prrrrrr!prrrrrr!
「……はい、はい。了解しました。人を向かわせますので、急いで身の回りの安全を確保してください」
とある部屋。1人の女性がかかってきた電話を取り、電話の向こうの相手と話す。
「……怪異案件です。どうしますか?今は巡査と私たちしかいませんが……」
女性が上司と思われる男性に問う。男性は数瞬考え込むと……
「……彼に依頼するしかあるまい。氷室君は別件でいないのでな」
「……”彼”、ですか。わかりました。ですが夜遅くですよ?出るかどうかわかりませんが」
「なあに、出なければ彼の家に直接出向くのみよ。彼自身、その境遇上頼めば受けるだろう」
「……人の環境盾にとって恥ずかしくないんですか?」
「私たちは人を傷つけさせない仕事だ。そのためなら誰の手だろうと借りるさ」
「……では、呼んでみます」
女性はそう言いながら流れるように8桁の番号を固定電話に打ち込む。
prrrrrr…prrrrrr…prrrrrr…
<ソウトウエキサーイエキサーイターカーナールーエキサーイエキサーイコーコーローガー
場所は変わってきとある家の二階。寝室にて眠りかけていた少年の意識は唐突に鳴り響いた自身のスマホの着信音にて叩き起こされる。
「……誰だ、こんな非常識な時間に電話かけてくる奴は」
そう悪態をつきながらスマホのディスプレイを見る。
『特務課』
「……俺は何も見なかった」
そう呟きながらスマホの電源を落とそうとすると、メールの内容がホーム画面に映るように改造されているスマホがメールの文面を映す。
『怪異案件だ。すでに人が死んでいるらしい』
「……ったく、明日も学校なんだが」
あんのタヌキジジイめ。そう心の中で呟くと少年は起き上がりリビングに降り、壁に取り付けてあるフックから灰色のフードが付いたコートと鞘にしまわれたナイフを取り出し身につける。そして玄関から出ようとすると、ふと思い出したかのようにリビングに戻りある写真に手を合わせる。
「……親父、お袋、小町。必ずここに帰ってくるから、あの世で見守っててくれ」
少年はアホ毛をピョコピョコと動かしながら濁っている目を数倍濁らせながら玄関前のバイクに乗ると……
「怪異殺戮者、比企谷八幡……。さて、仕事だぞ。俺」
スマホを起動し送られてきた住所を確認すると、バイクのエンジンを吹かし走り出していった。
彼の名は比企谷八幡。怪異案件において警察の協力者でありぼっち。そして、怪異を殺す者である。
比企谷八幡
17歳 身長175cm 体重68kg
異名「怪異殺戮者」「解き明かす者」
今作の主人公。過去に怪異によって両親と妹を喪ったことにより、天涯孤独となっている。戸籍上は怪異を主に担当する警部補「氷室等」の養子となっていて、仕事で家を空けることが多い氷室が家で休めるようにと家事関連はそこらの主婦を凌駕する。尚、簡単な四則演算こそ暗算で出来るがやっぱり原作通り数学は苦手である。座右の銘は「力に善悪はない。使う人が善悪のどちらかなのだ」