インフィニット・ストラトス アルエット・グローリー 作:イェーレミー
あれはウソだ。
いえすみません、書き溜めがないのでこんなに時間がかかりました。後はドルオダとかファンキルとかやってましたイェーレミーです。おはこんばんちわ。
暑くなってきましたね。私的には暑いのは良いんですがクーラーでガンガン冷やしているのはNGなのです。最悪腹が壊れる。
今回は伏線たっぷり?な回です。
良かったら想像してみてください。
あ、誤字報告とか感想とか、超受け付けてるんで、良かったらお願いします。
それでは、どうぞ。
春。始まりの季節。桜で彩られた近未来的な校舎。そこに向かって走っていくモノレール。その中は車掌と運転士と一人を除いて誰も乗っていない。ほぼ貸切状態である。普通なら今日は平日の筈だし入学式もあるのでがらんどうになるはずは無い。無いのだが、このモノレールが向かっている場所が関係していた。
特殊国立高等学校IS学園。それがこのモノレールの終着点である。女性しか乗れない事で有名な欠陥品「インフィニット・ストラトス」、通称ISに関連する人材を育成する学校である。そしてそんなところに向かう人物だから用務員の人を除いて男は誰もいない。
・・・・・・・・・・・・と、思っていた時期が僕にもありました。作業のようにつらつらと考えていたことを忘却の彼方に消し飛ばし、既に何度目かも分からないため息を吐いた。
彼の名前は遠藤拓海。両親はIS事業最古参かつ世界的に有名な「ヴァーミリオン・ヴィクトアール」の社長と社長秘書である。つまり彼は世間的にはお坊っちゃまということになる。もっとも、好きなものがガンダムシリーズとオムライスとラーメンという、世の中のお坊っちゃま像を真っ向から否定していくスタイルなのは彼の生活が原因だろう。
それはともかく、彼がここに向かっているということはISを動かすことができたということである。一応その情報は世界各国で報道されており、三例目ではあったが連日特番が組まれ、楽しみにしていたアニメとか映画とかが潰されて悲しい思いをした人たちは多いことだろう。
そして彼は女尊男卑団体に狙われるからと日本政府から護衛をつけると言ってきたが、それは拒否した。何故なら、ここは「世界一夢が見られる国、日本」。既に昔に女尊男卑団体は強制排除しており、今でも見つかり改善の余地なしと判断されれば即国外追放の刑に処されるからだ。しかもその日本政府と言っていた人たちも偽物であり、所謂「オレオレ詐欺」だった。後ろにハイエースが止まっていたため日本政府に連絡、政府の情報によると誰も行かせていないとのことだったため、警察に通報して彼らは御用となった。後日、彼らは男尊女卑の過激派ということが判明し、そのグループが全員国外追放の刑により何処かにドナドナされていったらしい。
『まもなく、終点。IS学園前でございます。落とし物、お忘れものの無いように、いってらっしゃいませ』
そのアナウンスに、
「IS学園なぁ。誰か知ってる人に会えればいいんだが・・・・・・」
そしてモノレールから出て、ホームを歩くこと数十秒。黒いスーツを着た女性が鋭い目線をこちらに送ってきていた。それこそ、その鋭利な刃物みたいな目線だけで熊一頭位は殺せそうなほどの鋭さを持っていた。
「来たな」
「初めまして、織斑千冬先生。あなたは僕の担任ですか?」
「ああ、そうだ。まぁ、他の男子も同じクラスではあるがな」
その言葉を聞いて、一気に胃が痛くなった。・・・・・なんで特異点を集めてるんだよ。守りやすいんやろうけど、守れなかったら被害甚大なの分かってるんかなぁ?
「何を考えているかは知らんが、行くぞ。ついてこい」
とりあえず口調に対して少しイラッとしたが素直に従うことにした。
――――――――――――――――――――――――――――――――
あのあとは何も起こらず何も喋らずで教室に着いてしまった。この後、
「ここで待っておけ。教室の中で呼んだら来い」
「分かりました」
相変わらずのイラつく口調に怒りゲージが溜まりつつ、どうやって発散しようかと考えていた瞬間だった。
『諸君、私が織斑千冬だ』
その自己紹介とともに張り裂けるような
『ああそうだ。これからここにもう一人、そこの空席に入るやつがやってくる。遠藤、入ってこい』
呼ばれたので否が応にも入ることになってしまった。さっきからの発言で分かったが、頭のおかしい人達が何人かいるみたいで胃が早くも不調を訴えていた。とりあえず次の休み時間で何かお菓子を食べようと決めて、腹をくくって教室の中に入った。
そこには、自分が主役だと言わんばかりに僕を睨み付ける男、ニヤニヤしながらこっちを見て耳栓を用意する我が義妹、女子校に放り込まれたが同類を見つけて安堵の笑みを浮かべる男、こっちに向かって袖を振りながらほんわか笑顔を向けてくる幼馴染み、何故か懐かしい気持ちになってしまう初対面の女の子などが居た。他の人達は何だか値踏みするような目線を向けて固唾を呑んでいた。
「では、自己紹介しろ」
イラッ。
「あ、はい。わかりました。
三番目の男の遠藤拓海です。好きなものはアニメとかゲームとかで嫌いなものは生野菜です。ISの事に関してはまだまだわからないこともありますが、これから宜しくお願いします」
その瞬間、一番目の男が耳を塞ぐよう身振りで指示し、義妹に至っては耳栓を着けていた。あっ、これは・・・・・・。
と思う間もなく。
『キャアァァァァァァ!!』
つんざく悲鳴が轟いた。耳を塞ぐ間も無くダイレクトアタックを食らった。流石にこれを生で何度も体感したら鼓膜破れる。何回も叫ばれて被害を受けている男子二人が可哀想になってきた。
「遠藤の席は・・・・・・布仏の隣の空席だ」
「わかりました」
空席が一個しかなかったため簡単に理解できた。指定された席に向かい、座ると隣からジト眼で見られた。
「・・・・・・・・(むすー)」
「・・・・・・・・・・・・・・(冷や汗だらだら)」
「ホームルームは以上とする。各自、一限目の準備をしておけ」
そんな状態で放置かよ!?あかん。これ絶対客寄せパンダになるって!?
案の定、織斑先生が教室から出ていくなりほとんどが男子二人の周りに集まった。あれ?こっちに来ないのか?と思ったが、隣の子からいきなり抱きしめられた。
「タク」
「・・・・・・・・・本音」
「心配、したんだよ?」
「ああ、分かってる」
「死んじゃったらどうしようって、何度も考えたんだよ?」
「ああ、虚さんから前に怒られたよ」
「かんちゃんの事も心配したけど、タクの事もすごく心配したんだからね?」
そう言って、隣の子――――――――布仏本音は抱きしめるのを止め、拓海に微笑んだ。
「何はともあれ、おかえり、タク」
「ああ。ただいまだ」
そうして本音の頭を撫でて・・・・・・・・・ここが衆人環境なのを思い出して周りを見てみた。すると、無糖のコーヒーを飲んでたりにやけ面が見えた。完全に誤解されていた。そして少し離れたところに連れていかれて本音は質問攻めに遭うことになった。
「布仏さんは――――「のほほんさんでいーよー」あ、じゃあのほほんさん。この人との関係はどんな感じなのかな?」
「タクとはー、幼馴染みなんだよねー」
「心配して抱きしめてたのは?」
「もしかしたら死んじゃうかもしれないゲームをやってたからねー。仲の良い友達がそんなことになってたらー、誰だって心配するでしょー?」
その言葉に誰もが納得していた。一応プロフィールとかは公開されているし、数ヵ月前にそれが終わったのだから記憶に新しいだろう。
――――――――SAO。ソードアート・オンラインというゲーム業界初の完全なVRMMORPGを成し遂げた有名な作品だ。一万人の初期生産ロットは数時間で完売し、一週間後の正式サービス開始日にデスゲームと化した。しかも開発者の茅場晶彦の名を騙り、後輩の須郷伸之によって行われたのはつい最近分かったことなので、当時は茅場が所属するアーガスに被害や警察の捜査、クレームなどで手一杯だったらしい。終わってみれば須郷の非人道的な実験が公開され、手首がドリル回転するかのようにレクトを声高に非難し解散にまで追い込んだ。
「まぁ、少し前に帰ってきたって聞いて思いっきり泣いたんだけどねー。タクはタクで忙しいって思って会ってなかったんだー。そうしたらー、タクがISを動かしたっていうニュースが出て~、家の用事で忙殺されてたんだ~」
「まぁ、迷惑はかけたと思ってる」
「じゃあ~、お昼にパフェ奢って~」
「・・・・・・分かった。常識の範囲内で頼むぞ?」
「分かってるって~」
そして前払いとして
「すごく仲が良いんだね」
と、その和やかな雰囲気に何人かが入ってきた。さっきのやり取りを見ていたから入ってきたのだろうか。ちなみに織斑二人の内一人は屋上に幼馴染みと思われる人に連れていかれ、もう一人は腹に一物抱えたような爽やかな笑顔で応対していた。
「ん?他の男のところに行かなくても良いのか?」
「一人は屋上に行って物理的に会えないし、もう一人はなんか裏がありそうで、ね」
「なんかついでみたいに見られてるなぁ」
「まぁ、仕方ないと思うよ?お
そう言って近付いてきた少女を見た。長い白髪をツインテにして、エメラルドグリーンの瞳をした胸の大きい少女だった。
「僕のこの状況をすごく面白がってたな」
「そりゃまぁ、他人の不幸は蜜の味って言うでしょ?」
「僕の
「元々黒いよ?」
「自分で言うことじゃねぇよ。全く・・・・・・・」
弾む会話。しかし状況が把握できない/していない人達は目を白黒させるばかりだった。
「ソフィーティアさん!」
「クラスメイトなんだし名前で良いよ?」
「フェルさん!遠藤くんとの関係は!?」
「
すると皆は何故か納得した。ここから質問攻めになるのかと考えていたが、この反応は何か違和感のようなものを感じた。その違和感が何なのかに辿り着けなかったため、拓海は考えないことにした。
と、そんなとき授業の始まりを告げる鐘が鳴った。集まってくれた皆に「また後で」と告げ、ほとんど終わっている授業の準備をした。というか、入学式終わったら早よ終わってくれよ・・・・・・
ちなみにお菓子は何とかグミを食べることができたので、糖分不足によるイライラは抑えられそうである。
――――――――――――――――――――――――――――――――
授業風景を見てみよう。
少女達は上手く予習できているのか、たまにその時に疑問に思ったことを先生に質問してはいるが山田先生の具体例や身振り手振りを交えた解答により解消されているようだ。では男子三人はというと・・・・・・・・
「・・・・・・・・・・・・」
何も分からずにばたんきゅーと倒れているのは二例目の方の織斑春人である。自習すらしていないところを見ると、天才だからついていけるとでも思ったのだろうか?
「先生、質問ですがここの――――」
率先して質問しているのは一例目の織斑一夏である。こちらは自分の教科書(タウンページより厚い)に大量の付箋を貼っていた。自主学習をして疑問点を付箋に貼り付けているのだろう。質問して解消できた付箋を取り外しているところを見ると、意外と勤勉なのが垣間見る事ができた。ちなみに織斑一夏が質問していることにより、先生への質問することのハードルが下がる副作用があるのか、他の人もどんどん質問していた。今もアストラルさんが質問していた。
「この問題は・・・・・遠藤くん。お願いしても良いですか?」
「あ、はい。分かりました。ここは――――」
そして三例目の遠藤拓海はというと、生徒と言うより織斑先生の代わりとしてこき使われていた。というのも、
①織斑先生は物を教えるのが下手くそ
②遠藤拓海は世界でも有名なIS等製造会社「ヴァーミリオン・ヴィクトアール」の次期社長と呼ばれている人物であり、ISの歴史などは子供の時から教えられてきたため教科書自体が不要になっている
かつそれらの事は先生方は書類の時点で知っているため頼りにされているのである。彼にとっては良い迷惑だろうが。
「では学科試験で全ての教科を満点で通過したソフィーティアさんに少し難しい問題です」
と、思考の海に潜っていると山田先生が当ててきた。油断しているとでも思ってるのかな?
「問題を打っていきますので、答えを手元のタッチスクリーンで打ってくださいね」
そう言われたので、手元のタッチスクリーンに答えを書くことにした。まぁ、先生の手元にあるタッチスクリーンで文字を打ち終わる10秒前に答えを打ち終わったけれど。
「まぁ、この問題は解けないとは思い・・・・・・ま・・・・・・す・・・・・・が・・・・・・・・・」
「もう終わりましたよ?早押し問題と同じように先生の文字から推測できる答えを打ちましたが、合ってますよね?」
「はい・・・・・合ってます・・・・」
山田先生が自慢気にどや顔するが即座に答えがあっていることを見抜いて、がっくりと肩を落として自信を無くしたかのように疲労の色を隠さない山田先生。ちなみに問題の中身は大学院博士号を取得するための物だった。先生は書いている問題を見てもしかしたらスゴく賢い人なのかもしれないと思った。他の人の反応を見ていると、一人を除いて何が書かれているか分かってすらいないようだった。・・・・・・成る程。彼女が――――。
「で、では気を取り直して、次の問いは須方さんに答えてもらいましょう」
そうして、時間は過ぎていった。
――――――――――――――――――――――――――――――――
「あぁ、授業をする前に、クラス代表を決めなければいけないな」
「クラス代表とは、中学校などの学級委員を思い浮かべていただければ大丈夫ですよ」
きっかけはこんな言葉だった。これが火種となり油を注がれる結末になるとは、この時誰も予想すらしていなかった。
「自推他推は問わない。誰かいないか?」
「織斑君がいいと思いまーす!」
「それってどっちの?」
「両方です!」
「はぁ!?俺!?」
「・・・・・・・・」
ちなみに他推されてキレ気味になったのが二例目の春人で、無言なのは一例目の一夏の方だ。まぁ、彼は主人公だし、主人公補正とやらもついているのだろう。拓海の事はビックリしたけど、バタフライエフェクトなのかな?
「ほぇ~。転生者なんてこんなところに来るんだね~」
「布仏、何か言ったか?」
ボソッと言ったつもりだが地獄耳に聞かれたようだ。中身は聞かれて居ないようなので、誤魔化すことにした。
「私はタクを推薦するって言ったんですよ織斑せんせー」
まぁ、爆弾は置いておくけどね。
「さすがのほほんさん!幼馴染みにいともたやすくえげつないことをやってくれる!そこに痺れる憧れるゥ!」「パーフェクトだ、のほほんさん」
私の言葉に同調したのはさっきタクの周りに集まっていた人達だね。英代表候補生は・・・・・・ビットと一緒に身体を動かせない時点でダメかな~。
「納得いきませんわ!」
噂をすればなんとやら。机を叩きながら勢い良く立ち上がったイギリス代表候補生。日本人として、日本の暗部に仕える者として、彼女の行動を録画しておくことにした。
「男が珍しいという理由だけで推薦しないで下さいまし!そのような選出は認められませんわ!大体男がクラス代表とは恥晒しですわ!私に、セシリア・オルコットにそのような屈辱を味わえというのですか!?大体、文化としても後進的な国で暮らさなければならないこと自体私にとっては苦痛ですのよ!?」
「言いたいことそれだけか?」
一番槍は意外なところから来た。さっきまで黙っていた一例目からだ。しかも先生にキチンと発言の許可を得てからである。
「まず一つ。納得できないなら自推すればいい。ちふ・・・・・織斑先生は自推他推は問わないと言った。なのに何故自推しない?確かに珍しいからという理由だけで他推されるのは見世物パンダみたいでこっちも気分が悪いよ」
「ああそうだ!こっちだってウザいんだよ!」
「ちょっと黙ってろ春人。で、だ。二つ目。日本が文化としても後進的なんだよな?ならイギリスは日本よりも先進国って訳だよな?じゃあどうしてイギリスはBT兵器の試作に留まってるんだ?先進国なんだから単独でイギリスはISを開発できたんだよな?ISコアの量産化に成功したんだよな?モンドグロッソで優勝できたんだよな?確か第一回と第二回のモンドグロッソは織斑先生が、ISコアは篠ノ之博士が分配したんだろ?お前が後進的って言った日本で生まれ育った日本人だぞ?」
「そ、それは・・・・・・・」
「やめとけ、織斑」
ここでタクが立ち上がって止めに入った。まぁ、皆が恨み辛みの目線を送っているこの状況を見たのと、織斑一夏――――――面倒だからいっちーと呼ぶことにしよう――――――がエキサイトしすぎてるのを見越したんだと思う。
「ああ、悪い。つい熱くなってしまった」
「まぁ女尊男卑の頭のおかしいやつの事は気にしたらダメだろうな。それに代表候補生って沢山居るんだが、その中でどうしてお前だけを覚えなきゃならないんだ?イギリス代表候補生は確か10人ほど居ただろ?確かこの学校の先輩でサラ・ウェルキンって人がいたけどあの人も代表候補生だろ?大体日本で暮らすのが苦痛なら帰れよ。あ、本音。今までの発言録ってる?」
「うん~、バッチリだよ~」
「なら話が早いな。それ日本の外交筋に売ろうぜ。間接的に織斑先生や篠ノ之博士を侮辱して、イギリスはそういう国ですってことを声高に宣言した訳だからな」
「そんな訳はありませんわ!イギリスはそんな国ではありませんわよ!発言の撤回を求めますわ!」
「おいおい。日本を侮辱しておいてそれかよ。代表候補生になるときに教わらなかったのかよ?『代表候補生の発言はその国の発言と変わらない』ってよ。それを差し置いてお前が言った事を噛み砕いて分かりやすく同じことを言ったら発言を撤回しろ、と。何様のつもりだよ」
どんどん身体がプルプル震えていくセッシー。それは怒りによるものなのかな?それとも辱しめを受けてるからかな?それとも―――――――――
「け、決闘ですわ!」
「は?決闘?」
出てきたのは素っ頓狂な言葉だった。時代遅れというか何というか・・・・・、現代ではあり得ないような言葉だ。セッシーが貴族だからというのもあるかもしれないけど、それにしては足りてないものが多すぎる。
「決闘なら手袋は?んで、賭けるものは命だよな?」
「は?」
「は?じゃねぇよ。決闘、英語ではduelと言うが、日本語で言うところの果たし合いだ。辞書には確か、二人の人間が事前に決めた同じ条件の元、生命を賭して戦うことってあったはずだ。同じことが書いてるはずだから英英辞典でも変わらないだろ。で、決闘するのか?しないのか?」
「そこまでにしておけ。ミイラ取りがミイラになってどうする」
結構ハイになっていたタクを止めたのは織斑せんせーだった。ただ、止めるならそこじゃないと思うな~。セッシーが言い始めたときに止めるべきでしょー。
「先生も面白がってないで止めてください。あいつが止められるべきでしょう?」
「まぁ、そうだな。ただ口喧嘩もいいが、ここはIS学園だ。ISによって決められるべきだとは思わないか?」
「別にいいですよ?ただ、決闘って言うんですから何か賭けないと。あぁ、クラス代表を賭けるのは無いですよ。僕は辞退する予定なので」
「おいまて。お前だけ逃げられるとでも思ってるのかよ!」
「本音。かいちょーはどう言ってるんだ?」
「タクの事は誘うってさ~」
「ってわけだ」
「どういうわけだよ!?」
織斑春人がすごく騒がしい。この学校において会長と言えば誰のことかすぐに分かる筈なのに。
「分かりやすく言うと、生徒会長がタクを誘うの~。で、生徒会に入った人はそういう立候補するやつに出られないっていうデメリットがあるの~。」
「安心してくれ。売られたケンカは買わせてもらうからな」
そう言ってタクは席に座った。何か違和感を感じながらもしぶしぶ織斑春人も座った。そして出席簿を手で叩きながら織斑せんせーが言った。
「では一週間後。第二アリーナでクラス代表を決める試合をする。各自準備しておけ。あぁそうそうオルコット」
話がこれで終わると思ったら大間違い。最後の最後でラスボスが待っていた。まぁ自分の栄光を侮辱されたらキレるよね~。
「後で職員室に来い」
「わ、分かりましたわ・・・・・・・」
「では、授業を始める」
そうしてやっとのことで授業が始まったのであった~。まぁ、転生者の天才(笑)は後で消すかどうかを考えよーっと。それじゃあ皆様、おやすみなさ~い。すぴー。
――――――――――――――――――――――――――――――――
「やっほー、天才さん」
「ん?」
お昼休み。私はさっきの問題を簡単に解いた女の子を問い詰めることにした。といっても、向こうも天才だから符丁だけで分かると思うけど。まぁ、敵だったらっていう不安もあることにはあるんだけどね。
「私であってる?鷹月さん」
「あってるよ~。お話ししたいんだけど、いいかな?」
「じゃあ、屋上で話す?」
まぁ、二人きりになれるのはいいんだけど、流石にそれは不味いかな・・・・・。殺されたくないし。そうだ、アグレッシブかつ隠密に行く方針で行こう~。
「時間は取らせないし、みんなで食べた方がいいんじゃない?」
『聞こえてたらの話なんだけどね』
見分けるのに便利だと思うから使うけど、やっぱりこの異能は普段から使ってると化け物になりやすくなっちゃうから使いたくないんだよね。裏工作するときにはやっぱり使っちゃうんだけど。
ちなみに対象のソフィーティアさんはというと、少し面食らった顔になったあと、一つため息を吐いた。
『・・・・・用件は何?IS学園支部臨時支部長さん?』
こちらを見るその眼はエメラルドグリーンから血のような紅に変わっていた。それに話し方も少しキツくなっていた。当たりは付けていたけれどもまさか役職名まで当ててくるなんて。やっぱり天才だなぁ。
『そうでございますよ、姫』
『・・・・・・それはやめて。敬語もやめて。っていうか一応それはコードネームだから。タクには隠してるし』
『おにいちゃん呼びじゃないんだね。さっきまで腹黒い妹を演じてたの?』
『・・・・・・どっちも素なんだけどね。フェンリルバイトみたいに仕事と通常を分けてるだけだから。で、ノイソラ?』
『そうだよ~。ノイブラで合ってる?』
『・・・資料にそう書いてたと思うけど。で、昼御飯食べに行かないの?タクの事だから買い方で困ってるとは思うけど』
『ルームメイトだから、後の事はそっちでお願い』
『ん、分かった』
「じゃあ鷹月さん。これからよろしくね?」
「静寐でいいよ。私もフェルって呼ばせてもらうけどね」
「あいさー。じゃあ、行こっか」
そうしてフェルを予定通りこちら側に引き入れて、IS学園の地盤を堅めることができた。まぁ後は、私たちを必要とする事件が起こらないのを祈るばかりだけど、ISを動かせる男子が三人も来ちゃったから他の事件が起こりそうかな。問題はあのリインカーネーションだね。能力持ってないけど、誰かと接触してαでも使われたら嫌だなぁ。それ以外の問題は、学食食べて腹ごしらえして、フェルと同じ寮の部屋の中で考えることにしますかね。
そう考えて、静寐はフェルと足並みを揃えて学食に急いだ。
続く!
多分次回も同じぐらいかかるんじゃないかなー。と思ってますので、気長にお待ちいただけると幸いです。