インフィニット・ストラトス アルエット・グローリー 作:イェーレミー
約40年前、空から隕石が降ってきた。普通であれば大気圏突入時の摩擦熱により蒸発と拡散を繰り返して気化する筈なのだが、分裂し世界各地に飛来した。その全てが人が住んでいない場所に落ちてきたので死傷者は0で済んだ。隕石には未知の鉱石であるマナダイトが見つかり、その隕石の落着の影響を受けた
20年前、ある国の研究施設で事故が発生した。その国からのSOSもなく、不自然に思った各国首脳は自国の災害派遣部隊をその国に展開。すると国の中には人っ子一人、生物一匹たりとも存在していなかった。動物園や水族館はがらんどうで何もなかった。しかし人が居たと思われる場所には服が置かれており、ピクニックをしていた跡やレストランで食事だけが置かれていたことから、非科学的ではあるが、生物が消滅したという調査結果となった。
この不可解な事件はその国の名前から取って「リムガルド・フォール」と名付けられた。
10年前、後に天災として名を轟かせる事になる篠ノ之束博士が、宇宙での作業をしやすくするためのマルチフォーム・スーツ「インフィニット・ストラトス(通称IS)」を開発し、学会で発表した。ただ、その時の科学者達や企業等は一つの会社を除いて反対や無視、批判を行った。束博士に賛成した唯一の会社は翌日、博士自身が見学に来て社長と意気投合。IS開発を支援することを約束した。
しかし、その1ヶ月後に事件が起こった。日本を射程に収めることのできる世界各国のミサイル約2400発が放たれた。日本中は当然恐慌状態に陥り、自衛隊も奮闘したのだが約1/4しか減らせなかった。そんな時に白と黒の謎の人型ロボットが太平洋上に唐突に現れた。彼女らはそんな自衛隊を援護するかのようにちぎっては投げを繰り返し、武器を量子格納したり慣性制御によるロボットアニメのような動きをして無双と呼べるほどの活躍をした。その後、日本を除く世界各国が人型ロボットを捕獲しようとしたが返り討ちに遭った。そして彼女らは現れたときと同じように突然姿を消した。
後日、博士がその人型ロボットがISのテストケースであると発表。世界各国は手のひらをドリルのように返して開発競争に挑んだが、女性しか乗れない欠陥品であると公表し、そのエネルギー源となるコアはブラックボックスであり博士自身にしか作れないことを明かした。世界各国はこぞってコアを要求したが、日本にミサイルを打った国は有無を言わせず少なく分配し、日本とその他の国には多く配った後に博士は雲隠れした。そのままだと拷問されて研究施設で自由のない生活になると考えたのだろう。その推測が当たっているかのように、今現在世界各国が専門の部隊を使って血眼になって博士の所在を突き止めようと躍起になっている。ただまだ見つかっていないところをみると、博士は天才と呼ぶことができる頭脳を持っているのだろう。もしかすると世界各国の探索力が無能なだけかも知れないが。
そして世の中は男性が無能、ISに乗ることができる女性が有能であり、男は子作りするぐらいにしか役に立たないとされ、政治家も会社も偉い人はほとんどが女性になった。
女性が痴漢と叫べば周りの男性が理由も聞かれずに刑務所行き、女性が買い物に来れば手近な男に金を払わせる、といったように勘違いも甚だしいような世紀末社会が誕生した。
8年前、リムガルド王国の南方に位置する国、エナストリア皇国にて突如謎の巨大ロボット大決戦が始まった。各国首脳はロボットの中でもエナストリア皇国側に味方している物の情報公開を求めたが、エナストリア皇国首相は自分達も情報を知らないと言い拒否した。実際、エナストリア皇国はほぼ全ての内部情報をメディアを通じて公開しており、公開していない土地を広く見積もったとしても巨大ロボットを作るスペースは無く、また出現方法も予告なしで唐突に現れるものだから出現予想地点の算出もできなかった。ISかとも思われたが生体スキャンの結果、有機物が全く無いこととそもそもロボットの中にコクピットと呼べる空間自体が存在しなかったこともあり、ISでは無いことが判明した。そしてその謎の巨大ロボット大決戦は不定期でエナストリア皇国で6回行われた後、始まった時と同様に突然終わった。最後の戦場が宇宙だったこと、終わる寸前に宇宙空間の一部で歪みと異常な重力波が観測されたたため、彼らは某光の巨人ではないけれど、自分達のいる星に帰ったのだろうと予測されている。
ちなみに何度かIS委員会が無理やり介入したが、委員会所属のIS部隊が全滅するという自業自得な結果に終わった。エナストリア皇国から賠償という形で資金を巻き上げようとしたが、IS委員会役員の汚職が何故か次々と判明しIS委員会自体が一度自己破産で潰れた。
6年前、日本の東京・渋谷にてM7.8、最大震度7を観測する大地震が発生。渋谷は壊滅的な被害を受けた。しかし、隣接地域にはマグニチュード自体観測せず被害もなかったため、渋谷だけが災害に見舞われるという不可解な現象となった。一部の目撃者からは地震発生直前に光の柱のようなものを見たとの情報もあるが、真偽は不明である。
5年前、第二回モンドグロッソにおいて、優勝者である織斑千冬氏が表彰式を辞退するという事案が発生。一緒に来ていた弟の織斑春人と織斑一夏が亡国企業と思われるグループに誘拐され音信不通になっていた模様。日本政府は情報を出したのだが女権団体によって握り潰され、織斑千冬氏に届いていなかった。そしてドイツ軍と日本のカウンターテロ組織により発見、保護された。織斑千冬氏はその後、ドイツ軍にて一年間恩返しのために働いていた。
後になって噂されるようになったが、この事件はドイツ軍によるマッチポンプだったらしい。理由として織斑氏の旧友である束博士が弟二人の誘拐を知らせたのだが二人の居場所を何故かドイツ軍が先に見つけていたこと、何故か日本政府ではなく織斑氏にのみ伝えていたこと、何故か犯人達もドイツ軍出身だったこと、何故か織斑氏が日本に帰還した直後に犯人達は釈放され元の部隊に配属されたことなどが挙げられ、説明を求め続けているがドイツ軍は理由も述べずに拒否しているため、このような噂がまことしやかに囁かれている。
4年前、リムガルド王国で「リムガルド・フォール」で居なくなった人達が突如帰ってきた。リムガルド王国はこの時エナストリア皇国が観察していたのだが、何の反応も無く、まるで元からそこに居たかのように戻ってきていた。半年後にほぼ全員の生存が確認され、しかし国王やその王位継承権を持つ息子達は帰ってきておらずまた、国から大金を貰っていた研究者達も確認されなかった。
国民はマスコミなどのインタビュー対象となったが、皆口を揃えて「狐につままれた(意訳)」と発言。居なくなった後帰ってくるまでのタイムラグが無かったと発言する人も居り、非現実的、非科学的ではあるものの、神隠しに遭ったという見解に至った。消滅した後にどこに居たのか、そして彼らはそこで何を見たのか。それは今世紀最大の謎の一つになっている。
3年前、日本の総理大臣に鷹月宗一郎氏が就任し、フェイクニュースやヤラセ番組を発信し続けるマスコミやメディア、そしてそこに癒着していた女権団を強制的に国外追放する憲法を就任式での演説にて発表。理由としてこれまでのフェイクニュースや収賄、贈賄、詐欺、献金、横領、脱税などのことをしてきたからだと主張しその証拠を提示、インターネットにも同じものをアップロードした。警察が調べたところ、この情報は嘘偽りの無い本物であり過去に抹消され続けた犯罪だと判明した。ネットの住人はこの情報に食い付き、女権団は炎上した。
今まで巨額の利益を得ていた女権団はそれを見てまずは火消し作業に移ったが、根拠の無い全くの出鱈目だとしか言い張らなかった。根拠がないという証拠として有力な収支内訳書を提出しなかったため憶測や噂が飛び交うようになり、否定はするが証拠を出さないため判決は裁判所で行われた。裁判所では女権団は「男だから」、「証拠もないのに」、「嘘をでっち上げられた」などの子供のような供述をし、総理は用途不明なお金の流れを説明するよう求めた(勿論女権団は黙秘権を行使した)。そしてマスコミが食いつきそうな特大ネタを報道するのかと思ったが、一部を除いて大多数は女権団を擁護する報道を行った。しかも録音テープを切り貼りするように編集し、それを証拠に見立てて「裁判での発言」を入手したと発表した。勿論裁判所内は録音録画は禁止されているので偽造されたものだと判明、国民によるニュース番組や新聞へのボイコット運動も始まった。まぁ、元々放送法を無視して多角的な見方をせず論争も政治家批判のみというゴシップ紙レベルの報道をしていたし、放送法が無くなってもニュース番組や各新聞社は自分達が報道することだけが正しくて、ネットなどは全てフェイクニュースであると勘違いしていたようだが。
そうして追い詰められていった(殆ど自滅しているが)女権団は首相暗殺計画を企て実行した。あること無いことを書いて首相を魔王のような扱いにして、暴動を起こさせた。まぁ、未来を見ていたかのように首相は決起集会
の会場として使われた廃ビルにSATを配置して突入させた。任意同行を拒否して銃を突きつけた女権団の人達はまとめて刑務所に送り込まれ、任意同行を受けて承諾した人達に関しては反省の余地ありと見込まれた人を除いて刑務所に連行されていった。ただ、この件で刑務所に詰め込まれた女権団及び女尊男卑思想の人々、さらにはマスゴミの人達が多すぎて、刑務所が女々しい事になってしまい通常の刑務所の仕事ができなくなってしまっていた。なので、首相は口内粘膜のDNAと血液を採取した上で全員日本国籍を特例で奪いパスポートなども使用不可にして国外追放処分にした。なので現在の日本は少し人が減っている。
入国検査に血液検査とDNA検査を追加したことで日本に旅行しにきた人達に対して、安心しておもてなしすることができるようになった。偽造パスポートで入ってきた人達に関しては梱包して着払いで送り返しているらしいが。
そして首相は結婚に関する制限をほぼ全て解除した。なので同性婚や多重婚が可能になった。ただ、制限としていくつか新しく設けられた。まず、多重婚をする場合は江戸時代のように正妻と側室といった物ではなくそのすべての人を同じように幸せにすることが義務付けられた。次に政略結婚を禁止し、政略結婚ではない近親婚が可能になった。ただ近親婚に関しては恋人と同じ感情を互いに持っていること、互いの同意の上(無理矢理ではないこと)というものが追加条件として与えられた。そして多重婚の中でも全員の同意があれば同性婚が可能になり、男性諸君は狂喜乱舞して首相を支持した。女性諸君も願ったり叶ったりの人が多数居たため首相を支持し、支持率は過去最高値を叩き出した。この法案の側面として少子高齢化を抑制する目的もあるらしいが、その結果が分かるのは先の話だろう。
2年前、世界初のVRMMORPGであるソードアート・オンラインの正式サービスが開始され、約一万人が完全な仮想世界を謳歌していたがその日の内にゲームマスターかつ開発者である茅場晶彦を名乗った謎の人物が自発的ログアウトができないことを宣言しデスゲームと化した。途中色々な試練やバグは有ったものの、2ヵ月前にゲームの舞台であるアインクラッド100層全てをクリアして、約6000人が無事にログアウトできた。そして全ての真実がプレイヤー達の口から明かされた。
デスゲームを宣言し、ソードアート・オンラインの中に閉じ込めたのはアーガス所属の茅場晶彦ではなく、アーガスに代わってSAOサーバーの管理をしていたレクト・プログレスの須郷伸之によるものだった。茅場の後輩である彼はSAOプレイヤーを実験台にして人格操作の研究を進めており、自分がラスボスを倒して被害者を救った英雄として凱旋することで地位を不動のものにしたかったらしい。しかし、プレイヤーとしての腕は三流以下だったため、クリアを目指して最前線で戦う攻略組に正体を見破られクリアまで牢屋の奥深くに入れられていた。総務省の通称「仮想課」はSAO生還者の情報から調査を進めたところ、彼のSAO内での悪行や非人道的実験の数々が見つかり、無期懲役の実刑が確定した。レクトにも昼夜を問わず非難やクレーム、批判が相次いだが、須郷に全ての責任を擦り付けることで回避した。しかしレクトに対する不信感は右肩上がりになったため、レクトはゲーム業界からの離脱を余儀無くされた。ALOは構成員を再編成したアーガスにほぼ無償提供され、ユーザーの声を元にアップデートを開始。SAOのシステムも取り入れられ、茅場によってアインクラッドまでもが復元された。
ALOは名実ともにSAOを超え、VRMMORPGの頂点として登り詰めた。
そして、つい先日。世界史上初となる「男性IS操縦者」が3例見つかった。世界初は受験会場を間違えて起動させたという織斑一夏、二人目は一緒に起動してしまった織斑春人。この二人は第二回のモンドグロッソで少し有名になったが織斑千冬の実の弟である。
最後の3例目は日本の倉持技研と双璧をなす会社「ヴァーミリオン・ヴィクトアール」の次期社長と呼ばれている、遠藤拓海である。
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「ほえ~、転生者なんてこんなところに来るんだね~」
「私に個人的に関わろうとするのなら蹴り飛ばすわよ?」
「お兄ちゃんの・・・・・・・バカァァァァァ!!」
「今度はっ、届いたっ!」
「おや、君は・・・・・。ああ、私みたいに隠居生活をしているのではなかったのかい?」
「ああそうそう、じいさんは元気?」
「やめてぇぇぇぇぇぇ!!」
「鈴!狙い撃つから射線上に入らないで!」
「私のお父さん?鷹月宗一郎って言うんだけど・・・・知ってる?」
「カリフォルニアロールってないの?」
「動けぇぇぇぇぇ!!」
「ダイシー・カフェにようこそ、IS学園の皆様方」
「あのゲームは、覚醒してN格後派生して6回殴ってハエ付けて1回殴って馬と帰山同時HitさせてN格後派生で6回殴ってフィンガー決めたら大体死ぬってゲームだから」
「例外はない。限界を知れ吸血鬼」
「私が!私達が!ガンダムよ!!」
「喫茶アーネンエルベにようこそ!」
「How amazing wonder land!」
「いやいや~、四肢欠損も元通りにできるけど~、それは副産物だからね~」
「いや、あのゲームをエーテル通信でやる意味あるのか?」
「あでぃおすぐらっしあー」
「ハナカツヲ?ああ、あの?」
「かんちゃん!合わせて!」
「それでもっ!」
「私、まだこの世界を、ろくに知らない。まだ見たこともないものが、あまりにも沢山、あり過ぎるの!」
「私は、私でいる限りお兄ちゃんや、皆のことを裏切り続けてるから・・・・・・。相談なんて、できないよ」
「タク。私、タクに出会えて本当に良かったって思ってる」
「僕の仲間に、僕の親友に勝手に手ェ出してんじゃねぇよ!」
「ごめんなさい、お兄ちゃん」
「行くよっ、ユニコーン!」
「貫くわ!この槍で!」
「私がここにいられるのは、拓海と束さんのお陰だから。だから、ありがとう」
これは、三人の男を中心とした、絆と真実、嘘と裏切りの物語。
次は近日中に出す予定です。
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