとは、

本当に彼の英雄王ギルガメッシュか?」

「なに、旨い物も解らぬ道化を憐れんだまで。

精々、この酒の旨さに魂まで奪われぬとよいな。」

ギルガメッシュはニヤリと笑い、見たものに

絶対の恐怖を与えるような眼でギロリと神父

を見下す。

「フッ、魂までは捕られない様に気を付けよう。

それはそうとして、私だけでこの酒を独り味わ

うのもなんだ、英雄王。良ければ一つ、共に杯を

交わして頂けないか?」

言峰のその言葉にギルガメッシュは鼻を鳴らし

次の瞬間 、黄金の波紋より、二つの金の杯が

並べられた。それを見て、時臣は無言で酒を

杯に注ぎ入れた。半透明のその酒に満月が朧に

映り込み、水面で波紋に伴って揺らめいている。

 

 

 

 

 

 

小気味良い音がカラン、と夜に響き渡った。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

冬木市上空──────

 

 

 

超高度の魔術によって制御されている舟が

夜の空に浮かんでいる。

それは舟、と言うには些か細すぎるフォルム

で安定感は感じないが人二人を乗せても微動だ

にせず、外部から視認されないように光彩を

操って船体を虚空に溶け込ませている。

「今日は満月だな。」

そう呟き空を見上げるシン 。そしてその後ろで

従者の様に控えているユラも空を見上げる。

「ええ、やはりあの星は昔から変わらない。

あの普遍の姿は何百億年経っても、心惹かれる

美しさです。」

空には風も無く、地上から聴こえてくる鳥の

囀りが心地の良い調となって二人の耳に届く。

「そういえばユラ、お前巨神との闘いの

後にすぐ消えちゃったけど、あれは何なんだ?」

シンが聞きたかったこと、前世でのユラとの

別れの後、力を使い果たしたユラを看取ろう

としたシンだったが、気付いたらユラが居な

くなってしまっていた・・・。

ユラがそれは・・・、と問いに答える。

「王の持つ制界具、その物に助けられたのです。

私が目を覚ますと死んだ筈の皆が居ました。

全員が余すこと無く集められ、その空間で、

王の攻撃の威力調整と、範囲を制御していた

制界具のバックアップをしておりました。」

それを聞くとシンは頷きながら嬉しそうに

笑顔を作った。

「皆無事か、なら良かった。流石俺のプロト。

いい働きをする。」

そう言ってシンは、プロトや魔術衛星兵器、

『光の雨』を降らすための純白の制御棒、

それらの機能を一つに纏めた魔術式制御デバイス(携帯電話)を撫でた。心無しか、シンの携帯電話が

エッヘン、と胸を張った気がした。

声音を変えてシンが言う。

「ユラ、恐らく明日から聖杯戦争が始まる

準備はいいか?」

「問題有りません。万全の状態です。」

太古の英雄は一切の笑みをみせず、獰猛な

闘志を目に宿らせる。

 

 

 

「折角の満月なんだがなー。これが嵐の前の

静けさ、か・・・。」

 

 

 

 

 

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一回目の激突。
槍兵が宝具を撃つそうです。
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