暗殺者のごとく   作:aros

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前話の一部に修正を入れています。
そっちも見ておいて下さい。




それでは、本編スタート!!


第18話 旅行の時間

⇒ハヤテside

 

 

 

僕が胸の内を明かしたのが二日前、一部を除いた全員の思いが1つになった次の日だった。

 

 

 

 

「綾崎君、どの班に入るか決めた?」

片岡さんがそう訊ねてきた。

だが…話の趣旨が全然掴めない僕は───

 

 

 

 

「えーと…班?」

こういうしかなかった。

「そっか…。

綾崎君はこの学校に来てそんなに長くないし…この学校の行事の事あまり分からないか。

来週から修学旅行なんだけと、班行動だからどこか好きな班に入ってね。」

 

 

 

修学旅行…かぁ。

そう思っていると…

「なんなら、うちの班に来てもいいわよ?」

背後に突然現れた狭間さんがそう言ってきた。

「いいんですか?」

「私と吉田は別に構わないわよ。

それで、一緒に親に復讐するための作戦会議でもしない?」

「却下!!」

僕が口を開く前に片岡さんが叫んだ。

「狭間さん!!綾崎君に変なこと吹き込まないであげて!!

この子は純粋に成長して欲しいのよ!!」

「あんたは綾崎の義理の親か。」

あの親も片岡さんみたいに優しく接してくれたらなぁ…。

「オイ!!狭間がさっき言った親発言で綾崎が軽く落ち込んでるぞ!!」

「しっかりして綾崎君!?」

前原君と矢田さんに慰められた。

「…まあいいわ。誰がどこに行くか、誰と行くかなんて、最終的に本人が決めることよ。」

そう言って狭間さんは去っていった。

「狭間のいうとおりだな。

ま、どの班を選んだとしても誰もお前をハブったりなんかしねーよ。」

「ありがとうございます。

ですが…僕は一人だけハブられるの…平気ですよ。」

教室の空気が凍てついた。

「昔から“綾崎君とつきあったらいけません”って親が子供に言うみたいで、給食を1人で食べるなんてことも結構ありましたし…僕の親が本当に迷惑をかけてしまう事も多かったので…そういうの、全然平気ですね。」

「前原…お前、地雷踏み抜いたぞ。」

「悪かったよ!!

ごめん…ごめんって綾崎!!」

 

 

 

 

 

 

⇒渚side

 

 

 

「カルマ君!同じ班なんない?」

「ん、オッケ~。」

来週からは修学旅行、僕は自分の班にカルマ君を誘うことにした。

「大丈夫なのかよ、カルマで…。

旅先で喧嘩とか売って問題になるなんてことないよな…?」

「へーきへーき。」

そう言って一枚の写真を取り出した。

そこには───

 

 

 

「旅先での喧嘩はちゃんと目撃者の口も封じるし、表沙汰にはならないよ。」

喧嘩を売ったであろう不良と目撃者が身分証を出していて、その2人の肩に手を置くカルマ君の姿があった。

「おい…やっぱやめようぜ、あいつ誘うの!」

「でも…気心知れてるし…」

それに、普段から仲のいい人と一緒に京都を回りたいし…

「それでメンツは?

渚君と杉野と茅野ちゃんと…?」

「あ、奥田さんも誘った。」

今のところはこんな感じかな…?

「基本的に七人班だから、あと2人ぐらい必要じゃね?」

その言葉に、杉野の顔が自慢気なものになる。

「俺をナメるなよ?

実は、この時のためにだいぶ前から誘っていたのだ。

 

 

 

クラスのマドンナ、神崎さんでどうでしょう!?」

「おおー、異議なし!!」

茅野が僕たちを代表して杉野の案を採用した。

神崎さんはクラスでの人気も高い。

そんな人と同じ班で嫌な人なんていないだろう。

 

 

 

 

「でさ…あと1人はどうするの?」

「どうするかなぁ…ん?」

あと1人をどうするかをカルマ君と考えていたとき、教室の一角に人が集まっているのが見えた。

そこから見えた青い髪…あれは───

「ちょっと行ってくるね?」

「ん~?

あぁ、行ってらっしゃい。」

 

 

 

 

⇒ハヤテside

 

 

 

「ハヤテ君。」

修学旅行の班の勧誘をそれぞれの班の人たちから受けている時、不意に渚君から声をかけられた。

「渚君、どうかしましたか?」

「ハヤテ君ってさ、どこの班に入るか決めた?」

「まだですね…。

勧誘は受けているんですが…まだ決めかねますね。」

「だったらさ…うちの班に来ない?

僕たちの班、六人しかいないし…

それに…ハヤテ君と一緒に京都を観光したいし…。」

「…分かりました。

では、渚君の班でお願いします。

というわけで…皆さんすみません。」

「え~残念。」

「ま、しょうがないわな。」

「むしろ、渚君でよかったような…。」

僕のの周りにいた人たちが自分たちの班に戻っていく。

「じゃ、行こうか。」

そう言って差し出してきた渚君の手を僕はしっかり掴んだ。

 

 

 

⇒渚side

 

 

 

「と、いうわけでハヤテ君誘ったよ。」

そう班の皆に確認をとる。

「俺はいいよ~。

よろしくね、ハヤテ君。」

「ハヤテだったら俺も文句はねーな。」

「異議な~し。

よろしく、ハヤテ君。」

「わ、私も問題ありません!!」

「私もそれでいいよ。」

よかった…反対意見はなさそうだ。

「こうして面と向かって話すのは初めてかな。

よろしくね、綾崎君。」

「こちらこそ、よろしくお願いします。」

 

 

 

「よし、どこ回るか決めようぜ。」

 

 

 

 

3-Eは暗殺教室

 

 

 

普通よりも盛り沢山になるであろう修学旅行に…僕もテンションが上がっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「と、よしこんな所か…」

その後、やっとのことでまとめることができたので、一息入れることにした。

「やっぱり、暗殺も兼ねてのロケーション選びなので、すぐには纏められませんでしたね。」

そう、僕たちE組の修学旅行は暗殺も兼ねている。

国が腕の立つスナイパーを雇ったらしく、狙撃のしやすいポイントを選ばなければならなかったのだ。

「それはいいとして、殺せんせーの作ったこのしおり…持って行く人いるんですかね?」

「僕は持って行くけど…ハヤテ君は?」

「色々と書いてあるんで役に立つかもしれませんし…僕も持って行きます。」

「じゃあ、当日東京駅についたら電話してね。

 

 

 

…そういえば、ハヤテ君って携帯電話持ってる?」

「え?…言われてみれば、持ってませんね。」

「あ、やっぱり持ってなかったんだ。」

「まあ…そんなお金ありませんし…」




長くなるんで区切ります。



次回もお楽しみに
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