ウルトラマンメビウス BRAVE NEW WORLD   作:ローグ5

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今回は世界観説明の要素が強く、戦闘描写は少ないです。


ミサイル超獣 ベロクロン

                                     登場


紡がれた地球のhistory

人々が寝静まった深夜、一人病院のベッドで眠る七原千歳は夢を見ていた。夢の中に出てきたのは無数の汚らわしい顔と手、人とは思えない顔で自分をあざ笑う悪意に満ちた顔と執拗に自分を捉えようとする手が、どこまでもどこまでもついてくる。千歳が泣きながら逃げても、許しを懇願してもどこまでもついてくる。彼女が助けを呼んでも助けにくることはなく、どこまでも千歳を追い詰めてくる。そしてとうとう千歳は崖の淵まで追い詰められて――――――

 

「ん・・・夢・・・?」

 

 

千歳が目を覚ますと見慣れない天井が目に入った。夢の影響か寝起きのせいかぼんやりと動かない頭を動かしながら千歳は考える。確か昨日は友達同士で近くの公園に行ったはずだ。そこのグラウンドを使ってみんなで楽しくフットサルをやってそれで――――――

 

{っ!?」

 

 

そこで千歳は激しい恐怖に襲われた。自身を襲う凶暴な宇宙人や怪獣、そうあの宇宙人は紛れもなく自分を狙っていた。あの事件で被害者は軽傷を負ったものが数名ほど、唯一の死者はあの邪悪な宇宙人だけであり、新たなウルトラマンの存在を除けば事件は収束したといってよかった。

 

だがあの宇宙人は明らかに千歳を狙っていた。そのことから千歳に何らかの狙われる理由があるのか調査する為に、昨日の夜から千歳は防衛隊の所有する病院に入院している。

 

 

「・・・・・・でも大丈夫だよね。だってウルトラマンが倒してくれたし。」

 

 

 

不安におびえる千歳は手で胸を押さえて自分を落ち着かせようとする。あの宇宙人は怪獣に潰されて死んだはずだし、その怪獣もあの赤いウルトラマンが倒してくれた。あのウルトラマンはティガやネクサスとは全く違うが、ウルトラマンなら人間の味方だから心配ないはずだ。

 

 

「本当に一応だよね・・・・・・一応。」

 

 

事件はもう終わったはずだ。自分が検査を受けているのはあくまで念のため。何かあったときはこういう念のため

の行為が大事なのだということは千歳も救命講習で習っている。そうだから心配はない。それに。

 

千歳はお気に入りの赤いリボンの隣に置いてあった眼鏡を掛け自身の携帯端末を見る。SNSの画面には千歳の家族や仲の良い友人からの千歳を気遣う言葉があふれていた。

それに一つ一つ返信しながら千歳は微笑む。何があってもこの人たちがいてくれれば自分は大丈夫だと。千歳はそう思っていた。

 

 

 

 

 

何処かの山中で二つの巨体が対峙する。一方は体から無数の青い突起を生やした怪獣、もう一方は銀色の体にどこか武士の装束のような形の装甲をまとった巨人だった。

 

前者はかつて地球に送り込まれたミサイル超獣ベロクロンと呼称される生命体である。

 

そして後者は今から20年近く前、滅亡の危機に陥った地球に飛来し人々を守り戦ったウルトラマン、ウルトラマンネクサスであった。

 

 

「ブシェアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」

 

 

ごく短い攻防にも関わらず、すでに体の各所を負傷した青い超獣が叫び声をあげると全身からミサイルのような物が現れ飛翔する。この超獣の体表の突起はその名の通り全てが高火力のミサイルだったようだ。

 

「シェアッ!!」

 

 

ウルトラマンネクサスはミサイルに対して高速で飛翔する。大量のミサイルが不規則な軌道でネクサスを追尾するが、ことごとく躱されむしろネクサスの手から放たれる光弾でその数を減らしていく。

 

「へアアッ!」

 

「ガギャアアアアアアアアアアッ!!!」

 

 

そうして残り僅かなミサイルをネクサスは振り切り、まるで達人の斬撃のような鋭い跳び蹴りを超獣に放ち、相手を叩きのめす。そうして吹き飛んだ超獣にネクサスは躊躇なく必殺の光線を放ちその体を原子へと変換した。

 

 

 

「これは1990年代末期、ウルトラマンと怪獣の戦闘の映像としては最初期に撮影されたものだ。」

 

リオがボタンを押すと画面が超獣の爆発四散するシーンで止まる。

 

 

「いまから20年ほど前のことだ。突如としてバット星人が地球に襲来し侵略行動を開始した。各国の軍隊はバット星人に対して連戦連敗、半年後には日本の一部地域を除いて地球上のほとんどがバット星人の手に落ち、地球はもはやバット星人のに支配されたかのように思われた。」

 

 

リオはと語っていく。その時を境に地球は各国が争う時代はひとまず終わりを告げ、各国がひとまず協力し、地球を守るために団結する時代が到来した。急速な技術発達に伴う様々な社会問題の解決から今こそが人類の黄金時代と評する者もいる。だがその始まりは屈辱と敗北の連続だった。

 

「しかしそこに現れたのがウルトラマンネクサスだ。ネクサスは地球人の少女と同化し、バット星人に対して戦いを挑んだ。そして激しい戦いの後にとうとうバット星人を倒し地球を守り抜いた。」

 

リオはネクサスと少女についてよく知っているただ地球を守るための戦いを共にした戦友というだけの関係ではない。当時絶望の淵にあったリオが立ち直る手助けをしてくれた恩人たちだった。

 

 

『それが・・・・・リオさんの先輩だっていう美花さんですね。』

 

 

「ああ彼女がバット星人を倒したんだ。そしてその六年後、復興した地球には多数の怪獣や宇宙人が現れるようになった。その時にネクサスと戦っていたのが俺だ。」

 

 

今度画面に映ったのはかつてリオが変身していた赤いネクサスだった。その画像に続き水を操る蟹のような怪獣、あざ笑うような顔をした魔人、閻魔のような怪獣等多数の画像が表示される。そしてそれと戦う赤いネクサスは光線で、焔で、拳で怪獣と幾多の怪獣を倒していた。

 

 

「そして俺もまあ何とかだが・・・地球を守り切った。これにはこのころ創設された防衛隊の活躍も大きかったな。」

 

『昨日援護してくれた人たちですね。やっぱりバット星人の影響で創設されたんですか?』

 

 

「正直に言うとバット星人が来るまでの地球の各国家は仲が良く無くてな。それがバット星人の襲来で復興や防衛のために協力せざるを得なくなったんだ。皮肉な話だよな。」

 

『なるほど・・・雨降って地、固まるみたいですね。』

 

 

やや複雑そうにリオは呟く。それに対してメビウスが日本のことわざを引用して返してきたことにリオは驚く。

 

 

「よく知ってるな! ウルトラマンにも似たようなことわざがあるのか?」

 

『僕はこの地球ではありませんけど別の地球にいたことがありますから。もう何千年も前ですけどね。』

 

 

「分かっていたことだけどウルトラマンはスケールが大きいな・・・・話を戻そう。俺がネクサスでなくなったあたりからは、ティガを始めとする別のウルトラマンの参戦や防衛隊の強化でだいぶ戦いは楽になった。今だと随分戦う機会も減って今の4人目のネクサスは美花や俺と違ってもう何年も戦えているはずだ。ああ言っとくけど美花も三人目の継も今も生きている。むしろ二人とも元気すぎるくらいだな。」

 

『そうですか、それは何よりです!』

 

 

二人が健在であることを語るリオと同様にメビウスは嬉しそうだった。メビウスは戦いを終えた後も幸せに彼らが生きていることがよほど嬉しかったのだろう。それはリオも同意見だ。その他にもこの地球の情報をある程度伝えた後にリオは画面を消して立ち上がる。彼は昨日の事件の目撃者としてやることがある。それは一人の人間として、一時的にとはいえウルトラマンの力を持った彼がやるべきことであった。

 

 

 

 

都内の道路にリオは車を走らせる。目的は七原千歳が入院した病院にいる超常事件調査チームの聞き取り調査に協力する事。怪獣や宇宙人事件に関する調査を行う彼らは今回の事件に関する調査を当然担当しており、リオもそれに協力する為に病院に行くことを命じられた。もっとも場所が病院なのはリオ自身の千歳を見舞いたいという思いを調査部の友人に汲んでもらったことからだが。

 

 

「そうか メビウスは光の国のウルトラマンだったのか。どこかの宇宙にウルトラマンの総本山ともいうべき国があるとは聞いていたが、実際に光の国出身のウルトラマンと会うのは初めてだな。」

 

 

この地球で戦っているウルトラマンはネクサスを除けば、ティガ等地球に根付いた存在が多い。かつて一度来たオーブやタロウ等を除けばそうした別の星からのウルトラマンであるメビウスはリオにとって非常に新鮮な存在だった。

 

 

「それにしてもあの子が狙われた理由が気がかりだな。メビウス、こういう風に宇宙人が怨恨が理由でもなしに人ひとりを狙うようなケースって何かあるのか?」

 

『ないわけじゃないけどそんなに多くはないと思います。もしあるとしたら何か強力な特殊能力を持っているとかそういう特別な事情がある場合がほとんどです。例えば僕の知り合いにもいますがサイコキノ星人という宇宙人は非常に強力な念動力を持っていてその力を他の宇宙人に狙われることも多かったそうです。」

 

「そうか。なら一つ心当たりがある。これを見てくれ。」

 

 

車が停止した間にリオは書類を傍らに置いたメビウスブレスの前に置く。そこには昨日狙われていた少女についての詳細な情報が載ってあった。

 

 

「現在の家族関係に問題はないがあの子はどうやら養子らしい。しかも母親が病死した際に預けられたらしく父親については誰か不明。もし何らかの事情があるとしたら父親に秘密があるんだろう。さっきメビウスが言っていたように何らかの特殊能力を持った宇宙人だったのかもしれないな。」

 

 

そこまで行ったところでリオは顔をしかめる。メビウスが治したものの致命傷を負った腹のあたりがかすかに傷んだ気がした。

 

 

『ああすいません! まだリオさんの傷は完全に治ったわけじゃないんです。おそらく後一週間くらいは僕と融合していないと完治までにはいかないと思います。』

 

「いや。致命傷を直してもらったんだ。贅沢は言えないさ。そういえばメビウスはなんでこの地球まで来たんだ?」

 

『ああ それは・・・・僕はこの世界に逃げ込んだベリアル軍の残党を倒しに来たんです。』

 

 

「ベリアル軍?」

 

 

 

メビウスは自分がこの地球に来た理由を語る。曰くかつてベリアルという邪悪なウルトラマンが宇宙の破壊をもくろみ強大な軍勢を築き、メビウスたち光の国の宇宙警備隊と死闘を繰り広げていた。だがその死闘はベリアル自身が生み出した彼の息子、ウルトラマンジードによって倒された事によって終わりを告げた。首魁を失ったベリアル軍の残党は各地に散らばり、ベリアル軍の復活の為に暗躍を続ける者も多いという。その中の一部が次元跳躍によりこの世界に跳び、メビウスはそれを追ってきたのだという。

 

 

『この世界に来たベリアル軍残党の大半は僕が倒しました。でもまだ一人逃げている幹部がいて奴が厄介な物を持ち出しているんです。』

 

「厄介な物?」

 

『はい。奴が持っているのはライザーと呼ばれるものの試作品、怪獣の力を込めたカプセル二つの力を使って強力な融合怪獣を作り出すこともできるんです。』

 

「融合怪獣とは厄介だな俺も似たようなやつとは戦ったことがあるが・・・早く取り戻さないと危険だな。」

 

 

 

メビウスの言葉にリオは考え込む。防衛体制の強化された地球においても怪獣一体は都市一つを壊滅させかねない強大かつ危険な存在である。そんな怪獣の中でも強力な二体を合成させた合成怪獣はとてつもない強さになるだろう。もし可能ならばそれを使う前にその幹部を倒さなくてはならない。

 

(しかしそんなものまで別の宇宙に存在するとはな。この場合多元宇宙は広いというべきか?)

 

 

そうしてリオがメビウスと話しているうちにリオの運転する車は病院に着いた。地球防衛隊が所有するこの病院は戦闘で負傷した隊員の治療の為に最新鋭の設備と有能な医師を揃えていると世間では評判だが、実際はそれだけではない。地球に亡命した宇宙人技術者等、地球防衛上重要な者をかくまう為に使われることもあることをレスキューチームの隊員とはいえ防衛軍の一員であるリオは知っている。

 

『あっちょっと待ってくださいリオさん!』

 

「どうしたんだ?」

 

『あれを見てくださいメロンパンの店がありますよ!』

 

リオの脳裏には嬉し気なメビウスの声が響く。確かに病院の外にはいくつかの移動屋台が停まっており、その中にメロンパンを売る屋台が一つある。メビウス曰くかつて地球にいた頃に一度仲間の一人と食べたことがあるらしく印象に残っているらしい。

 

『なつかしいなあ・・・・ハルザキ君と食べて以来何年ぶりだろう』

 

「なら仕事の後食べに来るか?もしあそこの店がなくなっても他に売ってる店はいくらでもあるだろうし。」

 

『本当ですか!ありがとうございます!』

 

メビウスは本当に嬉しそうだ。なんというかあまり年上という感じがしないなとリオは感じる。ひょっとしたらリオをさん付けで様に地球人でいうとまだ二十代くらいなのかもしれない。

 

 

 

 

そんな事を思うリオが車から降り正門に歩いていくと中学生ぐらいの子供たちと警備員が話しているのが見えた。少女たちは昨日千歳と一緒にいた子たちであり、おそらく千歳の身を案じてこの病院に駆け付けたのだろう。

 

ただ、一人先頭に立ち特に切羽詰まった様子で警備員と話す少年だけは昨日いなかったこともあり、やけにリオの目についた。

 

 

「お願いです。なんとか千歳ちゃんに合わせてほしいんです」

 

「いやほんとうに十分だけでいいんです! 俺たちは千歳ちゃんが心配で心配で、特に俺なんて昨日心配しすぎて

夕飯がのどを通らなかったんですよ!」

 

「いや夕飯は食べなさいよ。せめてガラス越しでもいいんで・・・・」

 

「なんとか頼みますよ!ああ~千歳ちゃんに早く会わないと俺はっ俺は暴走して・・なんかもう爆発しますよ!

 爆発ですよ!爆発! ウルトラにヒートな爆発をしますよ!!!」

 

「そ、そうね・・・」

 

 

その少年は自身の切実な気持ちを警備員に訴える。やや七三分けに近い髪型に、広がる翼が刺繍された上着が特徴的なその少年はそのあまりの必死さに、警備員だけでなく周囲の少女たちもやや引いているようですらあった。

 

 

「残念だけ君たちを通すわけにはいかない。なにせ事件が事件だからね。今日のところは帰ってくれ」

 

「そうですか・・・・ダメなんですか・・・・・・」

 

 

すると少年は今度はものすごくつらそうな表情になった。八方塞がりの状況に悲痛に耐えるその表情、まるで「お前は異形の化け物」だの「生まれた罪で死ね」とでも言われたかのようなその表情は、彼と無関係な人にも、その表情を見ただけで彼に同情の念を抱くであろう途轍もない辛さ感じさせるものだった。

 

 

「う・・・・・嫌ダメだ。万が一の可能性、例えば君たちに変装した宇宙人が混じっている可能性などを考えると君たちを通すわけにはいかない。もしもの事があったら彼女の親御さんに申し訳が立たないからな。」

 

 

「そんな・・・・」

 

「心配はない。彼らを通しても大丈夫だ。」

 

少年の表情にたじろぐが職務熱心な警備員は彼らの願いを断固として断る。彼の姿勢に少年たちもさすがに諦めようとしていたかに見えたが、正門へスーツを着込んだ金髪の男が歩いてきた。彼の手には最新式のPDFがあり、それを掲げて見せる。

 

 

「君の言ったような可能性に備えて先程から光学的な偽装を含む各種偽装の可能性について精査していたが彼らは白だ。友達を少し見舞うくらい問題ないさ。それにあの子も不安を感じているだろうし、友達が近くにいた方がいいに決まっているよ。」

 

「はっ!」

 

男の言葉に警備員は敬礼する。その身なりと言いどうやら男は防衛軍のそれなりの地位にいるようだ。

 

 

「えっそのありがとうございます!! あっでも俺は彼女の友達というよりどちらというと彼氏に・・・・痛てっ!」

 

 

「ははは 例には及ばないよ。私たちは君たちのような子を守るために戦っているんだからね。ただ警備員の人たちを恨まないでほしいな。彼らも君達やあの子を守るために必死なんだ。あそこの彼もね」

 

 

 

秀でた体格にサングラスの男は一見怜悧ないかにもエージェント然とした冷淡な人間に見えたが、その話し方は思いのほか穏やかだった。そう言って彼はリオの方に目線を向ける、その視線に応じて少女たちもリオの方を見て驚くき、昨日のお兄さんだと騒ぎだす。どうやら思ったより騒がしい見舞いになりそうだった。リオは少女たちに会釈をしながら金髪の男に向き直る。

 

 

「あいかわらず気取った格好をしているなウーリ」

 

「そういう君は相変わらず地味な格好をしているなリオ。」

 

 

そう言って苦笑する金髪の男はウーリ・ベルモンド地球防衛軍の元エースパイロットで現在は調査部極東支部の指揮官―――――――――――――――――そしてリオの従兄であり、彼がネクサスであったことを知る数少ない人間である。

 

 

 

 

 

 

 

人間の生存を許さない暗く寒い宇宙、その地球軌道上には多くのデブリが浮遊している宙域が幾つかある。現在においても技術的な困難さから衛星監視網の緩いそこに浮かぶのは、多くはその役目を終えたデブリばかりである。しかしその中に一つ真新しい円盤が周囲を睥睨するかのように堂々と浮かんでいた。

 

 

「ふむ・・・・ガイガレードは敗北しましたか・・・ウルトラマンが何人もいる事は知っていましたが、さすがにメビウスまで来るとは予想外ですねえ」

 

 

その白い外観とは裏腹に薄暗い円盤の中で主はひとり呟く。異形の手でカプセルのような物を弄びながら次なる一手を思考していた。

 

 

「まあいいでしょう。障害が二つから三つに増えただけです。むしろあの憎きウルトラマン共を屠るチャンスと考えましょう。幸い駒は豊富にあることですし。そして」

 

 

思考がまとまったのか円盤の主は一人うなづき、周囲のモニターに映し出された何体かの怪獣を見やる。その目に燃えるのは復讐と野望の暗い炎。

 

 

「私は復讐を果たし宇宙の覇者となる。かつてウルトラマン共に完勝したあのお方、ベリアル様のように・・・・・・・!!」

 

悪は赤い目を歪めにたりと嗤う。地球に飛来した邪悪は次なる一手を刺す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




この世界は1990年代末期、丁度現実だとウルトラマン平成三部作が放映されていた時あたりにウルトラマンサーガに近い事件が起き、それをきっかけにその後も20年近く怪獣や宇宙人との闘いが続いている世界観となります。ちなみに戦いの頻度はテレビシリーズほどではないのですが、長期に渡って続いている分、多くのウルトラマンが地球に現れ、人々に認知されています。


登場人物
三光翼 

七原千歳のクラスメイトである少年。成績優秀スポーツ万能おまけにイケメンで家は学者の家系と一見完璧超人に見えるが、千歳のストーカーに片足を突っ込んでたり、なんか言動が変だったりと実際は残念なイケメン。ちなみに特技は後方彼氏面と辛そうな表情。


ウーリ・ベルモンド

リオの従兄である防衛隊調査部極東支部指揮官。リオがネクサスだった頃は防衛隊のエースパイロットとして多くの視線を潜り抜けてきた。



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