暗殺者のごとく   作:aros

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時間に余裕があるので、もう一つ投稿します。




それでは、本編スタート!!


第12話 支配者の時間

⇒渚side

 

 

 

綾崎君に対する1つの誓いをたてた日の六時間目のことだ。

 

 

 

 

『さて、始めましょうか。』

始まると共に分身した殺せんせーがその一言を発した。

…いや、始めるって…何を…?

 

 

 

「学校の中間テストが迫って来ました。」

そういえば、もうそんな時期なのか。

「そんなわけでこの時間は、」

「高速強化テスト勉強を行います。」

「先生の分身が一人ずつマンツーマンで、」

「それぞれの苦手科目を徹底して復習します。」

分身ごとに喋らないでよ………

「くっだらね…ご丁寧に教科別に鉢巻きとか…ん?…なんで俺だけNAR○TOなんだよ。」

「寺坂君は特別コースです。苦手科目が複数ありますからねぇ。」

なるほど、特別コースだとそうなるのか…。

「…あの~殺せんせー。」

「どうかしましたか、綾崎君。」

綾崎君も何かあったのかな?

「いえ、たいしたことではないのですが…なんで僕だけ顔の形が五角形なんですか?」

「ああ、綾崎君は別の意味で特別コースです。」

五角形って…どういう意味なんだろう?

「…それってまさか、全教科最悪だからですか?」

「いえいえ違いますよ。綾崎君、ここに入って来た時、君は勉強は得意ではないと言っていましたが…君はなかなかに頭がいい。鍛えれば本校舎の生徒とも対等に渡り合える。」

「…だから、互角とかけて五角形なんですか?」

『ダジャレかよ!!』

ついついつっこんでしまった。

「半分正解です。」

半分…?

「実は綾崎君のところの鉢巻きは…」

といった瞬間、綾崎君のところの分身の鉢巻きから鳩のオブジェが出てきた。

「このように鳩が出てくるんです。」

『鳩時計かよ!!』

「つまり、互角よりさらに上へ飛び出そうということです。」

正直言ってその遊び心…いらない気がする。

 

 

 

 

 

 

 

 

まあ、いろいろあったがテスト勉強は始まった。

 

 

 

それはそうと殺せんせーはどんどん速くなっている。

今だってそうだ。

国語6人

数学9人

社会3人

理科4人

英語4人

NARUTO1人

鳩時計1人

クラス全員分の分身なんてちょっと前まではできなかったのに…

と、思っていると…

「うわっ!!」

殺せんせーの顔が大きく歪んだ。

「急に暗殺しないでくださいカルマ君!!それ避けると残像が全部乱れるんです!!」

「…意外と繊細なんですね、この分身。」

カルマ君が犯人か!!

「でも先生、こんなに分身して体力持つの?」

「ご心配なく、一体外で休憩させていますから。」

「「それむしろ疲れない(ませんか)!?」」

綾崎君と僕の声が重なった。

 

 

 

 

 

 

だが、この加速度的なパワーアップは殺し屋としては厄介だが、今の僕たちにはとても心強い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さようなら、殺せんせー。」

「ヌルフフフ。明日は殺せるといいですねぇ。」

授業(テスト勉強)も終わり、帰ろうとしていたところだったが───

 

 

 

 

 

「ん?…あれは…」

教員室に理事長先生がいることに気がつき、立ち止まった。

殺せんせーも理事長先生と知った途端下手に出た。

「いずれご挨拶に行こうと思っていたのですが…

あなたの説明は防衛省や、この烏間さんから聞いていますよ。

まあ、私には…全て理解出来る程の学は無いのですが…なんとも悲しい生物ですね。

世界を救う救世主となるつもりが世界を滅ぼす巨悪となり果ててしまうとは…」

…?…救う?…滅ぼす?全くの逆じゃないか。

「…いや、ここでそれをどうこういう気はありません。

私ごときがどう足掻こうが、地球の危機は救えませんし…余程のことが無い限り私は暗殺にはノータッチです。」

…ならなぜここにきたのだろう?

「今日、D組の担任から苦情がきまして…うちの生徒がE組の生徒からすごい目で睨まれた“殺すぞ”と脅されたとも。」

原因は僕か!!

というか、それ、やったのその2人なんだけど…

「暗殺をしているのだからそんな目つきも身に付くでしょう。

それはそれで結構。

…問題は、成績底辺の生徒が一般生徒に逆らうこと。それは私の方針では許されない。以後厳しく慎むよう伝えてください。」

あの行動が裏目に出るとは…後悔はしてないけど…

 

 

 

「ああ、生徒と言えば…綾崎君はどうですか。」

…?綾崎君がどうかしたのだろうか…?

「彼なら、クラスに順応出来ています。

暗殺技術の方もクラスの上位どころか、トップに立っていますね。」

そう、暗殺技術において、綾崎君は間違いなくトップにたっている。

「そうですか…しかし、皮肉なものですね…社会の最底辺の人間に全てを奪われた人間がこの学校の最底辺のトップに君臨するというのは。」

───ッ!!どういうことだ!!

「…?どーいうことよそれは?」

その言葉にビッチ先生が反応した。

「おや…こちらの先生には教えていなかったのですか?」

「ええ…本人が話してもいいと考えるまで黙っていようと思っていたので、それを知っているのは俺とコイツだけです。」

「そうですか…。余計なことをしてしまいましたね。」

 

 

 

 

 

「それはそうと殺せんせー。

これだけは覚えておいてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この世の中には…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スピードで解決出来ない問題もあるんですよ。

では、私はこの辺で。」

そう言って教員室から出てきた理事長先生は、僕を見つけるなり───

 

 

 

 

 

「やあ!

中間テスト期待しているよ。

頑張りなさい!」

と、そう言った。

 

 

 

そのとても乾いた“頑張りなさい”は、一瞬で僕を暗殺者からエンドのE組へ引き戻した。

 

 

 

 

だが、それ以上に気になったことがある。

それは───

 

 

 

 

 

 

 

 

─社会の最底辺の人間に全てを奪われた人間が

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

綾崎君、君は───

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いったい、どんな人生を送ってきたんだ!?




arosの、サンデーの目次コメントに漫画家でもないのに答えてみた!

第三回はこちら!!

Q.人生で最大級の「○○ロス」はなんでしたか?
A.モモタロス
仮面ライダー電王大好きです。






「…電王に限らず、平成ライダー大好きじゃない?」
「…言ってやるな速水。」
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