未完:エボルトの力を貰って転生したから暗躍する(仮題)   作:通りすがりの錬金術師

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時間跳んで空港火災編……と行きたかったけど、その少し前のお話。

気づいたら1日で書き終わってたwこれがビルド最終回の力か?


空白期の5

(フェイトside)

 

小学校から中学校に上がって三年目。

管理局と地球を交互に行来しての生活の中、私となのはとはやての休みが偶然被って一緒に遊びに行こうってなったときに、アリサとすずかにすずかの家に来てほしいって言われた。

なんだろう、と思いつつも二人と一緒に行くと、すずかの家にはクーと衛宮君、香帆もいた。なのはが思わず三人に聞く。

 

「あれ、三人も呼ばれたの?」

 

「ああ、知らぬ仲じゃないから来なさいって言われてな」

 

「一体何の用だろうね?」

 

「………」

 

香帆だけ何も話さない。椅子に座ってメイドのファリンさんが持ってきた紅茶を飲んでいる。

突如、ドアがバンッ!と勢いよく開きアリサとすずか、すずかの姉の忍さんが部屋に入ってきた。部屋を見渡して、全員が揃ってるか確認した後、話し出した。

 

「よし、全員揃ってるわね!」

 

「忍さん、何の用ですか?」

 

「んー、用って言うか……私はこの二人の手伝いをしただけよ?」

 

手伝い?

 

「フッフッフ……聞いて驚きなさい!なのは!フェイト!あんたたちの新戦力よ!」

 

一瞬アリサの後ろが爆発したかのように見えた。……ってその手に持つのは!?

 

「これはビルドドライバー、私たちの未来を創造(ビルド)するためのドライバーだよ!」

 

すずかも自慢げに語る。

 

「ちなみに製作は月村とバニングスが、情報提供や試運転の協力者はそこで優雅に紅茶飲んでいる香帆ちゃんです!」

 

忍さんが補足すると、皆が香帆の方を見る。香帆は目をそらし頬を赤く染めて、

 

「……まあ、私なりの手伝いよ」

 

小声で告げた。

 

「じゃあほら、受け取りなさい、なのは、フェイト」

 

私となのはに、ビルドドライバーなる物が渡された。

あれ、でもこれってエボルトが使ってたやつと……

 

「クローズドラゴンやボトルシステムだったかしら?それに使われてたものをベースに作ったものよ

ちゃんと機能するし、戦闘力も上がるのは香帆で実験済だから安心なさい!」

 

「前のなのはちゃんみたいに大ケガして欲しくないからって思って作ったんだけど……」

 

そこまで言われると……受けとるしかないよね!

 

「って、私のはないんかい!?」

 

はやてが叫んだ。

 

「はやては使えるかわからないから……」

 

「とりあえず確実に使えるであろうなのはちゃんとフェイトちゃんのを作ったの」

 

はやてが使えるかわからない?どういうこと?

 

「えーとね、クローズドラゴンのシステムとかを流用してるからハザードレベル?だっけ、それが3.0を超えないと使えなくなっちゃったの。香帆ちゃんに試運転を頼んだのも、私たちの中で使えたのが香帆ちゃんだけだったから……」

 

へー、って香帆も使えるんだ……それなら……

 

「……言っとくけど私はそれ貰っても戦わないわよ

私の弱さは知ってるでしょう?」

 

残念……本気で戦ってみたかったのに……

何か香帆が一瞬寒気がしたって言ってるけど風邪かな?

 

 

 

外に移動してさっそくビルドドライバーを使ってみることに。私となのはの前にはもう一つのビルドドライバーをつけた香帆が。なにやら試作品を使って使い方の実演をしてくれるとか。その実演の前に、香帆に二本目のボトルを渡された。青色で戦車のマークのかかれたタンクフルボトルを。

 

「それじゃあ、実験を始めるわよ」

 

香帆は両手に持った二本のボトルを手首のスナップを聞かせて振り、キャップを正面に合わせる。そしてボトルをドライバーに入れる。……なんか手慣れてるね。

 

《タカ!》《ガトリング!》

 

ドライバーが音声を発すると、香帆はドライバーのレバーを回していく。前後にパイプが出てきて何かの形を作り、その中を橙と灰色の二つの液体が流れていく。

パイプが途切れ、しっかりとしたボディとなるとレバーを回すのを止め、言葉を告げた。

 

「変身」

 

すると香帆を包みこみ、装甲となって姿を変える。

 

《天空の暴れん坊!》《ホークガトリング!》

 

《Yeah!》

 

凄い……!

 

「ほら、なのはとフェイトもやりなさい」

 

あ、そうだね!

……ところでなのはもボトルは一本しかないけど?

 

「えーと、香帆ちゃん。私もボトル一本しかないんだけど……」

 

「クローズドラゴンを使いなさい」

 

?クローズドラゴンを?

 

「え、入るの?」

 

「使われてるシステムをみる限りはいける……はずよ」

 

はずって………だけどまあ……

 

「とりあえずやろう!なのは!」

 

「あ、うん!」

 

私はラビットとタンクの二本を、なのははドラゴンを振る。私はそのまま、なのははクローズドラゴンにさしてドライバーに入れる。

 

《ラビット!》《タンク!》

 

《ベストマッチ!》

 

ベストマッチ?

 

《Wake Up!》《Cross-Z Dragon!》

 

「ほんとに反応したの……」

 

なのはもなんか言ってるけど後で聞けばいいよね。

私たちはレバーを回していく。なのはの方からは時折ドラゴンの叫び声が聞こえる。

 

私は赤と青、なのはは紺一色の液体が香帆と同じようにパイプを流れていく。それがボディを形作ったところで、

 

「「変身!」」

 

そう告げ、私たちを包みこんでいく。

 

《鋼のムーンサルト!》《ラビットタンク!》

 

《Yeah!》

 

 

《Wake Up Burning!》《Get Cross-Z Dragon!》

 

《Yeah!》

 

「ちゃんと出来たみたいね、なら今日はこれで……」

 

「待って!」

 

なのはがいきなりストップをかけた。どうしたのか聞こうとしたけどその前に続いたなのはの言葉でなんとなく察した。

 

「はやてちゃん!封時結界お願い!」

 

『『『へ?』』』

 

「……そういうことか、任せとき!」

 

はやてがサムズアップして答えると同時に封時結界が展開された。

 

「……まさかとは思うけど」

 

「相手してもらうよ、香帆」

 

「戦いの方もやらないとね?」

 

さて、武器は……このドリルみたいな剣?かな。

なのははいつものようにビートクローザーを持っている。

 

「……ならさっさと終わらせる!」

 

香帆は背中の翼を広げて飛び、手に持っていた銃を乱射してくる。だけど甘いよ?確か香帆は飛行魔法の適性が無かったから飛んだことがないはず。その証拠に空中で少しふらついたり、高度が低い。これならジャンプで届く!

ラビットの特性だと思われる強化された脚力で跳び、香帆の上をとって武器で叩き落とす。

 

そこをなのはが近づいてビートクローザーで攻撃していく。たまらずなのはを蹴り、後ろに下がった香帆は別のボトルを取り出し、タカと入れ換え再びレバーを回した。

 

《パンダ!》

 

《Are you Ready?》

 

新しく生成されたボディはその手に大きな爪がついている。香帆はその爪でなのはに攻撃して、もう片方の手に持つ銃で私を撃ってくる。

私も剣を銃モードに変えて撃ち返すけどシューター系魔法と勝手が違うからあまり当たらない。

さらに香帆は、今度はガトリングの方を別のボトルに変更した。

 

《ロケット!》

 

《Are you Ready?》

 

《ぶっ飛びモノトーン!》《ロケットパンダ!》

 

《Yeah!》

 

また変わった。今度は白の爪と空色の左手がロケットになった姿。そしてそのまま再びレバーを回していく。

エボルトのドライバーと同じなら何か来る!?

 

あ、私も同じの使ってるから回せば……そう思いなのはを見ると頷いてくれた。やりたいことは伝わっている、だったら!

私となのはもレバーを回していく。

 

《Ready go!》×3

 

《ボルテックフィニッシュ!》×2

 

《ドラゴニックフィニッシュ!》

 

香帆が飛んで、上から爪を勢いよく振り下ろしてきた。私たちはその場で軽く回転してエネルギーを纏った回し蹴りを同時に放つ。

私たち二人の必殺技は香帆の技を軽く凌駕し、大きく吹き飛ばして香帆の変身を解除させた。

 

……あれ?というか倒れた香帆が起き上がらないんだけど?変身を解除してなのはと一緒に香帆に近づくと目を回して気絶していた。もしかしなくてもやり過ぎた?

 

私たちはその後、皆に少しやり過ぎだと怒られ、香帆には自作だというコーヒーの試飲をすることで許された。ただ、あのコーヒー……もの凄く不味かったよ、香りは良かったのに……。流石に本人の前では言えなかったけど。




香帆がビルドへと変身するのはたぶんもう無いです。無い……はず?現在の予定ではない。
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