その前に、誤字報告をしてくださった手刀連さんにありがとうございます、と言わせてください。
気づいていませんでした。
これからも気になることがあればそれに気づいた人は容赦なく言ってくださって構いません。
さて、内容の話ですが…仕返しの時間の次は本来LRの時間ですが…ほとんど原作と変わらない(思いつかなかったとも言う)ため省きました。
これで三巻までの話が終わったことになります。
これからも頑張っていこうと思います。
それでは、本編スタート!!
▷ハヤテside
今日の体育の内容は、二本の立てられた丸太に足を乗せ、目の前に吊された殺せんせーの顔が描かれたボールを訓練用のナイフで突くというものです。
足場の悪い場所でも的確にナイフを当てられるようにするための訓練だそうだ。
最近、屋外での暗殺も増えてきましたし…校舎内と違い狭かったりぬかるんでいる道もあるので、その意味では重要な訓練だと言えるだろう。
───だが、僕たちが危険な行為をしないように監視していなければならない烏間先生の注意はこちらにこちらに向いていなかった。
…いや、その理由となっているであろうものを僕及びクラスの全員が気にかけているからこそそれに気づいたのだろう。
近くの茂みから…烏間先生を狙う大人の男女(というか…片方はイリーナ先生)と忍者の格好をした殺せんせーの視線が飛んできていた。
「しまっ…バランスが!!」
そちらに注目していたためいつの間にか重心が前に行っていた不破さんがバランスを崩して丸太から落ちてしまう。
それにいち早く気づいた僕は、不破さんの下に向かう。
立ったまま助け出すのは不可能と考え、落下地点に滑り込み衝撃を背中で受け止めようとしたのか体を反転させた不破さんの肩と膝の後ろに腕がいくように広げると、そのタイミングで落ちてきた。
「お怪我はありませんか、不破さん?」
「うん…。
綾崎君が守ってくれたから…。」
「なら良かったです。
不破さんみたいな元気で明るい娘に…怪我なんてしてほしくないですから。」
「─ッ///!?
ああああ、あ…ありがと…。」
「こんな状況でも口説くなよ…。」
菅谷君のその言葉の意味は分かることはなかった。
~~~~
「…とまあ、こういう訳だ。」
見るからに怪しげな方々がいる理由を烏間先生が教えてくれた。
あの強面の男の人は各国に暗殺者を斡旋する殺し屋屋の仕事をしている“ロヴロ”という人で…イリーナ先生にこの教室からの撤退を勧めに来たそうだ。
…だが、そこに待ったをかけたのが殺せんせーらしい。
イリーナ先生とロヴロさん、この2人の内どちらかが先に対先生用ナイフを烏間先生に当てられたら勝ちだそうだ。
…烏間先生も気苦労が絶えませんね。
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「カラスマ先生~。
お疲れ様でしたぁ~。」
体育が終わると同時にやってきたイリーナ先生がそんな猫なで声を出しながら飲み物を差し出す。
───でも…
「ねぇハヤテ君…。
あれ…何か入ってるんじゃないかな?」
「どうせ筋弛緩剤とかその辺りでしょうね…。
あんなの、警戒心がなくても分かりますよ…。」
やはりというか受け取らなかった烏間先生。
だが、往生際の悪いイリーナ先生は今度はだだをこねるようにわめき散らすが…相手してもらえない。
磯貝君と三村君が呆れの混じった言葉をかけながら腕を抱きかかえて起こすと…
「仕方がないでしょ!!
顔見知りに色仕掛けとかどうやったって不自然になるわ!!
キャバ嬢だって…客が父親だったらぎこちなくなるでしょ!?
それと同じよ!!」
返ってきたのはこれだった。
でも…
「そう言うものですかね…?
僕…中一の頃、プールバーでバイトしてたことがあったんですが…そういうのありませんでしたよ?」
「…そりゃ親が来なかったからだろ。」
「プールバーって…未成年がバイトしちゃいけねーところだろ。」
解せぬ。
ロヴロさんの暗殺は省きます!!
原作通りに失敗するんで…。
次回もお楽しみに!!