未完:エボルトの力を貰って転生したから暗躍する(仮題) 作:通りすがりの錬金術師
グリスをどうするか悩んでて遅くなりました、すいません。
ジオウ……一話から戦兎と龍我出てきましたね……一瞬だったけど……
(???side)
どれくらいの間走っていただろう。元々いたあそこが何の施設かはわかっていない。だけど、あそこから逃げなきゃならないってのはわかった。
ある日、気付いたら知らない部屋のベッドに寝かされていて、起きたと思えばやたらとうるさい機械……新型のデバイスか?……のテストを赤い蛇の怪人にさせられた。俺の魔力なんてゴミレベルだから余り意味ないと思うんだがな……
それまではバイトでなんとか生活費を稼いでいたから、衣……は除くとして食住は割と良かったからそこでの実験に協力していた。
テストに関しては俺がテストさせられたのと同じ機械をつけた紫のスーツの野郎との戦闘訓練だったり、テストで機械から電気が流れたり、謎のガスを入れられたり、と苦しいことばかりだったが暇な時間も多かったのでそれほどしんどくはなかった。
逃げ出す切っ掛けはほんとに偶然だった。暇だから与えられた部屋から出て施設をこっそり見ていると、数年前から現れるようになった怪物が作られていて、さらに他の人間が俺も入れられたガスを入れられてるのを見てたらそいつも怪物と化したのを見たからだ。
これはマズイと思い、隙をついて奴らにテストさせられていた物やそれに装填して使っていたボトル等をいくつか持って逃げ出した。外は夜な上に周囲は森で囲まれていた。方角なんて分からないから俺の勘に従って適当に走り出した。
例の怪物が追っ手として差し向けられたが、紫野郎との戦闘訓練で慣れたのもあり、持ち出したボトルを振って戦い、全部叩きのめした。
とにかく管理局に通報したいが……連絡手段が無いんだよな。後は怪物自体はそんなに強くねぇが、紫野郎はとても強いから派遣された部隊によっちゃ返り討ちにされるだろうな……あの噂のエースオブエース クラスじゃないときつそうだ。……っとあれは空港か。森を抜けると日は昇ってたが廃墟ばかりある区画だったからいつの間にかここまで来てたんだな。
ん?空港?……もしかしなくてもこれは管理局に助けを求めれるチャンスか?
そう思った俺は疲労した体を動かして空港へと歩みを進めた。
(No side)
謎の青年が空港へと着いた数分後、その空港では大規模な火災が起きていた。
「だぁぁぁ!ついてねぇー!」
青年も避難するために空港内から出口を探しながら火事から逃げている。初めて来た場所なのに加え、自分が入ってきた方から火の手が回って来ている為、出口が分からないのだ。ついでにパニックになったせいで他の人を見失ったというのもある。
ドンッ!
「っと、ウオッ!?」
「キャッ!?」
青年は唐突に角から出てきた紫髪の少女とぶつかった。
「ごめんなさい!あ、あの、スバルを……妹を見てないですか!?」
「え?あ、いや、悪い。見てないな……ってあんた、妹とはぐれたのか?」
「はい、火事のちょっと前にはぐれてしまって……早く見つけないと……」
この火事だ、早く見つけないと手遅れになってしまう。そう彼女は言いたいのだと青年は理解した。
「わかった。俺も……」
手伝う。そう言おうとしたところで青年と少女の付近で爆発が起き、壁が吹き飛んだ。そしてそこから一体の灰色のスマッシュが歩いてきた。それは分厚い装甲を持ち巨大なパワーアームを持っている。見るからに格闘戦に強そうだ。
「ヒッ!?」
「チッ、こんなときに……嬢ちゃん、ここは俺に任せて逃げろ」
「え?だいたいわかりますけど何するつもりですか?」
「勿論あいつをぶん殴る。なぁに、これでもあいつらは何体もこの拳で倒してきたんだ。だから任せな!」
そういって青年は懐からフルボトルを取り出して振りつつ、灰色のスマッシュ……ストロングスマッシュハザードに殴りかかった。
――――――――――――――――――――――
一方、迷子のスバル少女はというと……
「グスン……お父さん……お姉ちゃん……」
燃え盛る炎の中、一人取り残されていた。
家族とはぐれた挙げ句、大火災に巻き込まれ一人寂しく孤立していた。さらに不運なことに、スバルの横の柱が折れ彼女に向けて倒れてきた。
「あ……」
スバルはそれに気付いたものの反応出来ず、その場に棒立ちになり、恐怖で目を瞑った。
しかし、いくら時間が経っても痛みが来ないのを不思議に思ったスバルが目を開けると、桜色の魔力で包まれ守られていた。さらに目の前にはその魔力の持ち主と思わしき、女の人が。
「もう大丈夫だから、安心して?
名前は?」
「スバル……スバル・ナカジマです」
その女の人……高町なのはは手に持つデバイス、レイジングハートを構え魔力を集めていく。レイジングハートからカートリッジが排出され、更に魔力が高まる。
「いくよ、ディバイン……バスター!」
桜色の砲撃が天井を突き破り青空を見せる。
その後、なのははスバルを抱え避難した人の集まる所へと連れていった。
そこでスバルを駆けつけた消防隊に預けると、はやてから念話が届いた。
『よっしゃ、こっちはいつでも消火の為の魔法いけるで。そっちはどうや?』
『ちょっと待って!スマッシュがいるんだけど、これが強い上に要救助者がまだここに二名いるの!なのは、手伝って!』
『わかった!すぐ行く!』
なのははフェイトからの連絡を受けてすっとんでいった。
何があったのか時間を少し戻そう。
――――――――――――――――――――――
「オラァ!」
懐から取り出した赤い鳥のような模様のあるボトルを振りつつこれまでのように倒そうと殴りかかる青年。だが………
ガキン!
「あ゛?」
何体ものクローンスマッシュを倒した拳が効いてないことに固まる。当然、それが隙になり青年は殴り飛ばされる。
「お兄さん!」
青年と一緒にいた少女……ギンガが青年に近寄る。
「大丈夫だ。だからさっさと逃げろ……」
ストロングスマッシュハザードも二人に近づいていく。青年は少しふらふらとしながらも立ちあがるが、これまでの疲労で膝をつく。
スマッシュが二人を叩き潰そうと腕を振りかぶった、その時。
『Arc saber』
金色の刃が飛来してきてスマッシュを怯ませ、金色の閃光がスマッシュと二人の間に割り込みスマッシュを蹴り飛ばす。
「大丈夫ですか?……ってそれフルボトル!?」
助けに入った金色の閃光……フェイトは二人に声をかけるも青年の手にあったものに驚く。
が、詳しく話を聞く前にスマッシュが起き上がり再び近づいてくる。
「……後で話を聞かせて貰います」
『Zamber form』
ザンバーフォームにしたバルディッシュを構えスマッシュと戦い始めるフェイト。
しかし、スマッシュの装甲は厚く、ザンバーフォームのバルディッシュの刃が通らない。
「硬い……」
一方のスマッシュの攻撃も威力はあるが、フェイトのスピードに対応出来ていないため、お互いにダメージはない。
はやてから消火の用意が出来たとフェイトに念話が届くも、スマッシュと要救助者がまだ残っているため、待ってもらってなのはに応援を頼んだ。
しばらくスマッシュとフェイトの硬直状態が続いたところで、上から放たれた砲撃がスマッシュへと命中した。そこをフェイトがバルディッシュを振り後退させる。
「なのは、遅いよ」
「ごめんね、フェイトちゃん。
そっちの二人が要救助者かな?大丈夫?」
なのははギンガと青年を見て声をかける。
「あ、はい!でも妹とはぐれちゃって……スバルって言うんですけど……」
「スバルちゃん?もしかしてスバル・ナカジマっていう子かな?その子ならさっき助けて預けてきたから安心して」
それを聞いて安心するギンガと青年。だけどスマッシュがまだいるのですぐに気を引き締めた。
「さて、もう少しだけ待っててね。行こうか、フェイトちゃん」
「うん、そうだね。新しい力の初披露だね」
二人はビルドドライバーをつけ、それぞれのボトルを装填。レバーを回していく。
「「変身!」」
《ラビットタンク!》《Yeah!》
《Get Cross-Z Dragon!》《Yeah!》
ビルドとクローズにそれぞれ変身した二人はドリルクラッシャーとビートクローザーを手に取り、スマッシュへと斬りかかる。
ガキン!
「えっ、嘘!?」
「これでも装甲を抜けないなんて……」
しかし、スマッシュに二人の攻撃は受け止められた。二人の攻撃を受け止めた腕を挙げて武器を弾き飛ばし、反応の少し遅れたなのはにスマッシュの拳が綺麗に入った。
「キャアァァァ!!」
「なのは!」
(フェイトside)
このスマッシュ、強い。何か手は………
「おい!そこの赤と青いの!」
へ?私?
要救助者の青年に呼ばれたので振り向くと
「これ!使えないか!?」
広げた掌にはいくつかのフルボトルが。
確か香帆がボトル変えて別の姿になってたよね……うん、やってみよう!
「借ります!」
《ハリネズミ!》《ダイヤモンド!》
……ベストマッチじゃない、別の組み合わせを試さないと。
香帆やすずかたち曰く一番相性のいいボトルを組み合わせるとベストマッチになって高い性能を発揮できるって言ってたよね。
《ゴリラ!》《ロボット!》
これも違う!
《フェニックス!》《消防車!》
………違う!
私がベストマッチを探しているのを見たなのはがスマッシュの足止めをしてくれている。早く見つけないと!
《ゴリラ!》《ダイヤモンド!》
《ベストマッチ!》
やった!!
ちょっと長くなってきたからここまで。
謎の青年に関してはたぶん次回で。